英会話でネイティブがよく使う短縮形の表現が次の3つです。
- gonna
- wanna
- gotta
スラングという立ち位置でもなく、ごく一般的に使われる表現です。
しかし、それぞれの正しい発音と使い方や例えば「want to」と「wanna」の違いなどを把握しておくことで、フォーマルな場面などでも恥をかかずに役立ちます。
「Gonna」の発音と使い方・例文
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先ずは「gonna」から見ていきましょう。
「gonna」の発音と発音記号は下記となります。
「ゴナ」という発音でもOKです。
「~するつもり」、「~の予定」という未来を表現する場合の「be動詞+going to」の「going to」の部分の短縮形となります。
「I・we」や「you」、「he/she・they」、「it」など全ての人称(単数も複数も)に使えるのが特徴です。
人称代名詞については、『英語の人称代名詞が5分で分かる一覧表』を参考にして下さい。
下記が例文です。現在形でも過去形でも両方使えます。
- 一人称の場合:I was gonna play soccer this afternoon.(今日の午後、サッカーをするつもりでした)
- 二人称の場合:You are gonna come with me, aren’t you?(私と一緒に来ますよね?)
- 三人称の場合(その1):She is gonna be there on time.(彼女は時間通りにそこにいるでしょう)
- 三人称の場合(その2):It’s gonna rain soon.(じきに雨が降るでしょう)
ポイントは、必ずbe動詞(is, am, areなど)は必要という事です。その点は押さえておきましょう。
また、否定形や疑問文でもそのまま使えるのも特徴の1つです。
次のような例文です。
- 否定文(現在・過去):I’m not gonna do it.(それをするつもりはありません)
- 疑問文(現在・過去):Are they gonna take a test?(彼らは試験を受けますか?)
など。
ここで混乱するのが、「~へ行っている」という場合の「going to」が短縮できるのか?という疑問です。
例えば、「I’m going to the bookstore.(私は本屋へ行っています)」という進行形の場合ですが、このパターンは短縮できません。
あくまで未来を表現する場合の助動詞的な「going to」に限定されると思っておいて下さい。
また、フォーマルな場面では未来形でも短縮せずに「It’s going to rain.」などした方がベターです。
因みに、未来を表現する「will」との違いについては、『「will」と「be going to」の決定的な4つの違いと例文』をご参考下さい。
「Wanna」の発音と使い方・例文
さて、次は「wanna」を見ていきましょう。
「wanna」の発音と発音記号は下記となります。
「wanna」は「~したい」や『~になりたいの英語|becomeとbeの違いや6つの表現と例文』の記事にもあるような、「~になりたい」という場合に使う表現の、「want to」の短縮形です。
「gonna」と同様に、フォーマルな場面では「want to」と短縮しない形を使うのがベターです。意味の違いはありませんが、より丁寧です。
基本的には次の場合のみに使う短縮形です。
- 現在形の肯定文(三人称単数以外全て)
- 否定文(全ての人称)
- 疑問文(全ての人称)
少しややこしいですね。
例文を見てみましょう。
- 現在形の肯定文の場合:I wanna be a teacher.(学校の先生になりたい) ※過去形の場合は「I wanted to be a teacher.」と短縮できない。
- 否定文の場合:He doesn’t wanna wake up early.(彼は早起きしたくない)
- 疑問文の場合:Do you wanna join us for lunch?(ランチに一緒に行きたいですか?)
など。
肯定文の現在形で三人称単数の場合は、「He wants to play soccer.」など基本は短縮しません。しかし、否定形や疑問文の時には短縮形が使えます。
また、二人称単数(You:あなた)の場合、親しい間柄であれば主語を省略することも多いです。
- Wanna come?(来る?)
- Wanna quit?(止める?)
など、気軽に使えます。
ここでの最後のポイントとなりますが、これも二人称単数の場合の疑問文で使う場合が多いのですが、例えば「Do you want a banana?(バナナが欲しいですか?)という英文があったとしましょう。
その場合も「Wanna banana?」と短縮して発音することが多いです。「want a 名詞」というケースですね。こちらも覚えておきましょう。
「Gotta」の発音と使い方・例文
最後は、「~しなければいけない」の「gotta」について解説します。
「gotta」の発音と発音記号は下記となります。
特にアメリカ英語は「t」の発音で舌を弾くフラッピングという発音の仕方をよくします。
なので、「ガタ」ではなく、Dに近い発音の「ラ」という感じになります。
詳しくは、『英語の発音|初心者でもネイティブ並みに話せる矯正練習法』の記事も参考にしてみて下さい。ネイティブらしく発音するコツを色々紹介しています。
因みに、「gotta」は「have got to ~(~しなければいけなくなった・~に違いない)」の短縮形です。
しかし、次のように現在完了形の助動詞的な「have」や「has」は残したまま表現するパターンもあります。
あってもなくても同じ意味です。
- I’ve gotta go.(もういかなくちゃ)
- He’s gotta study harder.(彼はもっと勉強しなくてはいけません)
- It’s gotta be her.(彼女に違いない)
など、全ての人称で使えます。
しかし、一人称単数(I:私)の場合は、Iを省略して「Gotta go.」とするケースが多いです。
また、「Wanna banana?」と同じパターンで、「Gotta pen?(got a pen?・ペンを持っていますか?)など、「got a 名詞」の場合にも同じ発音をすることができます。
「I gotta call.(I got a call.)」など。
最後になりますが、「gotta(have go to)」とほぼ同じ意味の「have to」も発音で「hafta(ハフタ)」という場合が多いです。
『「have to」と「must」の決定的な3つの違いと使い分け!』の記事も読んで、「~しなければいけない・~に違いない」のニュアンスの違いもこの機会に押さえておきましょう。
まとめ:スラングではないけど使わない場面もシッカリ押さえよう!
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した「gonna」、「wanna」、「gotta」の3つの短縮形ですが、スラングではなく誰でも気軽に使える表現です。
しかし、ビジネスの場面、または目上の人と話す時は使わない方がいいかもしれません。
特に初心者はシッカリとした短縮形じゃない英語でも全く問題ありません。徐々に慣れてきてからでも構いませんが、これらがネイティブがよく使う表現問うことは押さえておきましょう!
あなたが使わないとしても、海外ドラマや映画などのリスニングには特に役立ちます。参考にしてみて下さい。