「しょうがない」や「仕方ない」を英語で言えますか?
日常やビジネスなど、様々な場面で予期せぬことが起きたり、思い通りにいかないことがあると「しょうがないよね(しょうがないですね)・仕方ないよね(仕方ないですね)」と言ったりしますよね。
翻訳サイトや辞書などで調べてもいくつかの表現が出てきてどれが正しい表現なのか分からないことがあります。
「しょうがない・仕方ない」の英語は、ニュアンスによってさまざまな表現を使い分ける必要があります。
目次
カジュアルな「しょうがない」の英語表現
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日常会話でネイティブたちが一番よく使うのが、「Oh well,」です。
「まあ、しょうがないよね」とあきらめの気持ちを、カジュアルに伝えることができる表現です。
しょうがないさ、仕方ないさというニュアンスですね。
カジュアルな表現なので、深刻なことではなく、電車を逃してしまったとか、傘を置き忘れてしまったなど、軽い出来事で使います。
会話で相手を慰める場合にも使えますし、独り言で「まあ、しょうがないか(仕方ないか)」という場合にも使える表現です。
【例文】
- A:We missed the train. /電車を逃しちゃった。
- B:Oh well, we’ll just wait for the next one. /しょうがない(仕方ない)、次のを待とうか。
ビジネス的な「しょうがない」の英語表現
「It can’t(cannot) be helped.」は、少しフォーマルな言い方になります。
しかし、友達同士でも、「誰にもどうもできないことだから、しょうがないよ(仕方ないよ)」という場合に使えるのがこの表現です。
カジュアルでもフォーマルでもどちらでも使えます。
避けることができない、対処しようがない、どうしようもないというようなニュアンスがあります。
「どうしようもなかった」と過去形で使う場合は、「can’t」を過去形の「couldn’t」にして、「It couldn’t be helped.」です。
「I(私)」や「you(あなた)」など、人を主語にして「I can’t help it.」や「You can’t help it.」にしてもOKです。
「it」を主語にすると「誰にもどうしようもない」というニュアンスが強くなり、「I」や「You」を主語にすると、「私はどうしようもない」、「あなたにはどうしようもない」という人を限定したニュアンスになります。
「避けることができない」、「できることがない」、「どうしようもない」というニュアンスの「しょうがない(仕方ない)」で使えるフレーズは他にもあります。
- There’s nothing I can do. ※主語は「you」や「we」に変えてもOKです。
- It’s out of my hands.
- It’s inevitable. ※「inevitable」は「避けられない」「免れない」「必然」などの意味があります。
- It can’t be avoided. ※「avoid」は「回避する」という意味です。
スラング的な英語で「しょうがない」を表現
「それが現実」、「それが人生」というように、どうしようもできない現実を受け入れたり、あきらめたりして「しょうがない(仕方ない)」という場合には「That’s the way it is.」が使えます。
同じようなニュアンスのフレーズが他にもあります。
ちょっと変わった言い方では「That’s the way the cookies crumbles.」という表現があります。
直訳すると「クッキーはそのように崩れる」で、「そういうものだからしょうがない」というニュアンスです。
そのほかの似た意味の表現は下記となります。
- That’s how it goes.
- That’s life. ※直訳すると「それが人生だ」となります。
- It is what it is.
- Those things happen. ※「そんなこともあるよね」というニュアンスです。
- That’s the way the ball bounces. ※直訳すると「ボールはそのように跳ねる」です。
- That’s the way the mop flops. ※直訳すると「モップはそのように倒れる」です。
選択肢がない場合の「しょうがない」の英語表現
選択肢がなくしょうがない(仕方ない)という場合は、「There’s no choice.」というフレーズが使えます。
「no choice」を「no way」や「no option」に変えて使ってもOKです。
また、「I」や「you」を主語にする場合は「have」を使って「I have no choice.」や「You have no choice.」となります。
このフレーズも似たニュアンスのフレーズがあります。
- There’s nothing I can do.
- What else can you do? ※直訳すると「あなたは他になにができる?(何もできないでしょ)」となります。
済んだことは「しょうがない」の英語表現
済んだことや終わったことはしょうがない(仕方ない)、どうしようもないという場合に使うフレーズは「What’s done is done.」です。
直訳すると「終わったことは終わったこと」となります。
同じような意味の英語のことわざもあります。
- 英語:It’s no use crying over spilled milk.
- 直訳:こぼれたミルクを嘆いてもしょうがない。
日本語の「覆水盆に返らず」と同じ意味と説明されることがありますが、微妙にニュアンスが違います。
英語のフレーズは、「済んでしまったことはしようがないから、気にしないで」というニュアンスです。
他にもよく使う「しょうがない(仕方ない)」英語の例文一覧
日常会話でよく使う表現を5つ紹介しますので、是非会話に活かしてみて下さい。
「~してもしょうがない」は英語で?
「~してもしょうがない(~しても仕方ない)」という場合は「It’s no use ~ing.」が使えます。
例文で見てみましょう。
【例文】
- It’s no use waiting for her. /彼女を待ってもしょうがない。
- It’s no use complaining. /文句をいってもしょうがない。
「There’s no use ~ing.」や「There’s no point in ~ing.」も同じ意味です。
「残念だけどしょうがない」は英語で?
「それは残念」にあたる「That’s too bad.」や「Unfortunately」などという表現を使って、各場面により下記のような例文表現ができます。
【例文】
- That’s too bad. But it can’t be helped.
- Unfortunately, you have no choice.
などとなります。
「残念」の表現につきましては、『「残念」を英語で表現する!ネイティブが使う4つのパターン』をご参考下さい。他にも様々な言い方があります。
「仕事だからしょうがない」は英語で?
大変だけど「(自分の)仕事だからしょうがない」、友達を遊びに誘っても相手が忙しくて「(そうだね)仕事だからしょうがないね」という言い方は会話でよく聞きますね。
そのような場合は、下記のような英語で表現ができます。
【例文】
- That’s my job. So, I have no choice.
- I undertand you have work to do. ※「I understand you have to work.」や「I understand you are busy working.」などでもOKです。
「焦ってもしょうがない」は英語で?
「焦ってもしょうがない(仕方ない)」も使いますね。
基本的には、「焦らないでいいよ」という表現がいいでしょう。
【例文】
- There is no need to hurry. ※更にカジュアルに言うには「No need to hurry.」でOKです。
- It’s no use rushing. ※更にカジュアルに言うには「No rush.」でも大丈夫です。
「今更(言っても)しょうがない」は英語で?
「今更言ってもしょうがない(仕方ない)」も知っておくと役立ちますね。
それを言っても役立たない、またはそれを言っても遅いよ、というニュアンスでも使えますね。
- It’s no use saying that.
- It’s too late to say that. 「Too late.」のみでもカジュアルで使えます。
まとめ:しょうがない(仕方ない)の英語は正しく使い分けよう!
「Oh well,」はカジュアルな表現ですが、幅広い場面で使える便利なフレーズです。
「Oh well, 」は、紹介した他のフレーズとセットで使ってもOKです。
また、待ち合わせに遅れてきたり、予定が変わったりした場合に、「しょうがないよ」という場合は「気にしないで」という意味の「Don’t worry about it.」や「No problem.」などが使えます。
「しょうがない」のかわりに使える「気にしないで」のフレーズは『「気にしないで」の英語|ビジネスでの丁寧な表現やスラングなど15選』で詳しく解説しています。こちらも是非ご参考にしてください。
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