「as」の使い方をマスターしたら英語の幅が広がります。
その理由として、「as」は使う場面により、前置詞、接続詞、関係代名詞、副詞として使われるからです。
これらの使い方を知らないと、英会話でのリスニングやリーディングの時に混乱する可能性があります。
しかし、「as」のように多くの品詞として使われる単語はそんなに多くないため、一度覚えると重宝します。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った英語の「as」の勉強法なども紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
時間を表す「as」
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時間の経過などを表現する場合に使うのが、接続詞の「as」です。
時間に関連する代表的な接続詞は「when」がありますよね。この2つの違いは何なのでしょうか?
ニュアンスの違いが分かれば使い方が明確になります。
- 「as」:I studied English as I was watching TV.(私はテレビを見ながら英語を勉強しました)
- 「when」:The phone rang when I came back home.(家に着いた時、電話が鳴りました)
例文の和訳を見れば分かるように、「as」は「when」よりも同時進行というニュアンスが強いです。「as」を他の接続詞の「while(~の間)」に置き換えることもできますね。
「When」はある一点の時間を指している場合に使います。
また、文語で「As time goes by(時が経つにつれ)」という慣用句がありますが、これも「when」ではおかしいですよね?
「As time goes by, our friendship gets better.(時が経つにつれ、仲がよくなっています)」など。
因みに、「As time passes,」でも同様の意味になります。
理由を表す「as」
「~だから」とう理由を表す場合も「as」を使います。
理由の時に使う接続詞でよく使うのが「because」ですが、違いは何なのでしょうか?
下記が2つの例文です。
- 「as」:As it is sunny today, why don’t we go out?(今日は晴れているから、外出でもしない?)
- 「because」:I try not to work hard today since I feel sick.(風邪気味だから今日はあまり仕事をしません)
どちらも「~だから」という意味で使われましたが、区別できましたか?
- 「as」:明らかな理由 → 晴れているのはあなたも知っているでしょう、とうニュアンス
- 「because」:みんなが知らない理由 → あなたが風邪気味なのは相手はしらない、というニュアンス
誰が見ても明らかな理由かどうか分からない場合は「because」を使うようにしましょう。
しかし、この場合の「as」は英会話では「since」に置き換えて使うことが多いです。ここでの「as」はとてもフォーマルな言い方なので、文語などで使います。
よって先ほどの例文の「as」を「since」に変えると、英会話的にはよりスムーズな表現となります。
比較を表す「as」
中学2年生ぐらいで習う「as」の使い方が、「A as 形容詞(副詞)as B」(AはBと同じくらい~)です。
比較級の同等という使い方で、最初の「as」が副詞となります。
『「as ~ as(同級比較)」の使い方|否定形や言い回し10選・例文』でも詳しく解説しています。
下記がその例文です。
- He runs as fast as I do.(彼は私と同じくらい速く走ります) ※口語的には「He runs as fast as me.」という事も多いです。または「do」を省略など。
- She is as beautiful as her mother.(彼女は彼女の母親と同じくらい美しいです)
否定形は、「He is not as smart as his brother.(彼は彼の兄のように頭が良くない)」などとなります。
様態を表す「as」
「私が言ったように(As I said/As I told you)」という場合に使います。
「~のように」、「~の通りに」という意味があります。
もっとカジュアルな言い方は「Like I said/Like I told you」と「Like」を使うことが多いです。覚えておきましょう。
文頭と文中で使うパターンがあります。
- 文頭:As I said, You can do it.(私が言ったように、あなたならできます!)
- 文中:Do as I do.(私がするようにしなさい)
上記の例文の文中の場合は、「as」を関係代名詞の「what」に置き換えて「Do what I do.(私がすることをしなさい)」ということもできます。
譲歩を表す「as」
英文法で「譲歩」というと、「~だけれども」という意味になります。
「as」を譲歩の場合で使う場合は、文頭で倒置をします。基本的に文語的表現です。
- Sleepy as I was, I studied for exam.(眠かったけれども、試験勉強をしました)
- Student as he is, he speaks like a teacher.(彼は生徒だけれども、教師のように話した) ※名詞が頭にくる場合は「a」などの冠詞は不要になります。
要するに、上記は全て接続詞の「though(although)」に置き換えることができます。
上記の2つ目の例文で見ると、「Though he is a student, he speaks like a teacher.」になります。
役割を表す「as」
この使い方「~として」を多くの日本人が知っているのではないでしょうか?
前置詞として使われて、「as+名詞」の形になります。
ビジネスの場合は職業や役職などを入れることがあります。
- He is great as a project leader.(彼はプロジェクトリーダーとして素晴らしい)
- She works as a doctor.(彼女は医者として働いています)※「She is a doctor.」と同じ意味になります。
強調する場合は、文頭に持ってきて、「As a project leader, he is great.」となります。
この使い方は「as a matter of fact(真実として)」の慣用句でも適応されています。
他の使い方もある「as」の例文
これまでの「as」の使い方は基本中の基本ですが、それ以外でも英会話で頻繁に使われている「as」の用法があります。
例文と一緒に押さえておきましょう!
- 例を表す:I like fruits such as apple and banana.(私はフルーツが好きです。例えば、リンゴとかバナナです) ※カジュアルな場合は「like」に置き換えることもできます。『such asの意味と使い方|2つの類義語での言い換えや違い・例文など』の記事を参考にしてみて下さい。
- 限界を表す:Please call me back as soon as possible.(できる限り折り返し電話をください) ※「as soon as you can」とも言えます。比較との使い方とは異なります。『正しい「as soon as possible」の意味と使い方』の記事も参考にしてみて下さい。
- 状態を表す:I sell the old chair as is.(古い椅子をそのまま売ります) ※「as is」は「現状のまま」という意味になります。「as it is」も同様で、複数の場合は「as they are」となります。
- 同調を表す:I like that as well.(私もそれが好きです) ※「I like it, too.」のように文末に付けて「~も」となります。少しフォーマルな言い方です。
- 追加を表す:I need A as well as B.(AもBも必要です) ※「I need A and B.」と同じ表現になり、これも少しフォーマルで、Bを少し強調した言い方になります。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の「as」をマスターしよう!
しっかりと英語の「as」を覚えて使いこなせるようになるのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、クイズのようなトレーニング問題などをどんどん作ってくれます。
- 「英語初心者です。asの使い方が難しいです。トレーニング問題を10個ほど下さい。」
- 「ビジネスでよく使うasの使い方を教えて下さい。as以外もある選択問題を20個下さい。解説も欲しいです。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:どの意味の「as」かを瞬時に判断してみよう!
いかがでしたでしょうか?
「as」には多くの使い方があり、特に初心者の方は混乱するかもしれません。
しかし、英語脳を鍛える過程として、「このasは接続詞?どんな意味?」など意識することで徐々に慣れてきます。
リスニングでもリーディングでも瞬時に区別できる能力を手に入れましょう!