私が英語を指導してきた生徒さんで洋楽が好きという方は少なくありません。
しかし、それが英語の上達に直結していないのが現状です。
これは、『英語の聞き流しリスニングで効果を出す!無料で正しい1つの学習方法』でも解説しているように、海外ドラマや洋画を単純に聞き流しても上達しないのと同様です。
洋楽を聴きながら、楽しみながら英語を習得したい!という方はガッカリかもしれませんが、その方法とタイミング次第で効果がでます。
目次
英語の洋楽をリスニングしても効果が出ない理由
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そもそもなぜ英語の洋楽だけを聴いてもリスニングが上達しないのでしょうか?
洋楽の歌詞の中には日常英会話でも頻繁に使う表現やスラングなど数多く使われています。
そのような英語に触れているのに海外ドラマや洋画を見てもさっぱり理解できない方がほとんどです。
それは何故なのか?
- 英語と日本語の語順が違う
- 英語と日本語のリズムや発音が違う
などが挙げられるのですが、基本的にそれらに意識しながら聴いていないためです。
英語を日本語は違う言語なので、ただ洋楽を聴くだけではいつまでたっても英語は上達しません。
だからこそ、そこには正しい勉強法が存在します。
次に洋楽を活用した正しい勉強の仕方をみてみましょう。
英語上達のための洋楽を使った正しい勉強法
上記では洋楽を聴くだけでは英語が上達しない理由を述べましたが、全く英語の上達にならないのでしょうか?
いいえ、洋楽を使って上手くなる正しい方法があります。
それは、洋楽を聴く・歌うにプラスアルファの勉強で効果が出てきます。
和訳は見ない!洋楽を使って英単語を覚えるやり方
洋楽の歌詞を覚えることが重要なのですが、「和訳しない」覚え方が最も大切です。
洋楽を聴いている時に頭の中で和訳して聴いていませんか?
それでは日常会話や実際の英語のシーンでリスニングができません。
ようするに、和訳をしていては話口調のスピードに付いていけないのです。
だからこそ和訳は見ずに、英語を英語で捉えるイメージ感覚を身に付けることが可能です。
フラッシュバック法という手法を使って歌詞を覚えるといいでしょう。やり方は『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』の記事を参考にしてみて下さい。
洋楽を歌いながら英語の発音を鍛えるやり方
洋楽を聴く時も実際に歌う時も日本人が不得意だと言われている4つの発音に意識を置いてください。
「F,V,TH,R」の4つの発音です。
英語の歌詞を話口調で録音してみて、それを聞いてみるのもいいでしょう。どれくらい英語の発音の練習が必要か分かるはずです。
これは洋楽を聴く、歌うだけでは克服できません。
しっかりとして英語の発音練習が必要です。『英語の発音を楽しく上達できる2つの練習方法とコツ』の記事を参考にしてみて下さい。
英語の勉強におすすめの洋楽のジャンルやアーティスト(歌手)は?
バラードなどゆっくりしたテンポなどをスタートした方がいいでしょう。
私がおすすめするゆっくりしたテンポで英語学習に向いているのは、Youtube動画にもある「You raise me up」という洋楽です。
個人的にもいつも聞いている曲です。
先ずはこれくらいのスピードのもので大丈夫です。是非参考にしてみて下さい。
もちろん、ビートルズが好き、~が好きなど好きなアーティストを聴くのもいいでしょう。
しかし、絶対ではありませんが、英語の学習にはラップ音楽はアクセントが独特、スラングが多い点などの理由で不向きですのでその点は注意しましょう。
英語の勉強に洋楽でおすすめ曲は?
初級者・中級者向けの歌(洋楽)を厳選してみました。『英語リスニングにおすすめの歌(洋楽)|初級・中級者向け厳選12曲』の記事ではおすすめ曲の概要も紹介していますので、気になる方は参考にしてみて下さい。
英語初心者に洋楽でおすすめの曲
- Top of the World(Carpenters)
- Imagine(John Lennon)
- We Are the World(U.S.A. For Africa)
- I Want It That Way(Backstreet Boys)
- Let It Go(Idina Mezel)
- Bad Day(Daniel Powter)
- You raise me up(Celtic Woman)
英語中級者に洋楽でおすすめの曲
- Story of My Life(One Direction)
- Sk8er Boi(Avril Lavigne)
- All I Want For Christmas Is You(Mariah Carey)
- Just Give Me A Reason(Pink ft. Nate Ruess)
- Just The Way You Are(Bruno Mars)
また、おすすめ曲の中から男性・女性・アクセントの観点でどのアーティストがいいのかは、イギリス英語とアメリカ英語というのから聞き分けるのもいいでしょう。
英語の発音の仕方などが異なります。あなたが好きなアクセントの英語(洋楽)を聞くのからスタートしてみましょう。
因みに、『イギリス英語とアメリカ英語|文法・発音・単語など4つの違い』の記事でその違いなどを確認してみましょう。
まとめ 英語の勉強で洋楽を活かすには発音を徹底的に鍛えよう!
英語の勉強で洋楽はあまり効果がないことを説明しました。
ですが、事前にネイティブに近い発音力を鍛えた後であれば、洋楽を聞いたり、歌ったりする際にもどんどん英語の本来の音やリエゾン(単語と単語がつながって音が変わって聞こえる音)などにも対応できるようになります。
よって、英語の勉強で洋楽を活かしたい人は、英語本来の音や発音を徹底的に鍛えておきましょう。
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