「気になる」を英語で表現できますか?
日本語の「気になる」は様々なニュアンスが含まれています。
そのため、「気になる」の対訳になる英語表現は無く、伝えたいニュアンスによって使い分ける必要があります。
「気になる」の英語:基本編(恋人・友人・ビジネスなど)
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日本語の「気になる」は様々なニュアンスを含んでいて、色々な場面で使えるとても便利な表現です。
英語は日本語よりも、全般的に「どんな気持ちなのか」、「どんな状態なのか」を明確にする 傾向があります。
そのため、日本語の「気になる」のようにオールマイティーに使える表現はありません。
「どの様に気になるのか?」や「どんなニュアンスを含んだ気になるなのか?」に応じて、表現を使い分ける必要があります。
「気になる」の基本英語表現をまず4種類、見ていきましょう。
「心配」の英語を使って「気になる」を表現(ネガティブ)
「上手くいったか心配で気になる」や「遠くにいる人が健康か、大丈夫か心配で気になる」など「気になる」には「心配」の意味合いで使われる表現があります。
「心配」の「気になる」は「worried」を使います。「worried」の後にくるのは「about」か「that」です。「about」の後には心配している人や物を置きます。
「be worried about」を使った例文
- 英語:I’m worried about my father.
- 日本語:父のことが気になります。
- 音声:
※「I’m worried about the exam.(試験のことが気になります。)」などにも使えます。
次は、「that」の後は、どんなことが気になっているのか具体的な内容を文章で入れます。
「be worried that」を使った例文
- 英語:I’m worried that he will be late for the meeting.
- 日本語:彼がミーティングに遅れて来るのではないかと気になります。
- 音声:
心配の「気になる」の表現としても「be concerned(コンサーンド)」や「be anxious(コンシャス)」も使えます。
「be concerned about/that ~」
「be concerned」を使った例文
- 英語:I’m concerned about her.
- 日本語:彼女のことが気になります。
- 音声:
「concerned」は、「心配」というニュアンスの他に、「関心をもつ」という意味もあり、「関心」や「愛情」がある人を「気にかける」という意味あいもあります。
「worried」に比べると若干ですが「心配度」が低い表現です。
「be anxious about/that ~」
「be anxious」を使った例文
- 英語:I’m anxious about her health.
- 日本語:彼女の健康が気になります。
- 音声:
「anxious」は、未来に対する漠然とした「心配」という意味あいが強く「worried」より漠然とした「心配」です。
こちらも「worried」に比べると少し「心配度」は低いです。
「~かどうか」の英語を使って「気になる」を表現
「事実がどうなのか気になる」や「未来にどうなるのか気になる」という場合に「気になる」を使うこともありますよね。
「明日晴れるかどうか気になる」、「答えが正しいか気になる」などの場合ですが、ここに「心配」のニュアンスが含まれる場合もあるので、意味的には「心配」の表現と近くなります。
このような場合は、「wonder if ~」(ワンダー・イフ)の英語を使います。「if」の後には、「気になること」を文章で入れます。
「wonder if」を使った例文
- 英語:I wonder if my sister is at home.
- 日本語:妹(姉)が家にいるのか気になります。
- 音声:
「I wonder if it will clear up next Monday.(来週の月曜日、晴れるか気になります。)」などにも使えます。
「知りたい」の英語を使って「気になる」を表現
「知りたい」という意味の「気になる」の場合もありますよね。
この場合の「気になる」は「物を知りたがる」や「好奇心の強い」という意味がある、「curious(キュリアス)」を使います。
基本は「be curious about ~」で、「about」の後は、気になる人や物を入れます。
「be curious」を使った例文
- 英語:I’m curious about the band.
- 日本語:このバンドが気になる。
- 音声:
「腑に落ちない」の英語を使って「気になる」を表現
「なんだか腑に落ちない」「引っかかる」場合の「気になる」もありますよね。
全て素敵なんだけど、「ここの部分だけ気になる!」や「なんだかミスマッチ!」という時ありますよね。
そんなときは「bother(ボザー)」を使います。基本形は「~ bother someone」となります。
「bother」を使うのは、いい意味で「引っ掛かる」のではなく、ネガティブな意味で「気になる」時です。
「音がうるさくて気になる」などの場合もこの「bother」を使います。
「bother」を使った例文
- 英語:The music bothers me.
