あなたの「職業」を英語で言えますか?
自己紹介など英語で会話をする時に、聞かれることが多いのが「職業」です。
「職業」を英語に直訳すると「occupation」という単語になりますが、それだけではなく「work」や「job」なども使います。
しかし、それぞれ細かくみると意味に違いがあります。
また、「あなたの職業(お仕事)は何ですか?」という英語フレーズを正しく使えていない方も多いようです。
目次
「職業」の英語と違い
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「職業」は英語で「occupation」です。
しかし、「職業」という英語に近い「仕事」という意味の単語もありますので、併せてマスターしましょう!
英語の「occupation」で「職業」を表現
「occupation」の発音は下記となります。
「occupation」は、「occupy(占有する)」という単語が元になっていて、「時間や場所を占有されている状態」、つまり本業としての「職業」をさす表現です。
かしこまった(フォーマル)表現で、正式な場や書類などで使います。
しかし、同じ「職業」や「仕事」という意味で、「work」や「job」という単語も使います。よりカジュアルな表現です。
英語の「work」で「職業」を表現
「work(ワーク)」は、一般的な「仕事」や「やること」という意味で、とても幅広く使える表現です。
職業としてやること以外にも「宿題」や「家事」など日常的な様々なものを含みます。また、「やることがたくさんある」など、特定されていない抽象的な「やること」にも使う表現です。
「work」は動詞と名詞の両方で使うことができます。
注意したい点は、「work」は数えられない名詞(不可算名詞)だという点です。複数形で「works」にはできません。
英語の「job」で「職業」を表現
「job(ジョブ)」は、「full-time job(常勤の仕事)」や「job interview(就職面接)」などで使われるように、お金をもらって働いている「仕事」や「職」、「勤務先」というニュアンスが強い表現です。
「job」も名詞だけでなく動詞としても使える表現ですが、一般的には名詞として使われることが多い表現です。
「work」と違って、「job」は数えられる名詞(加算名詞)なので、複数形の「jobs」は使えます。
「仕事」に関する英語は、【「仕事」の英語|workとjobや他の3つの英単語の違い】でもご紹介しています。こちらも確認してみてください。
会話で役立つ!「あなたの職業(お仕事)は何ですか?」の英語フレーズ
自分の自己紹介の後など、相手に聞く時などに役立つフレーズがこの「あなたの職業は何ですか?」です。
日本では「会社名」を言うことが多いのですが、海外では「職種」を答えることが多いので、必然的に下記のような質問になります。
- 英語:「Whad do you do for living?」 ※「for living」を省く場合も多いです。
- 日本語(直訳):お仕事は何ですか?(生活のために何をしていますか?)
- 音声:
聞かれた場合の答え方としては、下記が例となります。
- 「I work as a technician.(私は技術者として働いています。)」
- 「I am a teacher.(私は教師です)」
- 「I work for a real estate company.(私は不動産会社で働いています。)」 ※「会社名」より「どのような会社」という感じで答えることもあります。
どちらの答え方でも同様です。
勿論、「正社員」や「派遣社員」などの答え方は基本しません。
職業に関連する「働き方」の英語
経営者や、パートなど一般的な雇用形態や働き方に関する表現を確認しましょう。
- 「従業員」:employee(エンプロイー) ※アクセントは「ee(イー)」の部分です。
- 「経営者」:manager(マネージャー) ※「雇い主」という表現であれば「employer(エンプロイヤー)」となります。
- 「派遣社員」:temporary worker ※「temporary(テンポラリー)」は「一時的な」という意味です。
- 「パート」:part-time worker
- 「自営業」:self-employed ※「employ(エンプロイ)」は「雇う」という英語です。
- 「フリーランス」:freelance ※フリーランスのウェブデザイナーであれば、「a freelance web designer」です。「a freelance」だけでも使えます。
「アルバイト」の英語は?
