特に英語の長文になると最初に何を言っていたのか忘れることはありませんか?
日本語では長いニュースや映画やドラマでも、長い漫才でもある程度覚えているのに・・・
または、スピードが速くて全く聞き取れないなど。
何が原因なのでしょうか?
その理由も分からずに、リスニングの勉強を続けても意味がありません。
しっかりと対策をする必要があります。
マイスキ英語でも様々なリスニングの勉強法を紹介していますが、ここでは「スラッシュ・リスニング」(区切りのリスニング)という方法をご紹介します。
これは、『英語の長文問題をスラスラ解く!正しい勉強法と5つのコツ・無料アプリ』でも紹介しているスラッシュリーディングのリスニング版だと思ってください。
例えば、英文を何分割化にして読んでいくというリーディングの手法です。
【スラッシュ(/)を付ける箇所の例文】
- He didn’t mention/about the matter/at all.
- I joined this company/a few years ago.
目次
あなたが「なぜ英語が聞き取れないのか?」の理由を探そう!
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あなたのリスニングレベルがどれくらいなのかを先ず知る必要があります。
それにより、スラッシュ・リスニングのどのステップを徹底的にこなすのがいいのかを判断します。
すでに中級レベルなのに初級レベルのトレーニングをする必要はないので、「自分のリスニング力を知る」ことはとても大切なことです。
英語を聞き取れない理由は主に下記が挙げられます。
- 知っている単語・知らない単語でどうしても耳が止まってしまう → 意味を完ぺきに分かろうとしている
- 特に長文になると最初の英文が何だったのかを忘れてしまう → 英語を聞く持久力がない
- 頭の中で和訳しているのでどうしてもスピードについていけない → 英語をイメージで理解していない
などです。
あなたはどれかに当てはまりますか?
または、英語が速すぎて全く聞き取れませんか?(→ 英語のリズムに慣れていない)
上記で挙げた理由に関しては、ここでご紹介するスラッシュ・リスニングの勉強法で解決する場合がありますので、それぞれのステップを見ていきましょう。
スラッシュ・リスニング(区切り)のやり方・教材とその効果
そもそもスラッシュ(区切り)はどこで付ければいいのでしょうか?
冒頭でも例文で説明しましたが、実はこれは自由なんです。どこにでもスラッシュを入れることができます。
だからこそ、ステップ毎にどこに区切りを付けるのかのルールを決めること大切になります。
よってここでは、「英文のどこを区切って聞くのがいいのか?」、またその効果などについて説明します。
また教材などご自身で教材を見つけるのが難しい方は、『英語リスニング教材|厳選!9つのおすすめ無料アプリ・サイト・動画』を後ほど参考にしてみて下さい。
ステップ1.英文を細かく分割する(初級レベル)
英語が全く聞き取れない、耳が途中で止まってしまうという方向けの区切り(スラッシュ)の付け方です。
先ず、準備するのはテキストがある音声を準備して下さい。
ここでは、意味を全く考える必要がないので、過去に購入した参考書とそのCDなど、どの音声とテキストでも構いません。
またそこで大切なのが、長文ではなく一英文(短文)であるのがベストです。
参考としてTOEICのPart1、またはPart2程度の長さの英文です。
例えば次のような英文です。
- James couldn’t make it to the party last night.
- I wanted to stay here to talk with you at the meeting.
大体、目安として10単語前後~15単語以内の長さがおすすめです。
そこでまず、区切り(スラッシュ)を入れていくのですが、ここがポイントです。
日本人はどうしても、英語の頭の部分(誰が、何を、する・しない)などの情報を聞き逃してしまいます。
語順の違いもありますが、英語は「頭」を聞く必要があります。
先ずはこの感覚を無意識に植え付けていきます。
よって先ほどの例文で区切りを入れるのは1か所で、後ろの箇所は無視します。あまただけ聞く癖を付けます。
- James couldn’t make it/to the party last night.
- I wanted to stay/here to talk with you at the meeting.
最初の3~4単語あたりを目安にスラッシュをテキストに入れます。
そして音声を流して、スラッシュの前の音だけを耳に入れるようにします。後半は無視して下さい。
知っている動詞、名詞など関係なく耳を止めずに繰り返すことで、英語の音を掴むという癖を付けていきます。
辞書を使わずにどんどん色々な英文を聞きましょう!わかっている分からないは別となります。
ステップ2.英文を大きく分割する(初級・中級レベル)
ここでは、最初の3~4単語ではなく、更に頭から単語数を増やして区切るのがポイントです。
下記が区切りの例です。
- James couldn’t make it to the party/last night.
