「いかがでしょうか」(如何でしょうか)を英語で言えますか?
日本語の「いかがでしょうか」は様々な意味があります。
ビジネスの場面では「~してみてはいががでしょうか」と提案したりしますよね。
また、プロジェクトの進捗状況を相手に聞く場合に「その後、いかがでしょうか」と聞きます。
レストランなど接客の場面でも、「ワインはいかがでしょうか」などおすすめするフレーズで使います。
英語の場合、「いかがでしょうか」を使う場面や、細かいニュアンスによって表現を使い分ける必要があります。
尚、ビジネスメールの基本の書き方は『英語のビジネスメールの書き方|恥をかかない7つの注意点』で紹介しています。
ビジネスメールで「いかがでしょうか」を使う場合は、ビジネスメールの基本もチェックしておきましょう。
目次
提案の「いかがでしょうか」の英語
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ビジネスの場面では「~してはいかがでしょうか」や「A案はいかがでしょうか」など「いかがでしょうか」を使って提案することが多いですよね。
よってこの場面では「~提案する」の英語の「suggest」を使って「~はいかがでしょうか」を表現します。
「suggest」の発音は下記となります。
「I suggest that ~.」の文は、直訳すると「私は~を提案します」となりますが、日本語の「(私は~がいいと思いますが)いかがでしょうか」と同じような意味で使うことが出来ます。
「~してみてはどうでしょうか?」と訳すこともできます。
【例文】
- 英語:I suggest that we build a new store in Osaka.
- 日本語:大阪に新しい店舗をつくってはいかがでしょうか。
尚、「suggest」を使った提案の文は、フォーマルな文です。
よって部下や同僚などに、「~をしましょうか」など気軽な提案をする場合は「should」が使えます。
【例文】
- 英語:We should have a meeting tomorrow.
- 日本語:明日、ミーティングをしましょうか。
提案の表現については、『3つの「提案」の英語|使い方の違いや関連表現・フレーズ一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
日程や都合を尋ねる場合の「いかがでしょうか」の英語
「ご都合はいかがでしょうか」と日程や都合を確認する場合の「いかがでしょうか」のフレーズは「available」を使います。
「available」は「利用できる」、「可能な」という意味で、人の都合を聞く場合は「都合がつく」という意味です。
「available」の発音は下記となります。
特定の日や時間の予定を聞く場合は、「Are you available ~?」のフレーズで聞くことができます。
【例文】
- Are you available on October 13rd? /10月13日(のご都合)はいかがでしょうか?
- Are you available next Monday? /来週の月曜日(のご都合)はいかがでしょうか?
決まった日がなく「ご都合はいかがでしょうか?」と聞く場合は下記のフレーズです。
- 英語:When are you available?
- 日本語:ご都合はいかがでしょうか?(いつご予定が空いていますか?)
フォーマルな表現(available)
「are you」を使ったフレーズは、カジュアルすぎる表現ではありませんが、目上の人や顧客に丁寧な表現で聞きたい場合は「would you be」を使ったほうがより丁寧です。
【例文】
- Would you be available on this Wednesday morning from 11? /今週の水曜日の午前11時から(ご都合)は如何でしょうか?
- When would you be available? /ご都合は如何でしょうか?
カジュアルな表現(free, how aboutなど)
同僚や部下、友人などにカジュアルに都合を聞く場合は、下記のフレーズが使えます。
- Are you free on August 6th? /8月6日の都合はどうですか?
- How about next Friday? /来週の水曜日はどうですか?
- When is good for you? /いつが都合いいですか?
- When are you free? /いつが都合いいですか?
尚、「都合がいい」、「予定をキャンセルする」など予定に関する表現は『「予定」の英語|8つある表現の違いと使えるフレーズ一覧!』でご紹介しています。
また、「How about~?」は時間や場所など色んな場面で使えるカジュアルな「いかがですか?(どう?)」の英文です。
進捗状況を確認する場合の「いかがでしょうか」の英語
仕事の進捗を尋ねたり、催促したりする場合の「いかがでしょうか」は、様々なフレーズがあります。
気軽に聞くフレーズ(How is)
カジュアルに「○○はいかがですか?(~はどうなっている?」」などと聞く場合は、「How is ~going?」のフレーズが使えます。
【例文】
- 英語:How is the project going?
