「book」と聞いて何をイメージしますか?
日本語にも「ブック」とあるので、ほとんどの方は「本」という名詞を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、ネイティブは同時に動詞の「book」も思い浮かべるんですね。
また、関連英語の「bookworm」、「bookmark」や「hit the books」などのスラング表現もあります。
目次
「book」の発音と注意点
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「book」の発音と発音記号は下記となります。
「ブック」の発音なんて簡単だとおもっていませんか?
実は日本語のカタカナ読みでは通じないこも多いんです。というのも、正確には日本語には無い発音ばかり詰まっているのが「book」だからです。
「book」を3つの発音パートに分けて見ると、その難しさが分かります。
- b・・・破裂音なので強く前に音を弾きます。日本語のブではなくもっと強いイメージです。
- oo・・・発音記号の「ʊ」の部分です。「good」や「cook」も同じで、小さい「ゥ」と発音する感覚です。詳しくは下記の動画をご確認ください。
- k・・・一瞬だけ「クッ」と舌を喉側に引き寄せるように発音する感じです。「cook」の時も同様です。
発音記号「ʊ」の発音動画が下記となります。これらの発音は日本語人が苦手な発音の1つで、時間のある方、発音に興味がある方は、『「英語の発音記号」25選!日本人の苦手を克服する勉強法・動画付き』の記事も参考にしてみて下さい。
名詞としての「book」の意味と使い方・例文
基本的に数えらえる名詞(可算名詞)として使われることが多いのが名詞の「book」です。複数形は「books」になります。
本・書籍など
本や書物などで使わえることが多いですね。
下記がその例文です。
- I read a lot of books.(多くの本を読んでいます)
- He published his own book.(彼は自身の本を出版しました)
- I saw the new book at the bookstore.(書店で新刊書をみました)
など。
(複数形で)帳簿
会計や経理で使う帳簿や会計簿と表現したい場合は、複数形の「books」を使います。
下記がその例文です。
- He is in charge of keeping books.(彼は帳簿をつける責任者です) ※「keep books」で「帳簿をつける」となります。
- It is time to close the books.(決算の時期です) ※熟語の表現で「会計簿を締める=決算する」という場合に使います。
など。
その他の意味一覧
あまり多くの場面では使いませんが、次の意味もあります。知識として押さえておきましょう。
- 聖書 ※この場合は「the Book」という「B」を大文字にして表現します
- 規則 ※この場合は口語的表現のみで使います
- 賭け帳簿 ※スラング的な表現で、競馬の時に使います
など。
「e-book」とは?
当たり前の単語になってる「e-book(イー・ブック)」ですが、実際の紙ベースの「book」とは区別して、スマホやコンピューター上で読める本を指します。
「electronic book(電子書籍)」の略で、紙ベースの本は「p-book(paper book)」とも表現できます。
PDFも時には「e-book」になります。
しかし、日常会話でわざわざ「e-book」や「p-book」と使い分けることはあまりなく、基本的に「book」だけで会話をしますが、シッカリと分けて表現したい場合のみそのような表現を使います。
因みに、「e-mail」も同じ「electronic mail」の略で、こちらはすでに会話の中でみんなが使っていますが、「Mail me.(メールちょうだい)」など、わざわざ「E-mail me.」とは言いません。
動詞としての「book」の意味と使い方・例文
基本的には目的語(~を)を必要とする他動詞として使われるのが一般的です。
また、規則変化動詞なので、過去形・過去分詞は「booked」となります。
~を予約する
ネイティブは「book」という単語を聞いた時には、この意味もイメージします。
帳簿に記入するイメージですね。それから「~を予約する」という意味に発展していきました。
下記がその例文です。
- Did you book your air ticket?(航空券は予約しましたか?)
- I have already booked the hotel.(既に、ホテルの予約を取りました) ※「book a restaurant(レストランを予約する)」などにも使えます。
- It’s fully booked.(予約でいっぱいです) ※電話予約などした際での、予約でホテルでの満室、レストランでの満席などの場合に使われる表現です。
「book someone ~」の形は?
自分が何かを予約する場合じゃなく、「誰かに~を予約してあげる」場合にも使える表現です。
「He booked me a room.(彼は私に部屋を予約してくれました)」など。
「He booked a room for me.」と同じいみですが、このような使い方もできるので覚えておきましょう!
動詞の「book」には他にも、俳優などの出演予約をとる、記録に残すなどの意味もありますが、基本的に「予約する」という意味を押さえておけば会話には困りません。
「reserve」との違いは?
では、他にも予約するという単語の「reserve(リザーヴ)」がありますが、何が違うのでしょうか?
実はあまり差はなくちょっとしたニュアンスの違いがあります。
- book・・・予約はするけど確約されていないイメージ
- reserve・・・シッカリと確約された予約のイメージ
しかし、あまり気にせずどちらともに使えるというのが日常会話でのベースになります。
傾向としては「reserve」はホテルやレストラン、「book」はチケットなでよく使われます。
これらの違いについては、『3つの「予約」の英語|電話やメールでホテルやレストランを予約!』でも解説しています。
「book」の関連英語・慣用句一覧
最後になりますが、「book」は様々な場面、またはスラングとしてもよく使われます。
下記がその例です。今すぐ全部覚える必要はありませんが、触れておきましょう。
- booking(予約) ※俳優などの「double booking(出演予定の重なり)」などでも使えます。
- bookstore(書店・本屋)
- bookworm(いつも本を読んでいる人)
- book value(帳簿価額) ※簿記用語で「簿価」と言います。
- hit the books(勉強する) ※尼エリカ英語のスラングなりますが、「hit ~」は「~をする」という場合によく使われます。「hit the road(出発する)」、「hit the bed(寝る)」など。
- go by the book(融通が利かない) ※「規則に沿って行く」というのが直訳なのでイメージしやすいですね。
- in my book(私の意見ですが) ※会話の文頭なので使うケースが多いです。「in my opinion」と同じ感覚で使えます。
- book in(チェックインする) ※イギリス英語ですがチェックアウトは「book out」を使います。アメリカ英語は「check in/check out」ですね。
- throw the book at 人(人を厳しく罰する) ※規則を投げるというイメージですね。
など。
「judge a book by its cover」の意味は?
直訳すると、「そのカバーで本の中身を判断する」となります。
つまり、外見で価値を判断、評価するとなりますので、よく否定形の「Don’t judge a book by its cover.」(外見で判断してはだめ!)で使われます。
会話の中でさりげなく使えたらかっこいいですね。
まとめ:「book」は簡単そうで奥深い英単語
いかがでしたでしょうか?
名詞と動詞、関連英語と「book」は「本」というただけの単純な単語ではありませんね。
日常生活の中で気軽に使えるけど、シッカリとその意味などを押さえておくことが大切です。
今回ご紹介した例文や表現を参考にして、日常英会話で使える言い回しなどをドンドン身に付けていきましょう!