著者 : 藤永 丈司

◆上智大学比較文化学部卒(現:国際教養学部)
◆初受験でTOEIC990(満点)、英検1級、小学校英語指導者資格
◆ニンテンドー3DS TOEIC「超速」プログラム・スペシャルアドバイザー
◆日経HR「英語コミュニケーション in Business」特別講師(2017年8月~)
◆日経メディカル「医師のためのDailyイングリッシュ」特別講師(2019年10月~)
◆公式動画チャンネル:マイスキ英語【たった3分で奇跡を起こす!】(2020年2月~)

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著者自身の受験英語への疑問や登校拒否といった苦い体験や、10年以上にわたる海外生活から、外国人の英語習得の早さと相対する日本人の遅さの違いを同時に徹底的に解読・研究を繰り返すことで、日本人へ「英語回路」を植え付ける仕組みを解明。


◆活動 - 芸能人 への個別指導、英会話・ TOEIC講座、企業研修、小学生を中心に 各地でボランティア英語指導など。


藤永の著者・監修した商品

◆著書に「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」など多数(シリーズ累計10万部以上)

2016年に甚大な被害をもたらした「熊本地震」への復興活動の一環として、『マイスキ英語(代表:藤永丈司)』は、同年7月より、Jリーグ所属のロアッソ熊本のスポンサーカンパニーとして協賛しております。

おすすめの英字新聞|レベル別で初心者も上達!5つの勉強法とコツ

のべ196,451がこの記事を参考にしています!

英字新聞にチャレンジしたいと思っていませんか?

英字新聞は語彙力やリーディング力を上げたいと思っている人の学習教材として、すごくおすすめです。

でも、英字新聞ってなんだか難しそうで手が出せていないという方も多いのではないでしょうか。

実は、英語学習者向けに対訳などがついた英字新聞も販売されています。

また動画でニュースを見れる英語サイトやアプリなどもあります。

活字に飽きてきたり、リスニング力もUPしたいという方は、是非『おすすめの英語ニュース|無料サイトやアプリなど7選と勉強法』の記事も参考にしてみて下さい。

ここでは、英字新聞について読むメリットや、読み方、おすすめの英字新聞や選び方などを詳しく解説します。先ずはおすすめの英字新聞から見てみましょう!

目次

レベル別おすすめの英字新聞と比較:紙媒体編

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※このページには広告が含まれています。

日本で発行されている紙媒体の英字新聞も色々な種類があります。

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ここでは、その特徴や難易度、どのレベルの英字新聞があなたにあっているのかなどを比較しましょう。

また、紙媒体を定期購読すると無料でインターネット(デジタル版)で見れるものもあるので、スマホユーザーなどは通勤中などでの活用をおすすめします。

「The Japan Times ST」初級~中級向け

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 初級者~中級者向け(TOEIC700点、英検準1級くらいまで)
  • 発行日:毎週金曜日(週刊)
  • 公式サイト:http://st.japantimes.co.jp/

英字新聞が初めての方におすすめで人気の英字新聞です。

1897年と明治時代から発行されている英字新聞「The Japan Times」の週刊版です。

もともと「Student Times」という名前で発行していた英字新聞で、「ST」は「student」の略です。学生が英語学習をするためにつくられた英字新聞で、初級者や中級者の英語学習に最適です。

英語学習者向けなので、短い記事が多く、簡単な表現を多く使っています。

また、ボキャブラリーや文法解説があるため辞書なしで読むことができます。

さらに、ウェブサイトには、日本語全文訳が掲載されていて便利です。

記事はニュースよりも身近な話題を多めに扱っています。独自取材した記事が多くペットやアニメの話題など、様々な記事があります。

また、映画コーナーや、恋愛コラム、クロスワードパズルなど、様々なコーナーがあり1冊で色々楽しめる英字新聞です。

「Mainich Weekly」初級~中級向け

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 初級者~中級者向け(TOEIC700点、英検準1級くらいまで)
  • 発行日:毎週土曜日(週刊)
  • 公式サイト:http://mainichi.jp/weekly/

辞書なしで読めることを売りにしている英字新聞で、初心者と中級者におすすめです。

全てのページに日本語の注釈がついています。電子版では、音声も聞くことができます。

掲載されている記事も、芸能の話題や、ビジネスなど幅広く、楽しく読めると人気です。

TOEIC対策や、英検対策、有名英語講師の英語学習コラムなども掲載されていて、英字新聞を読みながら英語の知識も身につけることができます。

週刊英和新聞「Asahi Weekly」初級~中級向け

  • 難易度:★★☆☆☆
  • 初級者~中級者向け(TOEIC700点、英検準1級くらいまで)
  • 発行日:毎週日曜日(週刊)
  • 公式サイト:http://www.asahi.com/english/weekly/

