「自由」を英語で言えますか?
「自由自在」、「自由人」など、「自由」に関する表現は日常の様々な場面で使う表現ですが、英語で何と言うのか、ぱっと思いつきにきくい表現も多いです。
すぐに言えるようで言えない「自由」の英語。
目次
「自由」の基本英語
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「自由」という名詞の英語は基本的に2つあります。
それぞれの単語とその違いも確認してみましょう。
英語の「freedom」で「自由」を表現
「freedom」は、「自由」を表現する時によく使われる英単語です。
「freedom」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
※発音ポイント:「f」は上の前歯を下唇につけて発音します。「r」は舌を口のどこにもつけずに発音します。「r」の後には「ee」がふたつ続いているので、「リー」と少し音をのばします。
また、「freedom」の仲間(派生語)で、英会話では欠かせない表現の1つが「free」(フリー)です。
「自由な」という意味になりますが、「freedom」の名詞です。
その他に「無料」や「恋人がいない」などとして使われる英単語です。
英語の「liberty」で「自由」を表現
「liberty」も、「自由」を表現する英単語です。
「liberty」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
※発音ポイント:「li」は、舌の先を前歯の付け根につけて「リィ」の音で発音します。
「自由」を表す英語の「Freedom」と「Liberty」の違いは?
「freedom」と「liberty」はどちらも日本語にすると「自由」ですが、ニュアンスが違います。
「freedom」は当たり前に与えられている「自由」です。
例えば、「言論の自由」など憲法で保障されている「自由」は、だれもが与えられる自由なので「freedom」を使います。
一方、「liberty」は、元々「自由」ではなかった状態から勝ち得た「自由」に使う表現です。
例えば、政治的に弾圧されていた人々が、戦って勝ちとった「自由」は「liberty」を使います。
アメリカ独立の象徴である「自由の女神」は「The Statue of Liberty」で「liberty」を使っています。
「自由の女神」の英語表現は、【「自由の女神」の英語|正しい発音と楽しい基礎知識とは?】で詳しく解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。
英会話で役立つ!「自由」を使った色々な英語表現
ここでは、ネイティブもよく使う「自由」を使った表現をご紹介します。
「自由人」は英語で?
自由な性格をしている人を日本語で「自由人」と言いますが、「自由人」は英語で何というのでしょうか?
色々な言い方がありますが、近いのは「free-spirited」です。
【例文】
- 英語:Rachel is free spirited.
- 日本語:レイチェルは自由人です。
「free-spirited」は社会の常識にとらわれずに自由に行動できる人のことです。
その他にもいくつか「自由人」の意味がある表現をみてみましょう。
- free and easy:お気楽で自由な人
- spontaneous(スポンテイニアス):自由気ままな人、計画なしに行動する人、臨機応変に対応できる人
- one’s own man:独立している人、自由な人 ※「one’s」には「his」や「her」などの所有格が入ります。
「おかわり自由」は英語でなんて言う?
カフェやレストランなどでドリンクなどが無料でおかわりできる「おかわり自由」は英語で何というのでしょうか?
「おかわり」は英語で「refill(リフィル)」です。「fill(フィル)」が「満たす」「いっぱいにする」と言う意味で、「再び」という意味の「re」をつけると「再び満たす」つまり「おかわり」という意味で使えます。
「おかわり自由」はこの「refill」を使って「free refill」です。
「free refill」は、特にドリンクなどで多く使う表現です。
「食べ放題」「飲み放題」は英語でなんて言う?
また、関連した表現で、「食べ放題・飲み放題」の場合は「All you can eat and drink」と言う表現が使えます。
【例文】
- 英語:All you can eat for 10 dollars.
- 日本語:10ドルで食べ放題です。
「自由研究」は英語で?
小学生などが夏休みの宿題として出される「自由研究」は英語で何とうのでしょうか?
欧米の多くでは、夏休みを挟んで学年が変わってしまうため夏休みの宿題はありません。また、日本の「自由研究」にあたるような宿題のシステムがないため、英語にするのが難しい単語です。
「夏休みの自由研究」は「summer research assignment」と言えば、夏休みにリサーチをする宿題であることが伝わります。
「ご自由にお持ちください」は英語で?
チラシや飴、ティッシュなどが置かれている場所にかかれている「ご自由にお持ちください」のメッセージは英語で何というのでしょうか?
英語圏でも「ご自由にお持ちください」はよく書かれているフレーズです。
色々な表現があるのでいくつか紹介します。
- Take free.
- Help yourself.
- Please take one for yourself.
- Feel free to take one.
この「Feel free to ~.」の文は、「ご自由にお持ちください」以外でも様々な場面で使えるので覚えておくと便利です。
【例文】
- 英語1.Please feel free to ask. 日本語:気軽に聞いてください。
- 英語2.Feel free to use. 日本語:ご自由にお使いください。
「自由自在」は英語で?
「自由自在」は英語で何と言うのでしょうか?
「自由自在」は日本語ではとても幅広く意味があるため、英語でそのまま訳せる表現はありません。
「自由自在に使いこなせる」、「自由自在に操れる」、「自由自在に動く」など、伝えたい表現によって使い分ける必要があります。
例えば、「自由自在に英語が話せる」という場合は下記のフレーズが使えます。
【例文】
- 英語:He can speak English fluently. ※「fluently(フルーエントリー)」は「流暢に」です。
- 日本語:彼は英語を自由自在(流暢に)に話せます。
思い通りに動かせるという意味であれば、「思いのままに」、「意のままに」という意味の「at will」が使えます。ここでの「will(ウィル)」は「意思」として使います。
【例文】
- 英語:Birds can fly at will.
- 日本語:鳥は自由自在に飛べる。
「自由」の関連英語
日常会話やビジネスでも使える「自由」の関連表現を確認しましょう。
- 「自由意思」:free will
- 「自由主義」:liberalism(リベラリズム)
- 「自由貿易」:free trade ※「trade(トレード)」は「貿易」です。
- 「自由党」:the Liberal Party ※「~党」は「Party(パーティー)」を使います。
- 「自由競争」:free competition ※「competition(コンペティション)」は「競争」です。
- 「自由恋愛」:free love
- 「言論の自由」:freedom of speech
- 「意思の自由」:freedom of will
- 「信仰の自由」:freedom of worship ※「worship(ワーシップ)」は「崇拝(すうはい)」などの意味です。
- 「表現の自由」:freedom of expression ※「expression(イクスプレッション)」は「表現」です。動詞の「表現する」は「express」となります。
- 「自由席」: non-reserved seats, unreserved seats ※「reserve(リザーブ)」は「予約する」という英語で、その逆(予約されていない)を表現します。新幹線の自由席などに使える表現です。「予約不要(されていない)の席」という意味になります。「free seats」だと「無料の席」となってしまい間違いですので注意が必要です。
- 「自由行動」:free time ※旅行のスケジュールなどで「自由行動」できる時間です。
- 「(水泳の)自由形」:freestyle(フリースタイル)
まとめ:「自由」の英語は使いながら習得しよう!
「自由」に関する表現は、「free refill」や「Take free.」など日常でとてもよく使う表現が多いです。
日本語の「自由」は幅広い意味があるので、「自由自在」や「自由研究」などのように英語にするのが難しい表現もあります。
ただし、そのような表現は使う機会が少ない英語が多いので、必要な時に都度覚えていけば大丈夫です。
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