英検2級の受験を検討していますか?
英検2級は高校卒業程度の英語力で、仕事で英語が活用できる最低限のレベルです。
社会人で英検を目指す方はこの級をまず目指す方が多いです。
ここでは、英検の試験や英検2級について詳しく解説します。TOEICやTOEFLとの違い、受験のメリットや、試験の具体的な対策方法などを確認しましょう。また、スキマ時間を活用できるようにおすすめの無料アプリもご紹介しています。
目次
英検とは?(申し込みなど)
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英検の正式名称は実用英語技能検定です。履歴書に書く場合はこの名称で記載します。
下記がその一例です。
- 平成30年3月 実用英語技能検定2級取得
公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援している社会的にも認められた資格試験です。
また、知らない人はいないといえるくらい認知度が高い、日本で一番有名な英語の資格試験です。
英語の履歴書の資格などで書く場合は、次のような表記になります。
- 英語表記:Passed EIKEN Grade 2 in 2018
- 和訳:2018年に英検2級合格 ※英検準2級は「Grade pre-2」となります。
因みに英語での履歴書の書き方は、『英語の履歴書|7つの基本の書き方・例文やテンプレート付き』をご参考下さい。
英検の7つのレベル
レベルごとに試験がわかれていて、簡単な方から5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と7つの級があります。
5級は中学1年生程度の入門レベルの試験で、1級は大学卒業程度のハイレベルな試験です。3級以上は二次試験で面接があります。
年齢制限など受験資格は特にありません。あなたのレベルにあわせて、好きな級から受けることができます。
英検の試験スケジュール・日程
試験は年度ごとに3回開催されます。
一次試験のテスト日程は、毎年6月上旬、10月上旬、1月下旬頃です。
3級以上にある二次試験の面接は、一次試験の約1ヶ月後の開催です。尚、一次試験合格者のみ約1ヶ月後に二次試験を受験します。
試験申込の受付は、約3ヶ月前~1ヶ月前くらいです。書店の締め切りは、他の申込方法より早いので注意が必要です。
スケジュールは変更になる場合もあるので、『英検公式ホームページ』などで早めに確認しましょう。
英検CSEスコアとは?
英検を受験する成績表に国際標準規格CEFRに対応した「英検CSEスコア」というのが表示されます。
このCSEスコアは、全体の英語学習者の中で、あなたがどれくらいの英語力なのかを確認することができる点数です。スコアから他の級のレベルと比較することもできますし、TOEICなど他の試験との比較もわかりやすくなりました。
各級の合格点はCSEスコアで決まります。CSEスコアの英検の最高点は、英検1級で満点をとった場合となり3400点です。
尚、英検2級は満点が2600点となります。
このCESスコアは単純に正答数から割り出すものではありません。受験回ごとのばらつきが出ないように、難易度などで点数が調整されます。そのため、何問正解すれば何点とれるなどの明確な基準はありません。
英検2級のレベルとTOEICとの違いなど
さて、これからはあなたが受験する英検2級について詳しく確認してみましょう。
英検2級のレベル
英検2級は高校卒業程度のレベルです。必要語彙数は5000語程度となります。
海外留学や、英語を使う部署での仕事など、英語を使う環境で対応できるレベルが求められる試験です。つまずくことなく、スラスラ話せる程度とまではないけれど、社会生活はある程度できるのが英検2級のレベルです。
尚、2級ではテクノロジーや医療といった、少し専門性が高い話題も出題されます。日常会話から一歩踏み込んだ知識が必要です。
学生の場合は大学入試レベルと考えればOKです。基本的には英検は、学習指導要領にそって出題される傾向にあります。そのため、大学入試対策をしっかりしマスターしていれば、英検2級に合格できるでしょう。
履歴書に書いて評価されるレベルは、この英検2級からです。また、高校入試や大学入試でも優遇される学校が多いのが2級です。
英検準2級との違い
準2級も同じ高校レベルですが、どれくらい違うのでしょうか。
高校の学習進度については、平均的な高校の2年生の半ばあたりまでが準2級のレベルです。