朝日新聞社が発行する週刊英字新聞です。

「英和新聞」と名付けられている通り、英語学習者向けで日本語注釈と対訳がついています。

また、初級、中級、上級とレベル別にわかれているため、初心者から上級者まで幅広く読めます。

記事の種類も充実しています。星占いやエンタメ、海外生活、映画コーナー、連載小説など幅広い記事で、飽きずに読むことができます。

有料ですが、iPhone向けアプリ「AWS(Asahi Weekly Select)mobile」もあります。

「The Japan Times On Sunday」上級者向け

The Japan Times」の上級者向けの週刊版です。

国内外の主要通信社、新聞社から配信されるニュースをピックアップして掲載しています。

英語学習者向けではなく、海外の英字新聞に掲載される記事を載せているため、単語など表現の難易度が高めです。

日本語解説もほぼないので、TOEIC900点レベルや英検1級を目指す方におすすめの英字新聞です。

初心者や中級者は、挫折してしまう可能性が高いので要注意です。

「The Japan News (旧The Daily Yomiuri)」中級~上級者向け

  • 難易度:★★★☆☆
  • 中級者から上級者向け(TOEIC800点、TOEIC900点、英検準1級、英検1級向け)
  • 発行日:毎日(日刊)
  • 公式サイト:http://the-japan-news.com/

読売新聞社が発行している英字新聞です。

これまで紹介してきた英字新聞とは違い日刊です。日本語版の新聞と共通の記事も多く、読み比べることができます。

ただし、英語学習者向けの学習誌ではなく、一般の英字新聞なので難しい表現も多いです。

TOEIC700点以上の中級者以上におすすめです。

「Nikkei Asian Review」中級~上級者向け

  • 難易度:★★★☆☆
  • 中級者から上級者向け(TOEIC800点、TOEIC900点、英検準1級、英検1級向け)
  • 発行日:毎週月曜日(週刊)
  • 公式サイト:https://asia.nikkei.com/

日本経済新聞社が発行する英字新聞です。

英語学習者向けというよりは、ビジネスや経済の情報を英語で読みたいという、英語上級者向けです。

ビジネス紙は、The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)などアメリカのものもありますが、Nikkei Asian Reviewのほうが日本の新聞社が発行していて日本人に読みやすい内容が多いです。

