
日本文化の紹介に欠かせないのが「桜」ですね。
その「桜」を英語で正しく表現できますか?
また、「花見」や、「満開」や「7分咲き」、「しだれ桜」など関連した表現も多くありますが、その英語を知っている方は多くありません。
「桜」の英語は、日本人として誇れる、また旅行で訪日する外国人だけではなく、日本に興味がある方は誰でも聞いたことがあるフレーズだと思います。
目次:
1.「桜」の英語と発音
2.「桜」の英語と併せて習得したい関連表現と例文一覧
・「桜」の種類の英語
・「桜が咲いている時/散っている時」に使える例文
・「花見に誘ったり、説明する時」に使える例文
1.「桜」の英語と発音

「桜」という英語を表現する時は、「桜の花」と明確にする必要があります。
その英語が、「cherry blossom(s)」となります。
「Sakura(サクラ)」は、「Sushi(すし)」ほど世界的に有名ではなく、そのままでは通じないケースもまだ多いので注意しましょう。
発音は下記です(複数形で発音しています)。
それぞれの単語の意味は下記です。
- cherry:さくら、サクランボ
- blossom:花
※「花(blossom)」は複数あるため、通常は「cherry blossoms」として複数形にするのが通常です。
では、ここで気になるのが「blossom(ブロッサム)」は「花」という意味のところです。
「花」は英語で「flower(フラワー)」ではないのでしょうか?
「blossom」と「flower」の違いは?
違いは次の通りです。
- flower → 植物の茎の上などになる花
- blossom → 果実などの果物の木や低木にできる花 ※よって、桜は基本的には実を付けるため「blossom」を使います。
下記が「cherry(チェリー)」と「blossom(ブロッサム)」の発音と発音記号となります。
※特に注意したい発音が「cherry」の「r」の部分です。日本人が苦手な「r」を正しく発音することで、とてもカッコ良く聞こえます。『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事を参考にして、是非マスターしてみましょう!
2.「桜」の英語と併せて習得したい関連表現と例文一覧
「cherry blossoms」だけでは、「桜」の説明にもなりません。
よって、それに関連した英語も同時に覚えることで、英会話が更に豊かなものになります。
先ずは「桜」を説明する時の種類から見てみましょう。
「桜」の種類の英語
「桜の木」は「cherry tree」で、桜の木が沢山ある場合は、複数形で「cherry trees」とします。
また、花びらは「petal(ペタル)」という単語を使います。
しかし、その種類はどのように英語で説明するのでしょうか?
- ソメイヨシノ(染井吉野):「The Yoshino cherry trees/blossoms」 ※一般的に私たちが春先に見ているのがこの品種です。よって、単純に「Cherry blossoms」でも構いません。
- 八重桜:「double cherry trees/blossoms」 ※花びらが通常の桜より多いので、「double(ダブル)」の英単語で表現します。「里桜」もこれにあたります。
- 寒桜:「winter cherry trees/blossoms」 ※1月中旬ごろから花を咲かせるので、冬(winter)の桜という意味になります。「熱海桜」もこれにあたります。
- しだれ桜(枝垂桜):weeping cherry trees/blossoms ※「weep(ウィープ)」が垂れ下がるという動詞です。
この4種類を知っておくだけでもOKです。
因みに、下記の写真は「しだれ桜」ですね。
「桜が咲いている時/散っている時」に使える例文
先ずは、開花予想(cherry blossom forecast)でもよく耳する関連単語を見てみましょう。
- 満開:「in full bloom」
- 3分咲き:「one-third in bloom」
- 5分咲き:「half in bloom」
- 7分咲き:「three-quarter in bloom」
- つぼみ:in bud ※「bud」は「芽、つぼみ」です。
これらの単語を使った例文は下記です。
- Cherry blossoms are in full bloom.(桜の花が満開です) ※「Cherry blossoms are still half in bloom.(桜はまだ、5分咲きです)」など。
- Those blossoms are in bud now.(それらの桜の花は今、つぼみです)
上記に出てきた「bloom(ブルーム)」ですが、集合的な「花」を表現する時に使う名詞と、「花が咲く」という動詞で使われることがある単語です。
熟語の「in bloom」で「開花の」という表現になります。
また、次のような例文も会話の中で使えます。
- もうすぐ桜の花が咲きます:Those are about to bloom soon. ※「about to 動詞」は「もうすぐ~する」という意味になります。「They will bloom soon.」とほぼ同じ意味です。
- :今が桜の見頃です:It’s the best season to see the cherry blossoms now. ※「It’s the cherry blossom season now.」などの表現でもOKです。
- 桜が咲いている(開花している):「Cherry blossoms are blooming.」
- 桜が散っている:「Cherry blossoms are falling.」 ※「fall(フォール)」は、「落ちる」という意味の単語です。「桜が舞う」という表現の時も使えます。また、「全て桜が散ってしまった」という場合は、「Cherry blossoms are all gone.」という表現でもOKです。
- 今日が桜の見納めです:Today is the last chance to see the cherry blossoms.
「花見に誘ったり、説明する時」に使える例文
先ほどの例文にある「桜の見頃だから花見に行こう」や「見納めだから花見に行こう」など相手を誘ったりするには絶好のフレーズですね。
桜と切っても切り離せないのが、「花見」ですね。
名詞でそのまま表現すると、「cherry blossom viewing」となります。
動詞(花見に行く/花見をする)にすると「to see the cherry blossom」という表現を使うのが一般的です。先ほどの「見頃」や「見納め」で使った表現をそのまま活用できます。
しかし、日本の花見はそれだけではないですよね。
桜の木の下での宴会などの文化があります。下記の例文などを使って相手を花見に誘ったり、また日本の文化を説明してみましょう!
- 満開は約1週間だけだから明日花見に行きませんか?:Cherry blossoms are in full bloom now and they last only for a week or so. So, Why don’t we go see them tomorrow?
- その公園の並木桜がライトアップされて夜桜がきれいです(美しいです): Rows of cherry trees at the park are lit up and very beautiful at night. ※「夜桜(the cherry blossoms at night)」、「ライトアップ(受け身でlit up/illuminated)」という単語が使えます。
- 私たち日本人は毎年桜の木の下で花見を楽しみ、お酒などを交わす習慣があります:We, Japanese, enjoy seeing the cherry blossoms under the trees, eat and drink every year.
- 東京には多くの桜の名所があります:There are many famous cherry blossom resorts(places) around Tokyo.
など、参考にして下さい。
「桜」を説明するのは、日本の文化の紹介の1つでもあります。「桜」をきかっかけに、『「日本文化」を英語で紹介|正確に伝えるための8つの基本』の記事なども参考にして、日本の良いところなどを外国人や海外へ発信してみましょう。
因みに、桜の花にも似ている「梅」も日本独特の食文化でもあります。
興味がある方は、『「梅」の英語は「Plum」だけ!?今すぐ使える3つの単語と発音』の記事も確認してみましょう。
まとめ:「桜」の英語から習得できる表現はたくさんある!
「桜」の「cherry blossoms」だけではなく、ここでご紹介した関連用語も是非覚えてみしましょう。
日本在住ならば、1年に一度のビッグイベントの「花見」を外国人と楽しむのも英会話上達の方法の1つです。
正しい発音と表現で、「桜」を楽しんで下さい。
海外に行った際にも、「桜」を英語で説明できるのか?など、外国人にチャレンジしてみるのも英語を習得する1つのコツです。
楽しみながら英語をマスターしましょう!
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