「apply」の意味を「申し込む」だけだと思っていませんか?
もちろん、英会話でもよく使わえる意味ですが、その他に薬を塗ったり、何か方法を応用させたりする時も使う単語です。
違う意味を持っている単語なので、それらの意味を知らないといつも「え?何を申し込むの?」となってしまいます。
目次
「apply」の発音と過去形・過去分詞・現在分詞
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「apply」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントが後ろにあるのがポイントです。
過去形・過去分詞の形は、規則変化動詞ですが「y」が「i」に変わって「ed」を足して、「applied」(アプライド)」となります。
また、主語が三人称単数で現在形(三単現のs)の場合も同様で、「y」が「i」に代わって「es」を足して、「applies」となります。
しかし、現在分詞はそのまま「ing」を足して、「applying」となります。
少しややこしいですが、『スペルの覚え方|英語の9つの基本ルール・コツやおすすめプアリ』でも解説しているルールの1つです。興味がある方は他の単語でのパターンも確認してみましょう。
他動詞としての「apply」の意味と使い方・例文
まずは、目的語(~を)を必要とする場合の「apply」について見ていきましょう。
後述する「自動詞」はその単語のみで意味をなす動詞で、違いになどについては、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
~を適応する・応用する
規則や方法、料金などを~に応用する、適応するという場合に使うので、「apply A to B(AをBに適応する)」という形になるケースが多いです。
下記がその例文です。
- We will apply the same rule to new employees.(新入社員にも同じ規則を適応します)
- The method was applied to solving the problem.(そのやり方が問題解決のために応用されました) ※受け身の形で、「to」は前置詞なので、その後ろは名詞(この場合は動名詞)になります。
など。
~を塗る・当てる
病院で何かの手当てをする場合などにも「apply」を使います。
下記がその例文です。
- The nurse applied the massage cream on my arm.(看護師がマッサージクリームを私の腕に塗りました) ※「表面に塗る」というイメージあれば、「apply A on B」の形がいいでしょう。化粧クリームなどの場合もこの「apply」はよく使われます。
- Apply a cold towel to your elbow if it hurts.(もし痛むのであれば、冷たいタオルを肘に当てなさい)
など。
~を専念させる
この意味の場合は、基本的に「apply oneself to 名詞(動名詞)」の形になり、「自分自身が~に専念する」という意味になります。
下記がその例文です。
- I will apply myself to a new project.(新しいプロジェクトに専念します)
- You should apply yourself to studying English.(英語の勉強に専念すべきです)
など。
自動詞としての「apply」の意味と使い方・例文
目的語が不要ですが、その後ろは前置詞となり、1セットで意味が成り立つケースがほとんどです。
適応される・当てはまる(該当する)
この場合は主語が人ではなく、モノになるパターンです。
他動詞のように受け身(受動態)にする必要はありません。「apply to ~」の形が多いですね。
下記がその例文です。
- That applies to me, too.(それは私にも当てはまります)
- The new rule applies to all customers.(新しい規則は全てのお客さんに適応されます)
など。
申し込む(申請する)・応募する
この意味の「apply」を知っている方が多いのではないでしょうか?
下記がその例文です。
- I applied for a new job.(新し仕事に申し込みました)
- He applied to our company.(彼は私たちの会社に応募しました)
など。
「apply for」と「apply to」に違いはある?
先ほどの例文で「apply」の後ろにある前置詞が「to」と「for」と違っていたのを気付きましたか?
その違いは何なのでしょうか?
- apply to・・・学校、会社などの場所やプログラムやコースなどの内容については「to」を使います。 ※例:「I applied to the famous university.(その有名な大学に応募しました)」など。
- apply for・・・具体的に求める・手に入れるモノ(資格、仕事、参加など)の場合は「for」を使います。 ※例:「She applied for a working permit in the country.(彼女はその国での労働許可書を申請しました)」など。
など。
『英語で「参加する」|ニュアンスで違う4つ以上の表現と関連単語・例文』でも例の1つとして紹介していますが、何かの参加を申し込む際は「apply for ~(ticket/チケット、admission/入場券)」などを使いますね。
applyとsubmitの違い
「submit(サブミット)」も日本語では「申し込む」と訳させることもありますが、「apply」とはニュアンスが微妙に違います。
下記がその例です。
- submit・・・この場合は「他動詞」となり、その後ろに提出する書類などが必要で具体的な行動となります。『「提出する」の英語|ビジネスメールでも使える3つの違いと使い分け』の記事も参考にしてみて下さい。
- apply・・・この場合は「自動詞」で、大まかな「申し込む」という表現になります。
よって、後述する「apply」の名詞である「application」と一緒に、「submit an application(申込書を提出する)」という表現もできます。
名詞の「application」の意味と使い方
さて、「apply」という動詞の派生語でよく聞くのが名詞の「application」ですが、その意味を見てみましょう。
下記が主な代表的な意味となります。
- 申込書 ※「Fill out the application.(お申込書を書いて下さい/埋めて下さい)」
- 塗り薬 ※「The doctor prescribe the application.(お医者さんが塗り薬を処方しました)」
- アプリ ※「app(アップ)」と略して使うのが一般的で、「This is the updated app.(これはアプデートされたアプリです)」
など。もちろん、「適応すること」、「応用」という名詞としても使われます。「the application of plan A(プランAの適応)」など。
それと、「apply」の派生語は「application」だけではなく、「applicable」や「applicant」が有名です。
それぞれの意味と例文は下記です。
- applicable(アプリカブル/適切で・適用できる) ※形容詞で、「This ticket is not applicable to this event.(このイベントにはそのチケットは適用できません・使えません)」など。
- applicant(アプリカント/お申込者) ※名詞で「He is the one of those applicants for this position.(彼はこの職種に応募した申込者の一人です)」など。
まとめ:「apply」の類義語にも常に考えてみよう!
いかがでしたでしょうか?
「apply」は「申し込む」とう意味だけじゃなかったですね。
また、「apply」だけじゃなく、「他に言い方ないかな?」など類義語も常に頭に考えておくと英語力アップに役立ちます。
下記がその例です。
- 「塗る」という意味の場合・・・put on ※口語ではこの「put A on B(AをBに塗る)」の表現が多いです。
- 「申し込む」という意味の場合・・・register ※「登録する」というニュアンスが強いです。
- 「専念する」という意味の場合・・・concentrate on ※「~に集中する」というニュアンスの単語です
など。
このような表現を場面で使い分けれるようになると完璧です!少しずつでもいいので、その意識を持って慣れていきましょう。