「絶対の~」や「絶対に~」を英語で言えますか?
「絶対の~」には「absolute」(アブソルート)という形容詞で、「絶対服従」、「絶対多数」などに使わえる英語です。
日常会話でも使う表現ですが、意外に知らない方も多いのではないでしょうか。
特に、「絶対に~する」(absolutelyやdefinately)、「絶対に~してね」(Make sure ~.)、「絶対に~しない」(never ~.)など知っておくと英会話の幅が広がります。
最後には、どれくらい「絶対」に関連する英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、是非チャレンジしてみましょう!
目次
「絶対」の意味は?英語では?
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さて、もともと「絶対」とはどのような意味でしょうか?
ダイレクトな意味としては、「他に比較するもがない、または対立するものがない一番優位で完全なこと」となります。
このように名詞ではなく、絶対的な・絶対の(形容詞)、絶対に(副詞)と他の品詞でも使われます。
でも、このままだと意味があやふやだと思うので、下記の類義語を見ると分かりやすい思います。
英語でも、特に副詞的に使われることが多いです。
- 必ず
- 確実に
- 完全に
- 間違いなく
- 何がどうあっても・どうしても
- 決して
など、英訳する時にこれらの類義語に言い換えることもできます。
絶対の反対語は「相対」ですが、他にも曖昧(あいまい)や多分(おそらく)などもそれにあたります。
英会話の幅を広げる意味でも、『「多分(たぶん)/おそらく」の英語|3つの基本英単語とその使い方』の記事にも触れておきましょう!
形容詞:「絶対の~」の英語と発音
「絶対の~」という形容詞は、英語で「absolute」です。
絶対の英語|「absolute」の読み方(カタカナ)・発音
「absolute」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「a」の発音記号は「ǽ」で、ネイティブは「エ」に近い音で発音します。音声ファイルを確認してみましょう。
「absolute」は「完全に」というニュアンスの「絶対」です。
「absolute」の例
下記が例となります。
- 「絶対の真理」:absolute truth ※「truth(トゥルース)」は「真実」という意味でも使われます。
- 「絶対服従」:absolute obedience ※「obedience(オビーディエンス)」は「従う」という名詞です。
- 「絶対真空」:absolute vacuum ※「vaccum(ヴァキューム)」で「吸い込む・掃除機」で使われる単語です。
- 「絶対多数」:absolute majority ※「majority(マジョリティー)」は「多数」という名詞で、反対の少数派は「minority(マイノリティー)」となります。
- 「絶対的な存在」:absolute existence ※「existence(イグジスタンス)」は「存在」という名詞です。
副詞:「絶対に~」の英語と発音
副詞の「絶対に」は「absolutely」です。
「absolute」に「ly」をつけただけなので一緒に覚えてしまいましょう。
「absolutely」の読み方(カタカナ)・発音
「absolutely」の発音と発音記号は下記となります。
「absolutely!」は、「その通り!」や「全く賛成!」など100%に近い同意の気持ちを表す返答として単語1つでも使います。
「絶対に」の英語|「definitely」
また、「absolutely」とセットで覚えたいのが「definitely」です。
「definitely」も、「絶対に~」と訳されることがある表現です。
元々のコアとなる意味は「確実に」や「疑う余地がないほど明白」です。疑う余地がなく確信している場合に使います。
「絶対に」の英語|「definitely」の読み方(カタカナ)・発音
「definitely」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「Of course.(オフ・コース)」や「Sure.(シュア)」のような「もちろん!」という同意にでも使います。
『「もちろん」の英語|12個の表現をネイティブ並みに使う!』でもある次の表現も同じような感覚で使えます。
「You bet.」など、スラング的な表現も含みます。これらも知っておくと英会話力が付いていきます。
- 「Certainly.」
- 「No problem!」
- 「By all means.」
- 「Why not?」
- 「Undoubtedly.」
- 「You bet!」
- 「Not at all.」
- 「Needless to say,」
また、「not」をつけた、「Definitely not.」は、何か提案されたり、聞かれたりしたときの返答で「絶対にやだ」や「断じてない」などの意味でよく使う表現です。「Absolutely not.」も同様の使い方をします。
「絶対に」の英語|「absolutely」と「definitely」の違いは?
