
「羊」や「羊の肉」、「子羊」など日本語でも色々ありますが、英語ではどう表現するのか知っていますか?
料理のメニューでもある「羊」の料理。英語で書かれていると何の料理なのか分からない時があります。
また、「迷える子羊」など羊を使った表現もありますね。
そして、日本語でもヤギと羊は常に間違われる動物です。羊とヤギの鳴き方も英語では違ってきます。
目次:
1.「羊」の種類とその英語|基礎知識
1-1.英語の「sheep」で羊を表現
1-2.英語の「ram」で羊を表現
1-3.英語の「ewe」で羊を表現
1-4.英語の「mutton」で羊を表現
1-5.英語の「lamb」で羊を表現
1-6.羊とヤギの違いとその英語
1.「羊」の種類とその英語|基礎知識
羊を英語では「sheep」が一般的ですが、子、雄、雌とそれぞれ言い方が違います。
また「ヤギ(山羊)」との区別も重要ですね。
それぞれの英語表現を見てみましょう!
1-1.英語の「sheep」で羊を表現
英会話でも一番多く使う「羊」の英語は、「sheep」で、羊の総称です。
先ずはこの単語を覚えましょう。
「sheep」の発音と発音記号は下記となります。
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「ʃ」の発音記号は日本人が不得意な発音記号の1つです。『英単語・英語発音記号|日本人が不得意な記号の読み方25選』にて正しい発音を動画付きで解説していますので是非参考にしてみて下さい。
また、「sheep」を数える時ですが、不可算名詞に属しており、単数でも複数でも「sheep」となり、複数形で良く目にする「s」は使えません。
可算名詞と不可算名詞の違いについては、『英語の名詞|可算名詞と不可算名詞の2つを押さえるだけ!』の記事を参考にしてみて下さい。
1-2.英語の「ram」で羊を表現
「sheep」は羊の総称でしたが、厳密に性別を言う時の「雄の羊」の英語は、「ram」となります。
「ram」の発音と発音記号は下記となります。
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発音のポイントは、「r」の発音です。
後述する「子羊(lamb)」と区別するにも大変重要な発音となります。『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』にて正しい発音を身に付けましょう!
また、「ram」は、コンピューターの専門用語の「RAM(メモリー)」でもあり、theを先に付けると(the RAM)で、「牡羊座」と星座にもなります。
1-3.英語の「ewe」で羊を表現
「雌の羊」の英語は、「ewe」となります。
「ewe」の発音と発音記号は下記となります。
発音は「you(ユー)」と同じだと考えて下さい。あまり使う単語ではありませんが、知っておくだけでもOKです。
1-4.英語の「mutton」で羊を表現
「mutton」は「羊の肉」の総称で、レストランのメニューでもみる表現です。
「mutton」の発音と発音記号は下記となります。
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仮に「sheep」を食べたいといったら、生きている羊一頭を食べるイメージになるので注意しましょう。
これは、「牛」と「牛肉」で違う単語になるのと同様です。『「牛」の英語|6つの英単語の使い分けや部位と鳴き声など』もお時間がある時にでも目を通してみましょう。
1-5.英語の「lamb」で羊を表現
「lamb」は「仔羊(子羊)の肉」となり、「mutton」と区別する時に使われます。
「mutton」の発音と発音記号は下記となります。
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「b」の発音はしないのがポイントです。
また、カタカナの読み方は「ram(雄の羊)」と同じですが、ちゃんと「lamb」は「l」の発音をします。しっかりと発音の違いを押さえましょう!
1-6.羊とヤギの違いとその英語
多くのケースで「羊」と「ヤギ(山羊)」は間違えられます。
英語でヤギは、「goat(ゴート)」で、複数形は、可算名詞で「goats」と「s」が必要になります。
羊は草のみしか食べません。ヤギとは違い、羊は大人しく、臆病な性格とも言われています。羊の毛は「wool(ウール)」と言ってセーターなどに使われていますね。
また、その前の一匹まるまるの羊の毛や毛皮は、「fleece(フリース)」と言います。知識として覚えておきましょう。「wool」はその一部、または加工品だと思って下さい。
その反対にヤギの乳は、ミルクやチーズなどの乳製品で重宝されています。
2.英語の「羊」のことわざや鳴き声・その他の関連表現
「羊」に関連する英語や慣用句なども同時に覚えましょう。
- shepherd:男性の羊飼い ※米国で飼われている犬のシェパードは、「German shepherd」が主です。羊飼いの犬(sheep dog)として活躍したのがシェパードです。
- shepherdess:女性の羊飼い
- stray sheep:迷える子羊
- count sheep:羊を数える ※寝る前に羊を数える習慣も英語圏の人々にもあります。one sheep, two sheep, 「sleep」(寝る)から来ている寝るための方法だとも言われています。眠れない!という相手に「Count sheep!(羊を数えて)」と言ってみましょう。
- maa:マー ※羊の鳴ぎ声です。日本語では、「メー」ですね。ちなみにヤギは「baa(バー)」と表現します。
- tell the sheep from the goats:善と悪を区別する ※「tell」が「seperate」でも同様です。善が羊、悪がヤギという表現で、代表的なことわざです。
- year of the sheep:羊年 ※干支の1つです。
- black sheep:厄介者 ※スラングの1つです。
- as quiet as a lamb:とてもおとなしい ※「as gentle as a lamb」も同様です。
- wolf in sheep’s clothing:偽善者(いいふりをしている)という慣用句です ※直訳は「羊の皮を来たオオカミ」となります。
- my lamb:(私の)親愛なる子供 ※坊や・お嬢ちゃんというニュアンスです。
- sheep farm:羊の牧場 ※「sheep ranch」も同様です。
- sheep shearing:羊の毛刈り ※羊の毛を刈る時の動詞は、「shear(シアー)」または「fleece(フリース)」を使います。
まとめと歌:英語の「羊」でもう迷わない!
日本語にしたら「羊」が付いている表現でも、英語ではそのまま「sheep」を使わずに、単語自体が変わってしまうものがあります。
それらの表現に気を付ければ全然大丈夫!
また、ヤギとの違いも面白いですね。
また、気の弱い「臆病者」を「sheep」という単語のみで表現する時があります。
このような英語独特の表現に触れることで、英語の楽しみも増えていきます。
また、日本語でもおなじみの「メリーさんの羊(Marry had a little lamb)」の英語の歌を覚えるのもいいですね。「lamb」や「fleece」が歌の冒頭でも出てきますよ。