「羊」や「羊の肉」、「子羊」など日本語でも色々ありますが、英語ではどう表現するのか知っていますか?
料理のメニューでもある「羊」の料理。英語で書かれていると何の料理なのか分からない時がありますし、「迷える子羊」など羊を使った表現や「メリーさんの羊」という歌もあります。
他にも、羊肉を使った北海道で有名な「ジンギスカン」を英語ではどう説明するのでしょうか?
日本語でもヤギ(山羊)と羊は常に間違われる動物ですし、羊とヤギ(山羊)の鳴き方も英語では違ってきます。
目次
「羊」は英語でなんて言うの?
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「羊」や「羊の肉」、「子羊」など日本語でも色々ありますが、英語ではどう表現するのか知っていますか?
次の単語が羊の表現として使われる主な英語となります。
- sheep(シープ):羊の総称 ※複数形もそのまま「sheep」です。
- ram(ラム):雄の羊
- ewe(ユー):雌の羊
- mutton(マトン):成長した羊の肉(成羊肉)
- lamb(ラム):子羊(仔羊)、子羊の肉(生後12ヶ月未満が基準)
「羊」の種類とその英語の違い、読み方
羊を英語では「sheep」が一般的ですが、子、雄、雌とそれぞれ言い方が違います。
それぞれの英語表現を見てみましょう!
sheep(シープ)|英語の鳴き声・発音・スラング
英会話でも一番多く使う「羊」の英語は、「sheep」で、羊の総称です。
先ずはこの単語と関連する表現も押さえておきましょう!基本中の基本です。
「sheep」の発音と発音記号は下記となります。
「ʃ」の発音記号は日本人が不得意な発音記号の1つです。『英単語・英語発音記号|日本人が不得意な記号の読み方25選』にて正しい発音を動画付きで解説していますので是非参考にしてみて下さい。
羊|sheep(シープ)の複数形は?
また、「sheep」を数える時ですが、不可算名詞(数えられない名詞)に属しており、単数でも複数でも「sheep」となり、複数形で良く目にする「s」は使えません。
よって「羊の群れ」などは「a flock of sheep」や「a group of sheep」と表現します。
可算名詞と不可算名詞の違いについては、『英語の名詞|可算名詞と不可算名詞の2つを押さえるだけ!』の記事を参考にしてみて下さい。
「sheep」のスラングでの使われ方
それと、「sheep」は次のようなスラングで使われることがあります。この場合は可算名詞になります。
- 臆病者:He is such a sheep.(彼もとても臆病です)
- 厄介者:John is a black sheep.(ジョンは厄介者です) ※この場合は「black sheep(黒い羊)」とします。
羊の毛は「wool(ウール)」と言ってセーターなどに使われていますね。
また、その前の一匹まるまるの羊の毛や毛皮は、「fleece(フリース)」と言います。知識として覚えておきましょう。「wool」はその一部、または加工品だと思って下さい。
「羊」の英語での鳴き声
さて、羊の鳴き声を日本語では「メ~」ですよね。しかし、英語では「baa」が羊の鳴き声です。
「baa」の発音と発音記号は下記となります。
二つ繋げて「baa baa(メ~、メ~)」と表現してもOKです。
因みに、「maa」という鳴き声もありますが、これは後ほど紹介する、「子羊の鳴き声」として認識されています。
「羊がメ~と鳴いている」と表現したい場合は「bleat(ブリート)」を使って、「The sheep is bleating.」と言うフレーズを使います。
ram(ラム)|読み方・発音
「sheep」は羊の総称でしたが、厳密に性別を言う時の「雄の羊」の英語は、「ram」となります。
「ram」の発音と発音記号は下記となります。
発音のポイントは、「r」の発音です。
後述する「子羊(lamb)」と区別するにも大変重要な発音となります。『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』にて正しい発音を身に付けましょう!
