「約束」と一言で言っても、「約束をする」や「約束を破る」という表現がありますね。
英語では、日常会話での約束とビジネスでの約束は違う単語を使うのが普通ですが、どの単語を使い分けているか分かりますか?
また、英語には日本語にあるような「指きりげんまん」はあるのでしょうか?
目次
「約束」の英語と発音:名詞
※このページには広告が含まれています。
まずここでは「約束」という名詞の表現をそれぞれ見てみましょう!
「promise」
ネイティブが一番使う単語がこの「promise」です。
「promise」の発音と発音記号は下記となります。
後ほど、「promise(名詞と動詞)」を使って「約束する・破る」などの表現は表現しますが、ここではそれ以外で英会話で使える表現をご紹介します。
- ~の約束:promise to ~ ※「promise to have dinner(食事の約束)」、「promise to meet(会う約束)」などで表現できます。
- 口約束:verbal promise ※または「oral promise」でも同様です。「verbal(ヴァーバル)」や「oral(オーラル)」は両方とも、「口の」という形容詞になります。
- 約束だよ:It’s a promise. ※数えられる名詞(可算名詞)なので、冠詞の「a」は忘れないようにしましょう!
- 約束を覚えていますか?:Do you remember our promise? ※または「You don’t forget our promise, don’t you?」などでも同様です。
- 約束を思い出す:I recall my promise. ※「recall(リコール)」は「思い出す」という動詞です。「remember」でも構いません。
また、約束の時間通りや約束の時間に遅れるという場合がありますね。
その場合は、「promise」を使わずに下記のような表現になるのが一般的です。
- 彼は約束の時間通りに来た。(He came on time.) ※「on time」は「時間通りに」という表現で、それのみでOKです。
- 彼女は(夕食の)約束の時間に遅れた。(She was late for our dinner.) ※「late for ~(~に遅れる)」という表現ができます。
「engagement」
「promise」よりも、フォーマルで更に拘束力が強い約束が「engagement」です。
「engagement」の発音と発音記号は下記となります。
何か拘束が強い会合などを表現する場合には、「I have an engagement with him.(彼と約束がある)」となります。
恋人との強い約束(婚約)の時には「engagement」を使いますね。
「appointment」
人と会う約束、何かをする約束という場合に使うのが、「appointment」です。
「appointment」の発音と発音記号は下記となります。
お医者に会う約束(予約)、ビジネスの打ち合わせなどに使うのが「appointment」です。
「appointment」を使った「約束する」の表現は、「make an appointment」となります。
ビジネスの打ち合わせ(約束)までこぎつけましたという場合は「I could finally make an apppointment.」などでOKです。
特にビジネスの世界では頻繁に使う表現なので覚えておきましょう!
「contract」
こちらもビジネスで使う単語ですが、契約という法的な約束となるのが「contract」です。
「contract」の発音と発音記号は下記となります。
この他にもビジネスで使われる約束として、「contract」とまでの拘束はないけど、「promise」より強い表現が次の二つです。
- agreement(アグリーメント):同意
- deal(ディール):取引
特に「deal」は日常会話として、「We made a deal.(約束したよね)」という感じで、「promise」よりも強い表現として使うことが多々あります。
また、契約については『2つある!「契約」の英語|違いと発音や様々な関連表現』の記事もご参考下さい。
「約束する・守る・果たす」の英語
ここでは、先ほどの「約束」という名詞に動き(守るなど)を付けた表現をご紹介します。
代表的なのが「約束する」や「守る」などですね。
「promise」を使った表現以外も色々ネイティブが使うフレーズがあるので確認して、実際に使ってみましょう!
