「Will you call me?」と、everが入った「Will you ever call me?」のニュアンスの違いが分かりますか?
また、「You are the best player.」と「You are the best player ever.」など。
それと、スペルが似ている単語の「never」との関係も知っておくと英会話に役立ちます。
目次
「ever」の発音と注意点
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副詞で使う「ever」ですが、先ずは正しい発音から見ていきましょう。
「ever」の発音と発音記号は下記となります。
最後に紹介する「never」と同様に、日本人が苦手な「v」と「r」の発音が入っています。
発音が苦手な方は、『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』と『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事で紹介しているトレーニングを実践してみて下さい。
肯定文での「ever」の意味と例文
肯定文でよく使われるパターンとその意味は下記となります。
下記が意味と例文です。よく使う熟語と一緒にご紹介します。
- いつも・・・She is ever kind to me.(彼女やいつも私に親切です) ※「We have been friends ever since.(それからずっと友達です)」、「They lived happily ever after.(その後幸せに暮らしたとさ/昔話などの締めによく使われるフレーズですね)」など。
- 変わらず(いつものように)・・・He is as smart as ever.(彼は相変わらず頭がいい) ※「As ever, he was strict to himself.(相変わらず、彼は自分自身に厳しかった)」など、文頭に「as ever」を置いて表現することもあります。
ここでの「ever」は他の副詞の「always(いつも)」と同じニュアンスだと思って下さい。
因みに、「永遠に(変わらず)」を強調する場合には、「forever and ever」という表現を文頭や文末に置くこともあります。
否定文での「ever」の意味と例文
否定文でよく使われるパターンとその意味は下記となります。
「いつも~しない」、「相変わらず~ではない」という訳になりますね。
- He never smiles.(彼は決して笑わない) ※「He doesn’t ever smile.」が否定形ですが、基本は「never」に置き換えます。
- She is hardly ever on time.(彼女は滅多に時間を守らない) ※「ほとんど~しない」の「hardly」と一緒に使うパターンです。「hardly」の代わりに、フォーマルな「seldom」を使っても同じ意味になります。
など。「ever」を否定形で使いたい場合は、後述する「never」が通常だと思ってOKです。
疑問文での「ever」の意味と例文
疑問文でよく使われるパターンとその意味は下記となります。
時制で意味が変わります。
現在形・過去形
肯定文のところで見ましたが、「いつも」や「普段」というのにプラスして「一度でも」と強調する時に使う場合もあります。
下記がその例文です。
- Do you ever drive?(日頃、車を運転しますか?)
- Did you ever talk to her then?(その時に少しでも彼女と話した?)
など。
因みに、肯定文でこの「一度でも」を強調する場合は、If you ever come to Japan, I would take you around.(もし日本に来る機会があれば、私が案内します)など仮定法(もし~なら)でよく使います。「ever」を使うことでここでの意味は、本当にその機会があれば、絶対に~しますというニュアンスになります。
現在完了形
ここでも、一度でもを強調しますが、ここでは過去から今まで(かつて)という期間を表す現在完了形のパターンです。
下記がその例文です。
- Have you ever been to Germany?(ドイツに今まで行ったことがありますか?) ※「ever」が無くても意味は通じますが、付けることで「今まで」という意味を強調しています。
- Has he ever studied at all?(彼は勉強をしたことがあるの?) ※「at all(全く)」というのを付け足すことで、更に強調したパターンです。
など、現在完了形の場合は、基本的に疑問文で使われることが多いですね。
未来形
未来形で使う場合は、「これから将来、その意志があるのか?」を強調する場合に使います。他の時制の「今まで一度でも」の未来版ですね。
言い方によっては、少し怒って表現する場合もあるので、声のトーンやニュアンスに気を付けましょう!
下記がその例文です。これも疑問文の形で使われることが多いですね。
- Will you ever marry him?(彼とは結婚する気があるの?)
- Will you ever come to Tokyo?(東京に来るつもりはありますか?)
- Are you ever going to help me?(手伝う気はあるの?) ※このパターンは、少し怒った口調で表現できますね。
など。
比較級と最上級での「ever」の意味と例文
「今までで一番」を表現する時に比較級と最上級を使うことも多いです。会話でもよく使われます。
下記がその例文です。
- 比較級・・・I’m studying English harder than ever.(今までで一番勉強をしています) ※「比較級+than ever」の形です。「better than ever」、「faster than ever」など。
- 最上級・・・This is the best dish I have ever had.(私が食べた中で、一番おいしい料理です) ※この場合は経験の現在完了形と一緒に使うことが多いですね。「I have ever seen」、「I have ever done」などを後ろに付けます。
など。
また、「He is the best singer ever.(彼は最高の歌手です)」と「ever」を名詞の後ろに直接付けてもOKです。この場合は個人的な経験や意見というより、一般的な評価という意味合いが強いです。
未来形の場合は、「This could be the best idea I will ever come up with.(直訳:これはおそらく私がこれから将来も出せるアイデアの中で一番でしょう)」というのもできます。
つまり、「もうこれ以上優れたものは将来ない」というニュアンスになります。
疑問詞と一緒に使う「ever」の意味と例文
「一体(いったい)~」や「どうして」などと強調したい時に、様々な疑問詞と一緒に使うことが多いです。
例えば、「Who are you?」と言うよりも、「Who ever are you?」と表現すると、「一体おなたは何もですか?」という意味合いになります。
下記がその例文です。
- How could you ever do that to me?(よくもそんなことが私にできるね?)
- Where ever have you been?(一体どこに行っていたの?)
など。発音する場合の注意点としては、「ever」を少し強調して表現するするところですね。棒読みならないようにしましょう!
「never」との関係と違い
「ever」を否定形にすると、「not ever(いつも・相変わらず~しない)」=「never(決して~しない)」となります。
上述で、永遠を強調したい時は、「forever and ever」をいう言い方をする形を紹介しましたが、「never」でも同じで、「I never ever said that.(私は絶対にそんなことは言っていません)」と強調する時につなげることもあります。
『neverの意味と使い方|命令形やeverとの関係など32個の例文』の記事でも解説しているので、是非参考にしてみて下さい。
まとめ:「ever」のニュアンスを掴むには多少の時間はかかる
いかがでしたでしょうか?
特に英語初心者であれば、まだスッキリしないところが多いのではないでしょうか?
「ever」を使うだけでニュアンスが微妙に変わったりするのですが、使い方をマスターしていない場合はあえて使う必要はありません。
ここでご紹介した例文などを参考にして、少しずつでいいので慣れていきましょう!
多くの場面で基本は、「ever」は強調する時に使う!という認識でもOKです。