準2級くらいまでは、高校2~3年生である程度授業の内容が理解できて、リスニングが得意でそこで点数を稼ぐことができれば、文法や語彙が多少足りない部分があっても合格する可能性が十分にあります。
しかし、2級からはきちんと基礎ができていないと難しいため、高校生で取得できる人が限られています。
文法に関しては高校生では1年生で全て終えてしまうので、準2級と2級の文法の内容の差はありません。ただし、2級の場合はきちんと文法を理解していないと合格が難しいです。
語彙力も大きな差があります。準2級の必要語彙数は3600語程度と言われていて、2級が5000語程度なので1400語程度の差があります。
英検準1級との違い
2級と準1級はかなり大きな差があります。
準1級は大学中級レベルですが、大学在学中に準1級を取得するにはそれなりの勉強が必要です。
受験者数は、英検2級が毎年30万人程度なのに対し、英検準1級は7万人程度とかなり少なくなります。合格率は2級が25%程度で、準1級は15%程度と一気に10%程度合格率が下がります。
準1級では語彙数が8000語程度と、一気に3000語増えます。TOEICでいうと700点を超えたレベルといわれています。合格率は2級が20%弱なのに対し、準1級は10%未満とかなり狭き門です。
英語にかなり自信がある人以外は、まず2級からチャレンジしましょう。余裕で合格できるようでしたら、語彙力の補強などを行ったうえで準1級にチャレンジすると良いでしょう。
英検とTOEICの違い
日本で多くの人が受験する英語の試験は英検とTOEIC(Test of English for International Communication)です。
英検とTOEICの違いは下記の通りです。
- 英検:学校的、教育的な英語の試験
- TOEIC:ビジネスコミュニケーションに重点を置いたテスト
一昔前は、英語の試験といえば英検でしたが、最近はビジネスならTOIECというイメージがあります。TOEICの方がビジネスに有利と感じている人も多いのではないでしょうか。
TOEICはどのレベルでも同じ試験を受けることや、コミュニケーションのスキルを計るため、それほど難易度が高い語彙などは問題に使われません。
また、面接もないため、実際のスピーキングレベルが高くなくても、ある程度勉強をすれば高得点を取れてしまう場合があるとも言われています。そのため、一部企業の採用では英検1級のほうが高く評価しているところもあります。
一方で、どのレベルも同じテストを受けるため、2級以下のレベルの人がTOEICを受けると難しく感じてしまう場合もあります。
TOEIC500点レベルでなかなか点数があがらないと悩んでいる方は、英検の2級を受けてみることをオススメします。
レベルにあったテストを受けられるので、比較的問題が解きやすいことや、勉強する幅を絞ることができるので、比較的短期間で2級を取得することができます。集中的に英検2級の勉強をして取得してから、TOEICを受けるとスコアが一気に上がる人が多いようです。
『「TOEICと英検の違い|換算表と7つのレベル別での単語や目安」』の記事内で詳細の違いなど一目で分かるようにまとめていますので、参考にして下さい。
英検とTOEFLの違い
英検やTOEICの次に日本でメジャーな英語の試験がTOEFL(Test of English as Foreign Language)です。
オーストラリアやカナダ、英国、米国を含め130 か国の大学への留学や機関が採用する時に英語力の証明として提出するための試験です。そのため、テストの文章の内容は大学の授業を受けることを想定したものが多いのが特徴です。
英検2級程度のレベルをTOEFL iBT(Internet-based Test)に換算すると120点満点中56~68点くらいです。
例として、アメリカの地方州立大学の入学基準が61点からなので、英検の点数にもよりますが2級合格すればアメリカの大学に留学できるレベルに近いと考えられます。
TOEFLの受験料は通常US$235です(締め切り後に申し込む場合は手数料が発生し受験料はUS$275)。1ドル110円で日本円に換算すると、25,615円となります。
英検2級を本会場で受験した場合の受験料は5,800円です。英検の4倍以上の費用がかかることになります。英検2級でも大学留学程度の英語力が認められる場合があります。費用面を考えると、英検のほうが安く済みます。