- 日本語:(本件の)プロジェクトの状況はいかがですか?
プロジェクト名がある場合は、「the ABC project」など、「project」の前に名前を入れます。
日常会話でも使うフレーズなので、部下や同僚などに確認する場合に使いましょう。
さらに、気軽に「あれどうなった?」と聞く場合は、「最新情報」という意味の「updates」を使って「Any updates?」が使えます。
丁寧なフレーズ(Could you)
日本語の「いかがでしょうか?」のように、丁寧なフレーズで確認したい場合は「Could you ~?」のフレーズが使えます。
【例文】
- 英語:Could you tell me about the current status of the project?
- 日本語:(本件の)プロジェクトの現在の状況について教えていただけますか?
「current」は「現在の」で、「the current status(ザ・カレント・ステイタス)」は「現在の状況」です。
プロジェクト単位の進行状況ではなく、作業などの進行状況について聞く場合は「the project」の代わりに「the task」などが使えます。
ビジネスメールで進捗を確認する
ビジネスなどのメールで相手に確認したいことがある場合、便利なのが「Please let me know~.」のフレーズです。会社や部署を代表してメールを書いている場合、「me」ではなく「us」を使ってもOKです。
【例文】
- 英語:Please let me know the current situation of the task.
- 日本語:作業の進行状況を教えてください。
「please tell me ~」で聞くこともできますが、こちらは少し直接的で強い聞き方なので、「please let me know ~」を使ったほうが丁寧です。
また、「下記の件、いかがでしょうか?」などメールで聞くこともありますね。
その場合は、「以下のメールをみていただけますか?(Please see below e-mail.)」などの英文がベターです。
または、「Please refer to the following matters.」や「添付ファイルの件、いかがでしょうか?(Please see attched files.)」などの表現もできます。
接客英語での「いかがでしょうか」
レストランやショップなどでも「いかがでしょうか」を使いますよね。
また関連として自分が接客する時、された時に使える様々なフレーズを、『英語で接客|海外の旅先でも役立つ!11の場面別フレーズ集』でまとめていますので是非参考にしてみて下さい。
商品をおすすめする「いかがでしょうか?」の英語
アパレルのショップなどで「こちらの商品はいかがでしょうか?」と聞く場合は「How about ~?」を使います。
【例文】
- 英語:How about this one?
- 日本語:こちらはいかがでしょうか?
試着後に「いかがでしたか?」と聞く場合は、過去形で聞きます。
【例文】
- 英語:How was it?
- 日本語:いかがでしたか?
尚、このフレーズはレストランなどで、食事後に「お口に合いましたか?」という意味で聞く「いかがでしたか?」でも使えます。「it」の代わりに「the meal」や食事名を入れてもOKです。
食事や飲み物をおすすめする「いかがでしょうか?」の英語
レストランなどで食事や飲み物を「~はいかがでしょうか?」とおすすめするフレーズは「Would you like ~?」の文が使えます。
【例文】
- Would you like to something to drink? /お飲み物はいかがでしょうか。
- Would you like a cake? /ケーキはいかがでしょうか。
まとめ:カジュアルとフォーマル(ビジネス)の「いかかでしょうか」の英語を使い分けよう!
日本語の「いかがでしょうか」は、とても便利で幅広く使うことができます。
英語は日本語より、聞きたい内容を明確にします。英語で伝える場合は、「いかがでしょうか」で何を伝えたいのかを整理しましょう。
英語には敬語はありませんが、ビジネスの場面ではマナーがあります。
特にフォーマルな場面や、目上の相手には直接的な聞き方は好まれないので要注意です。
尚、ビジネス英語については『ビジネス英語|絶対に押さえておきたい8つのコツと勉強法』で詳しく解説しています。仕事で英語を使うという方は、こちらも是非チェックしてください。
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