おすすめの英字新聞(無料):インターネット編

特に海外の英字新聞は日本で手に入らないものが多いので、基本的にはインターネットで見るのがいいでしょう。

news internet

また、無料で見れるので気軽に英語に触れることができます。

スマホなどを利用して、通勤・帰宅中に電車の中などで時間を効果的に利用できますね。24時間パソコンやスマホがあればどこでも英字新聞に触れられるため便利です。

インターネットでおすすめの英字新聞:日本編

日本の主要な新聞社でも英語で配信しているものがあります。

インターネットでおすすめの英字新聞:アメリカ編

アメリカの主要な新聞配信サイトは下記となります。

インターネットでおすすめの英字新聞:イギリス編

イギリスでの主要な新聞配信サイトは下記となります。

レベル別おすすめの英字新聞:アプリ編

スマホのアプリで読めるおすすめのニュースアプリもあります。

「ざっくり英語ニュース!StudyNow」初級者向け

毎日、短い英語のニュースが配信されるアプリです。

対訳と日本語解説、音声付です。

この短いニュースを読めば、ざっくりした出来事がわかるということで「ざっくり英語ニュース」です。

短い記事が多く、時間があまりないという人や、たくさんは読めないという人におすすめです。

また、初心者向けの若葉マークがついている記事もあり、初心者でも使えます。

無料アプリですが、一部ネイティブナレーションや、再生速度の変更などの有料機能があります。

iPhone版
android版

レシピー(旧:POLYGLOTS)|中級者向け

New York TimesやThe Guardian、BBCなどのニュースが英語で読めるアプリです。

ニュースだけでなく、ビジネス、トラベル、ライフスタイル、英語学習、ペットなど1種類のテーマがあり幅広い記事が読めます。

ワンタップ辞書機能や、一定のスピードで記事がスクロールされていくペースメーカー機能など英語学習機能が満載で、英語学習者に人気のアプリです。

レシピー

「英語でニュース」上級者向け

リーディングに特化したアプリで、音声の配信などはありません。要約付きですが、全文訳はついていません。

日本のニュースを多く扱っているニュースアプリです。

政治、経済や事件などが多く、英語としては少し難しめです。TOEICや英検上級に向けて、リーディング力をアップしたい人にはおすすめです。

iPhone版

英字新聞の選び方・買い方

上記のおすすめの英字新聞を実際に読んでみたいけれど、結局何を選べばいいかわからないという方が多いのではないでしょうか。

ここでは、あなたにあった英字新聞を選ぶ為の方法と買い方を解説します。

日本で発行されている英字新聞と海外のはどっちがいい?

英字新聞は、New York TimesやWall Street Journalなど海外で発行されているものと、Mainich WeeklyやAsahiWeeklyなど日本で発行されている英字新聞があります。

英語学習に使うなら、日本で発行されている英字新聞がおすすめです。

日本語の新聞の英語版のような感覚で、日本の話題が多いので読みやすいです。

比較的易しい英語を使っている新聞もあります。英語学習者のために、用語解説や日本語訳が付いているものもあり、参考書のような感覚で使えます。

さらに、英語学習者向けのコラムなどのコンテンツが充実している英字新聞もあり、1冊で幅広く楽しめます。

日刊と週刊はどっちがいい?

日本で発行されている英字新聞は、主に毎日発行されている日刊紙と週1回発行されている週刊紙の2種類があります。

英語学習用に購入するなら、週刊の英字新聞がおすすめです。

毎日発行される、日刊紙だと英語の分量が多すぎて挫折してしまう人が多いです。

ついつい、読めずにたまってしまい、ついには部屋の隅にそのままゴミとして積まれるという状態になってしまいがちです。

週刊誌であれば、無理のない量でかつ1週間数記事ずつ読んでも、十分楽しめる量です。

また、ちょうどいい周期で、届くのでいつのまにか大量に積み上がってやる気をなくすということが起こりにくいです。

紙媒体とオンライン(電子版)はどっちがいい?

英字新聞を買う場合、に多くの人が迷うのが紙の新聞を購入するか、オンライン上で見られる電子版の英字新聞にするかですよね。

どちらにもメリットがあります。

おすすめはオンラインサービスも提供している紙ベースの新聞を購入することです。

両方サービスを提供している会社を選ぶと、両方使うことができて効果的に学習することが出来ます。

紙媒体の英字新聞の3つの長所

紙の英字新聞の長所は、3つあります。

  • 長時間読んでも目が疲れにくい:紙ベースの新聞は長時間読んでも疲れにくいというメリットがあります。スマホやパソコンを使うとブルーライトの影響ですぐに目が疲れてしまいます。その点、紙だと疲れにくく比較的長時間読むことが出来ます。ちょっとしたことですが、疲れやすいとついついサボってしまう原因にもなるので、この点は考慮したほうがよいといえます。
  • 気軽に書き込めて覚えやすい:ペンで気軽に書き込めるという点です。書き込むことで、手を動かすことになります。また、色ペンで線を引くことで色が視覚に入ってきます。このように、新聞の文字以外にも視覚や感覚で触れるため、英語が覚えやすいです。
  • 自宅に届くため習慣になりやすい:自宅に届くために英語を読む習慣がつきやすいという点です。「英字新聞を毎日読みましょう」と言っても、なかなかすぐ習慣にできる人は少ないですよね。「明日からでいいや」とか、「今日はいいや」と思っちゃうのが人間です。新聞を契約して、自宅に届くようにしてしまえば目の前に新聞があるので、「やらなきゃ!」という気持ちになりやすいです。「今日はいいや」と途中で思っても、定期的に届くため、また「やろう!」という気持ちが起きやすく、習慣化しやすいのが紙の新聞のメリットです。

オンラインの電子版英字新聞の3つの長所

一方で、オンラインで見られる電子版の英字新聞にも3つメリットがあります。

  • どこでも手軽に読める:スマホやタブレットでも見られる電子版の最大のメリットは、持ち運びやすくどこでも手軽に読めるという点です。そのため、通勤中や、仕事の休憩中、ちょっと時間が空いたときなどすきま時間を使って読むことができます。
  • 音声など情報が満載!:英字新聞のオンラインサイトでは音声など文字以外の情報も掲載されています。また、紙面のように掲載スペースに限りが無いため、対訳などの文字情報も紙ベースのものより多いです。インターネット上にあるため、単語が検索しやすく他サイトの情報にもリンクしやすいというメリットもあります。
  • かさばらない:オンラインの英字新聞はネット上にあるのでかさばらないのもメリットですね。紙ベースの新聞はどうしてもかさばってしまいます。たくさん増えると処分するという手間もかかります。

英字新聞はどこで買える?