TOEFLは試験会場が限られています。地方では都市部でしか受験できないなど不便な点もあります。
ただし、コンピューター形式の試験なので、受験日は多いです。毎月数回受験日が設定されています。締め切り後も手数料を支払えば受験を受け付けてもらえるので、急遽受験する必要が出た場合などはTOEFLを検討するという手もあります。
詳しくは、『TOEFL(日本語版)のホームページ』をご確認ください。
英検2級の一次試験(筆記試験とリスニング)の構成
英検2級の一次試験は、筆記試験とリスニング試験で、二部構成です。
試験内容を見てみましょう。
筆記試験(リーディングとライティング)
筆記試験は、リーディングとライティングの技能の試験です。
試験時間は85分です。回答は基本的にマーク形式ですが、ライティングの英作文のみ記述式です。
試験内容と出題数は下記となります。
【リーディング】
- 語彙力と文法力を問う短文、会話文の空所補充:20問
- 長文の語句空所補充:6問
- 長文の内容一致選択:12問
【ライティング】
- 指定されたトピックに関する英作文:1問
リスニング
リスニングは約25分間あります。
下記が構成です。
- 会話の内容に関する問題:15問
- 短いパッセージに関する問題:15問
英検2級の二次試験(面接)の内容
二次試験は英語での面接(約7分)です。
スピーキングのテストだと思って下さい。
2級の二次試験で出題されるトピックは、環境問題などの社会問題や新しい研究などとなります。
面接では、下記の5つの問題が出題されます。
- 60語程度のパッセージの音読
- パッセージに関する質問:1問
- 3コマのイラストを説明する問題:1問
- カードのトピックに関する受験者の意見を述べる問題:1問
- 一般的な事柄に関する受験者の意見を述べる問題:1問
2級の二次試験では、日常的な場面ではなく、環境問題やサプリメント、ペット産業についてなど、社会性のある話題が出題されます。
英検2級の合格点と合格率
2016年から、合格基準はCSEスコアに変わりました。2級のCSEスコアは満点で2600、合格点は1980点です。
先ほども紹介しましたが、CSEスコアは単純な正答率で点数がでるわけではありません。そのため、「何割の問題に正解していれば合格」という明確な基準は公開されなくなりました。
正式に発表されている基準はありませんが、6割程度正解すれば合格すると言われています。
英検2級を受験するメリット
英検は2級以上を取得すると、大学入試で優遇されたり、履歴書でアピールできたりするなどメリットが大きくなります。
高校生と大学生、社会人が英検2級を受験するメリットを見てみましょう。
高校生の場合のメリット
高校生は英検2級に合格すると、大学入試で様々な優遇措置を受けることができます。
国立大学を含む多くの大学が、推薦入試やAO入試で加点するなどの優遇制度を設けています。一般入試でも、英語の試験科目が免除になり満点と同じ扱いになるという学校もあります。
さらに、英検2級合格者の学費を4年間免除するという大学まであります。
全額免除とまではいかなくても半額免除や、返済不要の奨学金を支給している大学もあります。このような大学は、レベルが高い大学ではない場合が多いですが、経済的な理由で大学進学をあきらめていた人は、英検2級を取得することで大学進学の道が開けます。
高校生にとって、これだけのメリットがある英検2級。他の試験とは違って、学校でな習う英語に近い問題が出題されます。そのため、大学入試と同時並行で学習することができます。英検2級の受験勉強をすることで、大学入試に向けた対策にもなるという点でも、英検2級はおすすめです。
大学生の場合のメリット
高校卒業レベルの、英検2級ですが、大学生が受験しても十分メリットはあります。というのも、大学生卒業時に英検2級程度の英語力を持たない学生は多くいるからです。
英検2級合格で単位認定している学校もあります。また、海外留学をする場合、英検2級があれば、海外の大学で学べる基礎英語力があることの証明となります。交換留学の選考でも有利になる場合があります。
もちろん、就職活動でも有利です。英検2級であれば、履歴書に記載できますし、会社で使う一般的な英語力の証明になります。
社会人・大人の場合のメリット
社会人の場合も、大学生と同様に履歴書に記載することができ転職などで有利です。
