「その通り」を英語で言えますか?
誰かの意見等に対して「その通り!」と相槌などでとてもよく使う表現ですよね。
日本語ではそのままでいいのですが、英語では、細かいニュアンスごとに様々な単語やフレーズを使い分ける必要があります。
また、「まさにその通り」、「確かにその通り」、「本当にその通り」など、英語では一言で表現できるので気軽に使えます。
目次
「その通り」の英語:カジュアルとビジネス(丁寧)
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英語の「その通り」の基本表現として知っておきたいのが、下記の3つのフレーズです。
- That’s right.
- That’s correct.
- That’s true.
どちらも、直訳すると「それは正しい」となり、誰かの意見や発言、行い等に対して「その通り」と同意する表現です。
「That’s right.」と「That’s correct.」は「That’s」の代わりに「You’re」を使って「あなたは正しい」としてもOKです。
「その通り」の英語|「right」「correct」「true」の違い
注意したいのは、「right」「correct」「true」の3つの単語のニュアンスの違いです。
それぞれのニュアンスの違いは下記となります。
- right: 社会的、道義的に正しい、意見や判断などが正しい
- correct: 欠点や間違いなどがなく正しい、正解の、正確な
- true: 真実の、偽りのない
例えば、社会問題について「私はこう思う」と言っている人に対して「その通り」という場合は、「right」を使います。
試験問題の答えについて「答えはこうだと思う」と相手が言ったことに対して、その答えが正しいという意味で使う「その通り」は「correct」を使います。
歴史的事実など、真偽が判定できるものについて「その通り」という場合は「true」を使います。
尚、「correct」や「right」の違いについては『3つの「正しい」の英語|使い方や発音などを完璧マスター!』でさらに詳しく解説しています。こちらも、是非参考にしてください。
また、カジュアルな言い方で「その通りだと思う」と表現する時もありますね。
そんな時は下記のような例文でもOKです。
- I think so, too
- I think you are right.
また、ビジネスやメールで「その通りでございます」という丁寧な言い方がありますが、その時は、「That’s」や「You’re」など短縮形を使わずに次のような例文でOKです。
- That is right.
- That is correct.
- That is true.
一語で伝える「その通り」の英語と発音
「その通り」は一語でも伝えることができます。
一語で伝えられる「その通り」は、ひとつだけではありません。様々な表現があるので、伝えたいニュアンスによって使い分けましょう。
「まさにその通り」、「確かにその通り」、「本当にその通り」の英語を一言で表現できます。
「Exactly.」
「Exactly」の発音と発音記号は下記となります。
「Exactly.」は、「まさにその通り!」という意味です。相槌として、とてもよく使う表現です。
「exactly」の語源の「exact」は「正確な」「ぴったりの」「精密な」等の意味です。
例えば、会話の中で話したことに対して、相手が「こういうことでしょ?」と言いたかったことを簡潔に表す例を上げてきたときに、「そう、それ!その通り!」という意味で使えます。
「Absolutely.」
「Absolutely」の発音と発音記号は下記となります。
「absolutely」の語源は「absolute」で、「絶対の」や「完全に」という意味です。
100%疑いの余地がなく、相手の意見に対して、「100%まさにその通り」と完全に同意する場合に使う表現です。
尚、「absolutely」は、現時点でわかっている事実に対して使います。将来のことに関しては使いません。
接客などで「May I try this on?(試着してもいいですか?)」という質問に対しても、「(100%)もちろんです」という意味でこの「Absolutely.」を使います。
「Definitely.」
「Absolutely」の発音と発音記号は下記となります。
「definitely」の語源の「definite」は「確信して」や「明確な」「はっきりと」という意味です。
ほぼ100%確信していることに対して、「確かにその通り」、「疑いようがない」、「間違いない」というニュアンスで使います。
「Totally.」
「Totally」の発音と発音記号は下記となります。
「totally」の語源の「total」は「全体の」「完全な」「絶対的な」等の意味があります。
その意味から、「totally」も「完全にその通り」や「全くその通り」という意味で使います。
どちらかというと、「absolutely」などよりもカジュアルな表現で、友人同士で使うことが多いです。また、男性より女性のほうが、比較的多く使う表現です。
「Indeed.」
「Indeed」の発音と発音記号は下記となります。
「indeed」は「本当に」や「正しい」という意味で、「That’s right.」や「Exactly.」と同じような意味で使える表現です。
肯定の意味でも、否定の意味でも使うことができます。否定の意味で使う場合は、語尾に「?(クエスチョンマーク)」をつけます。
ただし、とてもフォーマルな表現で、少し古い表現という印象がある「本当にその通り」となります。
若者よりも、年配の方が多く使います。また、アメリカ英語ではあまり使われない表現です。
「Certainly.」
「Certainly」の発音と発音記号は下記となります。
「Certainly」は「きっと間違いなく」「確かに」という意味で、疑いようがないと信じている気持ちを伝えることができる表現です。
他の表現と違うのは、事実よりも自分の信念による部分が強い表現で、「まさにその通り」や「私は正しいと思う」というニュアンスが含まれている点です。
フォーマルな表現で、接客などで「承知しました」という意味でも使います。
「その通り」の英語|スラング表現
「その通り」はスラングの英語表現もあります。
ネイティブたちが頻繁に使う、スラング表現をみていきましょう。
「No doubt.」
「There is no doubt about it.」や「I have no doubt about it.」を省略した表現です。
「doubt(ダウト)」は、動詞でも使うことができますが、ここで使われている名詞の意味は「疑い」や「疑念」です。
直訳すると「疑いがない」、つまり「間違いない」「確かに」という意味です。
「Without a doubt.」も同じ意味で使うことができます。「Without a doubt.」もカジュアルですが、「No doubt.」より少しフォーマルな表現です。
「You can say that again.」
直訳すると、「あなたは、もう一度それを言うことができる」、つまり「もう一度言っていいよ」という意味です。
「もう一度言っていいよ」と言いたくなるくらい、相手の意見に強く同意していることを表すスラング表現です。
「まったくその通りだ」とか、「本当にその通りだよね」という意味になります。
スラング以外では、「I completely agree with you.」が近い表現です。
「You bet.」
「You bet.」はいろんな意味で使えるスラングです。
「bet」は「賭ける」という意味で、「You bet.」は相手の意見に「その通り」や「もちろん」と同意する時にも使える表現です。
リーダーなどが言ったことに対して、確信や証拠はないけれど「もちろんです!」と答える場合にも使います。
他にも『主語が違う2つの「I got it.」と「You got it.」の違い』の記事でも紹介している「You got it.」という表現もよく使われます。
「その通り」の英語は同意ともちろんという表現でもOK
「その通り」は、相槌として、とでもよく使う表現ですが、このようなよく使う表現は英語にするといくつも種類があることがほとんどです。
毎回同じフレーズで機械的に返さないためにも、様々なフレーズを覚えましょう。
基本的には「その通り」は「賛成」や「同意」を表す表現なので、「I think so, too.」や「I totally agree with you.」などを使ってもOKです。
同意のフレーズは『「同意(する)」の英語|基本と3つの単語の違いやフレーズ集』でも紹介しています。
また、「その通り」と共通で使える単語が多い、「もちろん」の英語表現は『「もちろん」の英語|10個の表現をネイティブ並みに使う!』で紹介しています。
これらの記事も参考にして、相槌のバリエーションを増やしましょう。
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