「分からない」や「知らない」の英語を単純に「I don’t know」だけを使っていませんか?
後述しますが、「I don’t know.」を使うととても失礼な場面もあるので注意が必要です。
それと、「I don’t know.」と同じぐらい頻繁にネイティブが使う表現もあるので知っておくと英語の幅が広がります。
SNSなどで使うスラング的な言い方、またビジネスで使う丁寧な言い方など様々です。
目次
「I don’t know」を使った表現一覧
※このページには広告が含まれています。
先ずは、定番の「I don’t know」の様々な使い方をマスターしましょう!
因みに、「全く分かりません」と強調する場合は「at all」を語尾に付けることが多いです。
- 英文:I don’t know him at all.
- 和訳:彼のことは全く知りません。※「彼の顔すら知らない」という場合にも使えます。
よく使う表現
ここではカジュアルな表現をピックアップしました。
I don’t know if ~.
「~かどうか分からない」という場合に使います。
- 英文:I don’t know if he comes.
- 和訳:彼が来るかどうか分かりません。
「if」と同じように「whether」を使う場合がありますが、それについては別途、『「whether」の発音・使い方や意味|ifとの違いや12個の例文』の記事をご確認下さい。
I don’t know for sure.
「ハッキリわかりません」という場合に使う表現です。
熟語の「for sure」は「確かに」や「確実に」というスラング的に使う表現です。
- 英文:I don’t know for sure, but I think we can still use it.
- 和訳:ハッキリ分かりませんが、まだ使えると思います。
I don’t know in detail
「詳しいところまでは分からない」という場合に使います。
- 英文:He told me just today, so I don’t know in detail.
- 和訳:彼に今日聞いたばかりなので、詳しくは知りません。
Nobody knows.
「誰も知らない」という場合に使います。
「nobody」を「no one」としても同様です。「誰も~ない」ということと強調する時に使う主語です。
- 英文:Nobody knows the reason.
- 和訳:誰もその理由を分かっていません。
It’s unknown.
「known(知られている)」の反対になります。
公開されていない時などの場合に使います。
- 英文:It’s still unknown.
- 和訳:それはまだ知られていません。
How should I know?
少し怒り口調で、「知るわけないでしょ!」という場合に使います。
- 相手:Do you know where he works?(彼はどこで働いているの?)
- あなた:How should I know? Don’t ask me.(知るか!聞かないでくれ)
ビジネスでも使う丁寧な表現
冒頭でも書いていましたが、「I don’t know.」だけでは失礼な場合が、ビジネスなどフォーマルな場面です。
『5つの場面で絶対に使ってはいけない!ビジネス英語フレーズ一覧』でも説明していますが、「そんなの知らない」、「私はそれ以上分かりません」などのニュアンスに聞こえるので注意が必要です。
言うとすると「申し訳ございませんが、分かりません(詳しくは分かりません)」などのフレーズにするのがベターです。
- I’m sorry, but I know know. ※「I don’t know that well.」や前述の「I don’t know in detail.」などに置き換えてもOKです。
- I’m afraid I don’t know.
また、ビジネスでは「I don’t know」の代わりに、この後に説明する形容詞の「sure」を使う場合も多いです。
その他の「分からない(知らない)」の英語
さて、ここではネイティブもよく使う「I don’t know」以外の「分からない(知らない)」を見てきましょう!
「sure」
形容詞で「確信する」という「sure」使うケースが多いです。
丁寧ですが、自信が無い時の「ちょっとよく分かりません」となります。
下記が例文です。
- I’m not sure.(ちょっとよく分かりませんね・・・)
- I’m not sure of that.(それについてはよく分かりません) ※ 「sure about」の形でもよく使います。
- I’m not sure, but I will get back to you later.(分かりませんが、後ほど折り返します) ※ビジネスではよく使う表現です。「I’m not sure.」だけで終わると失礼になるので注意しましょう!