英検2級のレベルは、会社で使う英語レベルとしては基礎となります。そのため、「英語が得意」とアピールするレベルではありませんが、外資系企業や、国際派の企業などを希望する場合に問題なく仕事ができることを証明することができます。
転職の予定が無い人も、仕事でスキルアップを目指したい方や、英語を使う部署に挑戦したい人なども2級はおすすめです。
英検2級の勉強と対策|過去問をフル活用する!(一次試験)
ここでは、英検2級を合格するための勉強法や対策とコツをご紹介します。
語彙力(単語)の対策
2級からは語彙が一気に増えるため、合格のためには語彙力をつける必要があります。準2級と比べて1400語程増えます。そのため、効率的に単語や熟語を覚える必要があります。
単語に関しては、語源から似ている単語を一気に覚えたり、似たニュアンスの言葉を一緒に覚えたりするなど工夫しましょう。また、同じ単語でも様々な意味を持つ単語があります。それらの意味を覚えると、効率的に語彙量を増やすことができます。
また、推奨している英単語の覚え方を『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』の記事にまとめているのでご参考下さい。
また、語源、熟語を覚える
語源から覚える方法
1つの対策として語源から単語を覚えると少ない時間、労力でたくさんの単語が覚えられます。
例えばsociology(社会学)の接尾辞(一番後ろの部分)であるlogyは学問を表わします。
-logyがつく単語はその他に
- biology(生物学)
- zoology(動物学)
- psychology(心理学)
などで、その他にもたくさんあります。
これらを別々に覚えるとなると、スペルを覚えるのも時間がかかりますが、logyがついていると知ると、その前の部分だけ覚えればよいだけです。また前の部分もbio(生物の)やzoo(動物の)など、一般的に知られている単語なので覚えるのはそれほど難しくないでしょう。
『英語の語源|英語の初心者でも分かる22個の接尾辞一覧』の記事で詳しく説明しています。
熟語を覚える方法
熟語は同じ単語から始まる熟語を一緒に覚えると効率よく覚えられます。
例えば「go」という単語から始まる熟語は沢山あります。
- go around(歩きまわる)
- go away(立ち去る)
- go back (帰る、戻る)
この他にも沢山あります。「go」「make」「run」のような簡単な単語からなる熟語がたくさんあります。これらの重要なものを押さえるところから始めるだけでも、かなり語彙力アップに繋がります。
熟語を覚えるヒントとして、是非、『英語の熟語114個一覧|イディオムをマスターする覚え方』の記事も参考にしてみて下さい。
過去問や練習問題を解く
語彙力がある程度ついたら、過去の問題や練習問題を解きましょう。
英検のパターンに慣れることが大切です。
制限時間を計って、問題を一通り解くことも何度かやっておきましょう。当日、時間が足りなくて焦らないためにも、制限時間が体感覚でどれくらいなのかを知って時間配分を事前に考えておくことが重要です。
長文対策
時間配分としては、後半のリーディングにできるだけ多くの時間を取っておくことが大切です。
リーディングは、まず先に問題から読みましょう。どの情報が必要なのかを頭にいれて、長文を読むことで、必要が無い部分を読み飛ばすことができ効率的です。
2級ともなれば、知らない単語は必ず出てきます。分からない単語がでてきても焦らないこと、全ての意味を理解しようとしないことが大切です。
日本語でも同じですが、初めてみる単語があっても先を読み進めることで、だいたいの意味を想像することができます。解らない単語で止まってしまわず、先へ進みましょう。最初は、どうしてもわからない単語で止まってしまいますが、数をこなしていくと読めるようになります。
どうしても、長文に時間がかかりすぎてしまう人は、辞書を使わず長文問題を解く練習をしてみましょう。もし、辞書を使わないと全く意味がわからないという状態であれば、圧倒的に語彙が足りないので、語彙の学習に時間をかけましょう。
TOEICや英検に限らず、『TOEIC満点者が伝授!英語リーディングのコツと勉強法』の記事でオーバーラップ法というコツを紹介しているので参考にしてみて下さい。
リスニング対策
リスニングも83点満点中30点と配分が高いため、対策が必要です。
リスニングは、他の問題に比べ簡単な文が多いです。聞く練習だけしてしまえば、得点が取りやすい項目です。