- 日本語:その音楽が気になる。
- 音声:
様々な「気になる」の英語表現
基本表現で紹介した「気になる」以外にも、様々なニュアンスの「気になる」があります。
「気になる」の表現をさらに見てみましょう。
「be interested in ~」で「気になる」を表現
「惹かれる」や「興味がある」という意味の「気になる」は、「interested(インタレスティッド)」を用います。
「be interested in」を使った例文
- 英語:I’m interested in him.
- 日本語:彼女が気になっています。
- 音声:
「興味がある」という意味でよく使われる「be interested in」ですが、「好意を寄せている」という意味の「気になる」でも使います。
また、好意がなくても「人として気になる」場合にも使います。
「be conscious of ~」で「気になる」を表現
「意識している」や「(身体的に)知覚がある」などの「気になる」は「conscious(コンシャス)」を使います。
「be conscious」を使った例文
- 英語:I’m conscious of my new hair.
- 日本語:新しい髪形が気になる。
- 音声:
「can’t stop thinking ~」で「気になる」を表現
直訳すると「~について考えることを止められない」です。
「頭から離れない」という意味の「気になる」は「can’t stop thinking」を使います。
「can’t stop thinking」を使った例文
- 英語:I can’t stop thinking about my presentation.
- 日本語:プレゼンテーションのことが気になる。
- 音声:
「be nervous about」で「気になる」を表現
「神経質になる」「怖がる」「不安になる」という意味がある「気になる」は「nervous(ナーヴァス)」を使います。
「細かいことを気にしすぎる」というネガティブなニュアンスで使うことが多い表現です。
「be nervous」を使った例文
- 英語:I’m nervous about the news.
- 日本語:そのニュースが気になる。
- 音声:
「気にしないで!」の英語フレーズ一覧
誰かに「気にしないで!」と声をかける時のフレーズもよく使うものをいくつか確認しましょう。
また、詳しくは『「気にしないで」の英語|ビジネスでの丁寧な表現やスラングなど15選』でもまとめていますのでご確認下さい。
- Never mind! ※とても良く使われる表現です。「mind(マインド)」は「~を気にする」という英語です。「never」は「一度も~しない」という意味があるので、「そんなこと、全然気にしなくていいよ」というニュアンス使います。フランクな表現です。
- Don’t worry about it! ※相手が失敗をしてしまった時に、「大したことないよ」「大丈夫」というニュアンスでかけてあげる「気にしないで!」です。
- No problem! ※直訳すると「問題ないよ!」です。「問題ないから、気にしないで!」という意味や、相手から頼まれごとをしたときに「もちろんだよ!」というニュアンスで使う表現です。
- Don’t bother. ※「お構いなく」という訳で使われる表現です。「手を煩わせる必要はないよ」「気にしないで」というニュアンスで使います。
スラング・略語の「No worries.」
「No problem.」と、同じニュアンスで使うスラング表現です。
「worries」は「心配」で「No worries」は「心配はない」つまり、「心配することはない」、「大丈夫、気にしないで」という意味になります。
SNSなど、インターネット上では「NW!」と略して使うこともあります。
もともと、オーストラリアのスラングで、オーストラリアや、隣国のニュージーランド、イギリスでよく使われるフレーズです。最近は、アメリカでも使う人も少数ですがいます。
スラングなので、「Don’t worry.」よりカジュアルなので、使う場面には要注意です。
下記が例文です。
- 相手:Sorry.(ごめん)
- あなた:No worries.(大丈夫だよ、気にしないで)
など。
まとめ:「気になる」の英語は使い分けが大事!
「気になる」は日常生活でよく使う表現です。
まずは基本の表現でご紹介したものから覚えて、使い分けられるようにしましょう。また、「気にする」や「気にしないで!」の表現も、使用頻度が高い表現ばかりなので是非覚えて使えるようにしましょう。
日本語と違って1つの表現だけ覚えればいいのではないのが英語の特徴です。少しずつ慣れるようになりましょう!
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