ビジネス英語で、「資料」について話す機会はよくあります。
「資料をまとめておいて!」など指示を出したい場面で、どう言ったらいいか困っていませんか?
また、パワポ(パワーポイント)などで英語の資料を作る場合は、『英語でプレゼンテーション|3つのパートで使える例文集一覧』の記事でも推奨しているに、「Arial」など見やすいもの1種類に統一するのがいいです。
特にスライドなどの資料は、ある程度大きいフォントサイズ(30~60)がいいでしょう。
また資料の表紙に書く「タイトル」やその後の「目次」などの書き方にも迷われる方が多いのでその点も押さえておきましょう。
最後には、どれくらい「資料」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、是非チャレンジしてみましょう!
目次
「資料」を英語で表現
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「資料」という日本語をそのまま、ひとまとめに英語にできる単語はありません。
どういう資料なのかによって英語訳がかわります。
英語の「material」で「資料」
「material」の発音などは下記となります。
一般的に「資料」の英語として使われるのが「material」です。
もともとの意味が、原料、材料という意味で、基礎データや、何かを作るためのベースになる材料が「material」です。
資料の意味で使う場合は、複数形のsをつけず単数の「material」とするのが通常です。
英語の「data」で「資料」
「data」の発音や使うシチュエーションを確認しましょう。
実験などのデータ系の資料は「data」を使います。
実際の発音は「デイタ」となるのでその点は注意しましょう。
データ(data)は、日本語で使われるので、よく知られている単語ですが、実はこれは「datum(発音:デイタム)」の複数形です。しかし、単数形でも「data」のままで使う場合も多いです。
英語の「document」で「資料」
「document」の発音は次の通りです。
通常の文書系の資料は「document」です。複数形(documents)で使う場合が多いです。
また、「document」は「doc」という略語があります。ワード形式の拡張子が「doc」となっていますが、これは「document」の略となります。
英語の「handout」で「資料」
「handout」の読み方などは下記となります。
会議やプレゼンテーション、授業などで出席者に配られる資料は「handout」です。
実際の発音は「d」と「o」をつなげて発音するので「ハンダウト」となるので注意しましょう。
様々な場面で出てくるので覚えたい単語です。また、複数形の「handouts」でもよく使われます。
日本語で「handout」のことをプリントというカタカナ英語を使うので、間違ってしまう人が多いので要注意です。カタカナ英語は日本語での日常会話で多く存在するので、興味のある方は、『和製英語|各ジャンル別に解説!カタカナ英語54選一覧』の記事を確認してみて下さい。
その他に、報告書は「report」、統計は「statistics」、議事録は「minutes」、教材は「teaching material」など「資料」の種類によって様々な表現があります。
「資料」に関する様々な英語表現と書き方のコツ
ビジネスの多くのシチュエーションで「資料」を使った表現があります。
今すぐにでも使えるものばかりですので、是非活用してみて下さい。
- 「資料を集める、資料をもらう」:collect material ※資料の種類によってcollect dataなど「資料」部分を変えます。
- 「資料請求」:request for documents ※パンフレットは「brochure」、商品カタログは「catalog」です。
- 「資料を仕上げる」:finish a document ※仕上げるという意味で「complete」の動詞をfinishの代わりにも使えます。
- 「資料を準備する(作成する)」:prepare the document ※「get the document ready」でも同様です。
- 「資料を添付する」:attach the document
- 「添付資料をご確認(ご参照)下さい」:Please see the attached document. ※「see」を「check」や「refer to」に変更しても同様です。また、「Please see the attachment.」でもOKです。
- 「資料をメールで送る」:send the document by e-mail ※郵便で送る場合は、「by post」となります。
- 「資料を送ってくれてありがとうございます」:Thank you for sending the document.
- 「資料をお待ちしております」:I’m looking forward to your document.
- 「資料を持ってくる」:bring handout ※持って行くは「take」を使います。
- 「資料を要約する」:summarize material ※資料をまとめるは「get together material」です。
- 「資料を配る」:pass out the handout ※配布するは「distribute」ですが、distributeの意味は多人数に配布するイメージです。
- 「資料が欲しい(資料を頂けますか?)」:May(Could) I have a handout?