- I wanted to stay here to talk with you/at the meeting.
スラッシュを入れる箇所は、時間、または場所などの前となります。
この場合も意味を考える必要はなく、英語を聞く持久力を徐々に付けていきます。
ステップ3.英文毎に分割する(中級・上級レベル)
ここでは、英語の持久力を更に加速して付けていきます。
しかし、使う英文は長文である程度の理解をしながら進めます。10以上の英文で構成されているものがベストです。
TOEICで言うと、Part3とPart4程度の長文です。
ここでのスラッシュを付ける箇所は、「一英文毎」です。
しかし、集中して理解しながら聞く英文は、1英文目、3英文目、5英文目と奇数の英文だけとして下さい。
※「which」など関係代名詞で繋がっている英文も一英文と計算します。
目的としては、予測力も鍛える点です。集中して聞いた英文だけである程度の内容を理解するようにします。
途中で英文を飛ばしながら聞くので、聞いた英文を忘れてしまうと予測は更に困難になります。
徐々に持久力を鍛えながら、予測しながら聞くというコツを習得していきます。
ステップ4.区切らずにイメージで理解する癖(初級~上級レベル)
この方法は、英語脳(英語を英語としてイメージで聞く)を鍛えるステップで、どのレベルの方にもお勧めしている方法です。
ここで使う教材は「動画・映画・海外ドラマ」などです。
しかし、日本語吹き替え版が必要になります。
この方法で、ネイティブがリスニングしているのとまったく同じ感覚でリスニング出来るようになります。この場合は、区切りは全く使いません。
区切ることなく、どんどん理解しながら先に行くイメージです。
- 日本語吹き替え版で動画を見る
- 字幕なしで英語で映画を見る
たったこれだけの方法ですが、とても効果的です。
詳しい勉強法は、『英語リスニング|映画・海外ドラマが字幕なしで分かる!2つの勉強法』を参考にして下さい。
区切りリスニング力(スラッシュリスニング)が高まる方法
区切りリスニング(スラッシュリスニング)で聞き取る力を高める方法として効果的なのは、事前に英語本来の音や発音をマスターしておくことです。
特に、リスニングの初級者レベルの人は英語の音の違いや発音がわかるようになると、自分でも驚くほど英語力が上達します。
これらをマスターする場合、独学では大変だと感じる場合には、オンライン英会話の発音コースでプロの専門家と集中的に学ぶのがおすすめです。
プロに教えてもらえれば、英語のリスニングで自分だけではわからない弱点から聞き取るコツ、母音・子音などのフォニックスなどを知ることができ、音を聞きとる能力を劇的に高められます。
落ちこぼれの私がペラペラになったきっかけは「発音」でした。
もちろん、たかが発音と侮っている人もいるかもしれません。
ですが、私の場合も、落ちこぼれからTOEIC満点・英検1級を一発で取得してペラペラになった最初のきっかけは「発音」でした。徹底的に発音を学んだことで一気にブレイクスルーが起きたのです。
何をやっても英語が聞き取れない人ほど、ぜひ発音を短期集中で徹底マスターしてみてください。全然違いますので。
まずは無料体験に複数参加してみる
そうは言っても、各英会話スクールでレッスン形式やスクール自体の雰囲気も違うので、まずは無料の体験レッスンに複数参加してみることです。
通学の場合は実際に英会話教室の場所に行って、レッスンを受けてみることで、スクールの雰囲気も感じられると思います。
以下では、発音が学べるおすすめのオンライン英会話スクールを厳選して紹介していますので、参考にしてみて下さい。
まとめ:区切りリスニング(スラッシュ・リスニング)が合えば継続しよう!
もし、あなたがスラッシュ・リスニングをやりながら、上達を感じたら是非続けて勉強しましょう!
頭から聞くということで、これはリーディングにも効果をもたらします。
聞き返し、読み返しをせずにどんどん先にすすめることで、英語のスピードにも慣れていきます。
しかし、最終目的は、スラッシュを外して、そしてイメージで理解するリスニングです。
英語脳を手に入れるには、リスニング力は最初に手に入れる必要がある英語力です。あなたにとっえ、スラッシュ・リスニングがその入り口になれば幸いです。
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