「でも(しかし・けれども)」を英語で表現すると、「but」がすぐに出て来るかと思いますが、ネイティブはそれだけを使っているわけではありません。
「though」や「however」などその場面に応じで使い分けています。
また、次のような場合にも「でも」は使うのでその英語表現も押さえておくと役立ちます。
- たとえ~でも
- それでも
- ~でもある
- ~でもいい(よい)
など、関連する表現も後ほどご紹介します。
また、「でも(しかし)~」の反対にあるのが、「だから~」ですね。理由があり肯定している英文になります。『なので(だから)の英語|会話やビジネスで役立つ7つの接続詞の使い方』の記事を参考にして下さい。
目次
文頭には置けない!?「but」の使い方とカジュアル度
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「でも」という場合は、「but」を多く使います。
これはカジュアルでもフォーマルな場面でも両方使えます。しかし、文として書く時(文語)注意しなければいけません。
それは「文頭では書けない」ということです。必ず「文中」になります。よって、大文字から始まる「But」という表現は文法的には正しくありません。
- 例文1.It looks funny, but it tastes good.(見た目は変です。でも、美味しいです。)
- 例文2.It is sunny, but it’s cold outside.(天気はいいです。でも、外は寒いです。)
- 例文3.Thank you for asking, but I can’t come.(誘ってくれてありがとう。でも、行けません。)
文として書く際には基本的に、前の文章の後はコンマ(,)として、「but + 文章」と続きます。
また、「but」は「~以外」という接続詞としてもよく使われますので、文の中で混乱しないように、『「以外」の英語|exceptやbutだけじゃない!7つの表現と略』の記事にも目を通しておいて下さい。
文頭で書ける!?「however」の使い方とフォーマル度
「but」とよく比較される接続詞が「however(ハウエヴァー)」です。
「but」よりフォーマル度が高いと思って下さい。日本語で表現すると「しかしながら」というニュアンスに近いです。
ビジネスメール、プレゼン・論文、また何かのスピーチなどの場合に「however」を多く使う傾向があります。
「but」と違い文頭でも、文中でも使えます。どちらともコンマ(,)が後ろに続くのが通常です。
- 例文1.You look better. However, take good care of yourself.(見た目は良くなったけど、気を付けてね。)
- 例文2.She is snobbish. However, I like her.(彼女は傲慢です。でも私は彼女が好きです。)
- 例文3.I did my best. The result was, however, unsatisfactory.(全力を出しました。しかしながら、結果は満足がいくものではありませんでした。)
butやhowever以外で「でも」を英語表現
基本中の基本である「but」と「however」をご紹介しましたが、ネイティブはこれだけを使っているわけではありません。
その他に似たような表現が多くあります。
下記が口語でよく使うものです。
- although(~でも・にもかかわらず)
- though(文末でbutと同じ意味合いで使われる)
- even though(~でも) ※「although」を多少強調している「でも」となります。
- even if(たとえ・仮に~でも)
- and (but) yet(~でもまだ~)
また、次は文語でフォーマル感がある「でも」の表現です。
- despite
- in spite of
- regardless of
- nevertheless (nonetheless)
これら9つの表現については、『「にもかかわらず」の英語|日常・ビジネスでも使える9個を例文で紹介』で詳しく解説していますので是非ご参考下さい。
「but」や「however」以外の表現に触れて使えるようになることで英語力がドンドンUPしていきます!
「でも」に関連する英語表現
「でも」を使った英会話でよく使われる表現をピックアップしました。
是非確認して活かしてみましょう!
- Aでもいい(でもよい):A is good, too.(A is also good.) ※『「どちらでもいい」という表現もあります。9個もある!?「どっちでもいいよ」の英語を完全マスター!』の記事もご参考下さい。
- Bでもいいですか:Is B also OK? ※上記の質問文になります。
- どんなことでもやってみて:You try whatever you can. ※「どんな~でもいい」という場合は、「Any food will do.(どんな食べ物でもいい)」、「どんな場所でもいい(any place is OK.)」などの表現で「any」を使えます。「any」の後の名詞は単数形になるので注意しましょう!
- せめて~だけでも:at least ※「せめて一個だけでも下さい(Give me one at least)」、「At least, you can say something.(せめて何か言うことだけでもできます)」などが例文となります。
- それが〜でも:even if ※「たとえ~でも」と同じ表現です。
- AでもBでも:either A or B
- どんなに忙しい時でも:No matter how busy you are, ~. ※「busy」のところに他の形容詞を入れることができます。「No matter how expensive it is, ~.(たとえどんなに値段が高くても)」、「No matter how tired I am, ~.(どんなに疲れていても)」など
- でもどうして:But why? ※さらにカジュアルになると、「But how come?」でもOKです。このようにフレーズ調になっている場合は、文頭から「But」が使えます。しかし、カジュアルな口語的なやりとりに限ります。
- でもどうしよう:But what can I do? ※上記の説明を参考にして下さい。
まとめ:「でも(しかし・けれど)」の英語は先ず「but」から
今回は「but」以外の表現もご紹介しましたが、もちろん最初は「but」をしっかりと使いこなせるかが優先です。
変にかっこつけて、フォーマルな言い方をしたりするよりも、先ずは「but」を無意識のうちに使えるようになりましょう!
後は、場面場面で「even if」や「however」などを使い分けれるようになるのがベストです。
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