学校の先生に何か用件がある時のフレーズの「先生!」という時の英語での呼びかけ方はわかりますか?
日本語のように「〇〇先生!」をそのまま英語にして「〇〇Teacher!」や「Teacher 〇〇!」というふうに呼ばないので注意して下さい。
また、先生は単純に「teacher」という英語だけではなく、「professor」、「master」、「educator」という単語もあるのでその点も押さえておきましょう!
目次
「先生」は英語でなんて言う?
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幼稚園(保育園)、小学校、中学校、高校の「先生」は英語で「teacher」です。
先生の英語|「teacher」の発音
「teacher」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「教える」という意味の「teach」に「人」を表す「-er」をつけて「教える人」、つまり「先生」です。
「先生」は一般的に「教えることを生業としている人」に使う表現です。小学校、中学校、高校の先生や、英会話教室で教えてくれている先生など幅広く使えます。
また、「先生になる」は、「~になる」と言う意味の「become(ビカム)」を使って「become a teacher」です。
【例文】
- 英語:My dream is to become an English teacher.
- 日本語:私の夢は英語の先生になることです。
「to be a teacher」も同じ意味で使えます。
【例文】
- 英語:He will be a math teacher after graduating the college.
- 日本語:彼は大学卒業後、数学の先生になる予定です。
英語で「〇〇先生!」と呼ぶ時の表現は?
さて、授業中や休み時間など、先生に話しかける時に日本語では「〇〇先生」と言うのが一般的なのですね。
しかし、目の前にいる先生に声をかける時には「teacher」とは言いません。
では、どのような言い方が、「〇〇先生」と同じ意味になるのでしょうか?
ここでポイントになるのが英語の「敬称」です。先生の時だけじゃない敬称の付け方につては、『英語の敬称一覧|メールでも使い分ける!21個の性別・職業別の言い方』も参考にしてみて下さい。
「先生」の英語での呼び方|「Sir/Ma’am」を使う時
相手の名前が分からない、または一言で「先生」という場合に使える敬称です。
- 「Sir」(サー)・・・男性の先生へ使う敬称
- 「Ma’am」(マーム)・・・女性の先生へ使う敬称で、「Madam」の略です。
発音のポイントは、後ろを上げることです。疑問文のような言い方ですね。
しかし、「Excuse me, sir/ma’am.(先生、すいません)」という場合は後ろを上げる必要はありません。
一言でも、「Excuse me」を付けても意味は同じなのでどちらでもOKです。
因みに、この「Sir/Ma’am」は、飲食店での「お客さん(お客様)」と言う場合にもそのまま使える表現です。
「先生」の英語での呼び方|「Mr.〇〇/Ms.〇〇」を使う時
幼稚園(保育園)、小学校、中学校、高校の「先生」に共通して使える敬称です。
「Mr./Ms.+ラストネーム(名字)」で表現します。
(例)
- 「Mr.Kimura」(ミスター・キムラ)・・・男性の先生へ使う敬称
- 「Ms.Suzuki」(ミス・スズキ)・・・女性の先生へ使う敬称です。
また、既婚女性に使う敬称で「Mrs.(ミシズ/日本語読みはミセス)」がありますが、相手が結婚しているか分からないない場合も含めて、基本的に女性の先生を呼ぶ時は「Ms.」に統一した方がいいです。
「先生」の英語での呼び方|「Professor 〇〇」を使う時と略
大学や大学院の先生、つまり教授を呼ぶ時は次の形になります。
「Professor +ラストネーム(名字)」です。
「Professor Yamashita(プロフェッサー・ヤマシタ)」となり、「山下教授(先生)」となります。
男性、女性は関係なく「Professor」を頭に付けます。
また、名刺などに表記する場合は、「Prof.」と略語を書くことが多いですね。
「先生」の英語での呼び方|「Doctor 〇〇」を使う時と略
博士号(ph.Dなど)を持っている先生に対しては、「Doctor」を使います。
呼び方は、「Doctor +ラストネーム(名字)」です。
「Doctor Smith(ドクター・スミス)」となり、「スミス先生」となります。
略語は「Dr.」となり、呼び方も親しい仲であれば「Doc.(ドック)」と短縮して言うケースも多いです。
病院の先生(お医者さん)にもそのまま使える敬称ですね。
「Sensei」を使う時はある?
実は海外で日本の武術(空手や剣道など)、日本語を学ぶ場合、生徒が「Sensei」とそのまま呼ぶケースが多いです。
後ほど説明する「master(師匠)」と同じですね。
「Sensei! I have a question.(先生、質問があります)」など。
また、日本の学校にいる「ALTの先生」も「〇〇 Sensei」と呼ばれることも多いようです。
敬称無しでファーストネームのみの場合は?
これまで敬称、または敬称+ラストネームの形を紹介しましたが、単純に「ファーストネーム(名前)」を呼ぶだけで、先生を表現するパターンもあります。
例えば、ファーストネームの「John」や「Cathy」で、そのまま「ジョン先生」や「キャシー先生」と表現できます。
オンライン英会話の先生、塾や習い事の先生はこの呼び方で問題ありません。
学校のようにかしこまった授業ではないので、親しみを込めて呼ぶ方がいいでしょう。
しかし、どうしても日本人は先生に対してファーストネームだけ呼ぶのは抵抗があるかもしれないので、そんな時は次のような質問をしてみましょう。
「How should I call you?(あなたをどのようにお呼びすればいいですか?」など。
「政治家の先生」はどう表現する?
