「help」のイメージは何ですか?
動詞や名詞の両方で、ネイティブも日常会話でよく使う単語の1つです。
また、誰かの行動を手助けする「使役動詞」のようにも活用もできます。
目次
「help」の発音と過去形・過去分詞など
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「help」の発音と発音記号は下記となります。
舌の先は「L(エル)」のところの位置(上の前歯の付け根、など)に置いているのですが、基本的に発音しないのがポイントです。
また、規則変化動詞なので、過去形と過去分詞のどちらともに「helped」です。
他動詞としての「help」の意味と使い方・例文
「help」の後ろに目的語(~を)が必要な他動詞としての例文などを見ていきましょう。
~を助ける・役立つ
先ずはこれが基本となります。
下記がその例文です。
- You helped me a lot.(あなたは私を大変助けてくれました)
- I helped my mother with some chores.(母の家事を手伝いました)
- It would be really appreciated if you could help us with the issue.(もしその問題についてお力添え頂けましたら、大変感謝申し上げます) ※ビジネスメールでも使える表現です。
- This tool might help your work.(この道具はあなたの仕事に役立つかもしれない)
など。
~を抑える
この意味は基本的に「can’t/cannot(~できない)」と一緒に使うパターンが多いです。
基本形は「can’t help 目的語/動詞ing」となります。
下記がその例文です。
- I can’t help laughing.(直訳:笑うことを抑制できない=笑わずにはいられない) ※「I can’t help crying.(泣かずにはいられない)」など、「can’t stop 動詞ing(~を止められない)」のニュアンスと同じ感じになりますね。
- You can’t help it.(直訳:あなたはそれを抑制できないよ=しょうがないよ) ※「It can’t be helped.」も同じ意味になります。『しょうがない・仕方ないの英語|19種類の意味と例文やスラング一覧』の記事でも紹介しています。自分が主体の場合は「I can’t help it.(しょうがいないんだよ)」となります。
など。
使役動詞としての「help」
実はこの形で「help」を使うことがとても多いんですね。
「help+人・モノ+原形不定詞/to不定詞」の形となります。
原形不定詞とは、動詞の原形と考えてOKです。
「人・モノが~するのを手伝う/~するのに役立つ」という意味です。「手助けして~させる」というニュアンスも含まれるので、使役動詞の役割としても使える動詞が「help」です。
下記がその例文です。
- 原形不定詞の場合・・・He always helps her study.(彼はいつも彼女が勉強するのを手伝ってくれます) ※「He always helps her to study.」と同様です。
- to不定詞の場合・・・His advice helped me to work effectively.(彼のアドバイスは私が効率的に働くことに役立ちました) ※「His advice helped me work effectively.」と同じです。
また、この使役動詞の役割ですが、他の動詞(使役動詞)とも比較されます。
使い分けと違いは下記となります。
- have・・・自然な流れや仕事や義務でさせる(してもらう) ※「have+人+動詞の原形」が基本です。『haveの意味と使い方|2品詞(他動詞と助動詞)での23例文や熟語など』の記事も参考にしてみて下さい。
- make・・・強制してさせる ※一番の強制力が強い使役動詞です。「make+人+動詞の原形」が基本です。『英語の「make」の使い方・意味|18の必要熟語や例文集』の記事も参考にしてみて下さい。
- get・・・お願いや説得でしてもらう ※「get+人+to+動詞の原形」の形になります。『英語の「get」の使い方・意味|16の必要熟語や例文集』でも詳しく解説しています。
- let・・・したいことをさせる・許可する ※「let+人+動詞の原形」が基本となります。『「let」の意味と使い方|過去形や否定形・熟語も28例文で解説!』でも説明しています。
しっかりと場面により使い分けましょう!
自動詞としての「help」の意味と使い方・例文
自動詞とは、上記の他動詞とは違い、目的語を必要とせずに意味が成り立つ動詞です。
違いについては、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』で詳しく解説してますの、深く知りたい方は参考にして下さい。
下記が自動詞の例文と意味です。
- Help!(助けて!)
- It doesn’t help at all.(それは全然役立ちません)
- Making excuses won’t help.(言い訳を言ったって何にもならないよ)
など。
このようにわざわざ後ろに目的語をつけなくても大丈夫なパターンもあるという程度でいいので押さえておきましょう。
名詞としての「help」の意味と使い方・例文
「help」は「助け・手助け」という名詞でも使えます。
下記がその例文です。
- Thank you for your help.(助けて頂いてありがとうございます) ※「Thank you for helping.」でも同様です。ビジネスメールでも使えます。
- That was a big help.(それは大変助かりました)
- Can I be of your help?(あなたの役に立っていますか?) ※「of help」という熟語で、派生語(形容詞)の「helpful(役立つ)」と同じ意味になります。「It will be of more help.(It will be more helpful.)」など色んな形で使えます。
など。
まとめ:「help」の基本を押さえればOK
いかがでしたでしょうか?
「help」の大枠のイメージは「役立つ・助ける」という基礎を知っておけば大丈夫です。
日常会話でもビジネスでも使える単語ですので、動詞と名詞のどちらでも使えるようにしておくことで、英語表現の幅が広がりますね。