紙の英字新聞を買おうと思って探すと意外に売っていないんですよね。どこで買えるの?と探している方も多いと思います。

駅のキオスクやコンビニ、大型書店などで販売している場合があるようです。

インターネットで調べるとコンビニだとファミリーマートやローソンに置いてあることが多いと情報があります。

ただし、地方だとあまり売っていない場所が多いので、基本的には契約して取り寄せるのがおすすめです。

まず読んでから契約を決めたい!という方も、直接問い合わせをすればサンプルをもらえると場合がほとんどです。

また、地区の図書館などにも置いてあることがあります。

図書館であれば、無料で読めるので、近くにある場合は利用してもよいかもしれません。

英字新聞を読む5つメリット

英字新聞は、英語学習教材としてすごくおすすめです。

英字新聞を読むことで、リーディング力アップだけでなく、様々なメリットがあります。

ここでは、英字新聞を読むメリットを5つご紹介します。

メリット1.英字新聞で英語学習を習慣化できる!

英字新聞は英語学習の習慣化に最適な教材です。

英字新聞を毎日少しずつ読むことを続けると、自然と英語学習が習慣化することができます。

先伸ばししてしまったり、ついついサボってしまったりする人も、英字新聞が自宅に届くことで、「英語学習をしよう」と意識することができます。

毎日どんな学習をしようか迷わなくてよく、すぐに学習に入れるという点でも、習慣化しやすい教材です。

英語が話せるようになるためには、毎日少しずつ学習することが大切です。1ヶ月に数回1~2時間勉強しても話せるようになりません。15分でもいいから、毎日触れることで新しい表現を少しずつ覚えることができます。

今、毎日英語学習ができていないという方は、英字新聞から始めてみるのがおすすめです。

メリット2.英字新聞で「英語のリーディング力」が向上する!

英字新聞は、英語のリーディング力向上にもおすすめの教材です。

reading

英字新聞を読むことで多読力が身に付き、リーディング力が飛躍的に向上します。

TOEICや英検など資格試験でも、リーディングのパートが苦手という人は多いですよね。

ひとつひとつ、わからない単語につまずいてしまっていませんか?リーディングが苦手な人の多くに足りていない学習が多読力です。

英語をたくさん読んでいる人は、単語やフレーズの意味を理解していません。

わからない単語も、意味を想像しながら読み進めています。どれだけ、英語を学習しても日々の英語で知らない単語は出てきてしまうからです。

たくさん読むためには、意味を想像する力や、わからないところを飛ばして読むチカラが必要です。

これが多読力です。辞書を極力使わずに、英字新聞を多読することで、意味を想像しながら読んでいく力が自然と身につきます。

英字新聞は正しい英語で書かれていて、様々な話題の記事がたくさん載っているので多読に向いています。

また、日本で発行されている英字新聞は日本の話題が多く内容を想像して読むことができます。

メリット3.英字新聞で「実生活で使える英語の語彙」が身に付く!

語彙力を増やすためはリーディングが欠かせません。

words

単語帳でも覚えることはできます。

しかし、中級者以上の単語は、複数の意味があったり、微妙に日本語のニュアンスと違ったりする場合があります。

実践で使えるように、英語の細かいニュアンスを覚えるためには、文章の中で覚えるのがベストです。

そのための、リーディング教材としては、英字新聞が最適です。

今まさに社会で話題になっていることや、世界で起こっていることを取り上げています。その記事を読むことで、すぐに会話で使える語彙を覚えることができます。

外国人の友達と話したりする時に、「今話題のあの話しをしたい!でも、何て言ったらいいかわからない」ということはありませんか。

英字新聞で気になる話題をチェックすることで、その話題の英語表現を知れるので、そのような場面でも自然と英語がでてき会話も弾みます。

日本語でも流行語がありますが、英語でも新しい言葉や流行語があります。そのような単語も自然にインプットできるのが英字新聞です。

メリット4.英字新聞で「ライティング力」が向上する!