政治家の先生でも、敬称をシッカリ付けるのですが、代表的なのが次ですね。
- 大統領:President+ラストネーム ※(例)President Clinton(クリントン大統領)
- 総理大臣:Prime Minister+ラストネーム ※(例)Prime Minister Koizumi(小泉総理)
など。
また、その他のアメリカの政治家の先生は、次のような呼称を付ける習慣があります。
- 上院議員:Senetor+ラストネーム
- 下院議員:Representative+ラストネーム
など。
政治家を表現する英語は「politician(ポリティシャン)」ですがそれを名前に付けることはありません。
通常通り、「Mr./Ms.+ラストネーム」で問題ありません。
番外編:監督は何と言う?
スポーツなどの監督は基本的に「coach(コーチ)」を使います。
日本ではコーチがサブ的な役割のように聞こえるかもしれませんが、英語圏での監督は「coach」で、日本語で言うコーチは「assistant coach」となります。
もちろんチームにより、「manager」、「head coach」などの役職もあるのですが、上記はあくまで一般的な呼び方となります。
先生に英語で手紙・メールを書く時の注意点
注意点は、ズバリ「最初の書き出し」と「適切な敬称」ですね。
先ほど見てきたどの敬称が先生には適切なのかを先ず確認して、「Dear Mr.~」や「Dear Professor ~」と書き出しましょう。
メールの書き出しについては、『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』も確認してみましょう!
先生への手紙・メールの英語例文
(先生へのお礼の例文)
Dear Mr.Suzuki,
(鈴木先生へ)
I really appreciate your precious time that was spent for me to pass the exam.
(私が受験に合格するために貴重な時間を割いて頂き本当に感謝申し上げます)
I know how much you worked hard for us all.
(私たちのためにどれくらい一生懸命頑張ってくれたか分かっています)
Three years that I had with you, I will never forget.
(先生といた3年間は決して忘れません)
Once again, thank you very much for your great support.
(最後にもう一度、先生の多大なるサポート、誠にありがとうございました)
I hope I can see you soon.
(またすぐに会えることを心待ちにしています)
Sincerely yours,
(敬具)
Tanaka
(田中より)
書き出しも大事ですが、「Sincerely yours」などのメールの結びも大切です。
先生との関係性にもよりますが、ラフになりすぎないように注意しましょう。『英語メールの結び|ビジネスでの丁寧・カジュアルで使える26選!』の記事も参考にしてみて下さい。
先生への英語メッセージと例文
下記ではお世話になった英語の先生や、留学先でお世話になった先生伝えるための、英語のメッセージフレーズをご紹介します。
口頭でもメールや手紙などにも使えるので是非参考にしてみて下さい。
- 「You are the best teacher I have ever had.」:あなたは生涯で最高の先生です。
- 「I’m grateful for your love and support.」:先生の愛情とサポートに感謝します。
- 「Thank you for teaching me English.」:英語を教えてくれてありがとうございました。
- 「Thank you for making learning fun.」:楽しく学ばせていただきありがとうございます。※「~をありがとうございました」という意味の「Thank you for~.」のフレーズは、感謝を伝えるのに、すごくよく使えるフレーズです。「for」のあとには動名詞と名詞が入ります。
- 「I appreciate your kindness.」:親切にしていただき感謝しています。※「I appreciate ~.」は、「~に感謝しています」という意味で、丁寧に感謝の気持ちを伝えられる表現です。
- 「I will never forget your kindness.」:親切にしていただいたことは一生忘れません。
- 「I always looked forward to your lessons.」:あなたのレッスンをいつも楽しみにしていました。
感謝の伝え方は、『英語で「ありがとう」|英会話やビジネスで今すぐ使える!』の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
「先生(teacher)」以外の教える人に使う英語
「先生」以外の「教授」や「師匠」など「教える人」に関する英語表現を見てみましょう。
「教授」の英語は?
「教授」は英語で「professor」(プロフェッサー)です。
既に呼び方のところで触れていますね。
一般的に博士号の資格を持っていて、「大学で教えている専門家」に使う表現です。
「専門家の」と言う意味の「professional」の単語の類義語で、専門的な知識がある先生です。
英語圏でも「準教授」というシステムがあり、「準教授」は英語で「associate professor」です。
また、アメリカでは「教授」になる前の講師を「instructor」(インストラクター)と言います。
趣味のダンスや音楽の先生などにも、この「instructor」が使えます。
「師匠」の英語は?
「師匠」は英語で「master」(マスター)です。呼び名のところでも紹介した「Sensei」の英語版ですね。
日本語の「師匠」は幅広く使えますが英語では古い表現で、武道など伝統的な分野以外ではあまり使いません。
「He is my master(sensei).(彼は私の師匠です)」など。
因みに「master」に対して、「弟子」は「apprentice(アプレンティス)」です。
「教育者」の英語は?
「教育者」は英語で「educator」(エジュケイター)です。
「She is an earnest educator.(彼女は熱心で誠実な教育者です)」など。
「教育する」は英語で「educate(エジュケイト)」で「educator」は「教育をする人」つまり「教育者」や「教育の専門家」の意味です。
まとめ:「先生」に使う英語はカジュアル過ぎずに!
欧米では日本より、先生と生徒の距離が近く気軽に質問ができる雰囲気があります。
生徒も積極的に意見を言って授業に参加しますし、学期の最後には生徒が先生を評価する機会もあります。
ただし、友達のような関係ではなく、ある程度線引きはあるので、言葉づかいには注意が必要です。
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