
「いいなあ、羨ましい!」などの表現は日本語でも聞いたり、使ったりしますよね?
辞書で引くと「jealous」や「envy」がすぐに出てくるのですが、ネイティブが使うのはそれだけではありません。
後ほど詳しく説明しますが、スラングも含めてニュアンスが違う色々な「羨ましい!」があり、それらを使い分ける必要があります。
下記が主な表現の一覧です。
- I’m jealous (of you). ※一般的な「いいなあ、羨ましい」というポジティブな表現です。
- I envy you./I’m envious of you. ※妬み、嫉妬、そねみが入っていて、ネガティブな表現になります。
- You are so lucky!/Lucky you! ※とても幸運ですね!いいなあ、という相手の立場を羨むイメージです。
- I wish I could. ※「私もそうできればいいのに」と現実的ではない、少しがっかりした表現です。
- I’m happy for you./I’m proud of you. ※相手を褒めて、羨む感じになります。
- I hate you! ※「あなを嫌いになるくらい羨ましい!」というスラングです。仲間内だけにしましょう!
など、各場面で適切な「羨ましい」の英語表現があります。
それと「羨ましい」の前に、「Awesome」や「Great」など、「いいね!最高!」などの言葉を言うパターンが多いので、その使い方も押さえるといいですね。
【目次】
1.「jealous」を使って「羨ましい」を表現
・「jealous」の発音
・「jealous」を使った例文
・「jealous」のスラング
・「make」を使った「羨ましい」の英語
2.「envy」や「envious」を使って「羨ましい」を表現
・「envy」を使ったスラング
・「envious」を使った「羨ましい」の表現
3.他にもある!様々な「羨ましい」の英語一覧
・「You are so lucky!」
・「I wish I could.」
・「I’m happy for you.」
・「I hate you!」
1.「jealous」を使って「羨ましい」を表現

先ず最初に、ネイティブが最も使う「羨ましい」の表現ですが、形容詞の「jealous」(嫉妬する)を使います。
これはイギリス英語、アメリカ英語でも同様です。
また、主に口語的表現となり、基本的に嫌味がなく普通に「いいなあ、羨ましい」という表現に一番ぴったりの表現です。
「jealous」の発音
「Jealous」の発音と発音記号は下記となります。
「jealous」を使った例文
単純に「I’m(I am)」を付けて、「I’m jealous」として「いいなあ、羨ましい!」と表現するのが一般的です。
「I’m so jealous」と「so(とても)」を入れて表現してもOKで、「羨ましい限りです」と訳すこともできます。
また、「I’m jealous」の前に、下記の表現などを付け加えることもあります。
- You are so lucky!(Lucky you!) I’m jealous. ※本件は後ほど詳しく解説します。
- That’s great.(That’s nice.) I’m so jealous. ※他にも「awesome」や「wonderful」など様々な表現を足すことができます。『「いいね」の英語|1つだけじゃない!様々な表現一覧』の記事で他の表現も確認してみて下さい。
など。
表現に慣れてきたら、是非このような文を頭に足してみましょう。これも、「いいなあ、羨ましい!」と訳せます。
また、「jealous of~」で「~が羨ましい」という表現になります。
よって、話している相手が羨ましければ「I’m jealous of you」(あなたが羨ましい!)となり、誰か第三者について、羨ましい場合は、「I’m jealous of him(her)」(彼、または彼女のことが羨ましい!)となります。
もちろん、「彼はお金持ち羨ましい」など理由を付けて言う時がありますね。その場合は、先頭にその事実(He is rich.)の後に、「I’m jealous.」と付け加えます。
または、「I’m jealous because he is rich.」として「because」を付けても同様です。
下記がいくつかの例文です。
- I’m jealous because everybody likes him.(彼はモテて羨ましい)
- I’m jealous because she has a good figure.(彼女はスタイルがよくて羨ましい)
- He is smart. I’m so jealous.(彼は頭がよくてめちゃくちゃ羨ましい)
など。
また、友達同士などでカジュアルに「どう?羨ましいでしょ?」などいう場面もありますね。
その場合は下記の二つのように単純に疑問文にすればOKです。
- Are you jealous?
- Jealous?
「jealous」のスラング
ネイティブ間のメールやSNSでのやり取りでは、「I’m jelly」(ジェリー)として「羨ましい」を表現するケースもあります。
英語のスラングの1つですので、使わなくても覚えているだけでも役立ちます。
「make」を使った「羨ましい」の英語
実はこの「make」の英語は「作る」という意味以外に、『英語の「make」の使い方・意味|18の必要熟語や例文集』でも解説しているように、「~を~させる」という使役動詞で英会話でもよく使います。
例えば、「AをBにさせる」という場合は、「make+A+B」という構文になり、「A」は「me」や「him」などの人称代名詞(目的語)、「B」は「形容詞(過去分詞)」や「動詞」がきます。
よって、この構文を使って、「羨ましい」を表現すると下記のようになります。
- 日本語:あなたが羨ましい
- 英語:You make me jealous.