日本語の「アルバイト」は、ドイツ語の「働く」という意味の単語がからきている表現で、英語では使いません。
また、日本語では「アルバイト」と「パート」のニュアンスの違いがありますが、英語ではどちらも「part-time job」となります。
ただし、英語の「part-time job」は、「フルタイムより少ない時間で働いている人」のことです。
そのため、時給制のパートでもフルタイムの時間で働いている場合は「full-time job」です。
様々な「職業」の英語
部署名等も含めて様々な「職業」の英単語を見てみましょう。
- 「総務」:general affairs(ジェネラル・アフェアーズ)
- 「経理」:accounting(アカウンティング)
- 「人事」:personnel(パーソネル)
- 「財務」:finance(ファイナンス)
- 「営業」:sales(セールス)
- 「広報」:public relations(パブリック・リレイションズ) ※訳して「PR」と表現することも多いです。
- 「事務員」:clerk(クラーク)
- 「受付係」:receptionist(リセプショニスト)
- 「秘書」:secretary(セクレタリー)
- 「営業マン」:sales person(セールス・パーソン)※「salesman」や「saleswoman」も意味は通じますが、現在では性別を特定しない「sales person」を多く使います。
- 「店員」:clerk(クラーク) ※「事務員」と同じ単語を使います。区別するために「shop clerk(ショップ・クラーク)という事も多々あります。
- 「レジ係」:cashier(キャッシアー) ※「レジ」自体を指す時も使います。
- 「エンジニア」:engineer
- 「職人」:craftsman(クラフツマン)
- 「医師」:doctor(ドクター)
- 「獣医師」:veterinarian(ヴェテリナリアン)
- 「歯科医」:dentist(デンティスト)
- 「薬剤師」:pharmacist(ファーマシスト) ※「pharmacy(ファーマシー)」は「薬局」という英語です。
- 「看護師」:nurse(ナース)
- 「介護士」:care worker(ケア・ワーカー)
- 「官僚」:bureaucrat(ビューロクラット)
- 「政治家」:politician(ポリティシャン)
- 「警察官」:police officer(ポリス・オフィサー) ※男女の区別がないようにこのような言い方になります。
- 「消防士」:fire fighter(ファイヤー・ファイター) ※以前は「fireman」が使われていましたが、女性にも使えるようにこの表現が一般的です。
- 「公務員」:civil servant(シヴィル・サーヴァント) ※「public employee(パブリック・エンプロイー)」でも同様です。
- 「社会福祉士」:caseworker(ケースワーカー), social worker(ソーシャル・ワーカー)
- 「弁護士」:lawyer(ロイヤー) ※「顧問弁護士は」「corperation lawyer(コーポレーション・ロイヤー)と言います。
- 「税理士」:tax accountant(タックス・アカウンタント) ※「tax」は「税金」という単語です。
- 「会計士」:accountant(アカウンタント) ※「経理」という部署でも使う単語ですが、ここでは職業としての表現になります。
- 「銀行員」:banker(バンカー) ※「bank clerk(バンク・クラーク)」という表現もありますが、内勤のイメージになります。
- 「投資家」:investor(インヴェスター) ※「invest(インヴェスト)」は「投資する」という英語です。
- 「司法書士」:judicial scrivener(ジューディシャル・スクリヴァナー)
- 「行政書士」:administrative scrivener(アドミニストラティヴ・スクリヴァナー)
- 「教師(先生)」:teacher(ティーチャー) ※「英語の教師」は「English teacher」、「数学の教師」は「math teacher(マス・ティーチャー)」と表現します。
- 「教授」:professor(プロフェッサー)
- 「建築家」:architect(アーキテクト) ※「architecture(アーキテクチャー)」は「建築・建築学」などの意味があります。
- 「大工」:carpenter(カーペンター)
- 「料理人」:cook(クック) ※日本語では「コック」と言うので、発音に注意しましょう。「chef(シェフ)」も同じ「料理人」ですが、レエストランやホテルの料理長というのでよく使われます。
- 「栄養士」:dietician(ダイエティシャン)
- 「農家」:farmer(ファーマー) ※「farm(ファーム)」は「農場・畑」という意味です。
- 「漁師」:fisherman(フィッシャーマン)
- 「不動産屋」:real estate agent(リアル・エステート・エージェント)※「agent」を「company(カンパニー)/会社)」としても同様になります。
- 「保育士」:childcare worker(チャイルドケア・ワーカー)
- 「美容師」:hairdresser(ヘア・ドレッサー)
- 「理容師」:barber(バーバー)
- 「新聞記者」:journalist(ジャーナリスト)
- 「翻訳家」:translator(トランスレーター)
- 「通訳者」:interpreter(インタープリター)
- 「研究員」:researcher(リサーチャー)
- 「科学者」:scientist(サイエンティスト)
- 「パイロット」:pilot
- 「客室乗務員」:flight attendant(フライト・アテンダント) ※昔は「スチュワーデス」という言い方をしていましたが、今はこの言い方が一般的です。
- 「企業家」:entrepreneur(エンタープレナー)
- 「カウンセラー」:counselor ※「心理カウンセラー」は「psychological counselor(サイコロジカル・カウンセラー)となります。
ここでは、一般的なもので、英語で長文を読む時にも多く出てくる表現を集めました。
「man(マン)」という英語は差別?
以前は、男性が多い職業には「man」という表現が使われていました。
しかし、現在では男女平等の観点から、「男性」に限定される「man」という表現はあまり使わなくなりました。
例えば、「salesman(営業マン)→ sales person」、「fireman (消防士)→ fire fighter」、「police man(警察官)→ police officer」という感じです。
日本でも、仕事上の男女差別については気をつけるようになってきていますが、アメリカなど欧米では日本の感覚以上に、男女差別について敏感なので注意が必要な表現です。
まとめ:「職業」の英語は使い分けと自分に関係のあえものからマスターしよう!
「職業」はまず「occupation」、「work」、「job」の3つの表現を使い分けられるようにしましょう。
様々な「職業」の英単語は、ここでご紹介した以上に数があります。そこで、まず自分の職業や、関連する職業について覚えましょう。
そこから、少しずつ幅を広げていろんな職業を覚えていくのがベストですね。
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