
英語で「残念」を表現するには様々な単語やパターンがあります。
「残念なことに/残念ながら(Unfortunately)」や「残念でがっかりだ(What a bummer!)」、「それは残念なことですね(That’s too bad.)」など、全く違う表現や単語になるので使い分ける必要があります。
相手に対しての「残念だね」と言う場合と、「自分が何か出来なくて残念」というケースもあります。
日本語では一言で済みますが、英語には使う単語とその表現が異なってきます。「sorry」と「regret」の使い分けも大切です。
最後には、どれくらい「残念」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、チャレンジしてみましょう!
目次:
1.「残念」の英語|主語が「It」や「That」の場合
2.「残念」の英語|主語が「I」の場合
3.「残念」の英語|「What」で始まる場合
4.「残念」の英語|「副詞」やその他で始まる場合
5.よく使う言い回しの「残念」英語フレーズ例文
・「残念に思う」の英語
・「会えなくて残念です」の英語
・「残念なお知らせ」の英語
・「悔しくて残念です」の英語
・「惜しい!残念」の英語
・「参加できずに残念です」の英語
・「残念ですが仕方ありません」の英語
・「延期(中止)になって残念です」の英語
・別れの時の「残念です」の英語
・「驚き」での残念(まじか!本当?)の英語
・「極めて残念」と「少し残念」の英語
まとめクイズ:色んな「残念」の英語を正しく使い分けよう!
1.「残念」の英語|主語が「It」や「That」の場合

ここでは、一言で「残念」と表現するものを紹介していますが、全てその後に「that」を付けて、何が残念なのかを説明するケースもあります。
- That’s too bad.
- 音声:
- 解説:日常会話でも良く使われる表現です。「Too bad」(直訳:悪すぎる)と主語と動詞を抜いてそのまま言うケースも多いです。
- It’s a shame.
- 音声:
- 解説:「That’s a shame」と同様です。It’s a shame that you couldn’t make it.(あなたが間に合わなくて残念です)と文を足すことも出来ます。また、ここで使う「shame」は「恥」という意味ではありません。「結構大きな残念(とても残念)」というニュアンスもあります。ちなみに、「それは恥ずかしい!」は、「It’s shameful.」となります。
また、イギリス英語では「too bad」と同じようにこの「shame」を使うケースが多いです。知識として押さえておきましょう。
- It’s sad.
- 音声:
- 解説:「That’s sad」と同様です。直訳では「それは悲しい」となりますが、残念や後悔を表現する時に使われます。
- It’s a pity.
- 音声:
- 解説:「That’s a pity」と同様です。「pity」は「哀れみ」や「残念な事」を表現する時に使います。It is a pity that he lost the game.(彼が試合に負けて残念だ)と文を足すケースも多いです。少し軽い「残念」というニュアンスもあります。
- It’s a bummer.
- 音声:
- 解説:「That’s a bummer」と同様です。スラングの「bummer」は「がっかり」や「失望するもの」などを指す時に使う表現でもあります。This TV program is a bummer.(このテレビ番組はつまらない)などと表現する時もあります。アメリカで良く使われる表現です。
- It’s disappointing.
- 音声:
- 解説:「disapoint」は「失望させる」という動詞で、それを形容詞的に使っています。「that」でつなげるケースも多いです。
- It’s unfortunate.
- 音声:
- 解説:「unfortuante」は「不幸な」という表現にもなります。その反対は、「fortunate(幸運な)」です。
「そっか(それは)、残念!/あー(うーん)残念」を表現
日本語でも言う表現ですね。英語での「あーそっか、残念!」や「うーん、それは残念!」は次の2つのように表現します。「Oh well」(そうですか)や「I see」(了解しました/分かりました)を先に付けます。
- Oh well, that’s too bad.
- I see. That’s too bad.
「残念ですが、了解しました」とうニュアンスになります。少し残念そうな表情をすると相手に伝わります。
2.「残念」の英語|主語が「I」の場合
自分の感情(残念さ)をストレートに相手に伝える表現方法です。
- I’m afraid so.
- 音声:
- 解説:「残念ですが、そうです」となります。ネイティブも良く使う表現です。また、「that」を付けて、I’m afraid that I can’t come.(残念ですが、行けません/行けなくて残念です)という英文も作れます。
カジュアルな言い方にすると「残念だけどそうだね」、「残念だけど行けない」となりますが、ビジネスでもこの表現はよく使います。
- I’m sorry to hear that.