ライティング力を向上させたい人にも、英字新聞を読むことがおすすめです。

writing

これは、ちょっと意外かもしれません。リーディングとライティングは真逆のスキルですよね。

でも実は、ライティング力を向上させるためには、良い文章をたくさん読むことが重要です。

日本語を、ただルールに従って英語に訳すだけだと、不自然な英語になってしまいがちです。

良い文章を読んで、自然な単語の使い方や、言い回しをインプットすることで、その良い文章を真似してライティングすることが出来ます。

子供の頃、私たちが親や大人の言葉を真似たように、リーディングで読んだ文を真似することで、ネイティブっぽい自然な文章を書くことができるようになります。

英字新聞は文章のプロたちが書いた、正しい英文なので、ライティングのためのインプットとしても最適な教材です。

英字新聞を読みながら中学英語レベルの文法などの基礎を同時に身に付けることもできます。

あえて英字新聞を読む前にマスターする必要はありません。『TOEICも英会話も楽しくなる中学英語の文法14選』の記事にあるような文法が自然と習得できます。

メリット5.英字新聞で「英語で学ぶという習慣」が身に付く!

英語力を効率的に向上させるためには、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」に変える必要があります。

learn english

英語で情報をたくさん取り入れるようになれば、必然的に英語に触れる機会が多くなるからです。

英語で学ぶ習慣をつける、きっかけとして英字新聞は最適です。

最初は英語学習のつもりで読んでいても、慣れれば面白い話題を見つるので、自然と英語で情報を取り入れるようになります。

英字新聞の記事の構成

英字新聞を買っても、どこから読んだらいいかわからないと悩んでいませんか?

英字新聞で書かれている記事には、構成のスタイルやルールがあります。その構成やルールを知ることで、すごく読みやすくなります。ここでは、記事の構成や、タイトルのルールを確認しましょう。

英字新聞の構成1|Headline(見出し)

全ての記事にHeadlineがついています。このHeadlineは記事のタイトル(見出し)です。

何が書かれているのかは、このタイトルを見ればわかります。

英字新聞のHeadline(見出し)のルール

Headline(見出し)は文字数が限られています。

短い文字数でどんな記事かを伝える必要があります。

そのため、文字を短くすっきりさせるためのルールがあります。

  • 単語の頭文字は大文字:文の先頭以外の単語も頭文字は大文字にします。これは新聞だけでなく、英語の記事全般のルールです。ただし、冠詞や前置詞など一部、大文字にしないものもあります。
  • be動詞は省略する:be動詞は省略しても意味が通じるためです。タイトルで動詞の過去分詞が使われている場合、be動詞を省略した受動態である場合が多いです。
  • 「a」や「the」などの冠詞は省略する:冠詞も省略しても意味が通じるためです。「his」や「her」などの所有格も、特に強調する場合を除いて原則省略します。
  • 過去でも現在でも、動詞は現在形を使う:日本語の新聞でも、見出しは現在形を使っています。ただし、歴史上の出来事など、過去であることを強調したい場合のみ、過去形を使います。
  • 未来形は「to+動詞の原形」の不定詞や現在分詞を使って表わす:これも、be動詞を省略しています。
  • 数字は「five」ではなく「5」で書く
  • 記号を使う:コンマ(,)とセミコロン(;)は「and」の略、コロン(*)は「said/according to(発言)」の略として用いられる。
  • 短い単語や省略語を使う

英字新聞の「略語」の例

上記でも紹介しましたが、Headlineでは短く表現するために略語を使います。

よく使う略語の例を見てみましょう。

  • Govt → Government(政府)
  • Corp → Corporation(会社)
  • INTL → International(国際的な)
  • UN → United Nation(国際連合)
  • PM → Prime Minister(首相)
  • Gov → Governor(知事・長官)
  • FM → Foreign Minister(外務大臣)
  • LDP →  Liberal Democratic Party(自由民主党)
  • BOJ → Bank of Japan(日本銀行)
  • TSE → Tokyo Stock Exchange(東京証券取引所)
  • SDF → Self-Defence Force(自衛隊)
  • NPA → National Police Agency(警察庁)
  • MPD → Metropolitan Police Department (警視庁)
  • Nuke → Nuclear(核兵器、原子力)
  • U.S. → United States of America(アメリカ合衆国)
  • UK → United Kingdom(イギリス)

