「必要」を英語で言えますか?
「必要(である)」は「need(to)」と覚えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、ネイティブが使う「必要」には、「need」以外にも、いくつか表現がありニュアンスによって使い分ける必要があります。
目次
「必要」の基本英語と発音:名詞と動詞
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「必要」は英語で「need」と「requirement(require)」があります。
それぞれを見てみましょう!
英語の「need」で「必要」を表現
「need」の発音は下記となります。
必要の英語|名詞と動詞
「need」は、そのままの単語と発音で、名詞と動詞どちらでも使えます。
動詞の場合は「~が必要とする」、「~の必要がある」という意味になります。
英語の「requirement」で「必要」を表現
「requirement」の発音は下記となります。
動詞は、「require(リクワイヤー)」となります。
英語の「need」と「requirement」の違いは?
しかし、英語の「need」と「requirement」はニュアンスに違いがあります。
「need」は主観的に必要だと感じることに使います。
「助けが必要」、「勉強する必要がある」、「働く必要がある」など、幅広く様々な「必要性」に使うことができます。
一方、「requirement」は客観的要素による必要性です。
義務や、法律などルールで決まっていたり、権力によって強制されたりしている「必要」の場合に使いますので、「必須条件」と訳されることもあります。
例えば、アメリカ大学入学の「requirement」として、TOEFLのスコアなどが提示されている場合、そのスコアをクリアしていなければ原則として出願することができません。
このように、「requirement」は、「need」より必要性が高い表現です。
英語の「necessary」で「必要」の形容詞
形容詞形の「必要な」は、「necessary」です。
「necessary」の発音は下記となります。
反義語の「不必要な」は「unnecessary」です。
「unnecessary」は、文字数が長く一見すると難しい単語ですが、「necessary」に「~でない」という否定形の接頭辞「un」がついているだけです。
「necessary」と一緒に覚えてしまいましょう。
英会話には欠かせない!「~する必要がある」の英語
これからご紹介する表現は英会話でも頻繁に使いますので、是非その違いなどを把握してみましょう。
ニュアンスの違いで使い方が異なります。
「need to ~」の英語で「~する必要がある」の表現
「need to ~」は、必要性がある場合の「~しなければならない」です。
目標を達成するために必要な行動や、なにか他の行動や出来事のために必要なことの場合に使います。目標達成の例としては、試験合格、ダイエット、スポーツの試合、コンクールなどが挙げられます。
「need to ~」の英語例文
【例文】
- 英語:I need to study for the exam. ※「need to」の後ろの動詞は原形です。
- 日本語:試験勉強をしなければならない
否定文にする場合は「I don’t need to ~」で、「~する必要がない」となります。
具体的なイベントではなくても、「英語を話せるようになるためには、もっと勉強をしなければならない」などでも使えます。
「be required to」の英語で「~する必要がある」を表現
主観的な「need to」と違い「be required to」は、客観的な必要となりますので、基本的に受け身の形で使われます。
よって、「義務付けられている」と訳されるのが多いです。
「be required to」の英語例文
【例文】
- 英語:I am required to do that.
- 日本語:それをするように義務付けられています。
否定の場合は「I am not required to~」となり、「~する必要がない」となります。
「have to ~」の英語で「~する必要がある」を表現
「have to ~」は、義務的な「~しなければならない」で、「need to ~」よりも強い表現です。
例えば、「学校に行かなければならない」、「書類を提出しなければならない」「○日まで退去しなければならない」などで使います。「be required to」に近い表現です。
締め切りやルールなど、外的な要因があり、基本的には「やらない」という選択肢が無い状況で使う表現です。
否定形は、「I don’t have to ~」で「~しなくても良い(~する必要がない)」となります。
「must ~」の英語で「~する必要がある」を表現
「must」を使った「~しなければならない」は、「have to ~」よりさらに強い表現で、強制的にやらなければならないイメージです。
自分以外の人に「あなたは~しなければならない」といった場合、かなり上から目線でものを言う表現になってしまうことがあるので要注意です。
ただし、以下の文のように強いおすすめの表現として使う場合もあります。
【例文】
- 英語:You must buy it!
- 日本語:(それを)買うべき!
否定形の「must not」の場合は「してはいけない」となります。
さらに、特にアメリカ英語では「~に違いない」という意味でも使います。
【例文】
- 英語:He must have passed the exam.
- 日本語:彼はその試験に合格したに違いない。
「必要」に関連する英語表現
「必要不可欠」など「必要」の関連表現を見てみましょう。
- 「必要性」:necessity(ネセシティー) ※「necessary」の名詞です。
- 「必要不可欠」:essential(エッセンシャル) ※「necessary」より強い表現です。
- 「必要に応じて」:as needed
- 「必要条件」:necessary condition, requirement
- 「必要前提条件」:prerequisite(プリリクイジット) ※例えば、大学で経営学のクラスの「prerequisite」が経済学の基礎クラスと指定されていた場合、経済学の基礎クラスを履修していなければ、経営学のクラスに履修登録できないことになります。
- 「必要経費」:necessary expense ※「expense(エクスペンス)」は「費用」や「経費」です。
- 「必要悪」:necessary evil ※「evil(イーヴル)」は「悪」を指します。
- 「必要栄養量」:dietary requirement ※「dietary」は「栄養」や「飲食の」という英語です。
- 「必要メモリー」:memory requirements
- 「不必要」:needless(ニードレス)
- 「必須項目」:required item ※「item(アイテム)」はここでは「項目」となります。
- 「必須科目」:required course ※「course(コース)」は「科目」です。
- 「必須スキル」:required skill ※「skill(スキル)」は「能力」などを指します。
- 要求(欲求)と必要性(ニーズ):wants and needs(ウォンツ・アンド・ニーズ) ※名詞の複数形として使います。
まとめ:「必要」の英語は使いこなせるようになろう!
「必要」の表現は、毎日の生活でとてもよく使います。
中でも、「need to ~」、「be required to」、「have to ~」、「must」は、会話の中でもすごくよく使う表現です。これに「~をしたい」という「want to ~」もあります。
特に否定文にすると、意味が異なるので違いをしっかり押さえておきましょう!
「必須項目」や「必要条件」など関連表現も、ビジネスや留学など様々な場面で使うので知っておくと便利ですよ。
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