※ 「彼が羨ましい」という場合は、「He makes me jealous.」となり、主語を代えるだけです。
普通に「I’m jealous of you/him.」というより、少し英語が出来る感じがでて、中・上級者向けでかっこいいです。
2.「envy」や「envious」を使って「羨ましい」を表現
日本人が学校で教わる「羨ましい」は動詞の「Envy」(~を妬む)を使うものですが、実際にネイティブはさほど使いません。
感情的に「羨ましい!(I envy you)」という場合は「jealous」、「envy」は、相手が持っているものを「妬む」というニュアンスが含まれ表現的には少し重い感じです。
また文語的でもあります。
「jealous」と「envy」の違いのまとめ
簡単に言うと次の違いがあります。
- jealous・・・嫌味がないポジティブな「いいなあ、羨ましい」で、口語でよく使われる
- envy・・・妬みや強い嫉妬があるネガティブな「羨ましい」で、文語でよく使われる
よって、英語初心者は基本的には「jealous」を使った方が誤解を生まずに済みます。
因みに「envy」の発音は下記となります。
下記が例文で、どれも妬みでネガティブがニュアンスがあります。「envy」を「jealous」に代えることで、少し柔らかい表現になります。
- I envy you because you are so young.(あなたが若くて羨ましい!)
- They are getting along well. I envy them so much.(彼らはラブラブでめちゃくちゃ羨ましい)
- I envy him for his wealth.(彼の富が羨ましい)
など。
「envy」を使ったスラング
「envy」は上記のように動詞だけではなく、「妬み」という名詞で使わえることもあります。
その代表がスラングの次のような表現です。
「I’m green with envy.(とても羨ましい!/ものすごく嫉妬している)」です。
緑である「green」を使うんですね。
「green」には「嫉妬する」というニュアンスも含まれることがあり、他にも「green-eyed monster(妬みや嫉妬深い人)」という単語もあります。
「green」だけではなく、このように色には様々な表現をするパターンがあります。『「色」の英語一覧|よく使う!13の基本色と慣用句29選』の記事も参考にしてみて下さい。
「envious」を使った「羨ましい」の表現
「envious(エンビアス)」は、「jealous」と同じように形容詞ですが、「envy」と同じネガティブな意味合いになります。
「嫉妬深い」という感じですね。
下記の2つは同じ意味です。
- I’m envious of you.
- I envy you.
この基本は押さえておきましょう!
3.他にもある!様々な「羨ましい」の英語一覧
冒頭でもお伝えしていますが、「jealous」、「envy(envious)」以外にもネイティブが使う「いいなあ、羨ましい!」の表現があるので、それぞれを使えるようにしましょう!
英会話の幅が広がりますね。
「You are so lucky!」
「Lucky you!」という表現も同じですが、「幸運ですね!いいなあ」という相手の立場を羨む時に使います。
日本語でも「ラッキーだね!」と使いますが、皮肉な言い方になる場合もあるので注意が必要な表現でもあります。
また、「jealous」の表現に付け足すこともできます。
- You are so lucky! You are from a rich family.(生まれが裕福で羨ましい)
- You got a vacation next week? Lucky you!(来週休みなの?いいなあ、羨ましい!)
- Lucky you! I’m so jealous.(幸せね!めちゃくちゃ羨ましい!)
など。
「I wish I could.」
現実的に出来ない場合に使う「羨ましい」の仮定法の表現です。
直訳すると、「できればそうしたい(でも無理です)」となりますね。
次のような場面で使えます。
- 相手:Everybody comes to the party tonight. How about you?(今夜みんなパーティにくるけど、どうする?)
- あなた:I wish I could. I have a lot to work to finish.(できれば行きたいけど、終わらせないといけない仕事が沢山あって。)
など。
丁寧な断り方としても使える表現なので覚えておきましょう!
「I’m happy for you.」
「I’m proud of you.(あなたを誇らしく思う)」という表現も同様に、相手を褒めて、羨む場合に使います。
次のような場面で使えます。
- 相手:I finally got a promotion!(やっと昇進できたよ!)
- あなた:Really? I’m so happy for you.(本当?よかったね!羨ましいよ)
など。
相手のことなどを、あなたが喜んでいるという羨ましさで、とてもポジティブな表現となります。
「I hate you!」
スラングの1つで、直訳は「あなたが大嫌い」となりますが、友達同士など仲のいい間柄で使える表現です。
あなたが大嫌いになるくらい羨ましいというニュアンスですが、嫌いになるというにはあくまで仲がいい間柄での言い方と捉えましょう!
次のような場面で使えます。
- 相手:I will go on a trip to New York next month.(来月、旅行でニューヨークに行ってくるね)
- あなた:I hate you!(いいなあ、本当に羨ましい!)
など。
まとめ:学校で教わる「羨ましい」の英語より実践的なものを!
実際に「いいなあ、羨ましい!」という感情的でポジティブな表現は、「jealous」を使います。
よって、特に初心者の方の日常会話では、「I envy you」より「I’m jealous(of you)」の方を使うと覚えておけばOKです。
また、他にもあった表現は少しづつでもいいので、実践で使ってみて、英会話の幅を広げていきましょう!
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