これはほんの一例ですが、このように様々な略語が使われます。

UKやU.S.などわかりやすいものもありますが、日本銀行のBOJなど想像がつきにくい物もありますね。

英字新聞を読んでいると、よくでてくるので自然に覚えることができます。

英字新聞の構成2|Lead (リード)

本文の最初の段落を、「Lead」、または「Leading paragraph」といいます。

リードの部分には、30語程度で記事の大まかな内容がかかれています。

このリード部分を読むと、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、何を(What)、どうした(How)のかがわかります。

記事の大まかな内容を知りたいという人や、忙しくて、記事を1本読む時間が無いという人は、まずこのLeadを読むことから始めましょう。

英字新聞の構成3|Body(ボディー)

Lead後に書かれている記事全体をBody(ボディー)といいます。

ここには、記事の詳しい内容が書かれています。記事の本体とも言える部分です。

ボディーは「Inverted triangle style」といって逆三角形になっています。

上には重要な内容が書かれ、下に行けばいくほど、あまり重要ではない補足的な情報が書かれています。

英字新聞には文章の初めの方に、読んでもらいたい大切な情報が書かれます。

全ては読めないという人が、読む部分を減らすとすれば最後のほうに書かれた文章を削ればOKです。

英字新聞の構成4|Sources(ソース・配信元)

英字新聞には「Sources(配信元や書いた人)」が明記されています。

ソースが書かれている場所は、ボディーの後ろです。

英字新聞の中には、自社で記事を作成していない場合もあります。

日本の共同通信(Kyodo News)、イギリスのロイター通信(Reuters)などの通信社から記事を提供してもらい掲載している場合はそのことが明記されています。その他にもアメリカのAP通信社(AP)やフランス通信社(AFP)などが代表的な通信社です。

記者が書いた場合は署名入りで書かれます。

署名は「By Taro Suzuki ABC Shinbun Senior Writer」のように、名前と社名、役職がかかれています。

英字新聞の読み方のコツや勉強法:初級者編

英字新聞を読んでみたいけど、「読める自信がいない」という人や「難しくて読めない」と挫折してしまう人も多いですよね。

そこで、ここでは挫折しないための英字新聞の読み方のコツや勉強法をご紹介します。

全部を読もうとしない!

英字新聞の記事を全て読もうとしていませんか?

英字新聞を隅まで全部読んで、それを続けられればベストです。

でも、多くの人は英語学習にかけられる時間や、集中力は限られています。

その限られた時間のなかで、無理なく楽しく続けるためには、あえて全部読もうとしないことが大切です。

全部読もうとすると、プレッシャーになってどこかで続けられなくなるからです。

週刊の英字新聞を買って、1日1記事ずつ読んだとしたら週7記事です。これくらいの数でも、続ければ十分英語力がアップしていきます。

忙しくて時間が無い時や、英語初心者で全て読めないという人は、見出し(headline)やリード(lead)だけ読んでもOKです。

とにかく、疲れてしまわない少なめの量を長く続けて読むことが大切です。

また、『TOEIC満点者が伝授!英語リーディングのコツと勉強法』の記事で解説している、目がとまらない「予測力」「オーバーラップ法」という勉強法があります。時間がある時にでも是非目を通して下さい。

興味がある話題や日常の話題の記事を読もう!

英字新聞の記事を読む時に、記事選びも大切なポイントです。

どうしても、紙面の目立つところに、政治や経済などのニュースが掲載されています。

そのため、政治や経済などから読んでしまいがちです。

しかし、これらの分野は専門用語が多く、初心者には不向きな記事です。

また、これらの情報は、日本語である程度ニュースを読んで知っていないと読むのが難しいです。

英語初心者には、もっと日常的な話題がおすすめです。スポーツや芸能、映画、ライフスタイルなど身近な話題を選びましょう。日常の話題は、使われる単語もシンプルで簡単なものが多いです。

日常の身近な話題で、興味がある話題があればさらにおすすめです。興味がある分野は、日本語で基本的な知識があるため意味を想像しやすいです。

また、知りたい情報を楽しみながら読めるので継続しやすいです。

同じ分野の記事を何本か連続して読もう!

英字新聞を読みはじめの頃は、同じ分野の記事を何本か連続して読んでみましょう。

例えばサッカーのワールドカップ期間中であれば、何日にもわたって試合結果が出ているでしょう。

プロ野球なども同じです。また、株価などの記事も毎日でているでしょう。

分野を決めて読んでみると、別の記事でも似た単語が何度も出てくることに気づくと思います。それらは重要な単語である場合が多いです。

繰り返し、同じ分野の記事を読むことで、何度も出てくる単語を自然と覚えてしまいます。

重要単語を覚えると、その分野の記事がすごく読みやすなり、スラスラよめるようになります。

読めるようになると、楽しくなりもっと読みたいという意欲につながります。

辞書はなるべく使わない!

