ありがとう、と相手に伝える時には、『英語でありがとう|丁寧やフランクな言い方とスラングや略語45選』の記事でも詳しく書いていますが、次のような表現がありますね。
- Thank you.
- I appreciate.
- I’m grateful.
- I owe you one.
- Cheers.
など。
それぞれどんな時に使えばいいのか迷いますよね。会話やメール・SNSなどで活用できればベストです。
目次
「Thanks」の発音・動詞?名詞?
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さて、先ずは「Thanks」の正しい発音から見てみましょう。
「thanks」の音声と発音記号は下記となります。
カタカナでは「サンクス」となりますが、実際の英語としては「センクス」に近いですね。「a」が「ア」ではなく「エ」の発音に近いためです。
音声も確認して、ネイティブに近い発音を習得しましょう。
さて、この「thanks」ですが、実は「感謝・お礼(thank)」という名詞の複数形です。
この「thank」ですが、多くの場面では「Thank you.(あなたに感謝する)」や「Thank God.(神様に感謝します!助かった)」など、動詞として使われていますが、今回のように名詞として使うこともあるのでその点を留意してこの先をみていきましょう。
因みに、アメリカやカナダの七面鳥を食べる習慣がある感謝祭は、この名詞を使った「Thanksgiving (Day)」という言い方をします。
「Thanks」と「Thank you」の違い
『英語メールの結び|ビジネスでの丁寧・カジュアルで使える26選!』でも書いていますが、メールの結びなどでも使う「Thanks」ですが、どんな時、相手に使えるのでしょうか?
この「Thanks」ですが、基本的に友達、同僚、家族など親しい間柄に限定して使うようにしましょう。
ようるすに、カジュアルな「ありがとう!」というニュアンスです。
一方、よく会話でも使われる「Thank you.」ですが、親しい間柄でも目上の人でも幅広く使える「ありがとうございます」です。
よって初対面の人、ビジネスなどの場合は「Thank you.」を使うようにしましょう。
因みに、「大変ありがとうございます」の「Thank you very much.」と「Thank you so much.」の違いですが、後者が口語的でカジュアルであり、前者が丁寧な言い方になります。
友達同士で使う場合は「Thank you so much.」がベターでしょう。
英会話に使える!「Thanks」を使った様々な表現
さて、ここからは実際にネイティブが会話の中、メールやSNSのやり取りの中で使っているいくつかの言い回しについて、解説していきます。
例文なども使うので、読み終わった後は是非そのまま活用してみて下さい。
Thanks for ~
「Thank you for ~.(~についてありがとうございます)」のカジュアルな言い方が、この「Thanks for ~(名詞・動名詞).」です。
単純に「Thanks」と言うよりは、何について感謝しているのか明確になりますね。
下記がその例文です。
- Thanks for coming.(来てくれてありがとう)
- Thanks for your message.(あなたのメッセージありがとう)
- Thanks for your call.(あなたの電話ありがとう)
- Thanks for the gift.(お土産ありがとう)
など、色々なパターンに使えます。
Thanks a lot
口語の表現で、「Thank you very much.」などのカジュアルな言い方です。
「本当にありがとう」というニュアンスです。「Thanks」よりも気持ちがこもっていますね。
私もよく口語で使う表現です
「Thanks a lot.」のオーストラリアのスラングもあります。
それが、「Thanks heaps.」です。知識として触れておきましょう。
Many thanks
「Thanks a lot.」が口語(話し言葉)に対して、文語(メールなどの書き言葉)で使うのが「Many thanks.」です。
文末にもよく使いますが、『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』でも書いているように、書き出しでも下記のような使い方をします。
- Many thanks for your reply.(返事をくれてとてもありがとう)
- Many thanks for your time the other day.(この前は貴重な時間ありがとう)
など。
これに似た表現で、「Special thanks for ~.(特別に~をありがとう)」という表現もあります。
また、「With lots of thanks.(たくさんの感謝を込めて)」は、メッセージカードのタイトルやメールの最後に書くとかっこいいですね。
Thanks a million
これはスラング的で、多少誇張した表現になりますが、友達同士ではよく使います。
「a million(ミリオン)」が「100万」という単語なので、「めちゃくちゃありがとう!」という意味になります。
「Thanks a million.」と似た表現で、「Thanks a bunch.」というのもあるので覚えておきましょう。
Thanks anyway
『anywaysとは?|10例文で「anyway」や「any way」との違いを解説!』にも書いていますが、いずれにしても、とりあえずありがとう!と言う時に使うのが、「Thanks anyway.」です。
「Thank you anyway.」よりもカジュアルになります。
give thanks to ~
「give thanks to him」と「thank him」は全く同じ意味ですが、前者が少しフォーマルな使い方となります。
また、次のような形も同様になります。
- give special thanks to ~(~に特別に感謝します)
- express one’s thanks to ~(~に感謝の意を表します) ※「one’s」には「my」や「his」などの所有格が入ります。
No thanks
相手の誘いを断る時に無言では失礼ですね。
そんな時はこの「No, thanks.(いいえ、結構です)」が使えます。
「No, thank you.」よりも更にカジュアルです。
「No, but thanks anyway.(いいや、でもありがとうね)」と同じような意味合いになりますね。
Thanks to ~
口語でも文語でも、文頭で使われることが多いのが「Thanks to ~」です。
『「~のおかげで」の英語|oweとビジネスでも使える5つの表現や例文』でも書いていますが、「~のおかげ」という意味になります。
下記がその例文です。
- Thanks to my mother, I could go through the exam.(母のおかげて、試験を乗り切ることができた)
- Thanks to the sunny weather, we could enjoy our trip.(いい天気のおかげで、旅行が楽しめました)
など。
「because of」や「due to」よりも、感謝の気持ちを込めて表現ですね。
略語の「thx」
特に友達同士のSNSやメールなどでのやり取りで「ありがとう」を表現する時は、略語の「thx」を使うことが多いです。
単純に「thanks」と書くより時間とスペースを省略できるので、頻繁に使われます。
しかし、ビジネスや上司など目上の人に使うのは避けましょう。
まとめ:親しい間柄の相手にドンドン使ってみよう!
いかがでしたか?
「Thanks」は友達、会社の同僚、家族など親しい相手には気軽につかえるものなので、実践で使って慣れていきましょう。
しかし、親しき中にも礼儀ありという言葉があるように、相手に本当に感謝を伝えたい時は、たまには「Thank you very much.」や「I really appreciate it.」など丁寧な表現もマスターしておくといいでしょう。
冒頭の記事と、『「感謝」の英語|ありがとうの3つの基本とメッセージ集』も参考にしてみて下さい。顔文字で気軽に表現する「Thanks」も紹介しています。