「as~as」の中に名詞を入れる形「as~as」の中に「形容詞+名詞」を入れる場合もあります。
下記がその例文です。
- I have as many pens as him.(私は彼と同じぐらい沢山のペンを持っています) ※文法的には正しくはありませんが、口頭で「I have pens as many as him.」の形でもOKです。
- We are as smart students as them.(私たちは彼らのように優秀な生徒です)
つまり、「形容詞+名詞」を1つの表現(単語)として捉えて、「as ~ as」の間に入れることができます。
しかし、次のような形(倒置)の英文に遭遇することがあります。
「I’m as tall a person as her.」
冠詞と形容詞の配置が倒置している、「as 形容詞 a/the(冠詞) 名詞 as」の語順の形です。
形容詞が主なので、冠詞がある表現の場合はその後ろに置くというルールがあります。文語ではよく見る形ですのでここで押さえておきましょう!
「as ~ as possible」の形は?
さて、この「as ~ as possible」を直訳すると「できる限り~」となります。
よって、「as ~ as you(I,he,sheなど) can」と同じ形です。
ここでは日常会話で直使うパターンを見ていきましょう。
as soon as possible
『正しい「as soon as possible」の意味と使い方』でも紹介している形です。
「できる限り早く」という意味です。
- Call me as soon as possible.(できる限り早く電話して) ※「Call me as soon as you can.」と同じです。
- I will write a report as soon as possible.(できる限り早くレポートを書きます) ※「I will write a report as soon as I can.」と同じです。
また、この「as soon as ~」ですが、「~するとすぐに」という接続詞的な表現にも使えます。
「The phone rang as soon as I got home.(家に帰るとすぐに電話がなりました)」など、知識として覚えておきましょう。
as much/many as possible
「できる限り多く」という意味です。
数えられる名詞(可算名詞)の場合は「many」、数えられない名詞(不可算名詞)の場合は「much」を使います。
- Take as many snacks as possible.(できる限り多くのお菓子をとって)
- I drunk as much water as possible.(できる限り多くの水を飲みました)
すでに取るもの、飲むものなどの名詞が相手も分かつている場合は、「Take as much as possible.」など名詞は不要です。
as long as possible
「できる限り長く」が基本ですが、「as long as ~」は「~の間はずっと」という意味で使えます。
下記がその例文です。
- Stay as long as possible.(できる限り長くいて下さい)
- I love you as long as you are with me.(あなたが私といる限りずっとあなたを愛し続けます)
など。
会話でもよく使われる「as ~ as」の言い回し(熟語)一覧
さて、ここでは先ほどの「as long as possible」と同じくらい、頻繁に使われている「as ~ as」の形をまとめました。
熟語として一塊として覚えるといいでしょう。英会話に活用して下さい。
as far as I know
少しフォーマルな言い方で、基本的に文頭に置いて使われます。
「私の知る限り」という意味になります。
また、この形は「as far as I’m concerned(私の考えとしては)」、「as far as I can tell(私が言える・私が知る限り)」などでも使えます。
- As far as I know, he was right.(私が知る限り、彼は正しい)
- As far as I can tell, she is very beautiful.(私の知る限りでは、彼女はとても綺麗です)
など。
as much as I hate to say
これも文頭で使うことが多い表現です。
「言いたくはないのですが(不本意ながら)」という意味になります。
これも他に「as much as I hate to leave(行きたくはないのですが・名残惜しいのですが)」、「as much as I hate to admit(認めたくはないのですが)」などの形でもよく使われます。
- As much as I hate to say, I will stick to your plan.(不本意ながら、あなたの計画に賛同します)
- As much as I hate to leave, I’ll have a meeting soon.(名残惜しいのですが、すぐに打合せがあります)
など。
not as much as I used to
「かつてのように多くない」という意味になります。
ちょっとややこしいですね。「not as fast as I used to(かつてのように早くない)」などの形もできます。
例文を見てみましょう。
- I can’t drink as much as I used to.(過去のようにアルコールを多くは飲めません)
- Not as much as I used to. ※この形は、上記のように何を話しているのか分かる場合の短縮形です。口語ではよくこの形がよく使われます。
as ~ as any
「負けず劣らす~」という意味になります。
- He is as smart as any.(彼は一番頭がいい)
- She is as beautiful as any in this town.(この街では彼女は一番美しいです)
上記のように、引けを取らない、一番です、と訳すことができますね。
as ~ as ever
「相変わらず」という意味になります。
- You look as energetic as ever.(相変わらず元気ですね)
- She works as hard as ever.(彼女は相変わらず一生懸命働きます)
など。
as ~ as ever lived
「類を見ない~・今までにない~」という意味になります。
このケースは先ほども解説している倒置、「as 形容詞 a/the(冠詞) 名詞 as」の語順の形がとても多いです。
- He is as great a player as ever lived.(彼は偉大な選手です)
- You are as smart a scientist as ever lived.(あなたは今まででにない頭のいい科学者ですね)
相手を少し誇張して褒める場合にもよく使われる表現です。
as ~ as can be
「最高に~・この上なく~」という意味になります。
下記がその例文です。
- It is as great as can be.(この上なく素晴らしい!)
- I’m as happy as can be.(最高に幸せです) ※「I’m as happy as I can be.」の後ろの主語(I)を省略した形です。これは上記も同様です。
「as well as」は2つ意味がある?
さて、この「as well as」ですが、同等比較としては次のような文が作れますね。
「He plays soccer as well as I do.(彼は私と同じくらいサッカーがうまくサッカーができます)」など。
しかし、「I can speak Spanish as well as English.」という場合はどのような意味になるのでしょうか?
このケースは「私は、英語だけじゃなくスペイン語も話せます」となります。
つまり、「A as well as B」の意味は「BだけじゃなくAも」となります。
つまり下記の例文を聞いた時にシッカリと意味を理解できるようになりましょう。
- He can speak English as well as I can.(彼は私と同じくらい上手に英語が話せる)
- I play soccer as well as baseball.(私は野球だけじゃなく、サッカーもします)
また、実は「~する限り」という場合にも使えるのが「as well as」です。
詳細やもっと例文などに触れたい場合は、『「as well as」の主な3つの意味|使い方を同義語や例文で解説』の記事を参考にして下さい。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の「同級比較」をマスターしよう!
しっかりと英語の「同級比較級」を覚えるのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、トレーニング問題の作成、確認や添削などサポートしてくれます。
- 「英語初心者で同級比較級が苦手です。日常会話でもよく使われる同級比較級が入ったトレーニング問題を20個下さい。」
- 「比較級、同級比較、最上級の違いがイマイチ分かっていません。英語初心者でも分かるように例文や解説をお願いします」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:「as」以下が省略されることもある
いかがでしたでしょうか?
最後になりますが、比較する対象(人など)が分かっている場合は後ろの「as B」の部分が省略されることがあります。
下記がその例文です。
- I can’t eat as fast.(あなたのように早く食べれません) ※この場合は「I can’t eat as fast as you can.」の後ろの「as you can」を省略しました。
- She is not as kind.(彼女は彼女の妹のように優しくないです) ※この場合は「She is not as kind as her sister.」の後ろの「as her sister」を省略しました。
など、会話の中で使えるテクニックですので、押さえておくと便利です。
今回の「as ~ as」の形に慣れて英語力をドンドンアップしていきましょう。