「許す」の英語は1つだけではありません。
後ほど、例文付きで詳しく紹介しますが、下記が「許す」の英語一覧となります。
- forgive:人の過ちや罪を許す場合
- excuse:大したことがない罪や行動を許す場合
- pardon:forgiveやexcuseのフォーマルな言い方
- overlook:大目に見て許す場合
- allow:人がする行為を許す(許可する)場合
- permit:正式に許可する場合
- let:したいことを許す(許可する)場合
- admit:人が入場することを許可する場合
- approve:容認する場合
- accept:相手の謝罪を受け入れて許す場合
- compromise:妥協して許し合う場合
など、ネイティブは場面により使い分けています。
また、スラングの「Have mercy!」などの表現も知っておくと英会話力がUPしていきます。
目次
- 1 「許す」の英語の違いと例文
- 1.1 「許す」の英語|forgive
- 1.2 「forgive」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.3 「許す」の英語|excuse
- 1.4 「excuse」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.5 「許す」の英語|pardon
- 1.6 「pardon」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.7 「許す」の英語|overlook
- 1.8 「overlook」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.9 「許す」の英語|allow
- 1.10 「allow」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.11 「許す」の英語|permit
- 1.12 「permit」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.13 「許す」の英語|let
- 1.14 「let」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.15 「許す」の英語|admit
- 1.16 「admit」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.17 「許す」の英語|approve
- 1.18 「approve」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.19 「許す」の英語|accept
- 1.20 「accept」|読み方(カタカナ)と発音
- 1.21 「許す」の英語|compromise
- 1.22 「compromise」|読み方(カタカナ)と発音
- 2 「許す」の関連英語とスラング
- 3 まとめ:「許す」の英語をシッカリと使い分けよう!
「許す」の英語の違いと例文
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それぞれの「許す」の英語とその使い方や使う場面、また発音なども確認してみましょう。
「許す」の英語|forgive
人の罪や過ちなどを全面的に寛大な心で「許す」というニュアンスです。
「forgive」|読み方(カタカナ)と発音
「forgive」の発音と発音記号は下記となります。
不規則変化動詞で、過去形は「forgave」、過去分詞は「forgiven」となるので注意して下さい。
名詞は「forgiveness」となります。
下記がその例文です。
- Forgive me!(許して!/勘弁して!) ※何か悪いことをした時に使うフレーズです。「あなたを許す」という場合は、「I forgive you.」となります。
- I never forgive him for his attitude.(彼の礼儀は決して許さない) ※「forgive 人 for ~.」の形になります。
- I beg you for forgiveness.(あなたに許しを懇願する) ※「beg(ベッグ)」は頭を下げてお願いするというイメージの動詞です。
- You are forgiven.(あなたは許されました) ※少しフォーマルに、「あなたはもう大丈夫ですよ」という場合に使うフレーズです。
など。
「許す」の英語|excuse
「forgive」と違って、大したことがない問題や行為などを「許す」という場合に使われます。
「excuse」|読み方(カタカナ)と発音
「excuse」の発音と発音記号は下記となります。
英会話でも頻繁に使われることがある「Excuse me.」の表現ですが、直訳では「私を許して」となります。
狭い道や通路で相手にぶつかりそうになった時に、「ごめんなさい」というニュアンスになります。
また、もう一度聞き直す時は、語尾を上げて「Excuse me?」となり、「ごめんなさい。聞き取れなかったからもう一度いいですか?」とう意味が含まれます。
いずれにしても、大きな罪でもない問題ですね。
他にも下記のような例文があります。
- He excused my mistake.(彼は私のミスを許しました)
- Excuse me for what I have done.(私がやったことを許して下さい)
など。
因みに、名詞の「excuse(エクスキュース)」は「言い訳」という意味になります。発音にも注意が必要です。
「許す」の英語|pardon
「pardon」は本来「罪などを免除する」とう意味となります。
forgiveやexcuseのフォーマルな言い方だという認識でOKです。
「pardon」|読み方(カタカナ)と発音
「pardon」の発音と発音記号は下記となります。
英会話では、聞き直す時の「Excuse me?」と同様に、「Pardon?」や「Pardon me?」として使うことが多いですね。
下記がその他の例文です。
- I beg your pardon.(もう一度いいですか?) ※上記の「pardon?」や「pardon me?」と同じように使える表現です。
- Pardon me for bothering you.(お邪魔して申し訳ございません)
- Pardon my poor French.(私の下手なフランス語をご容赦ください) ※「Excuse my poor French.」などの言い方もします。
など。
因みに、名詞では「恩赦(おんしゃ)」として使われることもあります。
「許す」の英語|overlook
人のミスなどを大目に見て許すという場合に使う動詞です。
「overlook」|読み方(カタカナ)と発音
「overlook」の発音と発音記号は下記となります。
下記が例文となります。
- My boss overlooked my mistake.(上司は私のミスを大目にみて許しました)
- I cannot overlook it.(それは許せない/大目に見れない)
など。
「overlook」は、見過ごす、見落とすという場合にもつかう単語でもあるので、注意が必要です。
「許す」の英語|allow
「allow」も「許す」の英語ですが、「人が何かするのを許可する」という時に使う英単語です。
「allow」|読み方(カタカナ)と発音
「allow」の発音と発音記号は下記となります。
「be動詞+allowed to ~」は「~するのを許可されています」となります。
下記がその例文です。