リーディングでわからない単語がでてきたら、全て辞書で調べていませんか?

英字新聞のように、大量の英語を読む場合、辞書はなるべく使わないのが基本です。

全て辞書で調べていると、1記事読むのにものすごい労力と時間がかかってしまうからです。

英検やTOEICのリーディング問題でも、辞書は使うことができません。そのような場面に対応する読解力を身につけるためにも辞書を使わない癖をつけましょう。

英語を翻訳するわけではないので、わからない単語が出てきてもOKです。意味を想像したり、わからないままにしたりして先に進みましょう。

読み進めて行くなかで、「さきのこの単語がわからないとどうしても意味がわからない」という単語や、「何度もでてくるな」と思う単語があれば辞書で調べてみましょう。そうすれば、重要な単語だけ調べることになるので、単語の意味も記憶に残りやすいです。

どうしても心配で辞書も手元に欲しいという方は、辞書選びも大切です。『英語の辞書|効率UPの勉強法!おおすめ辞書の使い方と選び方』を参考にしてみて下さい。

英字新聞のニュース記事以外を読む!

英字新聞には、ニュース以外にも占いやクロスワードパズルなど様々なものが掲載されています。

英語初心者で、「記事を読むのは難しい」という方は、記事以外の情報で英語に触れるのもおすすめです。

特に、天気予報やテレビ番組欄、求人広告は、日々使われる表現が似ていて、慣れれば比較的簡単に読むことが出来ます。

英字新聞の「天気予報」

英字新聞には天気予報が必ず掲載されています。

weather

天気予報は、英語で「weather forecast」もしくは「 weather report」です。

天気予報は使われる単語が限られています。

しかも、天気の単語は日常会話でもよく使う単語です。自分の地域の天気を英字新聞で調べることで、日常会話で使える天気の単語を覚えることができます。

「天気予報の欄でよく使う単語」

  • weather forecast:天気予報
  • Fahrenheit:華氏
  • Celsius:摂氏
  • below zero:氷点下
  • temperature:気温
  • humidity:湿度
  • sunrise:日の出
  • sunset:日没
  • sunny, fine, clear:晴れ
  • cloudy:曇り
  • showers:にわか雨
  • sleet:みぞれ
  • typhoon:台風
  • tornado:竜巻

天気の詳しい表現は、『「天気」の英語|すぐに使える!36個の天気の表現を紹介!』の記事でも音声付きで解説しています。

英字新聞の「テレビ番組欄」

英字新聞にはテレビ番組欄もついています。

tv guide

テレビ新聞欄は英語では「TV guide」または、「TV schedule」です。

日本で発行されている英字新聞には、日本のテレビ番組の情報が記載されています。日本語のものと比べると、「この番組のタイトルは、英語ではこういうんだ!」など発見があって面白いですよ。日本のことを英語で伝える時の、訳の参考にもなります。

「テレビ番組欄でよく使う単語」

  • bilingual:2ヶ国語放送
  • stereo:ステレオ放送
  • subtitled:字幕
  • dubbed:吹き替え

英字新聞の「求人広告」

英字新聞の求人広告もたまに見てみるとおもしろいです。

help wanted ad

求人広告は、「help-wanted ad」や「employment」などのタイトルで記載されています。

特に仕事を探しているわけではなくても、役職や求められるスキルなど、英語でどのように言うのか、特にビジネスで英語を使う方には参考になる部分がたくさんあります。

英字新聞を使った勉強法:中級者~上級者編

更に英語力を身に付けたい!という方におすすめの読み方や勉強法です。

記事のサマリーを書く

英字新聞の記事を読んだら、その記事のサマリー(要約)と感想を英語で書いてみましょう。

サマリーといっても、どんな内容が書かれていたのか、その記事を読んでどう思ったのかを簡単な英文にするだけでOKです。

記事のような難しい言い回しをしなくても大丈夫です。簡単な英語を組み合わせるだけでもかなり表現はできます。

また、記事の表現を一部コピーして使ってもOKです。

読んだものを、英語でアウトプットする練習をすることで、英字新聞で読んだ英語を実際に使ってみるという体験ができます。

最初は3文~5文の短サマリーでもOKです。気楽に、簡単な文章で書いてみましょう。

可能であれば、英語が得意な人やネイティブに書いた文をチェックしてもらいましょう。

オンライン英会話をしている人は、講師にお願いしてもよいでしょう。

フィードバックをもらうと、どんどん改善していけるので上達が早いです。チェックしてもらえる人がいないという場合は、書くだけでも十分効果があります。

オリジナルの単語帳をつくろう!

