「地下室」、「地下鉄」、「地下通路」など日常生活でも使う「地下」に関する表現は、イギリス英語とアメリカ英語で違いが多いので注意が必要です。
また、地下だけではなく、地上1階から表現がそれぞれの英語で異なるので海外旅行時にも留意しましょう。エレベーターのボタンで日本人が間違えるあるあるでもあります。
地下の反対の「屋上」の英語も同時に押さえておくと一石二鳥です。
目次
「地下」の英語の読み方(発音)と意味
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「地下の」は英語で「underground」です。
「underground」の発音と発音記号は下記となります。
「underground」は「下の」という意味の「under」と「地面」という意味の「ground」を合わせた言葉で、「地面の下」つまり「地下」を表す表現です。
同じ「地下の」という意味で、「under」と「ground」を分解した「under the ground」という表現もあります。
「地下室」や「地下一階(B1)」などの英語
「地下室」は英語で「basement(ベェィスメント)」です。
日本でもエレベーターなどでよく見かける「B1(地下一階)」という表現の「B」はこの「basement」の略です。
「地下~階」でのアメリカ英語とイギリス英語の違い
地下一階しかない場合アメリカ英語では「basement floor(略語:BF)」、イギリス英語では「underground floor」といいます。
地下二階以上ある建物の「地下一階」は「first basement」もしくは、「first basement floor」です。
「地下二階」は「second basement」又は「second basement floor」、「地下三階」は「third basement」又は「third basement floor」となります。
地上での「~階」でのアメリカ英語とイギリス英語の違い
「地下」の階数の数え方は、アメリカ英語もイギリス英語も同じですが、地上フロアはアメリカ英語とイギリス英語で違いがあります。
アメリカ英語では一階から「first floor(一階)」、「second floor(二階)」、「third floor(三階)」と数えます。
一方、イギリス英語では一階は「ground floor」となり、「二階」から「first floor(二階)」、「second floor(三階)」と数えます。
イギリスでは日本と数え方が違い、間違いやすいので要注意です。
「~は地下一階」にありますなどの英語の言い方
海外旅行や出張の時、または外国人に場所を説明する時など、「それは地下~階にあります」という時は、「It is located on ~.」という基本例文があります。
例えば、「それは地下一階にあります」という時は、「It is located on the first basement floor.」などとなります。
地上2階にありますとアメリカが英語で言う時は、「It is located on the second floor.」です。
地下室と反対の「屋上」の英語は?
「地下室」の反対の「屋上」は「rooftop」です。
「rooftop」は「屋根」という意味ですが、「屋上」も同じ表現を使います。
あえて「屋上のフロア」と言いたい場合は「rooftop floor」でもOKです。
「地下鉄」の英語表現
「地下鉄」の英語表現は国や地域によって違うので要注意です。
日本、アメリカ英語、イギリス英語での違いをそれぞれ見てみましょう。
『英語で道案内|聞かれても困らない英単語やフレーズ39選』でもあるように道案内や乗り換えの時の説明などでも役立つので是非押さえて下さい。
アメリカ英語での「地下鉄」は?
アメリカ英語では「subway(サァブゥェイ)」が一般的です。
「subway」は「sub(地下)」と「way(道)」が合わさった表現で、イギリスではそのまま「地下道」という意味になります。
イギリス英語での「地下鉄」は?
イギリス英語で「地下鉄」は「地下」の英語の「underground」がそのまま使えます。
ただし、ロンドンの地下鉄は「tube(テュゥーブ)」と呼ばれています。どちらでも通じます。
「tube」は地下鉄のトンネルの形がチューブのようにみえることから、使われるようになった表現だといわれています。
日本やその他でも通じる「地下鉄」の英語は?
「地下鉄」の表現でもうひとつ知っておきたいのが「metro(メェトロ)」です。
「metro」はイギリスのメトロポリタン鉄道からきた表現で、パリの地下鉄の愛称として使われたのをきっかけに世界に広がりました。
東京メトロのように、世界中でこの「metro」が地下鉄の愛称として使われています。
アメリカでもワシントンDCの地下鉄が「metro」です。
「地下」の関連英語
日本の表現の「デパ地下」、「地下通路」などその他の「地下」の関連表現を確認しましょう。
- 「半地下」:semi-basement
- 「地下に潜る」:go underground
- 「地下深くに」:deep under the ground
- 「地下通路(地下道)」:underground passage ※イギリス英語では「subway」です。
- 「地下水」:ground water
- 「地下倉庫」:basement storage
- 「地下資源」:underground resources
- 「地下政府」:underground government
- 「地下作業」:underground work
- 「地下ケーブル」:underground cable
- 「地下タンク」:underground tank
- 「地下トンネル」:underground tunnel
- 「地下駐車場」:underground parking
- 「デパ地下」:food section on the department basement floor ※日本独特の表現になるので、「food」というワードは入れておいた方が相手に分かりやすいです。
まとめ:「地下」のアメリカ英語とイギリス英語の違いを押さえる!
建物の階数に関する表現や地下鉄についての表現は、日常生活でとても良く使う表現ですが、イギリス英語とアメリカ英語の違いなど間違いやすいポイントが多いので要注意です。
「地下ケーブル」や「地下タンク」など「地下にある~」は「underground」を単語の前に置くだけなので覚えやすいと思います。
全て覚えるのが難しい場合は、「地下水」の「ground water」など、「underground」を使わないイレギュラーのものだけ押さえればOKです。
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