「certain」
「sure」よりもフォーマルな形容詞が「certain(確信している)」です。
文語的表現でもあります。
- I’m not certain.(確実には分かりません)
- I’m certain of his success.(彼の成功を知っています=確信しています)
- I don’t know for certain.(詳しくは分かりません) ※「I don’t know for sure.」のフォーマル版です。
「no idea(clue)」
「全く分からない」(少しも分からない)という場合に使います。
- I have no idea. ※「idea(アイデア)」は「考え・思考」
- I have no clue. ※「clue(クルー)」は「ヒント・手がかり」
次のような用法もできます。
- I have no idea whatsoever. ※「whatsoever(ワッツソーヴァー)」で分からないのを強調しています「全く~ない」という場合に使う単語で後ろに置きます。「at all」で置き換えもできます。
- I have no clue what he is saying.(彼が何を言っているのか予想もつきません) ※「clue」を「idea」に置き換えても構いまえん。「I have no idea what to do.(何をしたらいいか分からない)」など。
- NO idea! ※カジュアルに「分からない!」という場合に使います。
「There is no ~ing」
文語的表現で「分からない」を表現します。
下記の和訳はどちらとも「将来何が起こるか分からない」となります。
- There is no knowing what will happen.
- There is no telling(saying) what will happen.
構文となるので、そのままの形「There is no ~ ing.」を覚えておきましょう!
これも使える!場面別での「分からない」の英語
ここまでで紹介しきれていない他の表現もシチュエーション別で見てきましょう!
違いが分からない場合
「see」か「tell」の否定形を使います。
- I can’t tell which one is correct.(どちらが正しいか分かりません)
- I can’t tell the difference.(その違いが分かりません) ※「I can’t see the difference.」でも同様です。
聞き取れず分からかった場合
『英語が聞き取れない!そんな時に「聞き返す」フレーズ22選』でも書いていますが、相手に聞き返す際に使う表現となります。
- I did not get it.(聞こえませんでした) ※カジュアルな表現で「ごめん、聞こえなかった」というニュアンスにもなります。
- Could you say that again, please? ※丁寧な言い方で「もう一度言って頂けますか?」になります。
聞き取れたけど真意が分からない場合
聞き取れて意味わかったけど、相手の真意が分からない時に使うフレーズが下記です。
- What do you mean?(どういう意味ですか?) ※『「どういう意味ですか?」の英語|カジュアルと丁寧な言い方9選』の記事も参考にして下さい。
- It doesn’t make sense to me.(理屈が合いません) ※「わけが分からない」という少し強い言い方です。『「make sense」の主な3つの意味|14例文で使い方を習得!』の記事でも詳しく解説しています。
- I don’t understand.(理解できません) ※ストレートな言い方になります。
(人を)知りません
その人を知らない時には次の2つの通りの言い方がよく使われます。
どちらの和訳も「彼のことは知りません」となります。
- I don’t know him.
- He is a stranger to me. ※「stranger(ストレンジャー)」は「他人」という意味でもあります。
知りませんでした(初耳です)
「それ知らなかった!」という場合もありますね。
下記はどちらも同じ意味です。
- I didn’t know that.
- It’s new to me. ※直訳は「それは私にとって新しい」となりイメージできますね。
さあね、知らない(どうにでもなれ)
「私には関係ないから、知らない!」など強い口調で言う場合に使う表現です。
- I don’t care.(私は気にもしません)
- Whatever!(どうにでもなれ!)
SNSで使えるスラング(略語)
SNSでのチャットや友達同士のメールで「I don’t know.」と書いていたら手間ですよね。
そんな時に使えるのが、「IDK」(または、IDN)です。
「I don’t know.」のそれぞれの頭文字をとって略語にしています。
または、「dunno」や「DK」として使う場合もありますので、押さえておきましょう!
まとめ:「I don’t know」だけの表現は今日で卒業しよう!
いかがでしょうか?
せっかくなので「I’m not sure.」や「I can’t tell.」などの表現も日常会話の中に入れていくことで、英会話の幅が広がっていきます。
1つの表現に固執することは、悪いことではありませんが、成長がなくなります。思い切って違う表現も使っていくことで英語力も自然とUPしていきます。是非、トライしてみましょう!