- 音声:
- 解説:「(それを聞いて)残念です」という表現で、相手の不幸なことを聞いたり(誰かが病気したり、亡くなったり)した時に、一言いう時に使います。
- I feel regret.
- 音声:
- 解説:「regret(リグレット)」は「後悔」という単語で、「後悔を感じる」という英語にして、残念な気持ちを表現しています。「I regret it.」や「I regret that ~」など動詞として表現しても同様です。
因みに「I feel no regret.(未練もない)」や「deep regret(残念無念/深い後悔)」というフレーズでも使えます。
3.「残念」の英語|「What」で始まる場合
「What(感嘆詞)」を頭出しにして、感嘆文(何て~だ!)にして「残念」を表現しています。
感嘆文については、『2つある!感嘆文の作り方|HowやWhatへの書き換え方法と例文』の記事を参考にしてみて下さい。
- What a pity!
- 音声:
- 解説:「残念!」、または「お気の毒に」という表現にもなります。「pity(ピティー)」は「哀れみ・同情」という意味があります。
- What a shame!
- 音声:
- 解説:「せっかくなのに残念だ」というニュアンスになります。「shame(シェイム)」は「恥」という単語ですが、ここでは「何て恥だ!」にはならないので注意して下さい。
下記は「bummer(バマー)」というスラングを使った表現です。
- What a bummer!
- 音声:
- 解説:「残念だね」とか「ガッカリだ!」というスラング表現です。
4.「残念」の英語|「副詞」やその他で始まる場合
「残念なことに・・・/残念ながら」と一言文の前につなげて始める英語もあります。
文頭に付けて、ビジネスメールなどフォーマルで丁寧な時に使う表現でもあります。
- Unfortunately
- 音声:
- 解説:Unfortunately, I broke the rule.(残念な事に、規則を破ったみたいです)など、の文で完成させます。「Regretably」でも同様です。
- To my regret
- 音声:
- 解説:To my regret, I missed the last train.(残念な事に、終電を乗り過ごしました)「To my disappointment」でも同様になります。ちょっと形式ばった表現になります。
5.よく使う言い回しの「残念」英語フレーズ例文
ここまで例文として出してきた以外で、ネイティブもよく使う表現をご紹介します。
そのまま使えるフレーズばかりなので会話で活用して下さい。
「残念に思う」の英語
一般的に「残念です」という場合と同様です。
これは、上述の例文のように動詞の「feel」を使った表現が一般的ですが、それぞれのニュアンスの違いに注意しましょう。
- I feel regret. ※「後悔してる」という残念です。「~をすればよかった」などですね。
- I feel sorry. ※「心を痛めている」という残念です。「~にいけなくて残念」、「あなたと同じように悲しい」など。
- I feel disappointed. ※「がっかりしている」という残念になります。
「会えなくて残念です」の英語
「お目にかかることが出来ずに残念です」と同じですが、この場合は会いたかったという表現がいいですね。
予定が合わなくて会えなかった、など様々な場面で使えます。
- I really wanted to meet you.(本当に会いたかったです)
- I wish I could meet you.(会えればよかったですね)
など。
「残念なお知らせ」の英語
ビジネスメールなどでも「残念なお知らせがあります」という場合がありますね。
- We are sorry to inform you that we decided to go with the other plan.(残念なお知らせですが、もう一つのプランで行くことにしました)
- I have bad news for you.(あなたに残念な知らせがあります) ※「bad news(悪いニュース)」は「残念なお知らせ」として使えます。
また、口語で友達などに「Bad news. They are all sold out.(残念!全部売り切れ)」というフレーズなどでも気軽に使えます。
「悔しくて残念です」の英語
「試合に負けて悔しい」や「テストの点数が悪くて悔しい」という残念な時はどのような表現をするのでしょうか?
この場合は、『「悔しい」や「後悔」の英語|発音やネイティブが使う15個を紹介』でもあるように、少し怒りが入った表現がいいかもしれません。
一言で言う場合や短文で言う場合です。下記がその一例です。
- Damn it!(ちきしょう!悔しい) ※何かができなくて残念!などを一言で表していますね。
- I’m mad at myself.(直訳:自分自身に怒っています) ※悔しさや強い残念という気持ちが伝わりますね。
など。
「惜しい!残念」の英語
「惜しい!もったいないね」という残念感を出す表現は何になるでしょうか?
