英単語を覚えたいけど、時間がないし、なかなか覚えられないと悩んでいませんか?
または、英語の勉強は嫌いだから、短時間で効率よく単語を覚えたい、など。
そんな都合のいい話はあるの?
もしあなたが間違った英単語の覚え方をしているのであれば、その数倍のスピードで英単語を覚えることが可能です。
中学生・高校生であれば、他の教科や部活・アルバイトなどで忙しいでしょうし、社会人であれば仕事の合間に英語の勉強をするのは疲れてもいるし、面倒ですね。
目次
基本の英単語はスペルを気にせず暗記すること!
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中学生レベルの英単語
何を始めるにもある程度の道具が必要ですね。
例えば、サッカーの練習を始めるにもボールが必要ですし、空手をするにしても基本の型はとても大切で、そうでなければただの喧嘩になります。
これは英単語を覚える時も同じで、「これから短時間で英単語を覚える」としても基本中の基本の英単語を覚えておかないと他の単語が頭に入ってきません。
英会話の90%以上で使われる英単語は、『英語の単語一覧|初心者に必要な中学英単語1128個とアプリや覚え方』でも解説している、中学3年間で学校で教わる1200単語前後です。
これが基本中の基本となります。これらは、単純に「見て暗記」で構いません。
中学生レベルの単語を短時間で覚えられるアプリ
でも、単語帳など作るのも面倒くさいですし、スキマ時間に短時間で覚えるのがいいですよね。そんな時に次のアプリが解消ししてくれます。
マイスキ英語の他の記事でも紹介しているのが、「mikan」というアプリです。
私の高校生の息子にもおすすめしており、中学英語の単語はすでに知っているという社会人の方は、TOEIC(ビジネス英語)の基礎単語も収録してあるのでとても便利です。
大切はコツとしては、スペルは気にしなくて構いません。
英単語一つ一つを完ぺきにマスターしたいのであれば別ですが、短時間で英単語を覚えるにはとても非効率的です。なので、上述通り、「見て(何となく)覚える」という意識で構いません。
実は私もよくスペルを間違えるのですが、それでもTOEIC満点・英検1級ですし、さほど重要視しなくていいです。
英単語のスペルを短時間で覚えたい場合
ただし、中学生や高校生で学校の試験などで、どうしてもスペルを覚える必要があるという方は下記のコツを参考にしてみてください。
「覚えづらいスペル」は分解して覚える
王道ではありますが、覚えづらいスペルや長いスペルは分解して覚えることです。
スペルを「音節」で分解
分解の仕方の一つとして、最小限だと音節で分解する形になります。
例えば、「constitution(憲法)」という単語のスペルであれば、
【con・sti・tu・tion】
という形に音節で分解できます。自己流に分解した方が覚えやすい人もいるかもしれませんが、できれば正しい音節に分解して覚えた方が発音力や語源力、語彙力を伸ばす際に様々な単語に対して応用がジワジワ効いてきます。(音節の調べ方はweblioなど辞書で見ると、単語の意味の下などに載っています)
スペルを「語源ベース」で分解する
もう一つの分解の仕方が、語源ベースで分解する方法です。
例えば、「export(輸出する)」であれば、「ex(外に)+port(運ぶ)」になり、「import(輸入する)」であれば、「im(中に)+port(運ぶ)」で分解します。
このような形で語源を意識して分解していくと、語源まで覚えやすくなるので知らない単語に出くわした時などにも予測ができるようになり、単語を覚えるスピードも上がり、一石二鳥以上です。
スペルの基本的なルールを覚えておく
また、スペルの基本的なルールを覚えておくと覚えなくてもわかるようになります。
・stopped
・panicked
例えば、「planned(計画した)」は、単語の最後(語尾)が母音1字+子音1字なので、動詞の原形「plan」の最後の子音「n」部分を重ねるというルールがあります。「panicked」の例でも、動詞の原形「panic」の単語の最後(語尾)が「c」なので、「ed」ではなく「ked」になります。
このようなスペルの基本ルールは『スペルの覚え方|英語の9つの基本ルール・コツやおすすめアプリ』でまとめていますので気になる方は見てください。
短時間で英単語を覚えるには「書く」それとも「読む」?
さて、基本の単語を押さえたら、後はドンドン他の単語を覚えていくのですが、どの方法がいいのでしょうか?