- 「資料を日本語に訳す」:translate the document into Japanese
- 「会議(打ち合わせ)資料」:meeting material ※「reference for meeting」、「handout for meeting」などの表現でも同様です。
- 「資料の複製」:reproduction of material ※「document-reproduction」も使います。
- 「資料不足」:lack of date ※資料の内容が足りない場合に使うフレーズです。
- 「一次資料」:primary sources ※一次資料は、インタビューの音声や、写真、リサーチのデータなど、文章を書き起こすために必要な資料のことです。
- 「資料保存」:resource reservation ※「資料を保存する」は「save the document」です。
- 「資料室」:reference room ※新聞社の場合は「a morgue(口語)」で、資料図書館は「data library」です。
- 「詳細(詳しい)資料」:detailed document ※「information in detail」でも構いません。
- 「機密情報(資料)」:confidential information(document) ※「top secret information」でも同様です。また、「社外秘(企業秘密)」の資料を作る場合は表紙に「For internal use only」などの文字を加えるといいでしょう。
- 「たたき台(草案)」:draft ※資料に(仮)と書く場合も「draft」でいいです。
ここで紹介した表現の「資料」にあたる単語は、material、data、documentなど、必要に応じて入れ替えて使ってOKです。様々な表現がありますが、全て覚える必要はありません。必要に応じて、その都度、使いながら覚えましょう。
英語の資料をメールで送る場合も多いはずです。特に新規の売り込みの場合、「宛先」が重要になります。
相手がどの役職なのか、担当者が誰なのか分からない場合は「To whom it may concern」(ご担当者様/~御中というニュアンス)という宛先の書き方が無難です。『英語のビジネスメールの書き方|恥をかかない7つの注意点』の記事も参考にしてみましょう。
「資料やタイトルの書き方」のコツ
英語ではビジネスでも、学校でもプレゼンテーションやスピーチなどの場合、ビジュアルエイドと言ってイラスト・図表やデータなどの資料も重要視しています。
最近では日本もパワーポイントで資料を作ることが多いですが、資料を駆使してどう相手に伝えるかという能力は仕事の能力のひとつと考えられる傾向があります。
特にプレゼンテーションの資料は、わかりやすくまとめる必要があります。
日本人が作る資料は、伝えたいことを全て羅列してしまったり、盛り込み過ぎて、資料が読みにくいというパターンがありがちです。
キーワードだけ入れて、詳しい内容は言葉で説明するのが基本です。
また、言葉だけでなく、図や表、または引用、補足などがあると、理解しやすいことももちろんですが、聞いている相手が言語と違う感覚を使うタイミングを入れこむことで飽きにくくなるというメリットもあります。
ただ、意味のないアニメーション、文字の動きなどは多用すると逆にわかりにくくなってしまうので要注意です。
プレゼンテーションのコツは、冒頭でもお伝えしている『英語でプレゼンテーション|3つのパートで使える例文集一覧』でも紹介していますので、是非参考にしてみて下さい。
それと資料のタイトル(表紙に書く)場合は何がいいのでしょうか?
その時にもコツがあります。
例えば「新規市場への戦略」というタイトルを付けたいとしましょう。
恐らくほとんどの日本人の方が、次のようなタイトルを付けがちです。
- Strategies for New Markets
とてもフォーマルで平凡なタイトルです。
相手の気を引いたり、アクション感があるタイトルが英語では好まれます。
例えば、次のようなタイトルがいいでしょう。
- How to Enter New Markets
- Drastic Plans for New Markets
一例ですが、この方が「おっ、ちょっと資料を見たい」などの気にさせてくれます。資料のタイトルはとても大切なものです。
よって、資料を作成する場合は、英語が出来る人に相談してみる、または他の海外の資料などを参考にする癖をつけましょう。
タイトルの場合は主語や「a」や「the」などの冠詞は使わずに、前置詞以外の単語の頭文字は大文字にします。前置詞は基本全て小文字にします。
また、英語で資料作成の際に「目次」を何の英語(contents/agenda/outlineなど)で表現するか迷う方も多いようです。そのような場合は、『「目次」の英語|プレゼンにも必要!7つの関連英語も紹介』を参考にしてみて下さい。
プレゼンの時に使える「資料」に関する表現が下記です。
- Could you pass them out?(これらを配っていただけますか?)。
- Does everyone have a handout?(皆さん、お手元に資料はございますか?)。
- Please take a look at the handout.(資料をご覧ください。)。
- The chart shows~.(表が表わしているのは~です。) ※棒グラフは「bar chart」、円グラフは「pie chart」、線グラフは「line chart」。
まとめクイズ:「資料」の英語はその性質によって変わる!
「資料」の英語は、どんな資料なのかによって表現が変わります。
英語は日本語より、「どんなものか」を明確に表現する傾向があります。
しかし、ここで挙げた基本的な「資料」に関する単語は覚えておくと困ることはないでしょう。
資料関連の表現は全て覚える必要はなく、仕事や勉強などの必要に応じて、また必要なタイミングで都度覚えていくとよいでしょう。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 実験などのデータ系の「資料」の英語は?
- 会議やプレゼンテーション、授業などで出席者に配られる「資料」の英語は?
- 資料を集めるの「集める」の英語は何がいい?
- 多人数に資料を配布する時に使う「配布する」の英語は?
- 「bar chart」の和訳は?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「資料」に関する英語でも、多少はてこずりますよね。答えを確認して、徐々にでいいのしっかりマスターしましょう!
【解答】
- data
- handout
- collect
- distribute
- 棒グラフ
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