「とにかくやってみて」、「とにかくお疲れ様でした」、「とにかく好き」など、色んな場面で使えるのが「とにかく」という表現。
これを英語ではどのように表現するのでしょうか?
また、そもそも「とにかく」とはどういう意味なのでしょうか?
英語ではいくつかの言い方があるので、シッカリとその使い方を習得する必要があります。
目次
「とにかく」の意味は?
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まずは、「とにかく」という日本語をどんな場面で使っていますか?
これらの意味を押さえることで、翻訳がしやすくなります。
日本語は複雑で、また一つの言葉が色々な意味を含むパターンが多いので、日本語を整理することが英語表現する際のコツとなります。
- いずれにしても 例:「いずれにしても(とにかく)、あなたが悪い」
- 何があろうと(何を差し置いても) 例:「何があろうと(とにかく)、話を聞きなさい!」
- とりあえず 例:「とりあえず(とにかく)、疲れている」
- まずは 例:「まずは(とにかく)、落ち着こう」
など、これらの意味を表現できる英語を当てはめていくのが正しい英訳となります。
それでは、次からそれらを意味する英語の表現を見ていきましょう。
スラングなどカジュアルに使える「とにかく」の英語
ここでは、口語的によくネイティブが使う表現を確認していきますので、英会話でもすぐに活かすことができます。
anyway/anyways
文頭や文末で使えるのが、「anyway」です。
『anywaysとは?|10例文で「anyway」や「any way」との違いを解説!』でも解説していますが、「anyway」のスラングが「anyways」となります。
下記がその例文です。
- Anyway, thank you.(とにかくありがとう!) ※「Thanks, anyways.」となると更にカジュアルになります。
- Feel the fear and do it anyway.(とにかくやってみよう!) ※世界的にベストセラーとなった「ジェファーズ博士」の著書で、このフレーズが使われています。直訳は「恐ろしさを感じで、それでもやってみよう!」となります。
- It’s cold anyway.(とにかく寒い!)
- Anyways, I’m tired.(とにかく疲れています)
など。
I just wanted to
「just(とりあえず)」を使った表現で、「何よりも(とにかく)~したかった」という意味を出すパターンも会話の中でとても多いです。
それが「I just wanted to 動詞(to 不定詞)」となります。
少しフォーマルな言い方にすると、「取り急ぎ~しました」となり、『「取り急ぎ~」の英語|ビジネスメールで欠かせない6表現と略など』でも解説しています。
下記がその例文です。
- I just wanted to hear your voice.(とにかく、あなたの声が聞きたかった)
- I just wanted to let you know that.(とにかく、あなたにそれについて知らせたかった) ※「取り急ぎ連絡まで」というカジュアルなメールでも使えます。
など。
もちろん、「とにかく~したい」という現在形の場合は、「I just want to ~」という形になります。
「just」を使えば「とにかく」になる?
今回は「I just want(wanted)to」の形を紹介していますが、「just + 動詞」の形で「とにかく~する」という意味になります。
その例が次です。
- Just do it.(とにかくやろう!) ※「Do it anyway」と同じ意味になります。
- I just tried it.(とにかく試してみたよ)
など。
no matter what
文末や強調して文頭で「No matter what」から始めることもできますが、直訳は「何があろうと(とにかく)」となります。
下記がその例文です。
- I will study tonight no matter what.(とにかく、今晩は勉強します)
- No matter what, you don’t lie to me.(とにかく、私には嘘をつかないように!)
など。
either way
直訳すると「いずれにしても」となり、二者択一のような場面でよく使われますが、「どちらでもいいけど・・・」というニュアンスになります。
下記がその例文です。
- Either way, let’s talk.(とにかく話そう!)
- Either way, give it a try.(とにかくやってみて!・頑張って!)
など。
丁寧でビジネスメールなどでも使える「とにかく」の英語
口語だけじゃなく、メールなど文語でも使えるフォーマルな表現も見ていきましょう。
anyhow
カジュアルのところでご紹介した「anyway/anyhows」のフォーマルな言い方が「anyhow」です。
下記がその例文です。
- I like it anyhow.(とにかく、それが好きです)
- Anyhow, let’s discuss.(とにかく、討論しましょう)
など。
「anyhow」を使うことで、少しかしこまった言い方になります。
for the time being
今のところの「for now」や、先ずはの「first of all」などと同じ、「とりあえず(しばらくの間・差し当たり)」で使うのが「for the time being」です。
『「とりあえず」の英語|ネイティブが良く使う!7つの表現』でも詳しく紹介していますが、下記がその例文です。
- I’ll take a rest for the time being.(とにかくお休み!) ※とりあえず休みますという言い方ですね。
- For the time being, I stay here.(とにかく、私はここにいます)
など。
in any case
どの場面でも(何があっても)というニュアンスがあるのが、「in any case(in any event)」です。
「no matter what」のフォーマル表現です。
下記がその例文です。
- We can never give up in any case.(とにかく、諦めることは出来ません)
- In any case, you should stand up for yourself.(とにかく、自分自身のために立ち上がりなさい)
など。
at any rate
直訳は「どのレートでも」ですが、上述の「in any case」と同じような使い方になります。
下記がその例文です。
- At any rate, I have to talk to him.(とにかく、彼と話さないといけません)
- Any any rate, I love you.(とにかく、あなたを愛しています)
など。
above all
「何を差し置いても」が直訳になります。基本は文頭に置いて、強調する場合に使います。
ビジネスのプレゼンなどでも、一番重要なポイントを伝える時に使える表現です
下記が例文です。
- Above all, don’t forget to call me.(とにかく、私に電話することを忘れないでください)
- Above all, we should thank her for it.(とにかく、彼女にそれについて感謝しないといけない)
など。
まとめ:口語や文語など場面により使い分ける!
いかがでしたでしょうか?
色々な「とにかく」の表現がありましたね。
先ずは、カジュアルとフォーマルな言い方を一つずつ覚えることからスタートです。
それからビジネスメールでの書き方など徐々に習得していくといいでしょう。1つの表現に固執せずに色々試してみて下さい!