「怖い」や「恐ろしい」を英語で言えますか?
日本語の「怖い」は、ジェットコースターが怖いという場合や、お化けが怖い、地震が怖いなど、様々な「怖い」に使うことができます。
一方で、英語はどんな「怖い」なのかによって、単語を使い分ける必要があります。
目次
「怖い」の英語:形容詞
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「~は怖い」と主語が「もの」や「こと」などの場合に使う形容詞です。
例えば下記のような例文になります。
【例文】
- その1.英語:This horror movie is scary. 日本語:このホラー映画は怖いです。
- その2.英語:It’s frightening. 日本語:それは怖いです。
ネイティブが使う表現は次のような形容詞が代表的です。
- scary(スケアリー)
- frightening(フライトニング)
- horrifying(ホリファイング)
- terrifying(テリファイング)
それぞれの形容詞は、使う場面や度合いにより異なります。
次の章(主語が人の場合をメインの表現)から、それらの違いも確認しながら「怖い」の英語の使い方をマスターしましょう!
「怖い」の英語:動詞や過去分詞(受け身)など
主語が「誰」という場合の「~がーを怖い」の英語を確認しましょう。
相手に自分の感情を伝えるのに欠かせない表現です。その場合は下記のように受け身(過去分詞ー形容詞的用法)の形が多いです。
- afraid
- scared
- fear(動詞・名詞)
- horrified
- terrified
- frightened
それぞれ6つの表現を見てみましょう。
「afraid」の発音と例文
「afraid」は、中学校で習う表現で知っている人も多いのではないでしょうか。
実際のネイティブ同士の英会話でもとてもよく使う表現です。
「afraid」の読み方と発音記号は下記となります。
「afraid」は「~を恐れて」や「~を心配して」などの意味です。
雷や、高さ、地震、動物など、普段から怖かったり、苦手だったりするものに使うことが多い表現です。
「afraid」は「be afraid of」で、be動詞と前置詞の「of」一緒に使うケースがほとんどです。「of」の後ろには怖いものや事柄を入れます。
【例文】
- その1.英語:I’m afraid of earthquakes. 日本語:私は地震が怖いです。
- その2.英語:Are you afraid of heights? 日本語:あなたは高いところが怖いですか?
- その3.英語:Don’t be afraid of failure. 日本語:失敗を恐れないでください。
「scared」の発音と例文
「scared」も、「怖い」を伝える基本表現としてとてもよく使う表現です。
「scared」の読み方と発音記号は下記となります。
「scared」は、「怖がらせる」、「おびえさせる」という意味の「scare」(動詞)の過去分詞形で、「おびえた」、「怖がって」、「びくびくして」などの意味で使います。
「scared」は、「be afraid of」と同じように、地震や雷などにも使いますが、一般的な地震や雷ではなく、実際に起きた地震や雷、物音など突発的なもので使う場合が多いです。
「be afraid of」は、性格や好み、考え方に由来される怖さに多く使う表現です。突発的に起きた出来事ではなく、自分の中でいつも怖いと思っていることが「be afraid of」です。
「scared」も過去分詞形なので、be動詞と一緒に使います。
受動態(受け身)で、直訳すると「~によって驚かされた」という意味になり、怖いと感じたものや事柄は前置詞「by」の後に置くことが多いです。
もちろん、「be afraid of」と同様に「of」も使えます。
すでに起きた出来事に対して「怖い」という場合は、be動詞は過去形になります。
【例文】
- その1.英語:I was scared by the thunder. 日本語:私は、その雷が怖かったです。
- その2.英語:You scared me! 日本語:怖がらせないで! ※「驚かせないで!」「ビックリしたな!」くらいのニュアンスでも使います。
- その3.英語:They are so scared by the big noise. 日本語:彼らは、大きな騒音を怖がった。
「I’m scary.」は間違い!