リスニングは過去問題や対策問題集を何度も解けば慣れることができます。問題集のリスニングのスピードに全くついて行けない場合は、リスニングのトレーニングをする必要があります。
リスニングのトレーニング法としておすすめなのがディクテーションです。
ディクテーションは、音声で聞いた文章をそのまま書き出すというシンプルな学習法です。シンプルですが、短期間でかなり効果が上がる学習法で、リスニングの基礎学習としては最適です。
『英語のディクテーション|初心者にも効果が出る7つのコツ』にも、理由とその効果ややり方を記載しています。
ディクテーションをする音声教材は、過去問が最適です。リスニングのトレーニングをしながら、英検の音声にも慣れることができます。
冠詞の「a」「the」など細かいところまで全て聞きとって書きだすことがポイントです。それくらい細かいところまで気をつけて聞くようにしてディクテーションを繰り返すことで、普通の会話文が徐々に聞きとれるようになります。聞こえなければ、何度も音源を止めて、聞き直してわかるまで聞いてみましょう。
尚、過去問のリスニングのスクリプトは英検公式ホームページの『2級の過去問・対策』に掲載されています。過去問集にスクリプトがついている場合はそれでもOKです。
ライティングの対策
2016年度から2級にもライティングが導入されました。ライティングは全体で83点満点中16点配点されています。
評価のポイントは内容、構成、語彙、文法でそれぞれ各4点です。
1つのTOPICに対して、80語~100語で答えます。
点数を取るためのポイントは、正しい構成でミスのない英文を書くということです。
英語の構成では、まず結論を先に伝えます。TOPICが質問の場合、「はい/いいえ、~と思います。」の部分が最初にきます。その後、理由を2つ程度伝えて、最後にまとめとしてもう一度結論を繰り返します。このパターンは、英検2級のライティング試験の場合、基本的にどんな質問でも同じです。
高得点を狙うためには、難しい英語ではなく簡単な英語でミスのない英文を書くということも大切です。
下記が英検のライティングのコツです。
- 単語のスペルミスや、使い間違いがないように知っている単語を使う
- 難しい文法も使う必要はなく、短めで、ミスが起きにくい文章を選ぶ
- 完成したら、時制や三単現の「s」、複数の「s」など細かいミスもチェックする
ライティングも、問題に慣れるためにある程度、練習の数をこなす必要があります。
ライティングが不得意な方は、先ず日記を書くことでライティングに慣れることをお勧めしています。『英語で日記は効果的!初心者でもすぐに書ける21つの基本例文』の記事も参考にしてみて下さい。
おすすめの英検用の無料アプリも利用してみる!
スマホユーザーには便利なアプリもあります。
スキマ時間に効率的に英検問題などになれるには、アプリの活用も有効です。
特に有名で人気な2つのアプリをご紹介します。
英検®ゼミ:英検問題集です
英検®英単語:英検対策の英単語が学べます
英検2級の勉強と対策|面接のコツ
二次試験の合格率はおおよそ80%ととても高いです。対策をしっかりすれば、楽に合格できる試験です。
音読のコツ
面接の5問のうち1問が音読テストです。
20秒の黙読の時間があります。音読をしていると、意味が頭になかなか入ってこない場合があるので、この時間は意味の把握の為に使いましょう。
音読のコツは、焦らずにゆっくり、はっきり読むことです。
折角、正しく読めているのに自信がないと声が小さく早口になりがちです。少しゆっくりすぎるかな?くらいで読むと、発音のポイントも意識でき相手が聞きやすい英語になります。意味のフレーズごとに少し区切りを入れて読むと、さらに相手が聞きやすくなります。
練習で音読する場合は、録音して自分の音声を確認しましょう。
ペースが速すぎないか、発音がはっきり聞こえているかをチェックして、読み方を調整しましょう。発音があまり上手でなくても、これらを意識すればある程度点数が確保できます。
文章に関する質問のコツ
音読の後にWhyかHowで始まる疑問文を聞かれます。
答えは、文章の中にあるので探しましょう。ほぼその文章そのままでOKですが、文章の中に代名詞など指示語がある場合はそのままだと意味が通じなくなるので、具体的な名詞に変換して答えます。
注意したいのは、主語です。主語を聞かれた言葉そのままで答えるのではなく、heやsheなどの代名詞に置き替えましょう。
