「もったいない」という表現は日常生活でも使いますよね。
英語でも同じような表現があります。
詳しくは後ほど解説しますが、次のような場面で使います。
- 無駄な場合(It’s a waste./What a waste!」など、「もったいない(無駄な)」という表現
- 良すぎる場合(It’s too good for me.)など、「私にはもったいないぐらい良い」という表現
- 見過ごす・惜しい場合(You don’t know what you are missing.)など、「せっかくなのに、あなたは何を見過ごしているのかわからいのはもったいない」という表現
という感じで、主に3つの場面で使う表現が異なるので注意が必要です。
また、「もったいない精神」などのフレーズもありますね。
ある海外の要人が日本のトイレで水を流すのに「大・小」があるのを見て、「もったいない精神」が素晴らしいと言ったそうです。海外では大も小も関係なく、一定量の水を流すトイレが多いためです。
これは日本の誇りですね。
目次
英語で「Mottainai」を説明できる?
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勿体無い(もったいない)とは、「物の価値や金銭、人などを十分に活かすことができずに、無駄になっている状態」というのがしっくりくる説明になります。
英語でその意味をそのまま直訳すると下記のように長くなります。
「The value, money, people etc. are not fully utilized and wasted.」などとなります。
これをいちいち説明していたら大変ですよね。
できれば「Mottainai」が通じればいいのですが・・・
しかし、「Sushi(寿司)」や「Ekiden(駅伝)」など、日本語のまますでに世界に通じる言語になっているのですが、「Mottainai」はそのまま使っても通じません。
また、冒頭でも伝えたように「無駄」だけがもったいないではないので、この説明が厄介です。
よって英語では様々な単語でこの「もったいない」を表現する必要があります。
場面1.「無駄な場合」のもったいないの英語とは?
先ずは一番使う「無駄な場合」のもったいないを見てみましょう。
有効に使いきっていない、「Mottainai」の代表的な例ですね。
この場合に使うのが「waste」という動詞(無駄にする)でも名詞(無駄・廃棄物、など)でも使える単語です。
「waste」の発音と発音記号は下記となります。
「腰」を表現する「waist(日本語読みはウエスト)」と全く同じ発音なので覚えておきましょう。
また形容詞の「無駄な」は「wasteful(ウェイストフル)」となります。
先ずは、名詞の「waste」を使った表現から見ていきましょう。
It’s a waste(of/to ~).
直訳すると「It’s a waste.」は「それは無駄です」となります。
冠詞の「a」を省略しないように注意して下さい。
これに「of + 名詞」と「to不定詞」を付けることで何が無駄なのかを明確にしています。
よく使う表現が下記です。
- 時間がもったいない(時間の無駄使い):It’s a waste of time.
- お金がもったいない(お金の無駄使い):It’s a waste of money.
- 捨てるのはもったいない:It’s a waste to throw it away. ※「throw away」は捨てるという熟語です。
など。
「めちゃくちゃもったいない!」と更に強調する時は、「It’s such a waste(of/to不定詞)」で表現できます。
「It’s such a waste of talent.(本当に宝の持ちぐされだよ)」など。
What a waste(of ~)!
これも名詞を使った表現で、「such a waste」と同じ、強調したい時に感嘆文にするケースです。
- 何てもったいない!:What a waste!
- 何てもったいない時間の使い方なの!:What a waste of time!
など。
もちろん、先ほどの例文のように「to不定詞」を使って、「What a waste to throw it away!」とすることもできます。
感嘆文の作り方については、『2つある!感嘆文の作り方|HowやWhatへの書き換え方法と例文』の記事を参考にしてみて下さい。
動詞の「waste」を使った表現
「無駄にする」とう動詞を使った表現の例は下記です。
- Don’t waste it.(無駄にしないでね=もったいないよ) ※否定の命令形で表現しています。
- You are wasting your time.(あなたは時間を無駄にしている=時間がもったいないよ) ※現在進行形で表現しています。
- You wasted too much money.(あなたは沢山すぎるお金を無駄にしました=もったいなかった) ※過去形で表現しています。
など、色々な時制や形で表現できるので参考にしてみて下さい。
形容詞の「wasteful」を使った表現
この表現は、どちらかというと、文語的な少しフォーマルな言い方に聞こえます。
例えば次の2つです。
- It is wasteful with money.(お金がもったいない)
- How waste!(何てもったいないの!)
文法的にはどちらも問題ありませんgな、ネイティブは「It’s a waste of money.」や「What a waste!」を使うと思ってOKです。
もったいない精神を英語で説明
日本語でよく聞く「もったいない精神」ですが、これも「waste」を使うとしっくりきます。
「The mind(spirit) not to waste anything」がベストでしょう。
直訳では「何も無駄にしない精神(気持ち)」となります。
場面2.良すぎる場合のもったいないの英語とは?
「~には良過ぎる」という英語で「もったいない」を表現するケースもあります。
too good for/to不定詞
「too good for/to不定詞」などとして使うのが一般的です。下記がその例文です。
- 彼女は私にはもったいないくらいだ(私には良過ぎる):She is too good for me.
- あたながここで働くのはもったいない(この会社は彼の能力ではもったいない):You are too good for this company.
- あなたが従業員であるのはもったいない(独立すべきだよ、などの意味になります):You are too good to be just an employee.
- 使うのがもったいない:It is too good to use. ※ピカピカの新品などがイメージできますね。
しかし、この「too good」ですが、使う場面では「信じることができない」という表現にもなるので念頭に置いておきましょう。
「It sounds too good (to be true).」など。
too + 形容詞
常に「too good」のパターンでなくても構いません。
他の形容詞を使って表現もできます。
(料理の見た目がきれいすぎて)食べるのがもったいない(It’s too beautiful to eat.)など。
因みに、「It looks too beautiful to eat.」でもOKです。
場面3.見過ごす・惜しい場合のもったいないの英語とは?
それをしないなんて惜しいよ、もったいないよという場合もありますね。
「せっかくいい天気なのにもったい」というパターンですね。
shame(to不定詞)
「shame(シェイム)」は「恥」という単語で覚えている方が多いのではないでしょうか。
他にも「残念なこと」としても使える単語です。『「残念」を英語で表現する!ネイティブが使う4つのパターン』でも詳しく解説しています。
「それを食べないのはもったいない」という場合は、「It is a shame not to eat it.」という表現になります。
また、「それを食べた方がいいよ(もったいないよ)」という「You’d better eat it.」という助言の英文にしてもいいでしょう。
『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』の記事も参考にしてみて下さい。
その他の表現
- You went through a lot, but you don’t know what you are missing.(せっかくここまで来たのに、その機会を逃すなんてもったいないよ。) ※「miss」を使ってもったいないを表現しています。
- Since it’s sunny today, why not enjoy it?(今日はせっかくのいい天気なんだから、楽しまなきゃもったいない!) ※「何故~しないの?惜しいよ」という表現です。
上記の例文のように「せっかく」を表現する時は、何がもったいないのか理由を付けると簡単に作れますので参考にしてみて下さい。
まとめ:「もったいない」を正しく使い分けよう!
単純に「waste」を使えばいいというのではありませんね。
各場面に応じてしっかりと使い分ける必要があります。
1つの表現でも色々な意味を含む日本語から直訳すると間違った意味で伝わるかもしれないので、イメージして、「何がもったいなのか」を考えることでここで紹介した3つの場面に分けて英文を作るようにしてみて下さい。
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