「私は怖いです。」を日本語から訳そうとすると、「I’m scary.」と言ってしまいがちですが、これは間違いです。
前章で説明した「scary」は「怖い」という意味の形容詞です。
「I’m scary.」という文の、形容詞の「scary」は主語を修飾(説明)する表現で、「I(主語)」=「scary(形容詞)」となります。
つまり、「私自身が怖い人だ」というニュアンスになってしまいますので注意しましょう。
「fear」
「fear」(フィア)は「恐れ」、「不安」、「心配」などの意味で使える名詞ですが、「恐れる」「怖がる」という意味の動詞としても使うことができます。
名詞として使う場合、「持つ」という意味の「have」と一緒に使って「have fear」となります。
【例文】
- 英語:Everyone fears the math teacher. 日本語:みんなが、(その)数学の先生を恐れています。
- 英語:She has no fear of death. 日本語:彼女は死を恐れていない。
人や物に対する恐怖や、失敗への恐怖、すでに起こったことや、未来に起こることへの恐怖など、幅広く使える表現です。
「horrified」
「horrified」は「horror」の派生語です。
「horror」の読み方は「ホラー」ですが、日本語でも「ホラー映画」など「ホラー」という言葉を使いますよね。
「horror」は「ぞっとするもの」、「恐れているもの」などの意味があります。お化けや、人の死や事故を目撃するなど、ギョッとするような怖さに使います。「be afraid of」や「scared」などの表現より、「怖さ」が強い表現です。
【例文】
- 英語:She was horrified when she heard the news of the accident.
- 日本語:彼女は、その事故のニュースを聞いてぞっとしました。
「terrified」
「terrified」は「terror」の派生語です。
「terror」は「(非常な)恐怖」という意味で、「テロ行為」という意味でもつかう表現です。
そのことからもわかるように、「be afraid of」や「be scared」、「fear」よりも、恐怖の度合いが高い表現です。
例えば「火が怖い」という意味で使った場合、単に苦手という意味ではなく、「ものすごく恐怖を感じている」というニュアンスになります。
【例文】
- 英語:People were terrified by the great flood that happened last month.
- 日本語:人々は、先週起きた大水害で怖さを思い知らされました。
「frightened」
「frightened」は「怯えた」、「ギョッとした」、「怖がった」という意味です。
ホラー映画やお化けを見た時のようなギョッとする怖さや、怯えるような怖さで使う表現です。
【例文】
- 英語:She was so frightened when she saw a ghost.
- 日本語:彼女は、お化けを見た時にとても怯えました。
「怖い」の英語のスラング表現:freak out
「怖い」は、日常的によく使う表現なので、スラング表現も色々あります。
その中でも、若者がよく使うスラングが「freak out」です。
「freak out」は「パニックになる」や「訳の分からないことをする」という意味です。
パニック状態になるほど恐怖や驚きを感じた時に使います。急に驚かされて、心臓が飛び出そうになった時、などはまさにこの「freak out」が使えます。
尚、恐怖を感じていなくても、焦ったり、慌てたりしてパニックになっている時や、怒りで頭がおかしくなりそうなときなども使える表現です。
【例文】
- その1.英語:When I did bungee jump, I freaked out! 日本語:バンジージャンプをした時、怖くてパニックになっちゃった!
- その2.英語:Stop it! You are freaking me out. 日本語:やめて!怖いから!
「怖い」の関連英語
「怖い夢」など「怖い」の関連表現を確認しましょう。
- 「怖がり」:coward ※臆病者、ひきょう者などの意味があります。
- 「怖い人」:scary person
- 「怖いもの知らずの」fearless
- 「怖くて震える」:shiver with fear, shake with fear
- 「怖い話」:scary story
- 「怖い乗り物」:scary ride
- 「怖い夢」:scary dream
- 「怖い病気」:dreadful disease
- 「高所恐怖症」:acrophobia
- 「広場恐怖症」:agoraphobia
- 「お化け」:ghost
- 「お化け屋敷」:haunted house
「怖い夢」や「怖い話」などは、ここでは「scary」を使って紹介しましたが、「怖い」のニュアンスによって「horrifying」など他の形容詞を使ってもOKです。
まとめ:「怖い」の英語をネイティブのように使い分けよう!
英語の「怖い」は、「怖い」の種類によって使い分ける必要があります。
「怖い」は日常的によく使う表現です。英語の中級者以上を目指す方は、「be afraid of」や「be scared」など、基本的な表現以外も、様々な「怖い」を覚えておくと、英語でさらに深い話しができるようになります。
特に、「terrified(terrifying)」や「horrified(horrifying)」などは、ニュースや新聞などでよく出てくる単語なので、押さえておきましょう。
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