「~以外」という英語を正しく使えていますか?
「彼女以外考えられない」、「それ以外の場所」、「彼以外出席します」など色々なシチュエーションで使えるのが「~以外」の表現です。
ここでは、口語で気軽に使う表現から文語でも使える略語もご紹介します。
よく使うのが「except (for)」と「but」ですが、その他にも違う前置詞(withoutなど)や副詞(onlyなど)でも言い換えが出来る場合が多々あります。
目次
「~以外」でよく使う英語と例文
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「~以外」の英語でネイティブがよく使う表現を3つここではご紹介します。
「but」で「~以外」を表現
「but」は「しかし」という表現が代表的ですが、「~以外」や「~を除いて」という場合にも口語でよく使われます。
例文を見てみましょう!
- 例文1.Nobody but him could do that.(彼以外誰もそれをできなかった) ※「I didn’t know anybody but him.(彼以外誰も知らなかった)と文末で使うこともできます。
- 例文2.He always does nothing but blame.(彼は非難すること以外何もしない=非難するだけ) ※「nothing but +動詞の原形」の構文になります。
- 例文3.It’s nothing but a trouble.(それは問題以外何物でもない) ※「nothing but +名詞」の形となります。
このように動詞の前でも名詞(代名詞など)でも使えます。
「except」で「~以外」を表現
「except(エクセプト)」も「but」と同様にネイティブがよく使う表現です。
しかし、「but」よりもより除外というイメージが強いニュアンス、またよりフォーマルな言い方でもあります。
それではここでも例文を見てみましょう!
- 例文1.He knows everybody except me.(彼は私以外みんなを知ってた) ※ここでは「except」を「but」に置き換えてもOKです。
- 例文2.I do jogging every day execpt on Tuesdays.(火曜日以外毎日ジョギングをしています。) ※前置詞(または接続詞)が後ろにきた場合は「except」を使います。「except for」は使えません。前置詞が2つ重なるので当然ですね。他にも例として、場所を示す「in」の場合も「except」を使います(~以外の場所)、など。
それでは、次に多くの方が使い方を迷っている「exept for」も見てみましょう。
「except for」で「~以外」を表現
「except for」も「except」と同様にネイティブがよく使う表現ですが、どちらを使った方がいいのか迷われるかもしれません。
しかし、基本は同じというふうに考えて下さい。どちらも「~以外」を表すものであり、どちらを使っても間違えではありませんが、「except for」の場合は、文頭に来たときは「except」や「but」は使えないということを先ずは押さえましょう!
それではここでも例文を見てみましょう!
- 例文1.He tried everything except for this.(彼はこれ以外全てを試しました) ※「except for」を「except」や「but」に置き換えても同じ意味です。
- 例文2.Except for me, they came on time.(私以外、彼らは時間通りに着きました) ※文頭ではこの「except for」以外は使えません。「but for」は「~がなければ」と違う意味になるので注意しましょう!
つまり、英会話のカジュアルなやりとりの中では、文頭以外で、全部や全員以外~という場合は基本的に「but」、「except」、「except for」のどれも使えると思って頂いて大丈夫です。
しかし、細かな使い分けを確認したい場合は、『「except」の意味と3つの使い方|except forとの違いや仮定法など』の記事を参考にして下さい。
メールやプレゼン・論文でも使える「~以外」の略語
友達通しや簡単に表記したい時など単語を省略して書くことが英語には多々あります。
「~以外」に関連する英語の省略形を見てみましょう。
- bt:but ※「but」自体が3文字ですので略さないで書く場合が多いです。
- exc:except ※「exclude(除外する)」の動詞の略としても使えます。
- w/o:without ※後ほど解説しますが、この単語も「~以外」として訳される場合があります。
因みに「for」は「4」で表現することもあります。
その他の略語に興味がある場合は、『英語の略語一覧|メールやSNSで今すぐ使える厳選73個』の記事も参考にしてみて下さい。
他にもまだある!「~以外」の関連英語表現
「~以外」を直接表現するものと、それと同じような意味で使う場合の英語があります。
つまり「except (for)」や「but」以外で言い換えができるということです。
ここでは英会話やドラマ・映画などでも頻繁に使われる4つの表現をご紹介します。
「only」で「~以外」を表現
「only」は「~だけ」を強調するもので、「~以外は~ない」と意味しているものです。
下記がその例文です。
- 例文1.Only you can do it.(あなただけそれができます=あなた以外それはできません) ※「you」を強調して「あなた以外~ない」という形となります。
- 例文2.I can only ask.(尋ねることだけはできます=尋ねること以外はできません) ※動詞の前にもってきて、動作のことを強調しています。
「without」で「~以外」を表現
「without」も「only」と同じように「~以外(または除外)」を強調する時によく使われます。
例文を見てみましょう!
- 例文1.I can’t live without you.(あなた無しでは生きていけない=あなた以外の人と一緒になれない) ※歌の歌詞などにもよく使われる表現ですね。
- 例文2.You must do it without any advice.(あなたはアドバイス無しでそれをしなければならない) ※「~なし(除外)」という場合に使います。
これと似た表現で、「but for」があります。
「~がなけば、~でした」という感じで相手に感謝など示す場合にも使えます。「But for your advice, nothing could have gone well.(あたなのアドバイスがなかったら、何も上手くいかなかったでしょう)」などとなります。
要するに、あなたのアドバイス以外成功したのは何物でもないということを強調しています。
「other than」で「~以外」を表現
「other than」もよく使われる「~以外」の表現の1つです。
会話の中で「except (for)」や「but」ばかり使っていたら是非この「other than」も使ってみましょう!基本的に使い方は同じです。
- 例文1.Other than tomorrow, I will be free.(明日以外、私は暇・自由です) ※「except for」と同じように文頭でも使えます。
- 例文2.I do all sports other than football.(サッカー以外どのスポーツもします) ※「except (for)」や「but」にも言い換えることができます。
また、会話の中では、「Other than that,(それ以外にも)」という表現もよく使います。
「besides」で「~以外」を表現
日本語も「~に加えて(~以外)」と何かに加える時の表現がありますね。
その場合は「besides(ビサイズ)」が使えます。
また、「beside(ビサイド」という単語もありますか、これは「~のそば・横」という前置詞ですので間違わないようにしましょう!多くの日本人が間違えるので注意が必要です。
- 例文1.What did you talk about besides the topic?(そのトピック以外、あなたたちは何を話したの?) ※「the topic」は既に話していて、更に加えて、というニュアンスです。
- 例文2.Who agreed besides me.(私以外誰が賛成したの?) ※私は既に賛成しているという意味になります。
『「besides」の意味や使い方|besideとの違いや6つの同義語など』の記事で詳しく解説しています。
まとめ:「~以外」の英語をスムーズに使いこなそう!
これまでご紹介してきたおとり「~以外」という英語は1つや2つだけではありません。
偏った表現ばかりになると英会話力の上達がスムーズにいかないので、是非こちらで解説した表現をしっかりと使い分け、また使いこなしましょう!
あまり文法的なことを気にせずに、間違ってもいいのでドンドン活用しましょう!
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