英語で「つなぎ言葉」を使えるようになると、英語が上手く聞こえるという事実を知っていますか?
英語の達人やネイティブはこのつなぎ言葉を上手に使いこなせています。
外国人との英会話もスムーズになります。
これは、口語だけではなく、メールなどの文章(文語)でも活用できます。
また、つなぎ言葉は「うーん」や「えーと(ええと)」が代表的ですが、そのまま直訳して発音するととても味気ないものになります。
つなぎ言葉の役割とは?
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つなぎ言葉は、英語で「filler(フィラー)」と言います。
「filler」は「fill(埋める)」の名詞で、「埋めるもの」や「詰めるもの」という意味になります。
つまり、何か話す意思があり、次の文を言うまでの間を埋める役割ということですね。
接続詞的な役割
つまり、『英語の接続詞一覧|42種類ある接続詞の簡単解説と使い方』にあるような接続詞の役割に大変似ています。
2つの文をつなぎ合わせるのが接続詞ですが、文の文頭でも途中でも使えるのがつなぎ言葉です。
しかし、大まかに考えると、英会話で話す文を完成させるためのつなぎ役という点は変わりません。
文頭に使うことで会話を継続させる
つなぎ言葉は、話の転換(by the wayーところで)、やまとめ(In summaryー要約すると)など、文頭で使うことも多いです。
その前の文だけでは不完全、または会話は終わっていないなどを示すつなぎ言葉となります。
文中に使うことで考える時間を作る
日本語でも、話している文の途中で言葉が詰まることはありますよね。
これは英語でも同様で、その時に日本人がよく使うのが、英語でもよく使うUh(あー)、Umm(うーん)、Hmm(ふーん)や、そんまま日本語で「えーと」と言っている場面をよく見かけます。
しかし、これらの英語のつなぎ言葉は基本的にあまりネイティブは多用しません。
よって次の章からよく使われる「filler」も見ていきましょう!合わせて使うのがコツです。
「Umm」と「Hmm」の違い
基本的に、あまり差はありませんが、厳密に言うと次のような感じなります。
- Umm(うーん)・・・「うーん、困った」など、悩んでいる時に使う ※例文:Umm, I don’t know which way to go.(どっちの道を行けばいいのか分からない)
- Hmm(ふーん)・・・「うーん、そうだね」など、決断をする時に使う ※例文:Hmm, Let’s do it!(ふーん、よしやりましょう!)
因みに、「うーん、おいしそう!」は、「Wow! It looks yummy.」などとなり、これは感嘆詞の「うーん(間投詞)」になります。
口頭でよく使うカジュアルな「つなぎ言葉」一覧
さて、ここでは海外ドラマや映画などを見てもよく使われるつなぎ言葉を見ていきましょう!
well
ものすごく使われるのが「well(えーと)」です。
息継ぎ的な役割です。
初心者の方は、先ずはこの「well」を使うといいでしょう。
文頭で使うことが多いですが、他のつなぎ言葉と併用する場合も多々あります。
- Well, I think it’s right.(えーと、それは正しいと思います)
- Well, you know, it’s not what I meant.(えーと、それは私の意図ではありません) ※つなぎ言葉の「you know」については下記でご紹介します。
SNSでもよく使うのが「well」ですが、スラングの「Welp」として書くことも多々あります。
you know
「well」の次によく使うのが「you know」です。
文頭と文中で使えるつなぎ言葉です。
直訳すると「あなたは知っている」になりますが、「ほら、あれだよ(知っているでしょう)」というニュアンスになりますが、単純に「well」と同じ息継ぎだと思って下さい。
- You know, I met my friend yesterday and had fun.(えーと、昨日友達とあって楽しみました)
- He said, you know, he was going to come, didn’t he?(彼は、ほら、来ると言ったよね?)
like
文頭や文中で、「you know」などと一緒に使うことが多いつなぎ言葉です。
直訳すると「~のような」となりますが、これも意味はないと思ってOKです。
- I told him, like, to be more aggressive.(彼に、えーと、もっと積極的になりなさいと言いました)
- Like, you know, he wasn’t the one.(そうだね、えーと、彼は運命の人ではなかった)
Like I said
文頭や文の最後で「えーと、さっきも言ったけど」と、重要な箇所などをリピートする時に使う表現です。
また、「Like I told you」という言い方もできます。
- Like I said, don’t do it.(さっきも言ったけど、やめて!)
- He was right, like I said.(彼は正しいとさっき言ったでしょ!)
kind of
「そうだね、何となく~」という時に使うのが「kind of」、または「sort of」です。両方とも同じ意味です。
文中で、ストレートに断言できない時に重宝します。
- I think it’s kind of OK.(そうですね、なんとなくですが、OKです)
- I sort of like it.(まあ、何となく好きです)
Let me see.
少し考えている時に使うのが「Let me see.」です。
直訳は「考えさせて」となりますが、態度で考えている姿をみるだけではなく、この「Let me see.」の言葉を言うといいでしょう。
「Well, let me see.(うーん、どうだろう)」という感じで使うパターンも多いです。
Let’s see.