- Allow me to make a comment on this.(これについてコメントするのを許して下さい) ※「Allow me to introduce myself.(自己紹介させてください)」などの表現もあります。
- I allowed him to use our office.(彼が私たちのオフィスを使うのを許しました)
- You are not allowed to play video games.(あなたはテレビゲームをするのを許されていません) ※罰則などの場合にもよく聞くフレーズです。
「許す」の英語|permit
「permit」も「allow」と同じように使われますが、よりフォーマル、またはルールなどに沿って「許可する」という意味になります。
「permit」|読み方(カタカナ)と発音
「permit」の発音と発音記号は下記となります。
下記が例文です。
- The government permitted them to stay.(政府は彼らの滞在を許可しました)
- I’m permitted to drink.(アルコールを飲むことを許されています) ※お医者さんなどに許可を受けている場合に使えます。
- Let’s talk as long as time permits.(時間が許す限り話しましょう!) ※「time allows」でも同じ意味です。
など。
また、名詞に「permit(許可証などの証明)」と「permission(許可そのものを指す)」があります。
- working permit(労働許可証) ※他に「parking permit(駐車許可証)」などもあります。
- Give me permission to go there.(そこに行く許可をください)
「許す」の英語|let
使役動詞の1つで「誰々に~をさせる(~するのを許す)」という場合につかいます。
「allow」よりもカジュアルな言い方だと思って下さい。
「let」|読み方(カタカナ)と発音
「let」の発音と発音記号は下記となります。
下記が例文です。
- Let me introduce our company.(会社の紹介をさせて下さい/紹介するのを許して下さい)
- He won’t let me use his desk.(彼は私に彼の机を使わせてくれない/使うのを許してくれない)
など。
「let」については、『「let」の意味と使い方|過去形や否定形・熟語も28例文で解説!』でも詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
「許す」の英語|admit
認めるという動詞でもあるのですが、ここでは「入場や入会などを許す」とう時に使う単語として紹介します。
「admit」|読み方(カタカナ)と発音
「admit」の発音と発音記号は下記となります。
下記がその例文です。
- They admitted me into the house.(私をその家に入れてくれました)
- She wasn’t admitted to the class.(彼女はそのクラスへの入会が許されませんでした/入会できませんでした)
名詞の「admission(アドミッション)」は「入場・入学・入会」などの意味があります。
また、「admission fee(入場料・入学金・入会金)」などの表現もあります。
「許す」の英語|approve
「認める」や「承認する」という表現ですが、これに「of」を付けて「approve of」と熟語にすることで、賛同するや容認するというニュアンスになります。
「approve」|読み方(カタカナ)と発音
「approve」の発音と発音記号は下記となります。
下記が例文です。
- He approved of some mistakes in my report.(私のレポートにあったいくつかのミスを容認しました)
- I definitely approve of your choice.(もちろん、私はあなたの選択を容認します/許します)
因みに名詞の「approval(アプルーバル)」は、承認という意味です。
「許す」の英語|accept
ごめんなさいと相手が謝罪した時の返事として使う単語です。
元々は「受け入れる」という動詞です。
「accept」|読み方(カタカナ)と発音
「accept」の発音と発音記号は下記となります。
下記はどちらも、「(もういいよ)許します/許す!」というニュアンスです。
- Your apology accepted.
- I accept your apology.
「許す」の英語|compromise
相手との交渉などでお互いが「win-win」になるように、理不尽な点なども許すというニュアンスを含む「妥協する」という動詞です。
「compromise」|読み方(カタカナ)と発音
「compromise」の発音と発音記号は下記となります。
名詞で、そんまま「妥協」としても使えます。
下記がその例文です。
- I cannot compromise this time.(今回はさすがに妥協できません)
- We have reached a compromise on the contract.(契約について妥協しました) ※「come to a compromise」という熟語も同様に使えます。
「許す」の関連英語とスラング
これまで色々な「許す」の表現を例文付きで見てきてある程度感覚が掴めたかと思います。
よって最後に会話で使えるその他の関連表現を見ていきましょう。
リードを許す
この日本語を直訳して、「allow」や「permit」などを使うと意味がめちゃくちゃ変わってくるのは何となく分かりますね。
ここは単純に、「相手がリードしている(先行している)」という「They are taking a lead.」や「They are winning a game.」などでOKです。
日本語の言葉をそのまま英語に置き換える前に、その日本語の意味をシッカリと把握することが大切ですね。
容赦ない(許さない)
「mercy(マーシー/情け・慈悲)」という単語を使って「許さない」を表現する場合があります。
「He has no mercy on it.(彼はそれについて容赦ない/許さない)」など。
また、スラングで「Have mercy!」というがありますが、「ご慈悲を!もう耐えられない!」と、綺麗な女性やハンサムな人を見て胸がドキドキする場合などに使います。
使わないとしても知っておくだけでもリスニング時に役立ちますね。
器がでかい(寛大な人)
何でも笑顔で許す寛大な人もいますね。
ようするに「器がでかい」という表現ですが、次のような英語フレーズを使います。
- He is big-hearted. ※「大きい心の」という英語で表現してます。
- She’ll forgive and forget. ※「許して忘れる」という意味で寛大さを表しています。
まとめ:「許す」の英語をシッカリと使い分けよう!
例えば「~するのを許して下さい」と行為の許可をもらう場合は「Allow me to~」などとなりますが、そんな時に「Forgive me」を使うと、何か悪いことをしたのか?という誤解を生む場合もがあります。
よってここでご紹介した「許す」の英語の違いや使い方をちゃんとマスターすることが大切です。一度習得したら、英文を和訳する時にも、それぞれの英語のちょっとしたニュアンスの違いがつかめるようになるはずです。
その感覚こそが、ネイティブの英語そのものなのです。
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