相手が病気や怪我などで「心配(する)」という事もありますよね。
もちろん、自分自身が何かをすることにも「心配」というケースも多々あります。
ビジネスのシーンでも欠かせない表現の1つです。
しかし、『「気になる」の英語|4つの基本表現とその他の言い方も習得』の記事でもあるように、少し気になる、心配というパターンの英語と使い方はさほど変わりません。
それぞれの表現で少しニュアンスや使い方が異なるので、その点を押さえるとネイティブ感覚で使えるようになります。
目次
カジュアルな「worry」で心配を表現
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ネイティブもよく使う単語で、多くの日本人が知っている表現が「worry」ではないでしょうか?
個人的に心配している時に使う表現です。
「worry」の発音と発音記号は下記となります。
過去形と過去分詞の際は、「y」を省略して「ied」が付き「worried」となるので、スペルに注意して下さい。
また、「~について心配です」という場合は、熟語で「worry about ~」の形になるのでそのまま覚えて下さい。
しかし、次の違いが分かりますか?
どちらも「あなたが心配です」ですが、ニュアンスが異なります。
- I worry about you.
- I am worried about you.
2つ目は受け身(形容詞)として使っています。
「worried about」との違いとは?
1つ目は、「いつも継続的に(日頃から)心配している」というニュアンスになります。
一方、2つ目の形容詞の方は、「今、あなたが心配です」という意味になります。
相手の顔色が悪いとか、何かその場で心配になった場合に使う表現です。
よって、次のような例文で使えますね。
- I worry about your health.(あなたの健康を、日ごろから心配しています)
- You look pale. I’m worried about you.(顔色悪いけど。今、心配になりました) ※「You made me worried.(直訳:あなたが私を心配にさせました)」などの表現もできます。
など。
ビジネスで使う「concern」の使い方
ビジネスメールでも頻繁に使われるのが、「worry」ではなく丁寧な言い方の「concern」です。
また、自分以外の心配事の場合によく使う表現です。
「concern」の発音と発音記号は下記となります。
基本的に「be動詞+concerned」として形容詞(受け身)で使うか、「I have concern about ~.」として名詞として使うかのどちらかです。
下記がその例文です。
- 形容詞:I’m concerned about the project.(そのプロジェクトが心配です)
- 名詞:I have no concern about it.(それについては全然心配ではありません)
名詞の「concern」は不可算名詞(数えられない名詞)として使われることが多く、上記とは逆で「とても心配です)という場合は、「I have so much concern about ~.」という表現で、ビジネスメールでもよく使われれます。
基本的に「concern(ed) about ~」と熟語で使われて、「~が心配です」となります。
しかし、心配と深刻に悩む場合だけではなく、「少し懸念がある」という場面でも使える表現です。
熟語の「concern(ed) with」との違いは?
「concern」の熟語は他にも前置詞の「with」を使うことがありますが、意味が全くことなるので注意が必要です。
「with」を使う場合は「~に関心がある」という丁寧な言い方になります。「~に興味がある」の「interest(ed) in ~」と同じとなります。
他にも「~に関係している」という意味もあります。
下記がその例文です。
- She is concerned with the problem.(彼女はその問題に関心がある)
- I’m concerned with it.(その案件と私は関係しています)
など。
前置詞が1つ違うだけで意味が異なるので注意しましょう!
ビジネスメールの最後(結び)に、相手が気遣ってくれたことに感謝を述べることも多々あります。
その場合のフレーズは、「Thank you very much for your concern.」(お気遣い頂きまして感謝申し上げます。)となります。
使える表現なので覚えておきましょう!
その他の代表的な形容詞での「心配です」の表現
ここでは、先ほどの「worry」や「concern」以外でネイティブが使っている表現をご紹介します。
anxious
『「不安」の英語|名詞や形容詞・動詞の14英単語の使い分けが重要!』の記事でも紹介しているように、心配というより「将来への漠然とした不安」というニュアンスに近い形容詞が「anxious」です。
「anxious」の発音と発音記号は下記となります。
名詞は「anxiety(アングザイエティー)」という単語です。
下記が例文です。
- I’m anxious about his future.(彼の将来が心配で不安です)
- He looks anxious.(彼は心配そうです) ※不安そうな表情などをしている時に使います。
など。
afraid
この形容詞は心配の更に上をいく、「怖い」というニュアンスが強いです。
また、これらか起こることに対して心配で怖いという場合に使います。
「afraid」の発音と発音記号は下記となります。
熟語の場合は「afraid of ~」の形で使います。
また、この他に「scared(すでに起こったことに対して心配・怖い)」や「fear(恐怖・動詞でも名詞でも使います)」などの表現もあります。
詳しくは『「怖い」の英語|6種類の形容詞や動詞 を例文・フレーズで解説』の記事も参考にしてみて下さい。
下記がその例文です。
- I’m afraid of doing the presentation tomorrow.(明日のプレゼンが心配で怖いです)
- I’m scared of the fact.(その事実が怖いし、心配になる)
- I have no fear at all.(私は全然心配でも怖くもありません)
など。
uneasy
そわそわして不安で心配な気持ちを表現する時に使います。
「uneasy」の発音と発音記号は下記となります。
名詞は「uneasiness(アニージーネス)」です。
下記が例文です。
- I had an uneasy time.(不安で心配な時を過ごした)
- I feel uneasy about it.(それに対して心配です) ※「feel uneasy(不安に感じる)」のセットで覚えましょう!不安な気持ちを表現する時にそのまま使えます。
など、居心地が悪い不安な気持ちの場合に多く使われます。
「大丈夫?心配です」という掛け声やその答え方・スラングなど
心配して相手に「大丈夫?」と聞くこともありますね。
また、その答え方として「心配ないよ。大丈夫です。」などのパターンがあるのは日本語でも同様ですね。
詳しくは、『「大丈夫」の英語|5つの場面で使える!17フレーズと例文一覧』の記事に書いていますが下記がその一例です。
- Are you OK/all right?(大丈夫ですか?) ※相手が心配で直接聞く場合によく使う表現フレーズです。
- What happened?(どうしたの?) ※直訳では「何が起こったの?」となります。
- What’s up?(どうしたの?) ※スラングで使う表現で仲間内だけで使うようにしましょう。
など。
次は質問された場合の答え方です
- Don’t worry (about it).(心配しないで下さい) ※一般的に一番よく使われる返答の仕方です。
- No worries. ※「Don’t worry.」のスラングでとてもカジュアルです。
など。
また、これがとても大切です。「Thank you.」と心配してくれたことに感謝する言葉も忘れないようにしましょう!
ビジネスメールの最後に使う「Thank you very much for your concern.」と同様ですね。
まとめ:基本を押さえてニュアンスの違いを感じよう!
いかがでしたでしょうか?
同じ「心配」という表現でも、カジュアルに使えるフレーズとフォーマルな表現がありましたが、是非しっかりと使い分けてみましょう。
また、これからも英会話で頻繁に使う「worry」と「be動詞+worried」の違いを押さえておくことも大切ですね。