会話中に話題を変えるために使う「ところで」という表現ですが、機械的に「by the way」と覚えていませんか?
英語の授業でも教えられる表現の代表的なフレーズです。
しかし他にも、「ところで」の意味で使える英語には、もっと簡単な「Well」や「Anyway」などもあり、よくネイティブが会話の中で使います。
1つの表現しか知らないと、どうしても日本人特有のロボット的な会話になるので注意が必要です。
最後には、どれくらい「ところで」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、是非チャレンジしてみましょう!
目次
「ところで」の基本英語と発音
※このページには広告が含まれています。
冒頭でもお伝えしていますが、「ところで」の英訳表現で一般的に幅広く使うのが「by the way」(バイ・ザ・ウェイ)です。
「by the way」は、「ところで話しは変わるけれど」と話しの話題を変える場合に使う表現です。「そう言えば~」と思い出したニュアンスも含まれる時もあります。
会話に「ちなみに~も知ってる?」など、情報を加える場合にも使います。
多くの場合「by the way」は文頭につけて使いますが、文の最後につける場合もあり間違いではありません。
(例文)
- 英語:By the way, how was the exam?
- 日本語:ところで、テストはどうでしたか?
『2つある!?「by the way」発音や意味と使い方』の記事でネイティブらしいかっこいい発音なども解説しています。
「ところで」の英語:「by the way」の略語がある!?
「by the way」は文字にすると長いので、SNSのチャットや、カジュアルなメールでは省略して「BTW」として書くこともあります。
「BTW」以外にも様々な省略した英語があります。『英語の略語一覧|メールやSNSで今すぐ使える厳選73個』の記事をご参考下さい。
しかし、あくまで、くだけた表現なのでビジネスメールや、論文などのフォーマルな文章では使いませんので注意が必要です。
(例文)
- 英語:BTW, what are you going to do tomorrow?
- 日本語:ところで、明日は何するの?
※実際のチャットなどでは「you」を「U」になど他にも省略する場合が多いですが、ここではわかりやすいように「BTW」だけ省略しました。
その他の「ところで」の英語
「ところで」を英語にして下さい!という質問があったら、多くの日本人が「by the way」と答えるケースが多いですが、実は他にも「ところで」と似たニュアンスで英会話でも使える表現があります。
英語の「incidentally」で「ところで」を表現
「incidentally(インシデンタリー)」は、「付随的に」「ちなみに」「ところで」という意味があります。
「by the way」と同じ使い方ができますが、若干フォーマルな感じがする表現です。
どの単語も、基本的には文頭でコンマをつけて使います。「Incidentally, 〜」という感じです。
英語の「anyway」で「ところで」を表現
「anyway(エニウェイ)」は、「とにかく」という意味で、本来は話しの内容をまとめたり、要点を伝えたりする場合に使うのが基本ですが、「by the way」と同じように話題を大きく変える時にも使います。
しかし、「anyway」と「by the way」の違いは、「by the way」の方が、何かを思い出して「そう言えば!」の意味合いが強く、話題がまるっきり変わる時に使うケースが多いです。
「anyway」と全く同じ意味で「anyways(エニウィズ)」を使うこともあります。
「anyways」は、友達同士で使うスラング的な表現です。
口語な表現で、フォーマルなビジネスシーンや目上の人、年配の人には使わないように注意しましょう。
『anywaysとは?|10例文で「anyway」や「any way」との違いを解説!』の記事も参考にしてみて下さい。
英語のメールなどで良く使う「ところで」の表現
英語のメール、または英語でのプレゼンやスピーチなどで話題をかえるために「ところで」を使いたい時も、「By the way」は使えます。
しかし、口語的(またはカジュアル)に適しているのが「By the way」、先ほど紹介した、「incidentally」は少しフォーマルな言い方なのでメールなど文語的(またはフォーマル)という感じです。
また、その他にはこんな表現も「ところで」と同じようなニュアンスで使えます。どれもフォーマルで文語として使えます。
- On a different note :「余談になりますが」、「話しは変わりますが」 ※少し丁寧な表現です。
- But this is by the way:「余談ですが」 ※単に「by the way」とするより丁寧です。
- To change the subject:「話しは変わりますが」 ※「Not to change~」にすると「話題を変えるわけではないのですが」となり意味は逆ですが、どちらも話しの本論からずれる場合に使うので同じです。「Not~」のほうが相手を気遣った表現です。
- Also :「それと」
- By chance:「ところで」、「もしかして」
- Well:「さて」、「そういえば」
- Then:「そして」
「By the way」の使い過ぎに注意!
メールの中で、いくつも話題を書いてしまうと、伝えたい重要なポイントが相手に伝わらない可能性があります。
特にビジネスメールで重要な話題が2つ以上ある場合は、別々のメールとして送ったほうがよい場合もあります。それほど重要ではない内容を加えるために「ところで」を使う場合は、1通のメールで1回以上は使わないほうがよいでしょう。
まとめクイズ:「ところで」の英語は使い分けが大事
「ところで」の基本表現は「by the way」ですが、話しの内容によってincidentally や、anywayも使えます。
ビジネスメールでは「by the way」も使うこともありますが、送る相手によってはもう少し丁寧な表現を使ったほうがいい場合もあります。
口語の場合も同様で、英会話の中で何度も話しの話題を変えるのは、あまりいいことではありませんし、多用すると話し方が少し幼稚に聞こえてしまう場合があるので、使うべきところで使うように心がけましょう。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- SNSやメールなどでも使える「ところで」の英語の略語は?
- 1単語(副詞)で表現できる多少フォーマルな「ところで」の英語は?
- 「Anyways」はフォーマルで使える?
- 調理された「イカ」の英語は?
- 「By the way」は「ところで」と話を変える場合以外、どんな場面で使えますか?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「ところで」に関する英語でも、多少はてこずりますよね。答えを確認して、徐々にでいいのしっかりマスターしましょう!
【解答】
- BTW
- Incidentally
- By chance
- いいえ。友達同士で使うスラング的な表現です。
- 「ちなみに~も知ってる?」など、情報を加える場合
コメント