- You almost did it!(直訳:あなたはほとんど成し遂げました) ※申し少しだったね、惜しいというイメージです。
- Close!(直訳:近かった!) ※「もう少しのところだった」というのを一言で表現しています。「It was so close!」などもOKです。発音は「クロース」で形容詞です。
など。
「参加できずに残念です」の英語
パーティーなどに招待された時、「行けなくて残念です」は「I’m afraid I can’t come.」でOKです。
このように、「~できなくて残念です」という場合は、「I’m afraid ~.」という構文がフォーマルな場合でもベストです。
「今回は残念ですが(またの機会に)」という場合は、文頭か文末にに「This time(今回)」を付けて、「This time, I’m afraid ~.」とするといいでしょう。ビジネスでもそのまま使えます。
または、カジュアルに「(It’s) too bad that I can’t visit this time.」や「Sorry. Some other time(ごめん、またの機会にでも)」という表現でもOKです。
「今回は残念だけど次回も誘ってね」とうニュアンスを含みます。
「残念ですが仕方ありません」の英語
仕方かありません、という表現を付け足す感じになります。
- It’s too bad, but it can’t be helped.
- It’s a shame, but there is nothing we can do about it. ※「私たちができることは何もありません=仕方ない」となります。主語は場面によって「I」や「he」などに代えてもOKです。
など。
因みに、「残念な結果だけど仕方ない」の「It’s an unfortunate result, but it can’t be helped.」などの例文にも使えます。
この例文の残念は不運の「unfortunate」を使っていますが、失望する残念な場合は、「disappointing result」となります。ニュアンスにより使い分けます。
「延期(中止)になって残念です」の英語
こういう場合は「がっかり」という表現がいいでしょう。
また、「楽しみにしていたのですが残念です」、「天気が悪くて残念です」という表現でも置き換えることができますね。
- It’s disappointing that it’s postponed.(延期になって残念です) ※「it’s canceled.(中止になる)」の時もこの構文でOKです。
- We were looking forward to it, but it can’t be help.(楽しみにしていたのですが、仕方ないですね/残念です)
- We have bad weather./unfortunate weather.(あいにくの天気ですね)
など。
別れの時の「残念です」の英語
退職して別会社に転職する、または会社を辞める同僚などとの別れの時に残念という言葉を使いますね。
- It’s sad to say good bye. ※残念で悲しいというイメージになります。
- I don’t want to say good bye.(直訳:さよならは言いたくありません)
など。
「驚き」での残念(まじか!本当?)の英語
驚いて、えー本当に?それは残念という場面の時は次のような表現がいいでしょう。
- Really? That’s too bad.(本当に?それは残念です)
- Are you serious? Oh, no.(直訳:あなた真剣?あーあ)
など。
「極めて残念」と「少し残念」の英語
極めて残念は「非常に残念(とても残念)」ですが、「少し(ちょっと)残念」はこれまでの表現をそのまま使ってOKです。
- It’s too bad./It’s disappointing.(ちょっと残念ですね) ※もちろん「It’s a bit disappointing.」などでも構いません。
- It’s really too bad./It’s really disappointing. ※非常に、とても残念の例文です。
など。
まとめクイズ:色んな「残念」の英語を正しく使い分けよう!
「Too bad」のような、1つの表現だけではなく、他の表現も使ってみましょう。
軽く言う場合と、真剣に表現する場合など、表情を付けることで相手にもその想いが通じるはずです。
また、「大丈夫」の英語|3つの場面で今すぐ使える表現ばかり!の記事にある「励まし編」の言葉も一言添えるとベターですね。
それとは反対に、自分が残念や後悔を言った場合は、そのような言葉を相手からかけてくれるかもしれません。知っているだけでも英会話が円滑に進みますよ。是非参考にしてみて下さい。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 主語が「I」の「残念ですが、そうです」の英語フレーズは?
- 「What」で始まる、「お気の毒に」という表現にもなる「残念!」の英語フレーズは?
- 「bad」を用いて日常会話でもよく使わえる「(それは)残念」の英語フレーズは?
- 「残念なことに・・・」の英語フレーズは?
- 「残念」のフレーズの前に付けて、「そっか」を表す英語フレーズは?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「残念」に関する英語でもてこずりますよね。答えを確認してしっかりマスターしましょう!
【解答】
- I’m afraid so.
- What a pity!
- That’s too bad.
- 「To my regret」や「Unfortunately」
- 「Oh well」や「I see.」
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