スペルも発音もとても似ている「besides」と「beside」ですが、シッカリと使い分けできていますか?
早速ですが下記の文の違いが分かりますか?
- besides・・・That’s besides the point.
- beside・・・That’s beside the point.
今がこれがピンとくれば完璧ですが、分からない方はここでシッカリと両方の使い方を習得しましょう。
目次
「Besides」の発音や意味・使い方・例文
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後述する「beside」との比較もあるので、先ずは発音の仕方からシッカリと押さえておきましょう。
「besides」の発音と発音記号は下記となります。
「s」があるのでシッカリと「ズ」と発音するのがポイントです。
さて、次から意味や使い方を見ていきますが、実はこの「besides」、副詞と前置詞の2つの品詞で使うことができるとても便利な単語なのです。
それぞれを見ていきましょう。
副詞と同義語
接続副詞として、文頭に置くケースも多いですね。
意味は主に下記となります。
- その上
- さらに
- その他に
など。
単語だけでは分かりずらいと思うので例文を見てみましょう。
- Besides, he is my roommate.(その上、彼は私のルームメイトです) ※この前の文で何かしらの表現があったことが予測できますね。
- You can get it for free and earn the points besides.(それを無料でもらえるし、さらにポイントもゲットできます) ※これは文末に置いたパターンです。
文頭に置いた場合の同義語としては、「moreover」や「furthermore」が妥当ですが、「besides」よりもフォーマルな表現になります。
前置詞と同義語
副詞同様に、文頭や文末に置きますが、名詞(代名詞)とセットになります。
意味は主に下記となります。
- ~に加えて(~以外)
- ~を除いて
こちらも例文を見てみましょう。
- Besides that, I have to make a report by 5.(それの他に、5時までにレポートを作らなければいけない)
- Besides me, no one comes on time.(私以外、誰も時間通りに来ない)
さて、ここで「beisdes」に似ている前置詞の「except(~以外)」と混乱する方が多いようです。
「except」との違い
結論から言うと、「肯定文ではプラスとマイナスの違い」、「否定文では同じ意味」となります。
それぞれの例文を見てみましょう。
肯定文の場合
- besides・・・Besides me, there are few more attendees.(私とは別に、あと数名の出席者がいます) ※自分をプラスしているイメージですね。
- except・・・Everybody gathers at the meeting except Danny.(ダニー以外、みんな出席しています) ※ダニーをみんなからマイナスしているイメージになります。
否定文の場合
- besides・・・He explains to nobody besides me.(私以外、彼は誰にも説明しませんでした) ※「except」に置き換えても同様です。
- except・・・I did not read any books except this one.(この本以外、本は全然読んでいません) ※「besides」の置き換えても同じ意味になります。
※この場合は「besides」の方がカジュアルな言い方になります。
よって、前置詞としての「besides」の同義語は肯定か否定によって異なります。
- 肯定の場合・・・in addition to、plus、など
- 否定の場合・・・but not、except、など
「beside」と発音と「besides」との違い・例文
さて、今回のタイトルにもあるように、似たような表現の「beside」と使い方を間違っている方も多いです。
「beside」の発音と発音記号は下記となります。
「s」が無い発音となります。
「beside」は前置詞のみですが、「besides」とは全く意味が異なります。
下記が主な意味と例文となります。
- ~のそば(隣り合わせで):I always sit beside my daughter.(私はいつも娘の隣に座ります) ※言い換えるとしたら、「next to ~」や「by~」がカジュアルでいいですね。
- ~と比べると:Beside mine, your bag looks more expensive.(私のと比べると、あなたのバッグが高く見えますね) ※これを言い換えるとしたら、「compared to ~」が妥当ですね。
これで、「besides」との違いは明確ですね。
「besides」のイメージは副詞でも前置詞でも何かを加えるというものですが、「beisde」は隣にいるというイメージなります。
まとめ:しっかりと使い分けができるようになろう!
いかがでしょうか?
さて、冒頭にあった「that’s besides the point.」と「that’s beside the point.」の違いが分かりましたか?
- besides the point・・・その要点(ポイント)とは別に~、となり他にも大事な事柄があるニュアンスになります。
- beside the point・・・その要点(ポイント)の隣、つまり、的外れな~、または見当違いな~という意味になります。 ※「beside the point」は熟語として使われます。
全然意味が違いますね。
このように2つの単語の違いをシッカリと把握して英会話などに活かして下さい。