「I promise.」
「約束する」という時に使うのが、「I promise.」です。
相手に向かって言う時は、「約束するよ」というニュアンスになります。
「~をする約束をする(した)」という時は、「make a promise」という熟語をよく使います。
「I made a promise to have a date with him at 9 today.(今日、彼と9時にデートで会う約束をしました)」などです。
後で、他の表現もご紹介しますが、「約束を守る・果たす」を「promise」を使った英語にする場合は、「keep one’s promise」が妥当です。
「He always keeps his promise.(彼はいつも約束を守ります)」などの英文になります。
また、「fullfill one’s promise」でもOKです。
「You have my word.」
約束するよ、約束を守る、という場合に「I promise.」というより、ネイティブと同じようにかっこよく言うには、「You have my word.」がいいですね。
直訳すると、「あなたは私の言葉を持ちます」となりますが、これが「約束する(守る)」という意味になります。
または、「I give you my word.」(直訳:私はあなたに私の言葉をあげます)となり、同様に使えます。
「I swear.」
スラング的な言い方になるになりますが、「誓う」という単語(swear/スウェア)を使うこともできます。
「絶対約束する!」という強い約束をする場合に使えます。
また、「神に誓います」という更に約束を強調したい場合は、「I swear to God.」と言います。
ニュアンス時に、「嘘じゃないから信じて!」というイメージになります。
「be動詞 + supposed to ~」
この表現は、「~することになっている(約束している)」という場合に使います。
- I’m supposed to see him soon.(彼と会うことになっています=彼と約束をしています。)
- They are supposed to deliver the products tomorrow.(明日、商品が配達されることになっている=配達される約束です)
「be動詞 + supposed to ~」と同じようなニュアンスで使えるのが「~する予定です」で「約束している」ことを表現する「plan」などです。
「I plan to do my homework with my friend.(友達と宿題をする予定です=友達と宿題をする約束をしています)」などの英文でOKです。
『「予定」の英語|8つある表現の違いと使えるフレーズ一覧!』の記事も参考にしてみて下さい。
「約束を破る・できない」の英語
約束を守ると対で覚える必要があるのが、「約束を破る」ですね。
基本は、「break a promise」となります。
「I broke a promise.(約束を破った)」などの過去形でも使えます。
または、否定形を使って、「She didn’t keep our promise.(彼女は約束を守らなかった=破った)」と出来ますね。
「無視する」という単語の「ignore」や「disregard」などの単語を使って、「約束を無視する=破る」という表現もOKです。『「無視」の英語|4つの表現と信号無視などの関連表現一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
一方で、「約束はできないよ」という場合もありますね。
単純に、「I can’t promise.」でもいいのですが、「I can’t promise 100%(100%約束はできない)」や「I’m not sure about that.(それについてはよくわからない」という表現で少し和らげるのもテクニックの一つです。
「指切りげんまん」は英語でもある!?
さて、日本では約束する時に「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲~ます、指切った」と少々残酷な約束のフレーズがありますが、英語にもあるのでしょうか?
全く同じ意味ではないのですが、同じような意味の英語があります。
小指と小指を合わせる時に(または合わせた後に)、「Pinky promise」と言います。
「pinky(ピンキー)」は「小指(little finger)」の愛称となります。
ビジネスメールで使える!「約束を確認(催促)・キャンセル」する際の英語
ビジネスでは相手に丁寧に約束(取り決めなど)の確認や催促をする場合がありますね。
また、打ち合わせなどのキャンセルをする場合もあります。
特にメールなどでやり取りするのが多いかと思いますので、それぞれの書き方(メールの件名など)を見てみましょう。
「約束の確認と催促」
約束の確認をする場合の、件名は「Confirmation:~」の形がいいでしょう。
例えば、打ち合わせの約束の確認の場合は、「Confirmation:Appointment on Oct.20(10月20日の打ち合わせの確認)」という感じです。
確認する際のフレーズや言い方については、『6つの「確認(する)」の英語|使い方やフレーズを習得!』も見てみましょう。
また、催促をする場合は、「Reminder:~」の件名がいいですね。更に丁寧にする場合は、「Kind reminder:~」などです。『英語で催促する|ビジネスメールの件名・本文でも使える9つの例文など』も参考にしてみて下さい。
「約束のキャンセル」
アポの約束などのキャンセルとする場合もありますね。
その場合は、「Canellation:~」という件名で構いません。
書き出し(英文内容)については、「I’m afraid that ~.」や「I truly apologize for ~.」という文言を使った英文がベストです。
『「ごめんなさい」の英語|発音・カジュアルやビジネスでの11表現』の記事にて謝罪の表現も参考にしましょう!
日常会話でもビジネスでも「約束」という表現は欠かせないものです。ここでご紹介した表現は今すぐに使えるものばかりなので活用してみて下さい。
コメント