英会話教室などのクラス分けでもある、ベーシック・コースやアドバンス・コース(実際は、advanced courseと受け身になります)に使われたりする「advance」はどんな意味があるのでしょうか?
まあ、フレーズで「Thank you in advance.」などの表現もありますが、それはどんな意味になるのでしょうか?
動詞、名詞、形容詞としても使える「advance」は、口語でも文語でも役立つ単語です。
目次
「advance」の発音と注意点
※このページには広告が含まれています。
「advance」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントは後ろで、「æ」の発音記号があるので、アドヴァンスではなく、「アドヴェンス」に近い発音になります。
また、日本人が苦手な「v」の発音が入っているため、不得意な方は、『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』の記事で紹介しているトレーニングも実践してみて下さい。
それと動詞の場合は、規則変化動詞なので、過去形と過去分詞は「advanced」になります。
動詞としての「advance」の意味と使い方・例文
先ずは、動詞の役割から見ていきたいのですが、目的語(~を)が必要な他動詞と主語と動詞だけで意味が成り立つ自動詞に分けられます。
それらの違いについて詳しく知りたい方は、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』を参考にしてみて下さい。
他動詞:~を進める・前進させる・提出する
下記がその例文です。
- We advanced our project no matter what.(何が何でも、プロジェクトを進めました)
- I advanced my proposal to my boss.(上司に私の提案を提出しました)
- The meeting will be advanced to 3 pm.(打合せは3時に前倒しになりました)
など。
他にも「(お金・給料など)を前払いする」、「~を昇進させる」などの意味もあります。
自動詞:進む・進展する
下記がその例文です。
- We advanced to the ground.(球場に向かって進みました)
- Our technology has advanced greatly.(私たちの技術は大幅に進歩しました)
など。
「go」と違うのは、「advance」は「go forward(前に進む)」という事です。「go」は後ろ向きに進む場合もありますし(go back)、必ずしも「前進する」ということではありません。
因みに、同義ととしては、「progress」や「develop」などもあります。
名詞としての「advance」の意味と使い方・例文
名詞の場合は、前進や進行として使われることが多いです。
下記がその例文です。
- I’m making advances in my study.(研究が進んでいます) ※「make advances」と複数形を使います。
- He made advances to Susan.(彼はスーザンに言い寄りました) ※「make advances to/toward 異性」は「~に言い寄る」というスラングになります。
- This is a great advance toward your success.(これは成功への大きな前進です)
など。
熟語の「in advance」の意味は?
英語のビジネスメールなどでも、「Thank you in advance.」という表現をよく使いますが、どんな意味なのでしょうか?
日本語にすると「予めお礼申し上げます」、「前もってお礼申し上げます」となります。
依頼のメールの締めにこの言い方をするケースが多いですね。
相手がお願いを受けるか分からないけど、事前に感謝の気持ちを伝えるというニュアンスです。
他にも「Please let us know in advance.(事前に知らせて下さい)」などの表現もあります。
形容詞としての「advance」の意味と使い方・例文
事前の・前もっての~(advance+名詞)というパターン
下記がその例文です。
- There is an advance notice.(事前告知があります)
- We received his advance payment.(彼の前払い金・前金を受け取りました)
- You go with the advance team.(先発隊と一緒に行きなさい)
など。
まとめ:「advance」の口語でも文語でも使える!
いかがでしたでしょうか?
「advance」は、あまり馴染みがない単語のように聞こえますが、生活の中で使う表現です。話し言葉での会話や新聞やニュースなど、またビジネスメールなどの文語でも役立ちます。
この機会に「advance」の使い方を習得して、英語力アップに活かしてみて下さい。