英語の現在進行形(ing)を正しく使えていますか?
今、まさにやっている行動だけを表現するのが現在進行形だと思っていませんか?
ネイティブは別の行動を表現する際にも現在進行形を使います。
現在形との区別や否定や疑問文の作り方などを把握しておくことで、英会話で大変役立ちます。
動名詞とも異なるので、詳しくは、『英語の「動名詞」とは?3つの役割と不定詞や現在分詞・現在進行形との違い』の記事も時間のある時でもご確認ください。
目次
英語の現在進行形の役割(意味)とは?
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後ほど現在進行形の作り方(ingの付け方など)は説明しますが、役割は何なのでしょうか?
現代進行形とは「be動詞+一般動詞ing」となっている英文です。
下記がその例文です。
- I’m playing baseball.
- He is studying English.
などです。
このような現在進行形は、「What are you doing now?」や「What is he doing?」などで質問された時の回答例です。
現在進行形は大きく分けて2つの役割があるので、見ていきましょう。
その1.今現在の行動を表現|現在形との違い
先ず現在進行形は、今現在の行動を相手に伝えるのに使われます。
「now」(今)という単語と一緒に表現されるケースが多いです。
- He is watching TV now.(彼は今テレビを見ています)
- She is having lunch now.(彼女は今昼食を食べています)
では、現在形との違いは何なのでしょうか?
『英語の現在形|過去形など4つの時制の違いや使い分けと疑問と否定』の記事でも説明していますが、現在形は事実と習慣を表現する時に使います。
例えば下記のような習慣と事実を表すケースです。
- I eat breakfast every day.(私は毎日朝食を食べます)
- She never talks to me.(彼女は私に話してくれない)
など。
また、次の英文の違いが分かりますか?
- 現在形:I have a son.
- 現在進行形:I’m having a son.
上記2つは全く違う意味となります。
どちらとも「私は息子が一人います」となりそうですが、それは現在形のみです。
現在進行形の文は、全く違う意味になるので注意しましょう。次の「確定した未来」で解説します。
その2.確定した未来を表現|未来形との比較
現在進行形のもう一つの役割は未来を表現する場合です。
しかも、その未来はほぼ変更がなく確実な場合に使います。
『英語の未来形|2つのwillやgoing toの使い方やルールなど』で解説している「will」や「be動詞 + going to」よりもさらに確実な未来の場合だと思って下さい。
下記が例文です。
- I’m having a meeting with company A tomorrow.(明日、A社と打ち合わせがあります) ※すでにアポも取れて、場所や時間も確定している時など。
- She is coming to our party next month.(来月、彼女は私たちのパーティーにきます) ※彼女から確実に行くという連絡があった場合など。
- I’m having a son.(息子が出産予定です) ※「I have a son.(現在形)」とは意味が異なりますね。すでに生まれてくる子が男の子と分かっている場合など。
このようにほぼ変更することがない未来を言う時に現在進行形はよく使います。
その他の表現
現在形と同じように今現在の習慣や事実を表現する場合もあります。
現在形との区別は会話の中で判断するということでOKです。
例えば次のようなケースはどちらも習慣や事実を表現しています。
- I study English.
- I’m studying English.
2つ目の文章は現在進行形ですが、目の前の相手に伝えている(その時は勉強はしていない、相手と話している)ので、明らかに現在の行動ではなく、習慣を伝えてるということになります。
この場合は、より勉強しているというのに動き(強調)を加えているイメージになります。
上述のように厳密に言えば、事実や習慣は現在形を使いますが、英会話ではこのうに現在進行形を使うことも多々あるので留意しておきましょう。
英語の現在進行形の作り方・ルール
上述で現在進行形の役割を説明しましたが、単純に一般動詞にingを付ければいいいのでしょうか?
「動詞ing」は『英語の現在分詞とは?3つの主な役割と過去分詞との違いなど』でも解説しているので、時間がある時にでも詳細を確認してほしいのですが、その作り方には一定のルールがあります。
基本的には一般動詞にingを付けるだけです。
- do → doing
- play → playing
- try → trying
- buy → buying
しかし、「make」や「write」のように単語の後ろに「e」がある動詞は、「e」を省略してingを足します。
下記がその例です。
- make → making
- take → taking
- write → writing
また、「stop」のように「p」で終わる場合は、「p」を重ねます。「stopping」となります。
それと、「lie(嘘をつく・横にする)」という場合は「ie」を略して「y」を足します。「lying」となります。
ここで大切なのが全ての一般動詞が「ing(現在進行形)」にならないということです。
「want(欲しい)」や「need(必要としている)」、「like(好き)」など、動作ではなく思考、好み、状態などを表す動詞は、基本的には進行形にできません。
他には知覚動詞と言われるもので、「hear(聞く)」、「taste(味がする)」などの動詞です。
下記を参考にしましょう。
- like(好き)
- love(愛している)
- hate(嫌い)
- want(欲しい)
- need(必要としている)
- see(見る)
- hear(聞く)
- smell(匂いがする)
- taste(味がする)
- know(知っている)
- realize(実現する)
- mean(意味する)
- understand(理解する)
- believe(信じる)
- remember(思い出す)
- belong(所属する)
- fit(合う)
- seem(~の感じがする)
現在進行形の疑問文と否定文の作り方
ここでは会話で欠かせない質問する時などの現在進行形の疑問文や否定文の作り方を解説します。
疑問文の作り方
単数(heやshe, itの三人称単数など)の場合と、複数やyouなどと分ける必要があります。
基本的に頭に「be動詞」を置いて、「be動詞 + 主語 + 現在分詞(現在進行形)?」という形が基本です。
- Is he playing with friends now?(彼は今友達と遊んでいますか?)
- Are you doing your homework?(宿題をしていますか?)
否定文の作り方
こちらも単数と複数などの主語で多少変わります。
形としては、「主語 + be動詞 + not + 現在分詞(現在進行形).」となります。
- He is not playing with friends now.(彼は今友達と遊んでいません)
- We are not watching TV.(私たちはテレビを見ていません)
- I am not doing my homework.(宿題をしていません)
まとめ:他の進行形にも目を触れておこう!
今回は現在進行形という文法を解説しました。
しかし、進行形には現在だけではなく、未来(未来進行形)、過去(過去進行形)があります。
『英語の「進行形」|3つの時制の現在・過去・未来でのingの使い方』の記事も参考にしてみて下さい。
現在進行形のみではなく、他の時制の進行形も習得することで英語力がアップしていきますので、是非触れておきましょう!
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