「注意しながら歩く」、「勉強しながらテレビを見る」、「移動しながら仕事をする」の「~しながら」。
日本語では、「同時に」という表現にも置き換えることができますし、英語でも同様です。
ちょっと堅苦しい文法用語ですが、実際は簡単な「分詞構文(ing)」、または「over」や「with」などの簡単な前置詞を使って表現することができます。
目次
分詞構文の「ing」を使った「~しながら」の英語
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分詞構文とは、簡単に言うと「接続詞」や「前置詞」を使わなくても文を作ることができるというとても便利な方法です。
よって、後ほどご紹介する「while」や「as」などを利用する必要がなく「~しながら」を表現できます。
作り方は簡単で、動詞の原形に「ing」を付けるので、動名詞のような形にするだけです。
- playing(遊びながら)
- watching(見ながら)
- lying(横になりながら)
などの形です。
因みに、「~しながら」という時間などを説明する時だけではなく、「理由(becuaseの代わり)」、「条件(ifの代わり)」などにも使われるのが分詞構文の特徴なので留意しておきましょう!
文頭に置くと少し文語的で丁寧な言い方になります。
下記がその例文です。
仮に文頭が「ing」であっても、後ろの英文が過去形の場合は、文頭も同じ過去形の意味となります。
- Studying math, I watched TV.(数学を勉強しながら、テレビを見ました)
- Having dinner, she chatted with me on the phone.(彼女は朝食を取りながら私と電話で話しました)
文の後ろに付けることでカジュアルな表現になります。付け足す感覚です。
- I felt sad seeing my friend off at the airport.(友達を空港で見送りながら悲しくなった)
- I talked to my client moving on the train.(電車で移動しながら顧客と話しました)
- I watched a movie lying on the couch.(ソファーで横になりながら映画を見ました)
前置詞を使った「~しながら」の英語
前置詞を使った表現も「~しながら」という意味でよく使われます。
「over」
「over」を使う時は、食べ物や飲み物の場合が主に使われます。
下記のような場合です。
- We discussed over lunch.(昼食を食べながら仕事の話をしました)
- Let’s talk about it over a cup of coffee.(コーヒを飲みながらそれについて話をしましょう!)
このほかに、「dinner」や「tea」なども使えます。
このような場合は逆に「eating」や「drinking」はあまり使わないので注意しましょう!
勿論、「She was upset over her work.(彼女は仕事をしながら慌てた)」という表現などもできます。
「with」
前置詞の「with(一緒に)」も「~しながら」というイメージがしやすいですね。
また何かを着用しながらという場合は「with ~ on」と「on」も同時に使う場合が多いです。
それと「動名詞(ing)」や「過去分詞(受け身)」の表現も付け加えるケースも多々あります。それぞれの例文を見てみましょう!
- You should not talk with your mouth full.(口いっぱいに方張りながら話さない方がいい)
- They are talking with doors closed.(彼らはドアを閉めながら話をしています)
- He greeted with his cap on.(彼は帽子をかぶったまま挨拶をしました)
- She resisted with her hands shaking.(彼女は手を震わせながら我慢した)
副詞や接続詞などを使った「~しながら」の英語
分詞構文や前置詞以外でも「~ながら」という表現はできます。
要するに『「同時に」の英語|ビジネスでも使える熟語・副詞や接続詞7選と例文』の記事でも詳しく解説していますが、「同時に」という英語を使えばOKです。
「at the same time」
一番カジュアルな言い方が「at the same time」です。
- She had dinner and enjoyed the football game at the same time.(彼女は夕食を食べながらサッカーゲームも同時に楽しみました)
- Go home safe. At the same time, you’ll be careful.(注意しながら安全に帰宅して下さいね)
「at the same time」のフォーマルな言い方は「simultaneously(サイモテーニアスリー)」という副詞を使います。知識として覚えておきましょう。
「while」
「while(ワイル)」は「~しながら・~している間」という接続詞です。
しかし、主語が同じ場合は「while ~ing」という形もできて口語的になります。ネイティブもよく使う表現です。
- She waved at me while waiting for a train.(彼女は電車を待ちながら私に手を振りました) ※「while she waited for a train」と同じ意味です。
- He looked sad while staring out the window.(彼は窓の外を眺めなら悲しい顔をしていました)※「while he stared out the window」と同様です。
「as」
ここでの「as」は「when」より同時性が強い「~の時」、つまり「~しながら」という接続詞として使われます。
下記がその例文です。
- He sighed as he considered.(彼は考慮しながら・考えながらため息をついた)
- I called him as I listend to music.(音楽を聴きながら彼に電話をしました)
まとめ:まずは一つの「~しながら」の英語から慣れよう!
今まで解説したように「~しながら」という表現は多くあります。
先ずは一つを使いこなして、しかしそれだけの表現にならずに他の英語も試してアウトプットしていきましょう!
英会話の幅が広がっていきます。是非、参考にしてください!
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