距離が近い、意味が近いなど「近い」の英語を正しく表現できますか?
とても間違いやすい「close」と「near」。
多くの日本人が使い方を迷う例の1つです。
家が近い、近い親戚、クリスマスなどのイベントが近いなど様々なケースで使う表現です。
また、その反対の「遠い」の英語表現もあります。
距離的なものでは、「far」を基本的によく使うのですが、その発音や比較級を正しく使いこなせていますか?
目次
「近い」の英語|発音と違い・関連英語一覧
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近いという時によく使われる英語が「near」と「close」です。
それぞれの単語を見てみましょう!
「near」で近いを表現
「near」の発音と発音記号は下記となります。
距離が近いという時に使う一般的な表現です。
例文:
- 日本語:私はここの近くに住んでいます。
- 英語:I live near here. ※駅の近くに住んでいます、は「I live near the station.」となります。
「near」の比較級・最上級
もっと近い、一番近いという表現もありますね。
その場合、「near」は次のように変形します。
- 比較級:nearer(より近い)
- 最上級:nearest(一番近い)
比較級と最上級については、『英語の比較級|基本の3つのパターンや比較級一覧・例文など』と『英語の最上級|使い方が分かる!5つのトレーニングや例文』の記事を参考にしてみて下さい。
「close」で近いを表現
「close」の発音と発音記号は下記となります。
※注意したいのが、動詞の「close(閉める)」ではありません。スペルは同じですが、発音も「クローズ」と濁らず、形容詞として使われています。
こちらも「near」と同じように、距離が近いという時によく使われます。
例文:
- 日本語:私は職場の近くに住んでいます。
- 英語:I live close to my working place. ※前置詞の「to」とセットに使うことがほとんどです。
「close」の比較級・最上級
「close」の場合も、もっと近い、一番近いという表現もありますね。
その場合は次のように変形します。
- 比較級:closer(より近い)
- 最上級:closest(一番近い)
さて、では「near」と「close」には使い分けみたいのはあるのでしょうか?
「near」と「close」の違いと使い分け
「near」と「close」は距離が近いという表現ですが、ニュアンスの違いがあります。
- near:距離が近いけど、めちゃくちゃ近いわけではない場合に使う
- close:距離が近いく、目と鼻の先にあるくらいのイメージ
例えば、道案内とかで聞かれて、「一番近い駅(最寄り駅)」と表現したい場合は、「the nearest station」と一般的に表現します。最寄り駅が目の前に絶対あるわけではないため、「near」の最上級を使うのがベターです。
また、後述で説明する単語ですが、「遠くない=近い」で表現しても構いません。その際は遠いの否定形で「not far」を使えばOKです。
「ここから近い」を「not far from here」などと表現もできます。「near here」や「close to here」でも同様です。
しかし、この「near」と「close」ですが、距離以外にそれぞれの使い方があります。
例文と一緒に見てみましょう。
- near:時期が近い時に使う/in the near future(近い将来)など
- close:関係性や意味などが近い場合に使う/close realationship(親密な関係)・my closest friend(一番の親友)など。
僕たちは仲がいいです、というのは会話でもよく聞きますが、その場合は「We are close.」という表現をします。
また、「惜しい!」とか正解が近い場合なども、「It’s very close.」などの表現を使います。
上記のように「very」を使って「とても惜しい(近い)」など強調してもOKです。
それと時期が近いという場合は、「near」を使ってもいいのですが、「around」を使うケースが多いです。
- 例文その1:クリスマスが近い:Christmas is around the corner. ※「around the corner」はすぐそこという熟語です。
- 例文その2.今月末近くで:around the end of this month
これらの表現も押さえておきましょう!
因みに近視は「near-sighted」、遠視は「far-sighted」と表現します。
「遠い」の英語|発音や関連英語表現一覧
さて、今までは「近い」の英語を見てきましたが、その逆の「遠い」はどのような英語を使うのでしょうか?
基本的にどのような場面で使われるのが、「far」という単語です。
「far」の発音と発音記号は下記となります。
発音のポイントは、日本人が不得意な「f」の発音をしっかりすることです。『Fの発音が自然と上手くなる簡単な2つのコツ』の記事を参考にしてみて下さい。
例文をみてましょう。
- 例文その1.I work far from here.(私はここから遠いところで働いています)
- 例文その2.How far it is from here?(ここからどれくらいの距離ですか?)
例文2のほうに疑問文で使うケースも多々ありますので、押さえておきましょう!
また、「not close」や「a long way」という英語でも表現できます。
「とても遠い」、「少し遠い」というフレーズは会話では欠かせません。
そのような場合は口語的に下記のような表現をします。
- It’s a bit far from here.(ここから少し遠い)※ちょっと遠すぎるという場合は「a bit too far」と言います。
- It’s very far.(とても遠い) ※「遠すぎる」という場合は「too far」や「way too far」という言い方になります。
また、この場合の「far」は「far away」と熟語として使っても同様です。
「far」の比較級と最上級は?
さて、「near」や「close」と同じように「far」にも比較級と最上級があります。
しかし、これが少し混乱するので注意が必要です。
というもの、2つの表現があるからです。
【比較級】
- farther
- further
【最上級】
- farthest
- furthest
どちらを使っても間違えではありませんが、一般的に距離の場合(より遠くなど)は「farther/farthest」、情報やアドバイスなど(さらに深い・先の)は「further/furthest」になります。
他にもある!「far」以外の「遠い」の2つの英語
距離や時期(時間)的に遠いという場合は、「distant」(ディスタント)という単語を使います。
また、リモコン(remote controller)で使われている、「remote」(リモート)の遠いの表現の1つです。
「far」との違いと使い分けは下記となります。
- distant:in the distant future(遠い将来)/It is distant from here.(ここから距離的に本当に遠い)
- remote:She lives in a remote place.(彼女は遠いかけ離れたところに住んでいます。)
「distant」も「remote」も「far」より距離的に遠いというイメージで、さらに「remote」は更に孤立してるイメージにも捉えることができます。
まとめ:「近い」や「遠い」の英語も使うことで習得しよう!
2つの近い、3つの遠いの英語とその比較級や最上級を解説しましたが、どれも英会話では使われる表現です。
間違えを気にして使わないより、先ずはこれでいいかな?ぐらいの感じで英語をアウトプットしてみましょう!
しかし、「close」の発音や「far」の発音には特に意識をしてみて下さいね。
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