「Let us see.(私たちに考えさせて)」の短縮で、みんなで何かを考えている時に使うのが妥当です。
「Let me see.」は、あなた個人への質問の時などに使うつなぎ言葉となります。
but
文頭で、「うーん、でもね」と前の文を否定して続ける時に使います。
これも他のつなぎ言葉と一緒に使うことも多いです。
「But, you know, I must go home.(でもね、うーん、家に帰ります)」など。
本来「but」は文法的に文頭では使えませんが、口語の場合は、相手の話しの途中などによくこのような使い方をします。
so
文頭で、「だからそうだね、~」と前の文を肯定して次の文につなげる時に使います。
「So, I studied for exam.(だから、私は試験勉強をしました)」など。
and
前の文に付けたす(付加する)場合や、単純に息継ぎの場合でも使います。
- And he performed well.(そして、かれはよくやりました) ※「And then」という言い方も同様です。
- He went to Hawaii, and, like, L.A. last year.(彼は去年ハワイと、えーと、ロスに行きました) ※他のつなぎ言葉と一緒に使うことも多々あります。
I think
これも、他のつなぎ言葉と一緒に使うことが多いです。
「そうですね、私は~だと思います」などと、自分の意見を言う場合に用います。「I guess」も同様です。
「I think, well, you know, I should talk to him.(そうですね、彼と話すべきですね)」など。
I mean
直訳すると「私が意味するのは~です」という感じになります。
何かハッキリ言いたいけど、言葉が出てこない時(または、ストレートに言いたくない)に使えます。
文頭と文中どちらでも使えます。
「I mean, you know, I got things to do tomorrow.(えーと、明日はやることがあるんだ)」など。
『「mean」の意味と使い方|動詞など3品詞での使い分けと例文一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
anyway
「えーと、とりあえず~」という時に文頭で使います。
まとめの時に使いますね。
「Anyhow, let’s call it a day.(とりあえず、今日は終わりにしましょう)」など。
「anyhow」は少しフォーマルな言い方です。
一方で「anyway」より、更にカジュアルな「anyways」があります。
『anywaysとは?|10例文で「anyway」や「any way」との違いを解説!』の記事も参考んしてみて下さい。
or
文頭か文中で、「それか~」と強調する時に使うパターンが多いです。
「Or you do it.(えーと、それかあなたがやりなさい)」など。
メールなどフォーマル場面で使う「つなぎ言葉」一覧
ここではビジネスメールや論文などの文語、または口語でもスピーチやプレゼンの時に役立つ、フォーマルなつなぎ言葉をご紹介します。
しかし、コツとしては、『英語の副詞一覧|形容詞との違いや位置がたった5分で分かる』でも紹介している「Personally(個人的には)」, 「Basically(基本的には)」や「To tell the truth(正直に言いますと)」などの副詞や副詞句(2単語以上で副詞の役割)をそのまま使うことができます。
ここでは、文頭でよく使うつなぎ言葉(副詞・副詞句)」をピックアップしていますので、ご確認ください。
In short
「まとめますと~」という意味になります。
「In summary」も同様で、スピーチやプレゼンなどの最後によく使います。
長文などをまとめる場合、難しい表現をまとめる場合も役だちますが、次のような表現もあります。
- In other words(別の言い方をしますと)
- Anyhow(とりあえず) ※「anyway」のフォーマルな言い方です
など。
By the way
「えーと、ところで」という話を展開する時に使う表現です。
「By the way, we would like to talk about the next topic.(ところで、次の議題を話したいのですが)」など。
Therefore
カジュアルで出てきた「so」のフォーマルな言い方です。
「よって~です」という場合に使う表現です。「After all,~(結局~です)」というつなぎ言葉もあります。
However
「but」の丁寧な言い方だと思って下さい。
「However, we decided not to follow it.(しかし、それに従順しないように決定しました)」など。
On the other hand
「えーと、一方では~です」という場合に使う表現です。
「反対に~です」という場合は、「To the contrary」を同じように使えます。
「On the other hand, Plan B was successful.(一方、Bプランは成功しました)」など。
As I mentioned
「Like I said」のフォーマルなバージョンです。
「As I mentioned earlier(先ほども申し上げましたが」などの言い方もできます。
as far as I’m concerned
「I think」のフォーマルな言い方だと思ってOKです。
自分自身の意見を述べる時によく使います。
「In my opinion」や「In my view」も同様です。
因みに、「As far as I know(私が知る限りは)」、「As far as I understand(私が理解する限りは)」などの言い方もあります。
In addition
文頭で何かを付加する時に使います。
「And」のフォーマルバージョンです。「Moreover」も同様に使えます。
For instance
「For example(例えば)」という例を出すと気に使うフォーマルバージョンです。
「えーと、例を言いますと」という場合に役立ちますね。
「For instance, Company A chose our system last month.(そうですね、例で言うと、A会社は私たちのシステム先月採用しました)」など。
まとめ:つなぎ言葉を使うのは当たり前!
いかがでしたでしょうか?
例文でも分かったかもしれませんが、特に日常会話のカジュアルな場合は、「filler」はよく使います。
使わない方が珍しいかもしれません。台本を読んでいるわけではないので、当たり前ですよね。
ここでご紹介した英語でのつなぎ言葉をマスターして、日本語で思わず「えーと」と言うのは卒業しましょう!