質問の意味がわからない場合は聞き返してOKです。聞き返す場合は「Pardon?」や「Excuse me.」がいいでしょう。不自然な間が空かないように、なるべく時間を置かず、すぐに聞き返しましょう。
2回くらいは聞き返しても大丈夫です。この問題の大切なことは聞かれた問題を理解しているかです。文法的には間違っていても、質問の意図に沿った答えができれば合格点がもらえます。
一番やってはいけないのが、無言で何も答えないことです。無言では、試験官も点数のつけようがありません。
間違ってもいいので、とりあえず何か答えましょう。無言の場合より点数がもらえます。考えている場合は、「let me see.」など、何か言いましょう。無言になると10秒ぐらいで次の質問に進んでしまいますし、もう少し短くても減点対象になってしまう場合があります。
イラスト問題のコツ
3コマのイラストを見てストーリーを組み立てて英語で話す問題です。
最初の英文1文と20秒間考える時間が与えられます。20秒間の間に、最初の1文と3コマ内のイラストとイラスト内の英文を確認します。
それぞれのコマごとに、ストーリーをつくります。ストーリーというと難しく考えてしまいがちですが、「だれが、どこで、何をしている」を伝えることである程度のストーリーができます。
注意したいのが、aやtheの冠詞や、複数形のsなどの細かい文法です。練習の段階で細かい部分に気をつけて練習することが大切です。
受験者の意見を問う問題のコツ
1問目の対策
1問目は「Do you think~?」で聞かれます。
この質問はまず「I agree.(賛成)/I disagree.(反対)」であなたの立場を明確にします。
その後、becauseを使ってその理由を説明します。併せて、例などをつけ足します。賛成、反対+2文で簡潔に意見を述べることが大切です。
2問目の対策
2問目は「Yes/No」どちらかで答えます。
こちらも、2文程度で理由や意見を簡潔に述べましょう。
態度も評価される
面接では態度も評価されます。はっきりと元気よく答えることや、わからなくても何か言おうとする積極性は大切です。
英会話が苦手でも、何とかコミュニケーションを取ろうとする態度を見せることができれば、態度点はもらえます。合格ギリギリラインにいる場合に、ここの点数が取れるかどうかは大きなカギになります。
英検2級の対策|おすすめ参考書・本
ここでは、英検2級の参考書や対策本をそれぞれご紹介します。
【音声アプリ対応】英検2級 でる順パス単(旺文社英検書)
英検単語集の超定番「でる順パス単」シリーズ本です。この本の特長は、タイトルの通り、過去5年分の英検過去問題を徹底分析し、よく出題される単語を「でる順」に覚えられる点です。
音声アプリにも対応しているので、文字だけじゃなく音声でも効率的に覚えられます。「単語編」「熟語編」には見出し語を覚えたかを確認できるテストもあって便利です。
英検2級総合対策教本(旺文社英検書)
『英検2級総合対策教本』は、はじめて英検2級を受ける人のために作られています。受験申込から二次試験まで、英検2級合格に必要な情報が1冊にまとめられています。
その他にも、リスニング、長文対策や面接対策など、自分が強化したい部分に特化した本は以下です。
英検2級リスニング問題120(旺文社英検書)
英検2級のリスニング問題に特化した対策本です。過去問分析とその攻略ポイントが解説されていて、オリジナル問題120問(練習問題60問・模擬テスト60問)が収録されています。
音声ダウンロード付きでアプリにも対応しているので、PCやスマホなどで音声を聞くことができます。
英検2級長文読解問題150(旺文社英検書)
この本では、ウォーミングアップ・練習問題・模擬テストで読解力を鍛えることができます。ウォーミングアップでは少し短めの問題から取り組めるので、長文が苦手という人も始めやすくなっています。長文の話の流れをまとめたポイントもついて、解答ポイントも解説されています。
英検2級 面接大特訓(Jリサーチ出版)
英検2級の二次試験の面接に絞り込んで特訓できる本です。パッセージ音読問題の練習から各テーマごとに短文を言う練習、模擬テスト(12回分)へと段階的にトレーニングできます。
英検2級 過去6回全問題集(旺文社英検書)
過去問6回分の全ての音声(リスニング・面接)がアプリで聞けて、ダウンロードできます。口コミでは、「他の本も本屋で見たけど、この過去問が一番わかりやすかった」「塾で薦められた」「使いやすい」など役に立ったという声が多いです。
