
「value」については、既に『「価値」の英語|価値観や2つの英単語の使い分けを習得!』の記事でも紹介していますが、今回は少し深堀していきます。
発音から、「value」と複数形の「values」の違い、和製英語の正しい表現など例文を使ってご紹介します。
「price」と「value」を混同させる方も多いので注意が必要です。
目次:
1.「value」の正しい発音とvaluableとの関係
2.名詞で使う「value」の意味と使い方・例文
・価値・評価
・数値・価格
・valueとvaluesの違いは?
・「good value」は「コスパがいい」?
3.動詞で使う「value」の意味と使い方・例文
・評価する・価値を付ける
・大切にする
まとめ:valueはpriceとは限らない!
1.「value」の正しい発音とvaluableとの関係

「value」の発音と発音記号は下記となります。
発音のポイントは日本語にない「v」の発音です。
「f」の発音と同じように、単語の頭にある「v」の発音のコツは、上の前歯を乗せた下唇を前に弾くというところです。
「v」の発音に自信が無い方は、『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』の記事を参考にして発音トレーニングをしてみましょう!すぐにコツが掴めるはずです。
また、後述しますが、「value」は名詞と動詞として活用されますが、その派生英語に「valuable(ヴァリュアブル)」という単語があります。
この「valuable」も形容詞と名詞で使われることがあり、語彙力アップのためにも触れておきましょう。
- 形容詞の場合・・・貴重な、大切な ※例:「Those are valuable items to me.(それらは私とって貴重なものです)」など。
- 名詞の場合・・・(複数形で)貴重品 ※例:「Don’t forget to bring your valuables with you.(ご自身の貴重品を忘れずに持ち帰って下さい)」など。
2.名詞で使う「value」の意味と使い方・例文
先ずは「value」を一番使う品詞は名詞なので、その意味や使い方から見ていきましょう!
価値・評価
「価値」、「評価」としての意味が多いですね。
下記がその例文です。
- What’s the value of the thing you have?(あなたが持っているそれは、どれくらいの価値がありますか?)
- I hope the value of my owned land will increase.(私が所有している土地の価値や評価が上がってほしいな)
- It’s not good value at all.(それは全然いい価値でもなんでもないよ) ※「good value」については後ほど解説します。
など。
数値・価格
数学など、数字、価格に関連した時にも使われます。
下記がその例文です。
- What’s the market value?(市場価格はいくらですか?) ※「市場価値」と表現することもあります。また、「時価」を表現する時も使います。
- The value of A is 5.(Aの数値は5です)
など。
valueとvaluesの違いは?
さて、単数形の「value」と複数形の「values」に違いがあるのでしょうか?
下記が違いと例文です。
- 単数形・・・価値 ※例:「I understand its value.(その価値を理解しています)」など。
- 複数形・・・価値観 ※例:「It’s better to share our values.(価値観を共有した方がいいですね)」、「We have different values.(私たちは価値観が違う)」など。
「good value」は「コスパがいい」?
さて、日本語で「コスパがいい」というフレーズを使うことがあるかもしれませんが、そのまま英語では「cost performance」としては使いません。
「コスパ」は和製英語だと思って下さい。「cost performance」が費用対効果という経済用語であり、日常会話では使いません。
では、どんなフレーズが「コスパがいい」という英語になるのでしょうか?
下記がその例文です。
- It’s good value (for money).(直訳:お金の割に言い価値です) ※お値打ちです、という場合によく使います。
- It’s cheap for 名詞.(直訳:~にしては安い) ※「It’s cheap for domestic beef.(国産牛の割に安い=この国産牛はコスパがいい)」など。
また、他にある和製英語は「ネームバリュー」もよく聞きますが、これは「brand value」という英語が一般的に使われます。
知識として覚えておきましょう。
3.動詞で使う「value」の意味と使い方・例文
名詞だけじゃなく、動詞としても使われることがあります。基本的に目的語(~を)を必要とする他動詞です。
他動詞について詳しく知りたい方は、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』の記事を確認してみて下さい。
評価する・価値を付ける
下記がその例文です。
- He should be valued more for his performance.(彼は彼のパフォーマンスにおいてもっと評価されるべきです)
- I would value this at 1,000 yen.(私なら、これに1000円の価値を付けます)
など。
大切にする
とてもフォーマルな表現になりますが、下記がその例文です。
- He always values his family.(彼はいつも家族を大切にします)
- I’d like to value your ideas.(あなたのアイデアを大事にしたいです)
など。
まとめ:valueはpriceとは限らない!
いかがでしたでしょうか?
「value」とよく混乱するのが「price(プライス)」ですが、それは価格として値段が付いたものでり、「value」は絶対に値段になる必要はありません。
人により「value(価値・評価)」は異なります。絶対的なものではないですね。
ここでの「value」の例文を参考にして、しっかりとそのイメージと使い方をマスターしましょう!
英会話や文語の両方でも出てくる単語ですので、是非押さえておいてください。