「やっぱりね!」や「やっぱり好き」、「やっぱりやめる」、「やっぱりそうか」など、様々な場面で使う「やっぱり」を英語で伝えられますか?
日本語の「やっぱり」は様々な意味があり、伝えたい意味ごとにそれらの英語を使い分ける必要があります。
会話でもよく使うフレーズ毎に英語表現を覚えた方が効率的です。
目次
「やっぱり」の英語|フレーズを選ぼう!
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冒頭でもお伝えしたように、それぞれの場面や意味で、英語のフレーズが変わってきます。
よって、ここでご紹介する日本語での意味の「やっぱり」をいくつかピックアップしました。
- やっぱりそうか(思った通り)
- やっぱり~すればよかった
- やっぱり~にします(気が変わった)
- やっぱりいいです(気にしないで)
- やっぱり~が一番(~が好き)
次からそれぞれを見てみましょう!
1.「やっぱりそうか(思った通り)」の英語
「やっぱり」の使い方として多いのが「思った通りだ」、「想像していた通りだった」という意味ですよね。
日本語のように、英語でも相槌をしながら「やっぱり」を使う表現が多くあります。
その中でもよく使うのが、次の4つの表現です。
その1.「I knew it.」
「knew(ニュー)」は「know(知る)」の過去形で、「I knew it.」は「(それを)知っていた」という意味です。
自分の予想通りのことが起こったり、なんとなく感づいていたりしたことが、その通りだとわかった場合に使える表現です。
「I knew it would happen.(それが起こると思っていた)」や「I already knew it.(既にそれを知っていました)」など「I knew」を文章の一部として使うこともできます。
単純に情報として「知っていた」という意味でも使う表現なので、言い方によっては「そんなこと、言われなくても知っているよ!」という嫌味な表現になってしまうことがあります。使い方には注意が必要です。
その2.「I thought so.」
「thought(ソート)」は「think(思う)」の過去形です。
「I thought so.」は「私もそう思っていた」という意味です。
その3.「I figured.」
アメリカ英語でよく使う表現です。
「figure(フィギュア)」は口語で「~だと考える」や「~だと判断する」という意味があります。
「I figured.」は、「そう考えていた」や「そう判断していた」というニュアンスで、直感的なことではなく、考えや判断が必要なことについて「やっぱり」という場合に使えます。
その4.「That’s what I thought.」
「what I thought」は「私が思ったこと」という意味で、「That’s what I thought.」の文全体を直訳すると「それは私が思ったことだ」となります。
相手の発言や、起こったことが、「思った通りだ」という場合のやっぱりで使える表現です。
「thought」の代わりに、「expect(予期する)」の過去形の「expected」を使って、「That’s what I expected.」もOKです。
「やっぱり思った通り、~だ」の文を作る時は?
「やっぱり思った通り、~だ」というように、文章の中で「やっぱり」使う場合は「as I thought」が使えます。
【例文】
- 英語:As I thought, he won the game.
- 日本語:やっぱり思った通り、彼が試合に勝った。
この場合も、「thought」の代わりに「expected」を使って「as I expected」でもOKです。
2.「やっぱり~すればよかった」の英語
「やっぱり~すればよかった」と後悔したときにも、「やっぱり」や「やはり」を使いますよね。
この場合の「やっぱり」は「should have + 過去分詞」を使います。
「should have + 過去分詞」は「~すべきだった」という意味になります。短縮形で「should’ve + 過去分詞」とする場合が口語では多いです。
【例文】
- I should have done it. /やっぱり、やっておけばよかった。
- I should have studied harder. /やっぱり、もっと勉強しておけばよかった。
- I should have brought the book. /あの本を持ってくればよかった。
「やっぱり~すべきではなかった」という場合は、「should have + 過去分詞」を否定形にすればOKです。
【否定形の例文】
- 英語:She should not have done it.
- 日本語:やっぱり、彼女はそれをすべきではなかった。
「すべき」の英語については、『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』の記事で詳しく解説しています。
3.「やっぱり~にします(気が変わった)」の英語
お店で注文した時などに、一度決めたものを変えて「やっぱり別のものにします」という場合の「やっぱり」は「actually」を使います。
【会話例】
- 店員:Anything else? /他になにかご注文はありますか?
- 客:No, thanks. /いいえ、ありがとう。
- 客:Actually, I’ll have some coffee. /やっぱり、コーヒーをください。
「on my second thought」も「actually」と同じような使い方ができます。
「second thought」を直訳すると「2番目の考え」で、「on my second thought」は「よく考えてみると」や「考え直してみると」という意味です。
「actually」のほうが、短くて言いやすいので、カジュアルな会話では「actually」のほうがよく使います。
4.「やっぱりいいです(気にしないで)」の英語とスラング
誰かと会話をしているときに、「今なんて言ったの?」と聞き返されたときに、「やっぱりいいや、気にしないで」ということもありますよね。
カジュアルな会話での「やっぱりいいや」は「Never mind.」が使えます。
「It’s nothing.」も同じような意味で使えます。
「It’s nothing.」は「なんでもないよ」というようなニュアンスで、こちらも比較的カジュアルなスラング的な表現です。
「やっぱりいいです」という場合によく使う「気にしないで」の英語表現については『「気にしないで」の英語|ビジネスでの丁寧な表現やスラングなど15選』詳しく解説しています。こちらも是非参考にしてください。
5.「やっぱり~が一番!(~が好き)」の英語とスラング
「やっぱり~が好き!」や「やっぱり~が一番!」など、好きなものを伝えるときにも「やっぱり」を使いますよね。
「なんだかんだいっても~が好き」や「色々あるけれど~が一番だ」というような意味です。
この場合の「やっぱり」でよく使うのは、「after all」です。
「いろいろあるけれど結局」というニュアンスです。
【例文】
I like this song, after all. /やっぱり、この曲が好き!
After all, I love him. /やっぱり、彼が好き。
「in the end」も「after all」と同じような意味で使えます。
他にの「eventually」などの表現もありますので、『「結局」の英語|7つの基本表現の使い分けと英会話フレーズ』の記事もご確認下さい。
また、カジュアルな表現ですが、「やっぱり、~じゃなきゃね!」という意味で「It’s gotta be ~!」も使えます。「gotta(発音:ガラ)」は「got to」を省略したスラング表現で、仲のいい友達同士で使える表現です。
それと同じニュアンスで「Nothing beats ~」という表現もあります。「beat(ビート)」は「打つ」という意味ですが、ここでは「打ち負かす」「勝る」という意味です。
【例文】
- It’s gotta be Coca Cola. /やぱり、コカ・コーラじゃなきゃね!
- Nothing beats ice cold beer in summer. /やっぱり、夏のキンキンに冷えたビールは最高だね。
まとめ:「やっぱり」の英語は使い分けが必要!
日本語の「やっぱり」はいろいろな意味がありますが、その中でも特に「やっぱり、思った通りだ」というニュアンスの「I knew it.」は、英語の会話でよく使う表現なので覚えておきましょう。
また、「やっぱり~しておけばよかった」という意味の「should have + 過去分詞」も、日常会話で頻繁に使う表現なので覚えておくと便利です。
「やっぱり」や「やはり」のように、日本語の表現は様々な意味があり、そのまま英語に直訳できないものも多いです。特に「やっぱり」のような、意味があいまいな表現は、単語帳で機械的に覚えるのではなく、文章や会話の例とセットにして覚えましょう。
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