この2つは本当にネイティブ同士の英会話でも使わえる副詞ですが、どちらともほぼ同じ意味で使われれていると思ってOKです。
どちらかと言うと「absolutely」の方が、少し強めの「絶対に」という感じでしょうか。
また、「definitely」の方が少しカジュアルなニュアンスがありますが、2つにはさほど差が無いですね。どちらとも使えるようにしておきましょう!
「絶対に~にしてね!」の英語フレーズ(スラングなど)
「絶対に忘れないでね!」など誰かに念を押すときには、「make sure(メイク・シュア)」の命令文が使えます。
下記が例文となります。
- 日本語:絶対にペンを持ってきてね!
- 英語:Make sure (that) you bring a pen.
※ほぼ同じ意味の「be sure(ビー・シュア)」を「make sure」の代わりにも使えます。
「Be sure to be there on time.(絶対に時間通りにその場所にいて下さい)」など、ビジネスでの「絶対に~して下さい」という感じのフォーマルな場面でも使えます。
また、これよりも更に強い表現が、助動詞の「must(マスト)」を使った表現です。
先ほどの文をそのまま活用すると次の例文のようになります。
「You must bring a pen.」
「make sure」や「Be sure」よりも、強制的になるので使う場面には注意して下さい。
また、「絶対」の度合いを『「必要」の英語|ニュアンスが違う!4つの英語フレーズ』でもある下記の助動詞などで強弱をつけることもできます。
- 「need to ~」
- 「be required to」
- 「have to ~」
- 「must ~」
また、名詞として、「It’s a must.(それは絶対です)」というフレーズも使えます。
また、次のようなケースでは必ずしも「絶対」を表す表現がなくてもいい場合もあります。
カジュアル的な表現の場合でもあります。
(例文)
- 「何かあったら絶対に教えてね」:Let me know if anything.
- 「約束ね、絶対ね」:You promise? ※「Guarantee?(ギャランティー)」で「保証する?」という意味になり、これもよくスラングとして使われます。
「絶対に~しない」の英語フレーズ
「絶対に~しない」は、副詞の「never(ネヴァー)」をよく使います。「主語 + never + 動詞」で「~しない」という否定形になります。
「絶対に~しない」という意味から、命令形(Never + 動詞)で「絶対に~してはいけない」という警告に使われる場合もあります。
または、「Don’t」 を「Do not」と短縮しないだけで、「絶対に~してはいけない(~しないでください)」となります。
次のようなパターンです。
- Never give up!:絶対に諦めないで!
- Do not enter.:絶対に入らないで! ※標識などの「立ち入り禁止」で「Do Not Enter」と書いているのも多いです。
また、「絶対に~しない」の例文は下記です。
- 「私は絶対に負けない」:I never lose. ※「lose(ルーズ)」は「負ける」という英単語です。
- 「私は絶対に忘れない」:I never forget. ※「forget(フォーゲット)」は「忘れる」という動詞です
- 「私達は絶対に降参しない」:We never surrender ※「surrender(サレンダー)」のカジュアル的な言い方は「give up(ギヴ・アップ)」となります。
- 「絶対にさよならは言わない」:I never say good-bye.
- 「絶対に許さない」:I will never forgive you.
