「some time」と「sometime」はどちらとも発音が同じなのですが、意味が異なります。
つまり、特にリスニングでは文脈から理解する必要があるので厄介です。
また、似たような単語に「sometimes」もありますが、これとの違いは何なのでしょうか?
どれも中学校で習うような簡単な単語ですが、実はシッカリと把握している方は少ないのはないでしょうか?
目次
「some time」の意味と使い方・例文
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先ずは「some time」と2つの単語のバージョンを見てましょう。
直訳すると「いくつかの時間」となるので、しばらくなど「時間の長さ(期間)」として使われます。
下記がその例文です。
- I need some time to think it over.(よく考えたいのでちょっと時間が必要です)
- Take some time to relax.(リラックスするために多少の時間をかけてもいいですよ)
- He’s been there waiting for you for some time.(あなたをしばらくの間あなたを待っています) ※現在完了形と一緒に使う場合は、「しばらく前から~している(していない)」という和訳でもOKです。
など。
また、「sometime soon/in near future(近り将来のいつか)」や「sometime or other(いつか)」という表現もあります。
「sometime」の意味と使い方・例文
上記の2単語での「some time」と全く発音が同じ、1単語の「sometime」とは何が違うのでしょうか?
1単語の「sometime」は、漠然として「いつか」を意味しています。
また、未来と過去の両方で使えます。
下記がその例文です。
- Let’s meet up sometime tomorrow.(あしたのいつか会いましょう)
- I saw him sometime yesterday.(彼を昨日のいつだったか見かけましたよ)
など。
some timeとの違い
2単語の「some time」との違いは明確ですね。
- some time・・・ある程度の期間
- sometime・・・いつか
「some other time」はどんな意味?
しばらくの間という2単語の「some time」の間に「other」が入ると、実はこれも将来の「いつか」という表現になります。
会話でも使う表現ですので、押さえておきましょう!
one dayやsomedayとの違い
さて、『「someday」と「one day」の違い|未来・過去・意志の強さなど』でも紹介している、「one day」や「someday」と何が違うのか見てみましょう。
「one day」との比較:
- 未来の場合・・・「one day」は強い願望がある表現になるが、「sometime」はアバウトな約束です。
- 過去の場合・・・「one day」は「日」という長さのパターンで「いつの日か」となりますが、「sometime」は1日のうちでもその中でのいつかという場合にも使えます。これは未来でも同じです。
「someday」と比較:
- 未来の場合・・・「someday」は「sometime」に比べると長い将来のニュアンス
- 過去の場合・・・「someday」は過去には使えません。
これらの表現以外の「いつか」についても『「いつか」の英語と|未来と過去でも使い分ける!6種類の違いと例文』で解説しているので参考にしてみて下さい。
「sometimes」の意味と使い方・例文
さて「sometime」の複数形のような「sometimes」ですが、この意味は下記となります。
- 時々
- たまに
「always(いつも)」よりも頻度は少ない習慣の表現ですね。
「sometime(いつか)」とは全然違いますよね。よって口語でも文語でも表現する時には「sometime(サムタイム)」か「sometimes(サムタイムズ)は区別しましょう。
因みに「sometimes」は、文頭、文中、文末のどこでも使って構いません。
下記がその例文です。
- Sometimes I eat Japanese food.(時々、日本食を食べます)
- I sometimes feel dull.(たまに体がだるくなります)
- She says bad things sometimes.(彼女は時々口が悪い)
など。
「some times」っていう英語はあるの?
発音が「sometimes」と同じ2つの単語の「some times」は英語としては存在しません。
「何回か(数回)」という回数を表現する意味に見えますが、その場合は次の表現が使われます。
- several times
- a few times
など。
いくつかの、ある程度のという曖昧な意味が「some」なので、それに「何回」という特定した表現には使えません。
「some water」、「some people」など不可算名詞でよく使わえることが多いですね。もちろん、「some girls」など可算名詞でも使えます。
よって、「some minutes」や「some times」という表現はできないんですね。
「at times」はどんな意味?
これは「sometimes(時々)」と同じ意味で使えます。
また、「at all times」となると、「always(いつも)」と同じ意味なります。
まとめ:せっかくだから「some」と「any」の違いも押さえておこう!
今回は「some」にまつわる表現の違いや使い方を学習しましたが、これとよく比較されるのが「any」です。
これも似たようで似てない単語なので、こちらも押さえておくと英語力がどんどんアップしていきます。
『「some」と「any」の違い|21個の例文で正しい使い分け!』の記事も参考にして下さい。
今回の「some time」、「sometime」、「sometimes」同様に、中学校で習う簡単な単語ですが、違いが分かるととても役立つので活かしてみて下さい。