「anyways」という表現を聞いたことはありますか?
学校でも習う「anyway」との違いは何なのでしょうか?
また、「by the way」という似たような表現もありますが、『「うーん」や「えーと」など英会話で使う「つなぎ言葉」23選』にもある1つの会話では欠かせない表現です。
それと「any way」と2単語になるパターンもありますが、これもどんな時に使うのでしょうか?
目次
「anyways」と意味と例文
※このページには広告が含まれています。
「anyways(エニウェイズ)」は、後ほど紹介する「anyway(エ二ウェイ)」の後ろに「s」を付けたスラングです。
意味は「anyway」と全く同じなので、仲のいい友達同士には「anyways」を使ってもいいですが、目上の人やフォーマルな場面で「anyways」を使うのは基本は避けましょう。
基本的には「話をまとめる・終わらせる」と「話を転換させる」という2つのパターンを押さえておけば会話でも十分に使えます。
とにかく(話をまとめる・終わらせる)
「とりあえず」のように、「話を終わらせて次の動作に動く」という場合に使ったりするパターンが多いです。
下記の例文のように文頭で使うことが多いです
- Anyways, I have to go now.(とにかく、もう行くね) ※電話や会話の途中だったりした時によく使います。
- Anyways, she was right.(とにかく、彼女は正しかったということだよ) ※一旦、ここで話を締めるというパターンの時に使います。話が長くなったりしたときにまとめる役割ですね。
しかし、「とにかく」も「とりあえず」も「これから~をやってみよう」という将来のことを提案するパターンもありますね。
- Anyways, we should talk to him.(とにかく、彼に話すべきです)
- Anyways, let’s play.(とにかく、遊びましょう!)
など。
そのパターンの場合は、他にも「for now」などの表現もあるので、『「とりあえず」の英語|ネイティブが良く使う!7つの表現』の記事も参考にしてみて下さい。
ところでそれはそうと(話を転換させる)
次のような場面のように、脱線した話を戻したり、転換させたりする時にもよく使います。
和訳にする場合は「そう言えば」というニュアンスでもOKです。
- Anyways, how have you been?(それはそうと、元気にしてましたか?) ※久しぶりに会った友達と会話が弾んだりしたところで話を切り替えていますね。
- Anyways, I haven’t heard from him for a long time.(ところで、彼から何の連絡もありません) ※話の途中で話題を変えているシーンです。
など。
しかし、「ところで」という話の転換の時に学校で習うのが「by the way」が代表的ですね。
「by the way」との違いは>
「anyways」と「by the way」の違いは、次の通りです。
- anyways・・・話の流れで関連性がある内容に切りける時に使います
- by the way・・・急に思い出したように、全く違う話へ切りける時に使います
いかがでしょうか?
要するに、「By the way, let’s have lunch.(ところで、ランチを食べましょう)」という文があった場合に、その前にはランチの話を全くしていないけど、いきなり思い出したように相手を誘っている場面が予想できます。
「by the way」は文頭で使うことがほとんどです。
因みに『「ところで」の英語|1つだけじゃない!?様々な英語表現』の記事でも詳細を確認できます。
「anyway」との違いは?
先ほども言いましたが、「anyways」と全く同じ意味で、一般的な言い方が「anyway(エニウェイ)」です。
しかし、さらにフォーマルな言い方は「anyhow(エニハウ)」という言い方があるのでこの点も押さえておきましょう。
文語で使うことが多いのが「anyhow」で、口語のスラングが「anyways」、一般的に無難に使えるのが「anyway」という認識でOKです。
どちらも副詞でありますが、動詞の前後ではなく、文頭や文末に使うことが多いです。
次からご紹介する2つの例文は会話でもよくでてくるもので、文末で使うことも多い表現です。
Thank you anyway.
もちろん、もっとカジュアルな「Thanks anyway.」や「Thank you anyways」などの言い方も同じ意味になります。
「でも(とりあえず)ありがとう」と相手の誘いなどを断るけど、聞いてくれたことに感謝を表現する場合に使う表現です。
下記がその使い方です。
- 相手:Can I give you a hand?(お手伝いしましょうか?)
- あなた:No, it’s OK. But, thank you anyway.(いいえ、大丈夫です。でもありがとうございます)
など。
「いいえ、結構です」とだけで終わるよりも相手を気遣っていますね。とても丁寧で正しい断り方の1つです。
Do it anyway.
「とりあえず(四の五の言わずに)やってみたら!」という場合に使う表現です。
下記がその例文です。
- 相手:You think I can do it?(私ができると思いますか?) ※相手が少し不安がったり、ぐちぐち言ったりしているシーンです。
- あなた:Do it anyway.(とにかくやってみなさい!) ※この場合は少し怒り口調になっています。
など。
相手に激を飛ばしたり、背中を押す場合に使う命令形です。
「any way」との違いは?
さて、最後になりますが、副詞の「anyway」発音は同じだけど、2つの単語で出来ている「any way」と混乱される方も少なくありません。
「any way」は、限定詞のany(あらゆる・何かの)と名詞のway(方法・やり方)という2つの意味が重なって「あらゆる・何かの方法」という「anyway」とは全く違う意味になります。
下記がその例文です。
- Is there any way to persuade him?(彼を説得させる方法は何かありますか?)
- I helped her any way I could.(私が出来る限りの方法で彼女を助けました)
など。
文語であれば2単語だと見分けがつくのですが、リスニングの場合は慣れるまで少し戸惑うかもしれませんが、慣れてくれば会話の中で判断できるようになります。
まとめ:「anyways」と「anyway」を場面によりシッカリと使い分けよう!
あまり深く考えずに、初心者は「anyway」を使い続けても全く問題ありません。
「anyways」はあくまでスラング的な使い方で、ビジネスメールなどフォーマルな場面で使うのは控えましょう。
英語はこのようなスラングが多くあり、映画やドラマで聞いたからどこでも使えるというものではないので、その点は今後も注意するように心がけて下さい。