また、「ram」は、コンピューターの専門用語の「RAM(メモリー)」でもあり、theを先に付けると(the RAM)で、「牡羊座」と星座にもなります。
ewe(ユー)|英語の読み方と発音
「雌の羊」の英語は、「ewe」となります。
「ewe」の発音と発音記号は下記となります。
仮に「sheep」を食べたいといったら(I want to eat sheep.)、生きている羊一頭(または複数)を食べるイメージになるので注意しましょう。
しかし、「sheep meat(羊の肉)」と言えばOKです。
lamb(ラム)|英語の読み方・発音
「lamb」は「仔羊(子羊)の肉」となり、「mutton(成羊肉)」と区別する時に使われます。
また、子羊自体を指す時もこの「lamb」を使います。永久歯がない、生後12ヶ月未満の羊が目安となっています。
「lamb」の発音と発音記号は下記となります。
「b」の発音はしないのがポイントです。
また、カタカナの読み方は「ram(雄の羊)」と同じですが、ちゃんと「lamb」は「l」の発音をします。しっかりと発音の違いを押さえましょう!
海外でのメニューにもある、あばら骨が付いたラム、つまり「lamb chop」は人気メニューの1つです。
「ジンギスカン」を英語で説明する!
北海道で有名な「ジンギスカン」ですが、外国人にはどう説明するといいのでしょうか?
下記のようなシンプルな表現でOKです。
- 英語:Genghis Khan is a barbecue of mutton, lamb and vegetables.
- 日本語:ジンギスカンは、マトンやラム、野菜を使った焼肉です。
など。参考にしてみて下さい。
羊とヤギ(山羊)の違いとその英語
多くのケースで「羊」と「ヤギ(山羊)」は間違えられます。
それもそうです、由来は同じ「ウシ科ヤギ亜科」だからです。
- 羊・・・ウシ科ヤギ亜科のヒツジ属
- ヤギ(山羊)・・・ウシ科ヤギ亜科ヤギ属
ヤギ(山羊)の英語は「goat(ゴート)」
ヤギ(山羊)の英語は、「goat(ゴート)」で、複数形は可算名詞で「goats」と「s」が必要になります。
ヤギ(山羊)と違って、羊は草のみしか食べませんし、ウールやフリースなどが有名で数が、ヤギ(山羊)は、ミルクやチーズなど乳製品で重宝されています。
しかし、基本的に鳴き声は羊と同じ「baa」を使いますね。
英語の「羊」のことわざやその他の関連表現
「羊」に関連する英語や慣用句なども同時に覚えましょう。
- 羊の毛刈り:sheep shearing ※羊の毛を刈る時の動詞は、「shear(シアー)」または「fleece(フリース)」を使います。
- 男性の羊飼い:shepherd ※米国で飼われている犬のシェパードは、「German shepherd」が主です。羊飼いの犬(sheep dog)として活躍したのがシェパードです。
- 女性の羊飼い:shepherdess
- 迷える子羊:stray sheep
- 羊を数える:count sheep ※寝る前に羊を数える習慣も英語圏の人々にもあります。one sheep, two sheep, 「sleep」(寝る)から来ている寝るための方法だとも言われています。眠れない!という相手に「Count sheep!(羊を数えて)」と言ってみましょう。
- 善と悪を区別する:tell the sheep from the goats ※「tell」が「seperate」でも同様です。善が羊、悪がヤギという表現で、代表的なことわざです。
- 羊年:Year of the Sheep※干支の1つです。
- とてもおとなしい:as quiet as a lamb ※「as gentle as a lamb」も同様です。「He is as quiet as a lamb.」となります。
- 偽善者:wolf in sheep’s clothing ※いいふりをしているという慣用句です。直訳は「羊の皮を来たオオカミ」となります。
- (私の)親愛なる子供:my lamb ※坊や・お嬢ちゃんというニュアンスです。
- 羊の牧場:sheep farm ※「sheep ranch」も同様です。
など。
まとめと歌(メリーさんの羊):英語の「羊」でもう迷わない!
日本語にしたら「羊」が付いている表現でも、羊の肉のように「sheep」を使わずに、単語自体が変わってしまうものがあるので注意が必要ですね。
最後になりますが、日本語でもおなじみの「メリーさんの羊(Marry had a little lamb)」の英語の歌を覚えるのもいいですね。
「lamb」や「fleece」が歌の冒頭でも出てきますよ。
下記の動画が有名ですので、是非参考にしてみて下さい。
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