「improve」を正しく使えていますか?
後ろの目的語が必要な他動詞と主語と「improve」だけで意味が成り立つ自動詞の2つの使い方があります。
また、その派生語の「improvement」という名詞も英会話などでも使われるので押さえておくと役立ちます。
類義語(同義語)や対義語(反対語)なども知っておくと幅が広がりますね。
目次
「improve」の発音と注意点
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「improve」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントが後ろなのがポイントです。
また、「r」の発音もそうですが、後ろにある「v」が「improve」の発音のコツとなります。
日本語のカタカナ読みのようにハッキリと「ヴ」と発音するのではなく、上の前歯を下唇に軽く乗せるイメージでOKです。正しい発音の仕方については、『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』でも解説しています。
また、「improve」は規則変化動詞なので、過去形・過去分詞は「improved」となります。
他動詞での「improve」の意味と使い方・例文
先ずは、「improve」の後ろに目的語(~を)が必要な他動詞から見ていきましょう。
因みに、他動詞と自動詞の違いなどは、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』で詳しく解説しています。
~を改善する・向上させる(上達させる)
技術やサービス、健康など色々な名詞を後ろに置くことができます。
下記がその例文です。
- He has improved his English.(直訳:彼は彼の英語を上達させた=彼の英語が上達した) ※後述する自動詞の「His English has improved.」と全く同じ意味です。
- I’m improving my health condition by being on diet.(食事制限をすることにより、健康状態を改善しています) ※「improve A by B(BによってAを向上させる)」という形です。
- I’d like to know how to improve it.(その改善方法を知りたいです)
また、価値を上げるという意味でも使うこともできます。「improve the value of ~(~の価値を上げる)」など。
同義語・反対語
何かを良くするという単語であればそれが同義語(類義語)、何かを悪くするとう表現であればそれが反対語(対義語)となります。
下記が会話でもよく使われる表現です。
- 同義語・・・make ~ better(~を良くする) ※「make things better(状況を良くする)」などでも使える形です。「make」という使役動詞を使っています。『英語の「make」の使い方・意味|18の必要熟語や例文集』の記事も参考にしてみて下さい。
- 反対語・・・worsen ~(~を悪くする・悪化させる) ※「make ~ worse」と同じ意味になります。
自動詞での「improve」の意味と使い方・例文
先ほどの他動詞との例文内でも少し紹介したように(His English has improved.)、「主語+動詞」のみで成り立つのが自動詞です。
良くなる・好転する
下記がその例文です。
- His computer skill is improving.(彼のコンピューター技術がよくって来ています・上達しています)
- Do you think I’m improving?(上達していると思う?) ※相手と既に何かについてが分かっている場合ですね。
など。「主語+動詞」で成り立つので、主語は何でも構いません。「The weather has improved.(天気が良くなった)」などフォーマルな言い方もできます。
同義語・反対語
下記がその例文です。
- 同義語・・・get better(良くなる) ※体調が良くなるは「I’m getting better.」などで表現します。
- 反対語・・・worsen(悪化する) ※自動詞としても使えます。「get worse」と同様です。
派生語の名詞「improvement」の意味と例文など
派生語である「improvement(インプルーヴメント)」もよく使います。
可算名詞(数えられる名詞)、不可算名詞(数えられない名詞)のどちらでも使える単語です。
下記がその例文と意味です。
- 上達・進歩・・・He made a great improvement on his English.(彼は英語を大変上達させた) ※「lots of improvements(た(多くの進歩や向上など)」などの表現もあります。
- 改善・・・I can see the improvement in the relationship with him.(彼との関係改善が見えています)
など。
因みに、派生語で似ているようで意味が全く違う「prove(証明する)」というのもありますが、混合しないようにしましょう。
まとめ:「improve」は「いい方向」というイメージ!
いかがでしたでしょうか?
「improve」の単語を見たり、聞いたりした時は、基本は「いい方向に向かっている」というニュアンスというのが分かったかと思います。
このように、単語のイメージを持つことも大切です。
1つ1つ完璧に和訳していては、リスニングもアウトプットにも時間が間に合いません。
この機会に単語が持つ意味とそれを描写する癖を持ちましょう!英語を英語で考えるという感覚ですね。