英会話ではよく使わる単語の1つが「mean(ミーン)」です。
しかし、この「mean」が少し厄介で、動詞、形容詞、名詞などの品詞で全く意味が異なり、それをネイティブは使い分けているため、特に初心者の方はリスニングに苦労します。
それと、「meanwhile」や「means」などの派生語もあるため、混乱するケースが少なくありません。
目次
動詞の「mean」
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先ずは、会話でも常に使われるケースが多い、動詞から見てきましょう。
基本的には、目的語が必ず必要な他動詞として使われることが多いです。
他動詞の詳しい解説は、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』にてご確認ください。
また、動詞の中でも大きく分けて3つの意味に分類されます。
~を意味する・意図する
次のような例文でよく使われます。
- What do you mean by that?(何を言いたいのですか?) ※相手の意図を確認する時に使うフレーズです。
- What does it mean?(それってどういう意味ですか?) ※上記の使い方とあまり変わりません。また、動名詞を使って、「What’s the meaning?」というパターンもあります。
- You know what I mean?(私が言いたいこと分かりますか?) ※ネイティブが会話の中でよく使う表現です。あまり深い意味がないこともあり、つなぎ的な役割の時も多いです。
など、 『「どういう意味ですか?」の英語|カジュアルと丁寧な言い方9選』の記事も参考にして下さい。
因みに、性的暴力(不当な性的同意など)をなくすためのスローガンの1つに「No means No.(嫌なものは嫌)」があります。
~のつもり・本気で言う
相手に、「私の発言は本気です」という場合の時に使うケースも多いです。
その場合は、「I mean it.」というフレーズを使います。
前に言ったことを代名詞の「it」で表現して、それを本気で発言したことを強調する形です。
よって、「I mean what I said.」などの表現もできます。
また、「彼はそんなこと本気で言ってないよ」と否定する時は、「He didn’t mean it.」となります。
重要・大切である
「意味がある」という訳の延長線上にあるのが、「重要です」というもう一つの意味に繋がります。
「You mean a lot to me.」(あなたは私にとってはとても大切な人です)など。
よく、恋人同士の会話やメッセージカードでも使われる代表的なフレーズです。
主語を代えたりして、「It means a lot.(それはとても意味のあること=重要)」などで使えます。
つなぎ言葉の役割
この場合は、特に意味はなく、何かを言いたいどすぐに言葉が出てこない場合などのつなぎ言葉になります。
上述の「You know what I mean?」のところでも少し触れました。
英語ではつなぎ言葉の事を「filler(フィラー)」と言いますが、「well」や「you know」などと同じです。
「I mean, I have to go now.」(えーと、もう行かないと)」など。
詳しくは、『「うーん」や「えーと」など英会話で使う「つなぎ言葉」23選』もご確認下さい。
過去形と熟語
初心者の方が間違えるのが、「mean」の過去形と過去分詞です。
不規則変化動詞であり、過去形も過去分詞も「meant(メント)」となります。
スペルと発音に注意しましょう。
次のような例文で使えます。
- 過去形:That’s what I meant.(それが私が言いたかったこと)
- 過去分詞:It’s meant to be.(それは運命です) ※何かの物事や恋人同士など幅広い「運命」として使えるフレーズです。二人が出会ったことは運命です、という場合は「We are meant to be.」と主語を代えたりします。
形容詞の「mean」
動詞の次に使うのが形容詞としての「mean」です。
発音も変わらないので、文中のどこで使われて、そこには基本的に「be動詞」が他にあるのかを認識する必要があります。
形容詞として使う場合は、意地悪なや卑怯なという意味になります。
下記がその例文です。
- He is so mean to me.(彼は私にとても意地悪です)
- Don’t be such a mean person.(そんな卑怯な人間になるな!)
など。
名詞の「mean」
名詞で使う時は数学用語の「平均」となります。
似たような表現の「average(アベレージ)」は、数字だけではない平均ですが、「mean」はレポートや論文などで表現される数字に限定した平均として使われる表現です。
下記がその例文です。
- He is an average person.(彼は平均的な男性です) ※身長、性格、などなど数字以外の平均(平凡)を表現できます。
- Take a look at the mean.(その平均値を見ましょう) ※数学的な平均だと分かりますね。
など。
「mean」の派生語
さて、「mean」に似た表現で「どんな意味だろう?」という単語があるので、ここではそれらを紹介します
means
名詞で見た目は複数形ですが、「単数扱い」になります。
ここでは先ほど紹介した「mean(平均)」の複数ではありません。
この場合は、方法(手段)や資産(収入など)として使われることもあります。
- That’s the only means we have.(それが唯一の方法です)
- The end justifies the means.(噓も方便) ※ことわざの1つで、「終わりよければすべてよし」とも解釈できます。
- She doesn’t have the mean to buy it.(彼女をそれを買う収入がありません)
- By all means.(どうぞ、是非) ※相手に何かを促す際につかう挨拶の1つです。これに関してはそのままフレーズを覚えましょう!
など。
meaningful
「meaningful(ミーニングフル)」は形容詞で、「意味がある」や「有意義な」という意味がある単語です。
- The meeting was very meaningful.(その打ち合わせは意味があったね)
- He spends a meaningful life.(彼は生きがいのある生活を過ごしている)
など。
meanwhile
副詞で文頭に置くことが多いのが「meanwhile(ミーンワイル)」です。
「一方で」や「同時に」など複数の意味で使えます。
- Meanwhile, he was angry.(一方で、彼は怒っていた)
- Meanwhile, I studied hard for the exam.(同時に・そのころ、私はテスト勉強を一生懸命しました)
など。
meantime
「meantime(ミーンタイム)」と「meanwhile」は同じように見えますが、主に使われる品詞が名詞であり使い方が異なります。
同じ意味(同時に、そのころ、など)として使う場合は、熟語の「in the meantime」とする必要があります。
その場合も文頭で使うことが多いです。
まとめ:使いながら慣れることでパターンが分かってくる!
いかがでしたでしょうか?
「mean」と一言で言っても、色々な意味やその派生語もあるので混乱するにはしょうがありません。
しかし、多読やネイティブとの会話、ドラマや映画など英語に触れる量を増やすことで徐々に慣れていくので心配ありません。
先ずは今回勉強した様々な使い方をある程度覚えておいて後は実践のみです!是非、ご活用ください。