英字新聞を読んでいると、何度も繰り返し出てくる表現や、日常ですぐに使える表現がでてきます。

そのなかで、「これは使える!」と思った単語をメモしてあなたオリジナルの単語帳をつくりましょう。

英字新聞に出ている中でも、使えると思った単語だけをメモしているので、実用的な単語帳になります。

さらに、英字新聞で何度か見ている単語なので、市販の単語帳から覚えようとするより、記憶に残りやすいです。

その場合に注意したいのが「単語だけで書かない」ということです。一英文を1つの塊として覚えるようにしましょう。

単語帳(ノート)の作り方など、『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』も参考にしてみて下さい。

「英字新聞」など時事英語が学べる!おすすめオンライン英会話3選

英字新聞などの時事英語やビジネスシーンでの英語などを覚えたい場合は、オンライン英会話で実際の会話の数をこなすことも大切です。

ここでは、時事英語やビジネス英語が学べる、おすすめのオンライン英会話を3つご紹介します。

  • Bizmates
  • ベストティーチャー
  • EFイングリッシュライブ

それぞれ順番に見ていきましょう。

Bizmates

Bizmatesは、ビジネス特化型オンライン英会話でNo.1の実績を誇るオンライン英会話です。

school_bizmates

「世界で活躍できるビジネス英会話スキル」を身に付けることが目的であり、独自カリキュラムと実際のビジネスシーンで使われる英語を網羅的に学ぶスタイルとなっています。

レッスン満足度は脅威の97.9%、上達実感は91.1%とこちらも圧倒的です。

レベルが30段階に分かれているので、英語がまったくできない初心者の方でも安心して受講できます。

初月が実質無料になるキャンペーンも用意されているので、Bizmatesが気になる方は公式サイトで情報をチェックしましょう。

Bizmates(ビズメイツ)の公式サイトはこちら

ベストティーチャー

ベストティーチャーは、実際の場面を想定したリアルなレッスンが受けられるオンライン英会話です。

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ライティング、実践を想定したトレーニング、スピーキングの3つを中心に英語力を強化でき、外国人講師による英作文の添削や、24時間場所や時間を選ばずに回数無制限でレッスンを受けられます。

実際に、ベストティーチャーの受講生も「2ヶ月間受講しただけで海外企業に転職できた」「仕事と育児を両立しながら英検1級を取得できた」と非常に良い評判が見られます。

ライティングとスピーキングを同時に強化したい方は、ベストティーチャーを受講してみてはいかがでしょうか。

ベストティーチャーの無料体験はこちらから

EFイングリッシュライブ

EFイングリッシュライブは、世界の大企業でも採用されているカリキュラムを個人でも受講できるオンライン英会話です。

EF English Live

プライベート(1対1)レッスン、グループレッスンの好きなほうを選ぶことができ、12週間(3ヶ月間)でのレベルアップが約束されています。

また、英語レベル診断も用意されているので、自分の英語レベルが分からない方や、診断によって自分のレベルに合わせたカリキュラムを受講したい方にもぴったりです。

EFイングリッシュライブも無料体験が用意されているので、下記の公式サイトから無料体験を受講してみてはいかがでしょうか。

EFイングリッシュライブの無料体験はこちらから

まとめ:先ずは英字新聞を一冊買ってみよう!

ここまで読んでも、「英字新聞は難しそうで・・・」と思っているかもしれません。

たしかに、読み始めたばかりだと難しいと感じることも多いでしょう。

最初は、「いくつかわかる単語があった!」くらいで大丈夫。海外へ行けば、わからない単語だらけなんですから。

わかるところだけでもOKなので、読み続けていたら少しずつ読める範囲が広がっていきます。

英字新聞で生きた英語を学べば、ネイティブや外国人の友達との会話の幅も広がります。

会話が弾むことで、さらに英語力アップにもつながります。

友達と楽しく英語で話せるようになる自分を想像しながら、毎日コツコツと続けましょう。

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