私が中学生の時は、単語帳の一行に同じ単語を5つ程度「書く」という宿題がありました。
『英語を「書き写す」勉強法|目的別2つの方法と効果・おすすめ教材』でも説明して、書くことは否定しませんが、短時間で覚えるという視点ではとても非効率的です。
一単語を書くのに3秒程度として、「声を出して読む(音読)」と「声を出さずに読む(黙読)」という読むという勉強は1秒足らずです。
つまり、読んで覚えた方が書くよりも3倍のスピードで覚えることができるのです。
単純な単語の「car」を5回書くのと、5回読むという動作を比較しても、それに費やす時間の差が歴然しているのが分かるかと思います。
それが、10単語、100単語、1000単語ともなると、書いて覚えるという方法は、多大な時間の無駄遣いとなってしまいます。
声を出して読む「音読」
音読がまずおすすめです。後述もしますが、音声付き(CDなど)の英文を真似して、声を出して読みます。
テキストを見ながらでも構いません。
ただ単に読むのではなく、視覚と聴覚を利用することで脳に刺激を送り、忘れない記憶力を手にすることができます。
下記がやり方の手順です。
- 和訳を見る
- テキストの音声を聞く
- 真似をしてテキストを見ながら読み上げる
- 数回繰り返す
たったこれだけです。
『英語の音読|初心者も効果あり!6ステップとおすすめ無料アプリ・参考書』でも詳しく解説しています。
とにかく量をこなす「多読」
音読だと自分で声を出すので、黙読するより少し時間がかかります。
よってもっと効率的に覚えたいという方は、黙読での多読(読む量をこなす)をおすすめします。
『英語の「多読」|5つの効果・おすすめの無料アプリ・サイト・教材など』でも解説していますが、読み返さずにドンドン進めていきます。
和訳を見てその後に英文を多読する方法と基礎英語だけでドンドン進める方法とあります。
後者の場合は辞書を引くタイミングが大切で、これは次の章で説明します。
時間がないから単語帳は不要?コツを確認
さて、単語を覚えるとなったらすぐに「単語帳」を思い浮かべる人が多いかとおもいますが、基本的に全ての単語は不要です。
これは後述しますが、「一英文」をノートに書くのは全く問題ありません。
ここではそれらのコツをご紹介します。
辞書を引くタイミングは?
英単語を覚えるには、英語の辞書は不可欠です。
しかし、分からない単語全てをその都度調べていたら短時間で覚えることは不可能です。
よって、何度も出てきて、自分が気になる単語だけ辞書で調べる感覚でOKです。
初心者、中級者・上級者向けのおすすめの辞書に関しては、『おすすめ英語辞書16選|TOEIC満点者が教える正しい使い方・選び方』を参考にしてみて下さい。
因みに、上級者であれば、英英辞書を推奨しています。
一英文を塊として覚える
調べた英単語をノートなどに書き写して復習用の単語帳とするのはいいのですが、その際には「調べた単語を含む一英文」を記載するようにします。
この時もさほどスペルは気にしないで構いません。
『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』でも解説していますが、忘れない長期記憶に落とし込むには一英文で覚えるのがとても効率的なのです。
イメージしながら覚える
これも先ほどの記事に書いていましたが、イメージなど五感を使うことで記憶力がUPして、脳に定着しやすくなります。
そのためには、先ず和訳文を読んでから英文を読むということで、イメージがしやすくなります。
先ほど解説した、黙読(多読」の時には特に必要な方法です。
そうすうことで、複数の単語を一度に覚えることができるので、短時間で多くの英単語を覚えることができます。
一日どれくらいの勉強がいい?教材の選び方も
これまで短時間で覚える方法やコツを見てきましたが、一日どれくらい覚えればいいのでしょうか?
一日の勉強量は?
短時間でとにかくたくさんの単語を覚えたいと意気込んでもそれには限界があります。
というのも、一回の集中力が持続するのは30分程度だといわれています。
つまり、1日30分程度の勉強を、この単語を覚えるという勉強に充てるのがマックスだと思って下さい。
なので、一夜漬けで何時間も英単語を覚え方からといっても、それはテスト後にすぐに忘れる短期記憶にしかならないので、1日30分を毎日継続することがとても大切なのです。
忘れそうなタイミングで何度も繰り返す
また、脳科学や記憶の観点からは、忘れそうな頃に思い出すといったタイミングで繰り返し覚えると記憶の定着につながります。しかも、繰り返しの回数を重ねるほど瞬時に覚えられるようになります。
おすすめの教材は?
イメージするための和訳と真似できるための音声(CDなど)がついている教材であれば何でも構いません。
しかし、ある程度長文の方が文脈を解く力、大きな塊としてのイメージがつきやすいのでおすすめです。
長文読解は、リーディングでもリスニングでも、英単語を覚えた後にクリアしなければいけない難問です。
よってそれを同時に鍛えることができたら、まさに短時間で英単語を覚えるだけではなく、長文読解のスピードなども手に入れることができます。
時間が足りない!という悩みも解決できますね。
レベル別の教材を紹介していますので、興味のある方は『英語の長文読解力|勉強法と6つのコツやおすすめ参考書・無料アプリ』もご確認ください。
まとめ:科学的にも証明されている五感を使った覚え方がベスト!
短時間で効率的に、忘れない記憶力を身に付けるには、視覚や聴覚、またイメージを使った方法が一番最適です。
これは多くの英語教育者も実証しています。
時間をかけずに多くの単語を覚えることはとても魅力的ですが、正しい方法でなければ、すぐに忘れたり、脳に定着しなかったりと時間の無駄になってしまいます。
ここでご紹介した短時間で覚える方法とそのコツを是非実践してみて下さい。