英検2級の対策におすすめの英会話スクール3選
また、英検2級の試験勉強や面接対策を考えている場合には、英検対策向けの英会話教室やオンライン英会話で講師と実践的に学ぶことも効果的です。
ここでは、英検2級対策におすすめの英会話スクールを3つご紹介します。
- ECC外語学院
- kimini英会話
- ベストティーチャー
それぞれ順番に見ていきましょう。
ECC外語学院
ECC外語学院には、英検直前対策コースがあります。直前対策コースでは一次・二次面接対策に分かれ、苦手分野を集中的に攻略できます。
英検直前対策コースのポイント
- 目標級合格に特化した実践型カリキュラム
- 問題形式・出題傾向に合わせたスキル習得
- バイリンガル講師の担任制で一人ひとりの弱点を補強
- 試験のタイミングに合わせた無駄のない短期集中型
- 試験直前でのスキルアップ
英検直前対策コースの料金
グループレッスン
- バイリンガル講師(1次・2次対策)または外国人講師(2次対策)
- 1次対策 準2級:120分×全6回/2級・準1級:180分×全4回、2次対策180分×全2回
- 1次対策:33,000円(税込)、2次対策:16,500円(税込)
マンツーマンレッスン
- バイリンガル講師(1次・2次対策)または外国人講師(2次対策)
- 1回80分~
- 22,000円(税込)~(1回あたり)
※料金やスケジュールは変更される場合があります
教室
ECC外語学院の教室は、東北から九州エリアまで幅広く展開しています。
教室・通学エリア | ・東北エリア:福島 ・関東エリア:東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、茨城 ・東海エリア:愛知、三重、岐阜、静岡 ・関西エリア:大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀 ・中国九州エリア:岡山、福岡、鹿児島 |
ECC外語学院では、学習内容によってバイリンガル講師と外国人講師を効率よく学べて、事前事後学習に力を入れています。
まずは無料体験レッスンを受けたり、実際に足を運んでみて自分に合うカリキュラムがあるかを見てみることです。
kimini英会話
kimini英会話は、子どもから大人まで細かにレベルが設定されたカリキュラムで学べるオンライン英会話です。
教育業界で70年以上の実績を誇る学研が運営しており、高校・大学など200以上の教育機関で導入されているレベルの高いカリキュラムが用意されています。
英検®合格コースでは、学研の人気書籍『英検をひとつひとつわかりやすく。』などの英検に特化した教材で4技能を学べ、二次試験対策も専門コースがあります。
さらに、料金も業界最安値クラスです。
子どもから大人まで、品質が担保されたカリキュラムで英語を学びたい方は、kimini英会話を選んでみてはいかがでしょうか。
ベストティーチャー
ベストティーチャーは、実際の場面を想定したリアルなレッスンが受けられるオンライン英会話です。
ライティング、実践を想定したトレーニング、スピーキングの3つを中心に英語力を強化でき、外国人講師による英作文の添削や、24時間場所や時間を選ばずに回数無制限でレッスンを受けられます。
英検®対策コースでは、エッセイや面接対策をライティング、添削、アウトプットによるレッスン方法で、実際に、ベストティーチャーの受講生も「2ヶ月間受講しただけで海外企業に転職できた」「仕事と育児を両立しながら英検1級を取得できた」と非常に良い評判が見られます。
ライティングとスピーキングを同時に強化したい方は、ベストティーチャーを受講してみてはいかがでしょうか。
まとめ:英検2級の合格は最低条件
英検2級は、高校卒業程度の英語力で、転職などで英語力をアピールするために最低限必要とされている英語力です。
英語を生かして仕事をするための入り口とも言えるのが英検2級です。最近は、TOEICのほうがビジネスシーンでは使われるようになりましたが、TOEICで高得点を取るための基礎固めとしてもおすすめです。
語彙力や文法力など2級からは求められる英語力が一気に上がるため、事前の準備が重要になります。高校卒業程度なので、しっかり準備をしてコツさえつかめば全く問題ありません。
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