「絶対に行くよ!」や「絶対に行くべき!」などの英語フレーズ
「絶対に行くよ!」や「絶対に行くべき!」は日常会話では頻繁に使われるので、それぞれの言い方を見てみましょう。
つまり、「絶対に~する」や「絶対に~した方がいい」などの例文ですね。
「絶対に行くよ!」の英語
パーティーなどに招待されたりしたときに「絶対に行くよ!」という返答をする場合は、単純に1つの単語で「Absolutely!」や「Definitely!」を使ってもOKです。
その他にも、色々なフレーズがあるので例文と一緒に見てみましょう。
- 「I will definitely be there!」/絶対に行くよ! ※「definitely」を使った文です。この表現は幅広い場面で使えます。カジュアルすぎないので、大人同士のかしこまった会話でも使えます。直訳では「私は絶対にそこにいるでしょう」となります。
- 「For sure.」/絶対に!(行くよ) ※略語で「Fo sho.」という表現もあります。「Fo sho.」はかなりカジュアルなので親しい友達同士で使います。
- 「Count me in.」/絶対に行く(参加する)! ※「count(カウント)」は「数える」という動詞です。直訳すると「私を(参加者に)カウントして!」となり、「来ると期待してOK」や「絶対に行くから!」というニュアンスになります。
- 「I wouldn’t (won’t) miss it!」/絶対行くよ! ※「miss(ミス)」は「間違う」ではなく、「しそこなう」の意味としてここでは使っています。「絶対に逃さない」や「絶対に行き損ねない」というニュアンス。つまり「絶対に行く」という意味になります。
「絶対に行くべき!」の英語
「絶対に行く!」とは逆に、「絶対に行くべき!」とおすすめする場合の表現を見てみましょう。
- 「You should definitely go!」/絶対に行くべき! ※ここでも「definitely」が使えます。「definitely」の代わりに「really」を使ってもOKです。「should(シュッド)」は「すべき」という意味ですが、「勉強すべき!」などの堅苦しい意味だけでなく、「~したほうがいいよ!」や「私たち~しようよ!」など気軽なニュアンスでも使えます。
- 「You must go!」/絶対に行かなくちゃいけないよ! ※「must(マスト)」は少し強制感がありますが、強いおすすめの場合にも使えます。「You have to go!」も、似た表現です。「have to」は「must」より多少弱いニュアンスとなります。
『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』の記事も参考にしてみて下さい。
その他の英会話で使えるフレーズ一覧・スラングなど
さあ、これまでの例文やおさらいとして、次のフレーズがどのような英文になるか予測してみましょう。
ビジネスなどのフォーマルやカジュアルな場面でのスラング的な表現として使えるものばかりで、英会話に活かしてみて下さい。
- 絶対に大丈夫!:I’m sure that it is OK. ※「I’m confident(私は自信がある)」などの構文を使ってもOKです。
- 絶対にできる!:You can do it. ※「Don’t worry.(心配しないで)」なども付け足してもいいですね。
- 絶対にサッカー選手にになる:I will be a soccer player. ※「will」は強い意志を示す時に使う単語でもあります。『「will」と「be going to」の決定的な4つの違いと例文』も参考にしてみて下さい。
- 絶対にそれはしたくない:I really don’t want to do it. ※「really」を使って「本当に」を強調しています。「絶対に~したい」を「I really want to ~.」という表現でOKです。
- あなたが絶対に必要です:We absolutely need you. ※「We really need you.」よりも更に強い表現です。
- それは絶対に面白い企画です:It has to be an interesting plan. ※下記の「must」と同じで、「~に違いない」という場合に使います。
- それは絶対にない(あり得ない):You must be joking. ※直訳は「あなたは冗談を言っているに違いない」となります。「絶対に~じゃない」という場合に使える表現です。「You must be kidding.」も同じ意味です。
- 絶対に勝つ!:We ill win. ※「will」だけでも強い意志なのでOKなのですが、「We will definitely win.」とすると強調した表現になります。
- 絶対ダメ!:No Way! ※強い拒絶や否定というスラングです。
- あなたが絶対正しい!:You cannot be wrong. ※「あなたが間違っているはずがない」となります。もちろん、「You are absolutely right.」でも同様の意味になります。
- 絶対また会いましょうね:Let’s meet up again. ※軽い「絶対」になりますね。
- 彼女は絶対に成功する:No matter what, she will succeed. ※「何がっても」という表現を付けてもOKです。
- 絶対に不可能です:It’s 100% impossible. ※「100パーセント」で強調しています。
- 絶対にそうだと思う:I believe so. ※「believe(信じる)」を使うことで「I think so.」より強い意志表示となります。
など。
まとめクイズ:「絶対」の英語は使い方を覚えれば簡単!
ここでご紹介した例文などのように、「absolutely」や「definitely」、「make sure~」や「never ~」の表現は、日常会話でとても良く使います。
また、誘われて「絶対に行く!」というフレーズも、会話でとても良く使うのでいくつか覚えておきましょう。ワンパターンにならないようにして英会話を充実させましょう!
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 「絶対服従」の英語は?
- 1つの単語で「その通り!」や「絶対に!」を表す英語は?
- 「Make( )you bring a pen.(絶対にペン持ってきてね)」の( )に入る英語は?
- 「絶対に~してはいけない!」を表現する時には、動詞の前に何の単語があればいい?
- 「( )me in.(絶対に行く)」の( )に入る英語は?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「絶対」に関する英語でもてこずりますよね。答えを確認して、徐々にでいいのしっかりマスターしましょう!
【解答】
- absolute obedience
- 「Absolutely!」や「Definitely!」
- sure
- Never
- Count
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